ずいぶん昔の話で恐縮ですが。布施明さんがテレビ番組で、
「オートバイに乗っているのですが、中型限定の免許しかなくて。イタリア製の大型に憧れがあるのですが、免許がないから乗れないんです。知人から、夢を夢で終わらせるのはよくないこと、と言われ、思い切って今大型自動二輪の免許を取りに行っているんです。」
というような話をしていました。そして、スタジオにその憧れの車両が展示され、どうぞ乗ってくださいと司会に言われて跨りました。すると、その車両はターンテーブルの上に乗っていてぐるぐると回りだしたのです。
「これ間抜けですね。でも、免許取ればこれに乗れますから、頑張ってきます。」
という展開だったように記憶しています。なんていう番組だったか、NHKのゴールデンのバラエティ番組だったように思います。布施明さんはその後免許を取得して乗られていることでしょう。
さて、私も案外早い時期から大型自動二輪の免許は考えていました。2014年12月に普通自動二輪を取得して車両を購入、翌2015年4月に愛知県へキャンプツーリングに行くわけなのですが、その時に走った新東名の上り坂をエンジンをうならせて頑張って走っている脇をヤマハのR1が涼しい顔して抜いていったのです。その圧倒的なパワーの差を見せつけられ、いつかは大型に、なんていう思いが芽生えました。そしてその時に頭に浮かんだのが布施明さんの、夢を夢で終われせることはよくない、という言葉でした。
一発試験と教習所通い、どっちがいい?
さて、今回大型自動二輪に挑戦しましたが、一発試験と教習所で取得とご存じの通り二通りの方法があります。費用の点では一発試験の方が安く上がる可能性がかなり高いです。また、時間も少なくて済む可能性が高いです。それでも私は教習所を選択しました。理由は単純、普通自動二輪の教習がとっても楽しかったから、また通いたくなったのです。
教習所のメリットは楽しいだけではありませんでした。検定には直接関係ない、より深いスキルを教えてくれること、練習をしっかり積んでから検定を受けられるので「落ちる」という嫌な思いをしないで済むこと(稀に落ちる人もいますが)、さらに学生という身分に短期間ではありますがなれるというのもこの歳になると貴重です。
教習にコースがあるけど、何がいい?(京成ドライビングスクールの場合)
普通自動二輪MT免許所持を条件とした場合、コースは安い順にスーパーエコノミーコース125,000円(予約は予約機かインターネットから自分で取るか、もしくはキャンセル待ち)、エコノミーコース135,000円(スーパーエコノミーコースに安心パックがついている)、スタンダードコース148,000円(コンシュルジュが相談の上優先的に予約を入れてくれる)、エクゼクティブコース159,000円(コンシュルジュが相談の上、卒検まで一気に予約を入れてくれる)の4コースがあります。
残念なのは、スーパーエコノミーコースは45歳までですので対象外、エコノミーコースになってしまう上、45歳以上は安心パックがついてこないのです。どうしても安心パックをつけたい人は別途30,000円だったかな、を請求されます。この、安心パックとは規定時間をオーバーしても追加料金がかからないというものです。
で、私はエコノミーコースを選択、もちろん45歳を大きく超えていますので事実上スーパーエコノミーコースとなるわけです。4月24日、申し込みを済ませ、さっそく予約機に向かうとなんとびっくり!予約可能な枠が全くありませんでした。夜8時になると2週間後の予定が入れられるようになるというので、そこでPCに張り付けばいいのかと思って尋ねたら、
「スタンダード、エクゼクティブコースの予約が入れられた残りが表示されます。現在大変込み合っているので、残り枠がなくてまったく余白がない状態が続いています。」
と案内されました。すると事実上のキャンセル待ち一択か!これはしくじったか?
4月28日、適性検査を受けた後、早速キャンセル待ちを入れました。次の時間はキャンセル待ちなし、その次の時間にキャンセル待ちを入れました。しかし、キャンセル待ちの3番目です。こりゃだめかな。いつになったら免許取れるやら。わずかなお金をケチらずにスタンダードコースにしておけばよかったかなあ。
一回帰ったその間に携帯に着信がありました。急いで教習所に戻ると、今回のはキャンセル待ちはありませんでしたが、次の時間なら大丈夫、ということでした。安いプランを申し込んでいるというのにこの配慮、嬉しいではありませんか。初日にもう受けることができました。
その後も毎日暇さえあればスマホかPCで教習の空きをチェックし、空きができたらすかさず予約、朝6時のキャンセル待ち受付開始と同時にキャンセル待ちを入れ、少しでも時間があれば教習所で待つということを繰り返した結果、初日からわずか12日後に第2段階見極めを通過、その10日後に検定合格となりました。12時限の教習ですから、平均一日1時限、受けている日は初日の適性検査も入れれば一日に最低2時限、最高で3時限(第二段階のリミット)の教習を受けることができました。
まあ運もありますが、こと京成ドライビングスクールにおいてはエコノミーコースでもちゃんと良いように取り計らってくださるし、キャンセル待ちも案外多く発生しています。キャンセルが発生したということではなく、1人の教官に同じ過程の教習生が2人までつけられるので、そこへ入れてもらうという形で受けられたこともあったようです。
安心パックは必要か?
年齢も55歳、さらに結構鈍い私ですが、それでもストレートで卒業しました。安心パックは付けなくても大丈夫なのではないでしょうか?教習中、何回も印がもらえず進めないという方にも遭遇しましたから何とも言えないところですが。
大型自動二輪の検定で難しいところ
普通自動二輪免許をお持ちの方なら、一本橋、スラローム、クランク、急制動という難題とされている課題はもうクリアされているので、その学びなおしをすればそこは大丈夫でしょう。スラロームは1秒短い7秒で、一本橋は2秒長い10秒が要求されますが、まあこれは普通に頑張ればできるようになると思います。もっとも私は検定で一本橋で1秒不足を指摘されていますが。教習で「苦手です。」と申告すると何回も練習させてくれます。むしろ、大型自動2輪(京成ドライビングスクールの場合NC750)はトルクが太く、CB400SFよりかえって簡単に扱うことができると思います。最初は大パワーに圧倒されてしまいますが、パワーは慣れてしまうもので不用意なアクセルワークをしなければ本当に楽なものです。
普通になくて大型にあるものは唯一波状路です。これ自体は難しいことはなく、スタンディングの姿勢で止まるような速度で接近し、バーの直前でエンジンをビューンとふかしてからそっとクラッチをこすらせるとバーを乗り越え、ビューンとふかせてそっとクラッチをこすらせて、と繰り返すことで普通に通過できます。真ん中あたりにバーの間隔がホイールベース程度の所があり、前後輪一緒に越えなければならないあたりはわずかなクラッチ操作ミスでエンストしてしまいます。検定ではそのあたり、多少ダダダと行ってしまってもよいようなので、やり方を覚えてしまえば大丈夫でしょう。練習では5秒以上時間をかけて、とやりますが、これはそれなりに難しいです。
結構長く書きましたが、結論を言いますと、教習所で大型自動二輪免許を取るのは案外簡単です。
難しかったなんて言うと、教えてくれた教官たちに申し訳ないという思いもあるといえばありますが、やはり正直な感想でも教官たちはわかりやすく教えてくれるし、どんどんできるようになっていくので、「簡単だった。」という方が「難しかった。」というよりしっくりきます。そしてなにより、教習がとっても楽しかったです。免許もないのに大型バイクに乗れて、公道ではやってはいけないことにも挑戦できて、次々とテクニックを教えてもらえて、つまらないわけないですよね。
みなさんも、挑戦してみてください。夢を夢で終わらせるのはよくないことです。
レザーとメッシュの組み合わせがこれからの季節によさそうな1着です。
にほんブログ村
「オートバイに乗っているのですが、中型限定の免許しかなくて。イタリア製の大型に憧れがあるのですが、免許がないから乗れないんです。知人から、夢を夢で終わらせるのはよくないこと、と言われ、思い切って今大型自動二輪の免許を取りに行っているんです。」
というような話をしていました。そして、スタジオにその憧れの車両が展示され、どうぞ乗ってくださいと司会に言われて跨りました。すると、その車両はターンテーブルの上に乗っていてぐるぐると回りだしたのです。
「これ間抜けですね。でも、免許取ればこれに乗れますから、頑張ってきます。」
という展開だったように記憶しています。なんていう番組だったか、NHKのゴールデンのバラエティ番組だったように思います。布施明さんはその後免許を取得して乗られていることでしょう。
さて、私も案外早い時期から大型自動二輪の免許は考えていました。2014年12月に普通自動二輪を取得して車両を購入、翌2015年4月に愛知県へキャンプツーリングに行くわけなのですが、その時に走った新東名の上り坂をエンジンをうならせて頑張って走っている脇をヤマハのR1が涼しい顔して抜いていったのです。その圧倒的なパワーの差を見せつけられ、いつかは大型に、なんていう思いが芽生えました。そしてその時に頭に浮かんだのが布施明さんの、夢を夢で終われせることはよくない、という言葉でした。
一発試験と教習所通い、どっちがいい?
さて、今回大型自動二輪に挑戦しましたが、一発試験と教習所で取得とご存じの通り二通りの方法があります。費用の点では一発試験の方が安く上がる可能性がかなり高いです。また、時間も少なくて済む可能性が高いです。それでも私は教習所を選択しました。理由は単純、普通自動二輪の教習がとっても楽しかったから、また通いたくなったのです。
教習所のメリットは楽しいだけではありませんでした。検定には直接関係ない、より深いスキルを教えてくれること、練習をしっかり積んでから検定を受けられるので「落ちる」という嫌な思いをしないで済むこと(稀に落ちる人もいますが)、さらに学生という身分に短期間ではありますがなれるというのもこの歳になると貴重です。
教習にコースがあるけど、何がいい?(京成ドライビングスクールの場合)
普通自動二輪MT免許所持を条件とした場合、コースは安い順にスーパーエコノミーコース125,000円(予約は予約機かインターネットから自分で取るか、もしくはキャンセル待ち)、エコノミーコース135,000円(スーパーエコノミーコースに安心パックがついている)、スタンダードコース148,000円(コンシュルジュが相談の上優先的に予約を入れてくれる)、エクゼクティブコース159,000円(コンシュルジュが相談の上、卒検まで一気に予約を入れてくれる)の4コースがあります。
残念なのは、スーパーエコノミーコースは45歳までですので対象外、エコノミーコースになってしまう上、45歳以上は安心パックがついてこないのです。どうしても安心パックをつけたい人は別途30,000円だったかな、を請求されます。この、安心パックとは規定時間をオーバーしても追加料金がかからないというものです。
で、私はエコノミーコースを選択、もちろん45歳を大きく超えていますので事実上スーパーエコノミーコースとなるわけです。4月24日、申し込みを済ませ、さっそく予約機に向かうとなんとびっくり!予約可能な枠が全くありませんでした。夜8時になると2週間後の予定が入れられるようになるというので、そこでPCに張り付けばいいのかと思って尋ねたら、
「スタンダード、エクゼクティブコースの予約が入れられた残りが表示されます。現在大変込み合っているので、残り枠がなくてまったく余白がない状態が続いています。」
と案内されました。すると事実上のキャンセル待ち一択か!これはしくじったか?
4月28日、適性検査を受けた後、早速キャンセル待ちを入れました。次の時間はキャンセル待ちなし、その次の時間にキャンセル待ちを入れました。しかし、キャンセル待ちの3番目です。こりゃだめかな。いつになったら免許取れるやら。わずかなお金をケチらずにスタンダードコースにしておけばよかったかなあ。
一回帰ったその間に携帯に着信がありました。急いで教習所に戻ると、今回のはキャンセル待ちはありませんでしたが、次の時間なら大丈夫、ということでした。安いプランを申し込んでいるというのにこの配慮、嬉しいではありませんか。初日にもう受けることができました。
その後も毎日暇さえあればスマホかPCで教習の空きをチェックし、空きができたらすかさず予約、朝6時のキャンセル待ち受付開始と同時にキャンセル待ちを入れ、少しでも時間があれば教習所で待つということを繰り返した結果、初日からわずか12日後に第2段階見極めを通過、その10日後に検定合格となりました。12時限の教習ですから、平均一日1時限、受けている日は初日の適性検査も入れれば一日に最低2時限、最高で3時限(第二段階のリミット)の教習を受けることができました。
まあ運もありますが、こと京成ドライビングスクールにおいてはエコノミーコースでもちゃんと良いように取り計らってくださるし、キャンセル待ちも案外多く発生しています。キャンセルが発生したということではなく、1人の教官に同じ過程の教習生が2人までつけられるので、そこへ入れてもらうという形で受けられたこともあったようです。
安心パックは必要か?
年齢も55歳、さらに結構鈍い私ですが、それでもストレートで卒業しました。安心パックは付けなくても大丈夫なのではないでしょうか?教習中、何回も印がもらえず進めないという方にも遭遇しましたから何とも言えないところですが。
大型自動二輪の検定で難しいところ
普通自動二輪免許をお持ちの方なら、一本橋、スラローム、クランク、急制動という難題とされている課題はもうクリアされているので、その学びなおしをすればそこは大丈夫でしょう。スラロームは1秒短い7秒で、一本橋は2秒長い10秒が要求されますが、まあこれは普通に頑張ればできるようになると思います。もっとも私は検定で一本橋で1秒不足を指摘されていますが。教習で「苦手です。」と申告すると何回も練習させてくれます。むしろ、大型自動2輪(京成ドライビングスクールの場合NC750)はトルクが太く、CB400SFよりかえって簡単に扱うことができると思います。最初は大パワーに圧倒されてしまいますが、パワーは慣れてしまうもので不用意なアクセルワークをしなければ本当に楽なものです。
普通になくて大型にあるものは唯一波状路です。これ自体は難しいことはなく、スタンディングの姿勢で止まるような速度で接近し、バーの直前でエンジンをビューンとふかしてからそっとクラッチをこすらせるとバーを乗り越え、ビューンとふかせてそっとクラッチをこすらせて、と繰り返すことで普通に通過できます。真ん中あたりにバーの間隔がホイールベース程度の所があり、前後輪一緒に越えなければならないあたりはわずかなクラッチ操作ミスでエンストしてしまいます。検定ではそのあたり、多少ダダダと行ってしまってもよいようなので、やり方を覚えてしまえば大丈夫でしょう。練習では5秒以上時間をかけて、とやりますが、これはそれなりに難しいです。
結構長く書きましたが、結論を言いますと、教習所で大型自動二輪免許を取るのは案外簡単です。
難しかったなんて言うと、教えてくれた教官たちに申し訳ないという思いもあるといえばありますが、やはり正直な感想でも教官たちはわかりやすく教えてくれるし、どんどんできるようになっていくので、「簡単だった。」という方が「難しかった。」というよりしっくりきます。そしてなにより、教習がとっても楽しかったです。免許もないのに大型バイクに乗れて、公道ではやってはいけないことにも挑戦できて、次々とテクニックを教えてもらえて、つまらないわけないですよね。
みなさんも、挑戦してみてください。夢を夢で終わらせるのはよくないことです。
レザーとメッシュの組み合わせがこれからの季節によさそうな1着です。
にほんブログ村