三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

カテゴリ: 普通自動二輪教習 大型自動二輪教習

ずいぶん昔の話で恐縮ですが。布施明さんがテレビ番組で、
「オートバイに乗っているのですが、中型限定の免許しかなくて。イタリア製の大型に憧れがあるのですが、免許がないから乗れないんです。知人から、夢を夢で終わらせるのはよくないこと、と言われ、思い切って今大型自動二輪の免許を取りに行っているんです。」

というような話をしていました。そして、スタジオにその憧れの車両が展示され、どうぞ乗ってくださいと司会に言われて跨りました。すると、その車両はターンテーブルの上に乗っていてぐるぐると回りだしたのです。
「これ間抜けですね。でも、免許取ればこれに乗れますから、頑張ってきます。」

という展開だったように記憶しています。なんていう番組だったか、NHKのゴールデンのバラエティ番組だったように思います。布施明さんはその後免許を取得して乗られていることでしょう。

さて、私も案外早い時期から大型自動二輪の免許は考えていました。2014年12月に普通自動二輪を取得して車両を購入、翌2015年4月に愛知県へキャンプツーリングに行くわけなのですが、その時に走った新東名の上り坂をエンジンをうならせて頑張って走っている脇をヤマハのR1が涼しい顔して抜いていったのです。その圧倒的なパワーの差を見せつけられ、いつかは大型に、なんていう思いが芽生えました。そしてその時に頭に浮かんだのが布施明さんの、夢を夢で終われせることはよくない、という言葉でした。

一発試験と教習所通い、どっちがいい?
さて、今回大型自動二輪に挑戦しましたが、一発試験と教習所で取得とご存じの通り二通りの方法があります。費用の点では一発試験の方が安く上がる可能性がかなり高いです。また、時間も少なくて済む可能性が高いです。それでも私は教習所を選択しました。理由は単純、普通自動二輪の教習がとっても楽しかったから、また通いたくなったのです。

教習所のメリットは楽しいだけではありませんでした。検定には直接関係ない、より深いスキルを教えてくれること、練習をしっかり積んでから検定を受けられるので「落ちる」という嫌な思いをしないで済むこと(稀に落ちる人もいますが)、さらに学生という身分に短期間ではありますがなれるというのもこの歳になると貴重です。


教習にコースがあるけど、何がいい?(京成ドライビングスクールの場合)
普通自動二輪MT免許所持を条件とした場合、コースは安い順にスーパーエコノミーコース125,000円(予約は予約機かインターネットから自分で取るか、もしくはキャンセル待ち)、エコノミーコース135,000円(スーパーエコノミーコースに安心パックがついている)、スタンダードコース148,000円(コンシュルジュが相談の上優先的に予約を入れてくれる)、エクゼクティブコース159,000円(コンシュルジュが相談の上、卒検まで一気に予約を入れてくれる)の4コースがあります。

残念なのは、スーパーエコノミーコースは45歳までですので対象外、エコノミーコースになってしまう上、45歳以上は安心パックがついてこないのです。どうしても安心パックをつけたい人は別途30,000円だったかな、を請求されます。この、安心パックとは規定時間をオーバーしても追加料金がかからないというものです。

で、私はエコノミーコースを選択、もちろん45歳を大きく超えていますので事実上スーパーエコノミーコースとなるわけです。4月24日、申し込みを済ませ、さっそく予約機に向かうとなんとびっくり!予約可能な枠が全くありませんでした。夜8時になると2週間後の予定が入れられるようになるというので、そこでPCに張り付けばいいのかと思って尋ねたら、
「スタンダード、エクゼクティブコースの予約が入れられた残りが表示されます。現在大変込み合っているので、残り枠がなくてまったく余白がない状態が続いています。」
と案内されました。すると事実上のキャンセル待ち一択か!これはしくじったか?

4月28日、適性検査を受けた後、早速キャンセル待ちを入れました。次の時間はキャンセル待ちなし、その次の時間にキャンセル待ちを入れました。しかし、キャンセル待ちの3番目です。こりゃだめかな。いつになったら免許取れるやら。わずかなお金をケチらずにスタンダードコースにしておけばよかったかなあ。

一回帰ったその間に携帯に着信がありました。急いで教習所に戻ると、今回のはキャンセル待ちはありませんでしたが、次の時間なら大丈夫、ということでした。安いプランを申し込んでいるというのにこの配慮、嬉しいではありませんか。初日にもう受けることができました。

その後も毎日暇さえあればスマホかPCで教習の空きをチェックし、空きができたらすかさず予約、朝6時のキャンセル待ち受付開始と同時にキャンセル待ちを入れ、少しでも時間があれば教習所で待つということを繰り返した結果、初日からわずか12日後に第2段階見極めを通過、その10日後に検定合格となりました。12時限の教習ですから、平均一日1時限、受けている日は初日の適性検査も入れれば一日に最低2時限、最高で3時限(第二段階のリミット)の教習を受けることができました。

まあ運もありますが、こと京成ドライビングスクールにおいてはエコノミーコースでもちゃんと良いように取り計らってくださるし、キャンセル待ちも案外多く発生しています。キャンセルが発生したということではなく、1人の教官に同じ過程の教習生が2人までつけられるので、そこへ入れてもらうという形で受けられたこともあったようです。

安心パックは必要か?
年齢も55歳、さらに結構鈍い私ですが、それでもストレートで卒業しました。安心パックは付けなくても大丈夫なのではないでしょうか?教習中、何回も印がもらえず進めないという方にも遭遇しましたから何とも言えないところですが。
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大型自動二輪の検定で難しいところ
普通自動二輪免許をお持ちの方なら、一本橋、スラローム、クランク、急制動という難題とされている課題はもうクリアされているので、その学びなおしをすればそこは大丈夫でしょう。スラロームは1秒短い7秒で、一本橋は2秒長い10秒が要求されますが、まあこれは普通に頑張ればできるようになると思います。もっとも私は検定で一本橋で1秒不足を指摘されていますが。教習で「苦手です。」と申告すると何回も練習させてくれます。むしろ、大型自動2輪(京成ドライビングスクールの場合NC750)はトルクが太く、CB400SFよりかえって簡単に扱うことができると思います。最初は大パワーに圧倒されてしまいますが、パワーは慣れてしまうもので不用意なアクセルワークをしなければ本当に楽なものです。

普通になくて大型にあるものは唯一波状路です。これ自体は難しいことはなく、スタンディングの姿勢で止まるような速度で接近し、バーの直前でエンジンをビューンとふかしてからそっとクラッチをこすらせるとバーを乗り越え、ビューンとふかせてそっとクラッチをこすらせて、と繰り返すことで普通に通過できます。真ん中あたりにバーの間隔がホイールベース程度の所があり、前後輪一緒に越えなければならないあたりはわずかなクラッチ操作ミスでエンストしてしまいます。検定ではそのあたり、多少ダダダと行ってしまってもよいようなので、やり方を覚えてしまえば大丈夫でしょう。練習では5秒以上時間をかけて、とやりますが、これはそれなりに難しいです。

結構長く書きましたが、結論を言いますと、教習所で大型自動二輪免許を取るのは案外簡単です。
難しかったなんて言うと、教えてくれた教官たちに申し訳ないという思いもあるといえばありますが、やはり正直な感想でも教官たちはわかりやすく教えてくれるし、どんどんできるようになっていくので、「簡単だった。」という方が「難しかった。」というよりしっくりきます。そしてなにより、教習がとっても楽しかったです。免許もないのに大型バイクに乗れて、公道ではやってはいけないことにも挑戦できて、次々とテクニックを教えてもらえて、つまらないわけないですよね。

みなさんも、挑戦してみてください。夢を夢で終わらせるのはよくないことです。




レザーとメッシュの組み合わせがこれからの季節によさそうな1着です。


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今日は公休です。早速江東試験場に行って免許の併記をしてきました。でも、その前に床屋で髪を切ってからです。伸び放題でみっともないと妻に言われていたので。自分ではあまり気になってはいなかったのですけど。

江東試験場は駐車場はないのですが、オートバイはおけるのでCB250Fで行きました。こいつとの別れも近づいている(か?)のだから、少しでも乗る時間を作っておきたいところ。
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さあ、入りますよ。
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2番窓口で書類を書いたら0番窓口でお金を払って(結構高いね、3800円でした。)7番で視力検査、8番で写真撮影、そして再び2番窓口に出します。ここでしばらく待ちが入ります。その間に友人たちに大型自動二輪免許を取ったことの報告をしました。やがて番号が呼ばれ、引換券を受け取りました。最後は4階へ行きます。

ここまでも待ち時間が結構ありましたが、この先は更に待ちます。なにしろ新しい免許証の発行には時間かかるんですよね。そうだ、お腹も空いているし待っている間に腹ごしらえをしておこう。免許証引き換え窓口のすぐ隣の食堂でつけ麺を頂きました。太麺なので茹で時間が長く、10分ほどいただきますと言われましたが、もちろんそれくらいでは免許証は出てこないし、そもそも隣なので食べている最中でも取りに行けますからね。

案外本格的なつけ麺で美味しく頂きました。
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食べ終わって店から出て、椅子に座るやいなや掲示板の番号が変わり、受け取り開始になりました。そして手にする新しい免許証には、普自二の隣の欄に「大自二」の文字が入りました。これ両方併記されるんですね。知りませんでした。普通と大型、別々に取ったからでしょうか?

ということで、55歳の挑戦は案外すんなりと終りを迎えました。次は大型自動二輪車との新しい出会い、そして冒険の旅がはじまります。今からワクワクしています。

ブログをお読みいただいている皆様、長い連載になりましたが、あたたかい応援ありがとうございました。後にまとめを書き記したいと思います。



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ノアの補修用ルームミラー売っていました。


2023年5月20日

目覚ましはかけていましたが、自然に目が覚めました。時刻は4時40分。早すぎるよ、これじゃあ満足に乗れないかも。緊張しているのか?いや、日差しが差し込んでいるからだ。カーテン開けてあるからな。もう一度寝よう。

7時、流石に起きてきます。外は雨。参ったな。でも出かけるまでには止むでしょう。風呂掃除、筋トレをこなしたら食事を摂ります。体は著と寝不足気味?朝の眩しさが効いているかな。準備を整え、いざ出発。え、雨まだ降っているぞ。急いで合羽を着込みます。そしてグローブはレイングローブに。

渋滞なく、早々に到着してしまいました。集合場所の207教室へ向かおうとすると、8時40分にならないと通行不可の看板が。まだ3分ほどあるね。それならカッパを脱いでおきましょう。荷物をテーブルに広げ、カッパをたたみます。

2階に上がれるようになったので207教室に入ると、もう数名の受験者がいました。あ、あなたはHさん!5月5日、第2段階3時限一緒だった若者です。知っている人がいると心強いですね。その他普通自動二輪に2名、大型特殊の女性が一名ガ教室にいます。2種免許の方は隣の部屋へ移っていきました。

本日の自動2輪の検定員が入ってきました。ちょっと厳しそうな女性教官でした。でも大丈夫、俺ならやれるさ。

プロテクターは自分のを持っていきましたが、検定は専用のをつけることになっているそうで、「検定」と書かれたプロテクター類を装着しました。

書類を渡され、視力検査、免許証提示などを終えたら説明がありました。今日はウェットなので急制動は3本目の線まで行けること、前の受験者が戻ってきたら最短距離を歩いてスタート地点に行くこと、コース内はすべて公道とみなすので交通ルールを守ること、指定速度は35km/hなのでそこまでは加速が必要で、もし他車が前方に詰まっている時にはカーブの終わり付近で待って必ず指定速度まで上げること、などが指示されました。なにか質問は、と言われたので、手を上げました。

一本橋、スラロームのタイマーは稼働していますか?

「一本橋は雨の時にはうまく計測しないこともあるし、そもそも検定は検定員のストップウォッチで計測するので関係ないので止めてあります。スラロームも秒数は出たとしてもそれには意味はなく、検定員のストップウオッチの数字を検定の根拠にします。ですから、7秒超えたとしてもストップウォッチが超えていないという場合もあります。」

なるほどね。でもいつもタイマーを利用して降りるタイミング測っていたから、ちょっと心配、ちょっと不便。

2輪準備室にみんなで向かいました。教官が準備をしている間、受験生4名で色々な話をしました。他の受験者が検定中見てはいけない話などをしました。少々のミスに目をつぶろうかな、と検定員が考えたとしても、他者が見ているとスルーできなくなると言う話を普通自動二輪の時に伺ったのです。

さて、時間です。まずは大型自動二輪の一人目、Hさんから。見てはいけないとわかっていても、つい目の端に映る姿を見てしまいます。がんばれ、緊張さえなければ絶対大丈夫だよ。

そして戻ってきました。それじゃあ、行ってきます。あれ、また雨が降っているぞ。霧雨だけど。

「それでは始めてください。」

さあいよいよこの瞬間が来ましたよ。ちゃんと見ていてね。細部までしっかりと覚えてきたんだからね。左右確認、ハンドル握ってブレーキを掛け、車体を起こす。スタンドを払って、後方を見る。さっと跨がり、リアブレーキを踏む。ミラーをあわせる。うん、完璧じゃん。クラッチ握って右手でキーオン。エンジンスタート。左確認、右確認、、、いやニュートラルのままじゃん、危ない危ない。体が震えているぞ。緊張しているのか?いやそんなことは。

右確認、右足ついてローに入れる。左ミラー、右ミラー、ウインカー、1,2,3,右ミラー右目視発進!

体の震えが止まらない。何だこの緊張感は。頭はリラックスしているのに、体が言うことを聞かない。これで完走できるのか?そしてストレート。前方に車列がゆっくり走っているので手前で停まって間を空けます。そしてクリアに。よし、行くぞ。発進!短い距離で加速が必要ですが、そこはナナハン、あっという間に35km/hを超え40km/hのランプを点灯させます。うう、寒い!速度を上げるとメッシュジャケットから盛大に湿った風が入ってきます。震えの正体はこれか、今からカッパ着ますとか言えないよ。どうしよう。

いや、ここまできたら、速度を上げるのはもう2回だけ、そこを我慢すればいいだけだから頑張ろう。クランク、信号、S字と無難に抜け、スラロームに。路面は濡れているのでバンクは控えめに、タイムは二の次で行くか。おっと、時間計測しているじゃん。これはラッキー、4つ目に差し掛かるところでまだ4秒台、安全に行けるな。リアブレーキ踏んで速度をやや落とし、安全確実にクリア。タイムはそれでも6.7秒。やったね。

そして波状路。ここを安全確実に超えるため、何回も練習積んできたのです。もちろん自習、段差を求めて駐車場の入り口などで感覚を磨いてきました。ここでエンストしなければもう大丈夫でしょう。スラロームから波状路の前まで走りながらクラッチの感触を確認します。よしよし、これくらいか。正面行きたら、さあ行くぞ。立ち上がって止まるほどの速度で接近、アクセル吹かして半クラッチ、、、波状路のバーが濡れてなんか滑りそうだな。いやだな。いやいや、よく考えればグリップさがる分エンストしにくくなるんじゃないか?とにかく白線踏まないように気をつけよう。ブンブンブブーン。ふう、エンストなし、5秒は守れなかったが、少なくとも4秒以下ではないはず。

次は外周路を回って坂道発進だ。寒いから少し速度を落とそう。参ったな。まだ震えが止まっていない。見通しの悪い交差点も確認十分、ゆっくり入って坂道コースに。ここは本当に簡単、普通自動二輪ではかなり神経質なアクセル、クラッチワークだったけどアイドル回転でもクラッチの加減だけで十分登っていけるよ。そして下り坂はエンジンブレーキ。

踏切も余裕でクリア、そして初めてのウェット路面での急制動。よし、行け!43km/hをメーターで確認、そのまま進入。コーンの手前でアクセルオフ、十分コーンを過ぎたことを確認してからリアをほとんど踏まずに急制動!らくらくクリア、リアのロックもない様子。ローに入れ直して、首を180度後ろを向けて(感覚的に、ですが)スラロームコースに進入する車両がないことを確認してから発車。俺いいね、確認確実にできているよ。これ満点なんじゃね?

次は一本橋。急制動コースの終わりでターンするのですが、そこは得意のハンドルフルロック+リーンアウト姿勢で直線的に一本橋の前に車体を据えます。

待て待て、一本橋は鉄なのですが、そこに雨水が溜まっているじゃん。滑りそうだなあ。でもやるしかないね、行くぞ。

ゆっくり乗って、リアブレーキ踏んで数えます。1、2,安定しているね。ちょっと速度速め?8、9、10、もう大丈夫かな、とにかく落下する前に降りちゃおう。

あとは信号通過して降りるだけです。左ウインカーを出してゴールのポールに接近、停止。30cm以内には十分入るし、停止位置もドンピシャ。俺、天才?

しかし、ここで安心してはいけません。ウインカーを止めて右確認、右足ついてニュートラルに。左確認、左足ついて右足でリアブレーキ踏んで左手でキーOFF。右後方確認、さっと降りてスタンドを掛け、左にハンドル切って手を離します。がたっと車両が揺れますが、無事停車。

終わりました。

検定員に声をかけ、指示通り2輪控室に戻ります。

戻ったら、ほっとしたのと仲間がいるのでついおしゃべりを。普通自動二輪の若者はジクサーSF250エクスターカラーの車両が欲しいのだとか。あの油冷って、いいよね、なんて話をしたり、ハスクバーナーのスヴァルトピレンが本当は欲しいなんて話で盛り上がりました。

体が湿っているせいか、しばらく震えが止まりませんでした。色々失敗はしたな、でも検定では失敗はないはず。

やがて4人全員の検定が終わり、元の部屋に集合がかけられました。教官は手続き中のため不在、まるで担任のいないホームルームの有様で男4人でおしゃべりが止まりません。

そうだ、帰りの準備をしておこう。プロテクターを外したら自分のプロテクターを装着します。そして車両の鍵を。あれ、どこだ?カッパのポケットか??ないなあ。あ、教官が戻ってきた。

「それでは、一人ずつ結果を報告します。名前を呼ばれたら向かいの教室に入ってください。まずはHさん。」

「はい、次はミケジャガーさん。」
自信たっぷりに入っていきます。
「ミケさんは検定合格です。でも、減点項目が2つあります。」
え、どこ?
「一本橋の通過タイムが1秒不足していました。また、坂道発進後、坂の上の丁字路で左から来る車両の確認をしていませんでした。」

ああ、そうだ、そういえば9年前にそう指導されていたな。忘れてた〜。いやいや、見極めの時どうしていたっけな。もしかしてたまたま車両が来て首振って見ていたかも。痛恨。

「それと、減点ではないのですが、見通しの悪い交差点の進入はいつもああいうふうではないですよね。?」

ん、どう違うのでしょう?

「交直道路に直進的に進んでいたのです。普通は道路の端に沿って進むのですが。なにか訳でも?」

いや、そこね。右が植え込みの穴から覗き、ちょっと進んで見えるところまで進み、左からの車両にも目をやり、で、左に寄せる時の左後方の確認が難しかったのでつい。」

「検定ならではの工夫ですね。でも、検定でも確認がその度取れなくてもそれ以上左に誰も入れない状態だったら一度見ておけば大丈夫なのです。それより、大型バイクでは道路を塞がないようになるべく左端に寄せながら確認するということも他車の交通を妨げないためには必要な措置なので、公道ではそうしてください。」

はい、わかりました。

次は普通自動二輪のジクサーに乗りたい彼です。戻ってきて、暗い顔でいいました。
「だめでした。スラロームで接触があったということです。練習ではなかったのに。ありがとうございました。さようなら。」
大丈夫、次受ければ済むことじゃないか。今日は天候も良くなかったしさ。しかし、声をかけることはできませんでした。

最後4人目となる普通自動二輪の人も合格、教官から卒業証明書と卒業検定合格証明書を頂き、説明を受けました。困るのはこれでも免許取得1年目とされてしまい、初心者運転期間にされてしまうことです。反則を3点以上で講習、3回で免許取り直しになるという厳しさ。まあここ10年反則切符切られていないけどね。

アンケートを書いて提出したら、教官は退室しました。次に入ってきたのは学校長(かな?)。3人の卒業式がありました。祝辞とこれからの安全についての話があり、すべて終了しました。

さあ帰ろう。いや待て待て、俺車両の鍵なくしたんだよ。まずは車両を見に行くか。刺さっていない、次は最初にカッパ脱いだところ。あそこが一番怪しいぞ。荷物が多くて持ちきれなかったからね。テーブルの上、なし。テーブルの下、なし。椅子の上、なし。仕方がない、恥を忍んで受付カウンターに行くか。

すいません、鍵の忘れ物なかったですか?いくらの軍艦巻きがついているのですが。

大笑いの受付。そしてすぐに出てきました。良かった!忘れ物返却ノートに記入して無事戻ってきました。

これ直しておいて良かった。
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車両に戻るとHさんがいました。またまた二人でバイク談義。そしていよいよお別れです。いやあなたのおかげでリラックスした楽しい検定になりました。ありがとう。雨は上がり、空は明るくなってきました。よし、それでは帰るとするか。車両を車道に出し跨がります。それでは、また。うう、寒い!そうだ、寒かったんだよね。

帰ったらカッパを干して、お世話になった方々にラインを送りました。職場の若手カワサキさん、早速返信あり。そろそろかと思って待っていました、だって。ありがたいなあ。
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一休みしたら、夜勤に出発だあ!



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2023年5月10日

朝一番のキャンセル待ちで受けられたシミュレーター教習を終えました。2時間目はキャンセル待ちを入れそこねていたので3時間目にキャンセルを待ちを入れ、3階にあがりキングダムの続きを読みました。

そして11時ちょっと前。再び受付の前で待ちます。しかし残念、
「只今の時間キャンセル待ちはありませんでした。」
とアナウンスが入りました。まあ仕方がないか、帰ろう。

帰ったら早めの昼食を食べます。たまたま妻も公休だったので、昼ごはんを作ってくれました。いや違った、冷凍食品をレンジで温めてくれました、だったな。

あれ、不吉!
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CB250Fのキーホルダーにしていたいくらの軍艦巻きのいくらが取れてしまいました。帰ってきたら直すかな。

再び愛車CB250Fに跨がります。行き先はウェルピアかつしか、ボランティアでやっている出前講座の講師意見交換会があるのです。

意見交換会が終わるのは16時、そこから高砂まで30分もかからないから、17時10分からのキャンセル待ちを入れておきました。意見交換会はなかなか白熱して大変に有意義な時間を過ごしました。猛烈な忙しさの中、これだけの準備をしてくださったボランティアセンターの担当には本当に頭が下がります。

さて、会場で出前講座の同僚講師のお姉さまから会が終わったら一緒にお茶をとお誘いを受けました。行きます、ぜひお供させてください。大丈夫、キャンセル待ちを18時10分からのにするだけですから。

しばらくしてその教習所から電話がかかってきました。
「今後の見通しなのですが、第2段階総合の方が17時10分お一人でいらっしゃいます。それ以降はキャンセル待ちは出ないようなので、もしご都合がつくのなら17時10分からの教習いかがでしょうか。」

行きます、行きます、よろしくおねがいします!

お姉さま方、本当に申し訳ないことですが、すいません教習に行かせてください。ごめんなさい。

大型自動二輪教習12時限目 総合

待合室で相方となる第2段階総合の男性と挨拶をしました。

「なかなか難しいですね。見極め通らずこれで4回目の挑戦です。」

え、大型自動二輪ってそんなに厳しいの!思わず声が裏返ってしまった私。

「いえ、普通自動二輪なんですけど。」

なんだ、そうなのか。申し訳ないことですが、私普通自動二輪ではストレートで教習終えております。でも大丈夫、免許取って路上出たら、見極め何回落ちたなんて全く関係ないですからね。今度こそ、頑張りましょう。ちなみに全3回はすべて急制動で駄目だったとのこと。あれ、それ難しくないんだけどなあ。まあ得手不得手は誰にでもありますからね。

さて、教習開始です。まずはウォーミングアップ走から。教官の次に私、その後に数名の教習生が続きます。いつものように走るのですが、もしかしたらこれが最後かもと思うと悲しい気持ちも湧いてきました。普段乗れない、乗ったことのなかった大型モーターサイクルに乗れるし、飛び出しの心配ないコースを気持ちよく走れるのです。ですからこのウォーミングアップ走も案外楽しいんですよ。

終えたら、一人ひとりチェックされることになりました。まずは普通自動二輪の彼から。1コースを行きます。そしてその間私は指示されていた2コースを巡ります。自己採点では減点なし!?で走り終え、相方の到着を待ちます。そしてUターンの指示が出され、1コースのスタート位置に着きます。

「乗車、降車も検定では採点に含まれます。一回降りて、そこからスタートしてください。」

エンジンを切って、一回降ります。よし、やるぞ。左右と車両周りを確認(本当はいらないのだが)、ハンドルを両手で握り、フロントブレーキをかけます。ハンドルを中央に、車両を起こしてスタンドを上げます。素早く後方を確認したらさっと跨がり、右足をステップに。リアブレーキを踏んで車両を安定させたら左右のミラーを調節します。今まで乗ってきた車両なのだから当然合っていますから、ただ触るだけです。左手クラッチを握り、右手でキーをオン!ビューンと音がしてそれが鳴り終わったらスターターボタンプッシュ。いいね、ここまで完璧だ。

右ミラー右目視、右足をついて左足でローに入れます。左確認、左足をついて右ミラー、右ウインカー、1,2,3と数え、右ミラー、右目視、発進!

そのまま順調に進み、スラロームは6.7秒と物足りないタイムながら十分合格範囲、よしよし、これなら大丈夫。次は波状路だ。立ち上がってポジションを作り、リアブレーキでゆっくりと接近。ほとんど止まるような速度からアクセルを吹かしてそっとクラッチ、吹かしてそっとクラッチ、吹かして、、あれ、エンスト!さっき何でもなかったのに。

「はい、もう一回波状路。」

なんでだろう、緊張しているのかな。よしもう一度、ゆっくり接近、吹かしてそっとクラッチ、吹かしてそっとクラッチ、吹かしてそっと、、、あれ、エンスト!

「最後一回波状路。これが最後です。」

なに〜!これはやばい。エンストしないようにだけ気をつけよう。吹かしてクラッチ、だよ、吹かして、、波状路に入る前に練習して気が付きました。この車両クラッチの位置が深めだ。他の車輌と同じくらいまでリリースすると繋がり過ぎちゃうんだ。指の位置で覚えるのではなく、クラッチの感触を大切にもう一度挑戦。もう後がないから、スピードも乗せてしまえ。

吹かしてそっとそっとクラッチ、吹かしてそっとそっとクラッチ、普段は踏むところだけどリアブレーキは踏まずに吹かしてクラッチ、ダダダと言って最後だけ再び吹かしてそっとそっとクラッチ、通過!ちょっと早すぎるかもしれないけど、駄目ではなさそうだ。

その後は特に何もなく終了しました。

そして講評です。
「法規走行は完ぺきにできています。安全確認も走行帯もすべて合格です。また、課題走行も全てできています。心配なのは波状路で2回失敗があったところです。最後はうまくできたのだから、最初からあれくらいの事ができたはずです。全てにおいて言えることですが、今までの教習を正確に再現しようと努力し過ぎているように見受けられます。教習は上手になるための練習だったり、さらなる上を目指す練習なのです。しかし検定では採点に関係ない努力をする必要はないのです。もっと力を抜いて、確実に通過できることを第一に考えてください。

その後課題の練習走行になりました。相方は熱心に急制動を練習していました。私はスラローム、一本橋、そして波状路を繰り返し繰り返し練習しました。そしてタイムアップ。

「これで教習は終わりになります。カウンターで検定の予約をしてください。お疲れさまでした。」

終わった、ああ終わっちゃった。嬉しさと寂しさが同時に襲ってきました。本当に終わっちゃったんだな。もうこれでここで教習を受けることはないだろうな。いや、高齢者講習があるか。そうだよな。まだ20年くらい先の話だけど。

カウンターに行き、教習原簿を返し、見極め通過に丸をしてある配車券を事務に見せました。まさにその人は、申込みの時のその方でした。

「え、もう終わっちゃったんですか!ものすごく早いですね。」

はい、乗るのがとにかく楽しくて、時間があれば予約を入れ、キャンセル待ちをしていたらなんだか終わっちゃいました。もっと乗りたかったくらいです。

そして検定の予約を取ってくれました。検定は5月20日土曜日になりました。
そう、これを書いているまさに明日のことです!



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2023年5月10日

今日は午後に用事(ボランティアの出前講座講師意見交換会)が入っているので、午前と夕方からしか受けられません。シミュレーターは予約が取れなかったので、午前は博打であはありますが、3時間張り付いてみることにしました。時間はキングダムで潰せますからね。

8時40分ころ到着し、自習台で教科書を開いているとすぐに呼ばれました。
「1時間目シミュレーターできます。」
マジ!超嬉しい。なかなか取れないだろうから、今日一日をかけるつもりだったのにいきなりできるなんて。

大型自動二輪教習11時限目 シミュレーター

あれ、9年前と配置が変わっていますね。でも機械は同じのものでした。
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「シミュレーターですから、実車とは感覚がだいぶ違います。ハンドル操作に癖があり、一応車体をリーンできるのですが主にハンドル操作で車体をコントロールすることになります。また、リアブレーキはかなり強く踏まないと効きません。」

普通自動二輪教習でやっているからわかります。

「まずはAT操作で行きましょう。シフト入りません。止まる時にクラッチを握らなくても大丈夫です。それでは、どうぞ。」

シミュレーターに跨がります。ヤマハXJRのハンドルをグリップし、キーオン。スターターボタンプッシュ。エンジンスタート。ドロドロドロというアイドル音が振動とともに体に響きます。本当にリアル。

それではスタート。右ウインカーを出してアクセルをそっと回します。なめらかに走り出しました。あれ、これソフトウェアは更新だれているぞ。9年前より景色がよりきれいに、更にリアルになっています。また他車もディアマンテやデリカ、三菱ふそうトラック・バスと開発会社の関連会社の車両ばかりだったものが、フィットなどが走るようになっていました。

交差点は優先道路でもゆっくり進入、ほら飛び出しがあ、、、、ないねえ。なんで?ここで右折、すると譲ってくれた車の陰から、、、あれ、出てこない。こちらが優先の見通しの悪い優先道路交差点、左右が見られないじゃん。これハンドル振ってみるのかな?

「いや、そこまで意地悪じゃないです。」

交直する道路は渋滞中、いきなり動いたりするかもしれないのでそっと入ります。あれ、動かないね。よし、大丈夫。すると止まっているトラックの脇からモーターサイクルが!げげ、急制動、間に合わない、ギャー!思わずステップの上に立ち上がって脱出しようとしてしまいました。それほど映像がリアルなのです。

事故から秒で回復するのがシミュレーターのいいところ、シートに腰を下ろし、深く息を吸って落ち着いたら再びエンジン始動、走り出します。

狭い路地に来ました。制限速度は40km/hですが、ちょっと速すぎて怖い感じ。少し控えめに。男性が歩いています。こちらを振り返ります。女性が歩いています。大丈夫、いきなり当たりにはこなそうだ。シミュレーターには当たり屋としか思えない人が登場しがちだからね。そこへいきなり子供が飛び出しました。急制動と緊急回避!いやこれ轢いたな。ミラーに子供の姿が映りましたが、ズタズタになった子供の姿は見たくないのでそのまま次へ進みます。これ心臓に良くないよ。

指示通りに走ってやがてゴール。

「どうでしたか。やはりハンドル操作が難しいですね。遠くを見てそっと当て舵をするように、なるべく小さい操作を心がけるとうまくいくようです。それでは、後半はマニュアルにしましょう。クラッチ、シフトを操作してください。」

再び跨がり、エンジンスタート。クラッチをそっと繋いで走り出します。普段マニュアルトランスミッション車に乗っているのでこれでも特に困ることはないなあ。右折の指示か、ウインカーを出してと。対向直進のトラックがパッシング。譲ってくれたぞ。そういう時は2輪に注意、ほら来た、そしてもう一台、ほらね。もう2回めだからね、これはわかったよ。

左カーブの途中で引越し会社のトラックが停まっているぞ。困ったな、これ行っていいの?行くしかないよな。左の隙間から対向車を見て、よし行っちゃえ。左によってよって、、、げげ、対向車来た、これ以上左寄れないよ。あれ、停車中のトラックにぶつかった!どうすればよかったの?

しばらくは気持ちよく走れる道が続きます。あ、歩行者信号が点滅を始めたぞ。これはどっちだ、いやシミュレーターだから止まれるのだろう。ミラーで後方確認、うーん来ているな。黄色になるやいなやブレーキをそっとかけて、ほら止まれた。気持ちよく走れる時に限って何かが起きるのはシミュレーターあるあるだからね。

やがてゴール。

「それでは、今の走行を振り返ってみましょう。事故はどこで発生しましたか?」

子供を轢いたのと、交差点で影から出てきたオートバイとぶつかり、左に止まっていたトラックと対向車に挟まれました。

「一つ一つ見ていきましょう。まずはこの交差点です。優先道路だけど交直道路が渋滞中、徐行して進入しています。しかし、最後で事故が発生します。トラックの影からオートバイが出てきますが、これはどうやれば避けられますか?」

難しいですね。来るかもとブレーキに手をかけながら走ればよかったのでしょうか?

「交差点の最後で速度を上げてしまいましたね。この場合あなたに非はあまりなく、相手側に大きな過失があるのですが、それでも避けることができないわけではないのです。すり抜けする自転車、オートバイは日常的にいるし、あちらからも交差点左右は見えないので、交差点内は最後まで徐行するということと、いつでもブレーキを掛けられる用意をしておく必要があります。シミュレーターですから回避行動はすべてこちら側だけですが、実際には相手も何らかの回避を取るでしょうからここまでひどいシーンにはまずならないのですが、それでもこの手の事故が起こり続けているのだから交差点の通過はそれなりの心構えが必要なのです。」

「次は細い道です。そこを歩く男性、振り返ってこちらを見ます。どうして振り返ったのでしょうか?」

私の車両の排気音がしたから確認したのか、あるいはこちらに渡るつもりがあったのか、だと思います。

「そうですね。どちらが正解かはわかりませんが、いずれにしても顔がこちらを見ています。目視していることが確認できたのだから、まず大丈夫です。次の女性はどうでしょう、どこ見ていますか?」

道路の反対側の中華料理屋ですかね。

「もう少し近づいてみてみます。顔はあなたを見ていますか?」

見ていないですね。やはり道路の反対側を見ています。

「なぜ見ていると思いますか?」

結果を知っているから、わかりますが、そこに子供がいたからだと思われます。

「そうですね。この場合女性がこちらに注意が行っていないのでまずはその方の動きが読めません。また、注視しているものがあるということを考えるとそこになにかあると読むことができるのです。実は、子供は轢かずに済んでいます。ぎりぎりですが回避で避けきれています。制限速度より速度を控えめにしていたし、反応が早かったので避けられたのです。」

「次の事故を見てみましょう。左カーブの途中に左にトラックが停まっています。引越し作業中なので動く気配がありません。そこで対向車が見える範囲で来ないのを確認し、対向車線へ出ます。すると対向車が来てしまいます。これはどうやって事故を避けられるでしょうか?」

これ以上左に寄れないし、他に情報はないし。わかりません。

「もっと右側を走って、こちらにオートバイがいることをアピールすればどうでしょうか。手前で止まってくれるかもしれません。自分が避けることだけが事故を防ぐ手立てではなく、お互い事故を起こさないようにしたいのだから、相手にアピールすることも大切なことです。」

そしてタイムアップ。

「非常に慎重な運転でしたね。気持ち良く走れなかったでしょう。普段から慎重な運転していることが感じられました。次は第2段階総合です。次で最後となりますから、検定に向けてしっかりと技術を身に着けてください。」

ありがとうございました。

2時間目はキャンセル待ちを入れそこねたので、3時間目にキャンセル待ちを入れます。1時間の空きができますが、3階に行ってキングダムを読むので大丈夫です。





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