廃道、なんとも魅力的な響きを放つではないですか。かつて人の行き来があった道が使われなくなり、放置され、忘れられ、そして荒廃していくのです。今日は久しぶりに廃道探訪をしてきました。
※廃道は基本的に「車両通行止め」の道です。通行してよい道ではありません。また、どう考えても救急車は呼べません。よって、このルートに限らず廃道を行くことは推奨しません。それでも行くというのなら、それなりの装備、知識、技術を持って自己責任において行動してください。また、この記事を参考にした行動の一切の責任を負いません。
スタートはここ、TX八潮駅です。8時12分発区間快速つくば行きに乗るべく急いで輪行します。前輪抜いてディスクブレーキのケアをするだけなので、5分もあれば十分ですけどね。
筑波センターからは関鉄バス筑波シャトルつつじヶ丘行きに乗ります。車窓から筑波山が大きく見えてきました。
9時40分、筑波山の2合目にあたる筑波山神社前で下車します。さあ組み立てますよ。
組み立てたら、早速走り出します。一旦バスで登った道を下り、筑波梅林へと入っていきます。もう咲いている梅がありました。もうじき梅まつり、多くの観光客でにぎわうことでしょう。
筑波梅林の登りはきつく、インナー-ローに落とします。が、ここで早くもトラブル発生!チェーンがローギアを越えてスポークとの間に噛みこんでしまいました。うーん調整不足だったか!
チェーンをかけ直し、携帯工具でロー側のストローク調整をしました。メンテスタンドがないので完全とはいいがたいのですが、何とかなったようで以後チェーンは外れることなく済みました。
筑波梅林の登りに苦しめられながらも高度をぐんぐん稼ぎ、そして下り。今度は寒い!防寒ジャージのファスナーを閉めましたが、それでも冷気が入ってくるのが分かります。
そして薬王院分岐の所を右に曲がろうとしたら、なんと!道路工事中で立ち入り禁止になっていました。まいったなあ、これで楽しみにしていたトレイル1本ふいになってしまいました。これからどうする?どうするもなにも、真壁側に一旦降りて、湯袋峠も通行止めだから県道7号線で上曽峠越えするしかないなあ。いや、上曽峠までいったら、稜線を行く手もあるか。
せっかく登ったのに、舗装路の下りとはついてないなあ。
さあ、ここから登りだよ。
MTBでの上曽峠の登りはきつく、何回も足をつき、そして一部押してしまいました。どうも息が上がるのが早いのです。体調が良くないことはなさそうだし、年齢なのかなあ。
そして、ようやく峠です。が、何という事でしょう。稜線に続く道も進入禁止になっていました。
仕方がないなあ。石岡側から県道218号線を登るしかないか。
もうじき12時です。フルーツライン沿いのセイコーマートで昼食にしました。大盛りのカツ丼とプリンでたんぱく質補給。ヘルメットについている黒い物はウェアラブルカメラです。廃道走行ではこいつの動画から取り出した画像をしようしています。ここで妻からメールが。
「夕食は作らなくて大丈夫です。私が作ります。」
ありがたい!これで時間を気にせずたっぷり遊べるぞ。
食べたらこれから行く一本杉峠の方を眺めます。あそこまで登るのか、結構高いなあ。
でも、脚を回していればいつかは着くのさ。今までだって、そうだったじゃないか。
あれ、曲がり損ねていきすぎた、でもおかげで加波山神社がここにあることを知りました。GPSで確認し、今度こそミスコースしないように。実は壊れると嫌なのでザックに仕舞ってあったのです。電源は入れてありましたけど。
さて、今度こそ。間違っていないな。
足をつかないことを目標に登っていたこともある道でしたが、今日はどうしたことでしょうか。腿に張りを感じて何度も足をついて休んでしまいました。いやそれどころか、このせせらぎの流れ込みで休憩までしてしまいました。時間にルーズになっているのは夕食を作らなくてよくなったせいかな?
一回休めばもう大丈夫、脚をくるくる回してゆっくり登っていきます。が、やはり足を休めたくなってきました。左足をひねってペダルからクリートを外そうとしたとの時です。ピキーン!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
脚攣りが発生しました。このままでは転倒します。右へ倒し、あわえて右足を抜いて地面に着きます。
ピキーン!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
今度は右足が脚攣りです。痛いのなんのって、両大腿部内側がこれでもかと攣りまくっています。まずはバイクから降り、ゆっくり伸ばしますが何しろ両側ですからケアも大変です。何とか攣り状態から抜け出たらバイクを押して歩きます。なんかまだおかしいな。ゆっくり押して回復を待ちます。
何とかなってきたかな。そろそろ乗ってみるか。と足をあげた途端、ピキーン!
仕方がありません。押し歩きに専念することにしました。回復を待ってから、ひたすら押し歩きに徹します。10分以上は押し歩きをしたでしょうか。そろそろいいかな?再び乗車、ゆっくりペダルを踏んでみます。うん、何とかなりそうだ。脚の重さを使ったペダリングで、だらけながら、反対の脚は自重の分を引き上げるだけにして、となんとも悠長な感じですがそれがこの時の精一杯のクライミングなのです。
それでも下から1時間と5分、耐えれば着くものです。ついに一本杉峠に到着です。今までの最遅記録更新でしょう。
ここで塩分、カロリー、水分の補給をします。寒くてガタガタ震えが来ます。休憩はそこそこにして、下ることにしましょう。いよいよ廃道へ突入です。
走り始めはそこそこ飛ばせるダートですが、依然と比べるとやはり荒廃が進んでいることを感じます。
早くも涸沢のような風景になってきています。先が思いやられます。
ゲロ、倒木が通せんぼしています。でも右の端なら乗って通過できるな。
ぬかるみ気味でタイヤが重たくなってきています。コントロールを失わないように、スピードは控えめに。
あれ、人がいるぞ。
トライアル車に乗る二人組でした。下見をしていたようです。声をかけてくれました。
「そこダニエルで、ぴょんと。」
無理に決まっているでしょう、担ぎですよ、当然担ぎ!
その下は走って通過しました。
「ほー、やるねえ。」
いえいえ、どういたしまして。
二人組と別れてからは一旦道は良くなりますが、それでも路端崩落個所などがあり、気を抜くことができません。
下ばっかり気を取られていると上をヒットしてしまうぞ。
今さっき崩れました、といった風情の岩があちこちに転がっていました。
右に見える壁のような物はかつての路肩のようです。
せっかくだから、セルフシャッターで通行するところを撮影しておきますか。
この先が崩落している所なんだけど、今はどうなっているのかな。
ここだ、これは酷い。
ここまでは来た。これからどこを通過するのがベストか。
げ、車輪がはまった。
抜けた、けどその先も難所!
でもここまで来れば、あとちょっと!
ようやくまともに走れるようになったぜ。
石がゴロゴロしているので、転倒とパンクには注意が必要だな。
木の隙間から下の景色が見えました。まだまだ楽しめるな。
現在稼働中の石切り場を通過。
厚い雲に切れ目が見えてきました。スピードが上がればやはり寒いのです。早く日向に出たいなあ。
石の運搬トラックが走っている道ですから、ブラインド―コーナーには気を使います。
そして、舗装路へ。ふう、何とか無事に降りて来たぞ。でもまだ気を引き締めて。下りは続きますからね。
集落ですから、スピードは控えめに。
りんりんロードへでました。ここを左折します。攣った部分の筋肉はやはり痛みを感じます。まだまだ無理はしないで、だらけたペダリングで走りましょう。
真壁駅到着です。さあここからバスで帰れるぞ。
あれ、バスターミナルがなくなっているぞ。どこかへ移転しちゃったのかな?真壁と言えばひな祭り、このお家でも雛段飾りを通りから見えるように飾っていました。ついでに私も写っちゃっていますね。
バスターミナルが見当たらないので、つくば駅まで約10㎞さらに走行することにしました。かつてりんりんロードが途切れていた部分は新しく作られていました。
しかしこっちは舗装がはがされています。
15時45分、筑波駅に到着です。つくばセンター行バスはもう乗車が開始されています。それ急げ。
16時丁度発ですから、楽々間に合いました。つくばからはTXに乗り、八潮へ。すっかり暗くなっていたので、ナイトランの装備を出して装着です。
自宅到着は18時05分でした。これなら、今から夕食作っても間に合うけど、もう妻が下ごしらえをすっかり済ませていたので私はダッチオーブン焼きいもだけを作れば十分でした。
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※廃道は基本的に「車両通行止め」の道です。通行してよい道ではありません。また、どう考えても救急車は呼べません。よって、このルートに限らず廃道を行くことは推奨しません。それでも行くというのなら、それなりの装備、知識、技術を持って自己責任において行動してください。また、この記事を参考にした行動の一切の責任を負いません。
スタートはここ、TX八潮駅です。8時12分発区間快速つくば行きに乗るべく急いで輪行します。前輪抜いてディスクブレーキのケアをするだけなので、5分もあれば十分ですけどね。
筑波センターからは関鉄バス筑波シャトルつつじヶ丘行きに乗ります。車窓から筑波山が大きく見えてきました。
9時40分、筑波山の2合目にあたる筑波山神社前で下車します。さあ組み立てますよ。
組み立てたら、早速走り出します。一旦バスで登った道を下り、筑波梅林へと入っていきます。もう咲いている梅がありました。もうじき梅まつり、多くの観光客でにぎわうことでしょう。
筑波梅林の登りはきつく、インナー-ローに落とします。が、ここで早くもトラブル発生!チェーンがローギアを越えてスポークとの間に噛みこんでしまいました。うーん調整不足だったか!
チェーンをかけ直し、携帯工具でロー側のストローク調整をしました。メンテスタンドがないので完全とはいいがたいのですが、何とかなったようで以後チェーンは外れることなく済みました。
筑波梅林の登りに苦しめられながらも高度をぐんぐん稼ぎ、そして下り。今度は寒い!防寒ジャージのファスナーを閉めましたが、それでも冷気が入ってくるのが分かります。
そして薬王院分岐の所を右に曲がろうとしたら、なんと!道路工事中で立ち入り禁止になっていました。まいったなあ、これで楽しみにしていたトレイル1本ふいになってしまいました。これからどうする?どうするもなにも、真壁側に一旦降りて、湯袋峠も通行止めだから県道7号線で上曽峠越えするしかないなあ。いや、上曽峠までいったら、稜線を行く手もあるか。
せっかく登ったのに、舗装路の下りとはついてないなあ。
さあ、ここから登りだよ。
MTBでの上曽峠の登りはきつく、何回も足をつき、そして一部押してしまいました。どうも息が上がるのが早いのです。体調が良くないことはなさそうだし、年齢なのかなあ。
そして、ようやく峠です。が、何という事でしょう。稜線に続く道も進入禁止になっていました。
仕方がないなあ。石岡側から県道218号線を登るしかないか。
もうじき12時です。フルーツライン沿いのセイコーマートで昼食にしました。大盛りのカツ丼とプリンでたんぱく質補給。ヘルメットについている黒い物はウェアラブルカメラです。廃道走行ではこいつの動画から取り出した画像をしようしています。ここで妻からメールが。
「夕食は作らなくて大丈夫です。私が作ります。」
ありがたい!これで時間を気にせずたっぷり遊べるぞ。
食べたらこれから行く一本杉峠の方を眺めます。あそこまで登るのか、結構高いなあ。
でも、脚を回していればいつかは着くのさ。今までだって、そうだったじゃないか。
あれ、曲がり損ねていきすぎた、でもおかげで加波山神社がここにあることを知りました。GPSで確認し、今度こそミスコースしないように。実は壊れると嫌なのでザックに仕舞ってあったのです。電源は入れてありましたけど。
さて、今度こそ。間違っていないな。
足をつかないことを目標に登っていたこともある道でしたが、今日はどうしたことでしょうか。腿に張りを感じて何度も足をついて休んでしまいました。いやそれどころか、このせせらぎの流れ込みで休憩までしてしまいました。時間にルーズになっているのは夕食を作らなくてよくなったせいかな?
一回休めばもう大丈夫、脚をくるくる回してゆっくり登っていきます。が、やはり足を休めたくなってきました。左足をひねってペダルからクリートを外そうとしたとの時です。ピキーン!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
脚攣りが発生しました。このままでは転倒します。右へ倒し、あわえて右足を抜いて地面に着きます。
ピキーン!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
今度は右足が脚攣りです。痛いのなんのって、両大腿部内側がこれでもかと攣りまくっています。まずはバイクから降り、ゆっくり伸ばしますが何しろ両側ですからケアも大変です。何とか攣り状態から抜け出たらバイクを押して歩きます。なんかまだおかしいな。ゆっくり押して回復を待ちます。
何とかなってきたかな。そろそろ乗ってみるか。と足をあげた途端、ピキーン!
仕方がありません。押し歩きに専念することにしました。回復を待ってから、ひたすら押し歩きに徹します。10分以上は押し歩きをしたでしょうか。そろそろいいかな?再び乗車、ゆっくりペダルを踏んでみます。うん、何とかなりそうだ。脚の重さを使ったペダリングで、だらけながら、反対の脚は自重の分を引き上げるだけにして、となんとも悠長な感じですがそれがこの時の精一杯のクライミングなのです。
それでも下から1時間と5分、耐えれば着くものです。ついに一本杉峠に到着です。今までの最遅記録更新でしょう。
ここで塩分、カロリー、水分の補給をします。寒くてガタガタ震えが来ます。休憩はそこそこにして、下ることにしましょう。いよいよ廃道へ突入です。
走り始めはそこそこ飛ばせるダートですが、依然と比べるとやはり荒廃が進んでいることを感じます。
早くも涸沢のような風景になってきています。先が思いやられます。
ゲロ、倒木が通せんぼしています。でも右の端なら乗って通過できるな。
ぬかるみ気味でタイヤが重たくなってきています。コントロールを失わないように、スピードは控えめに。
あれ、人がいるぞ。
トライアル車に乗る二人組でした。下見をしていたようです。声をかけてくれました。
「そこダニエルで、ぴょんと。」
無理に決まっているでしょう、担ぎですよ、当然担ぎ!
その下は走って通過しました。
「ほー、やるねえ。」
いえいえ、どういたしまして。
二人組と別れてからは一旦道は良くなりますが、それでも路端崩落個所などがあり、気を抜くことができません。
下ばっかり気を取られていると上をヒットしてしまうぞ。
今さっき崩れました、といった風情の岩があちこちに転がっていました。
右に見える壁のような物はかつての路肩のようです。
せっかくだから、セルフシャッターで通行するところを撮影しておきますか。
この先が崩落している所なんだけど、今はどうなっているのかな。
ここだ、これは酷い。
ここまでは来た。これからどこを通過するのがベストか。
げ、車輪がはまった。
抜けた、けどその先も難所!
でもここまで来れば、あとちょっと!
ようやくまともに走れるようになったぜ。
石がゴロゴロしているので、転倒とパンクには注意が必要だな。
木の隙間から下の景色が見えました。まだまだ楽しめるな。
現在稼働中の石切り場を通過。
厚い雲に切れ目が見えてきました。スピードが上がればやはり寒いのです。早く日向に出たいなあ。
石の運搬トラックが走っている道ですから、ブラインド―コーナーには気を使います。
そして、舗装路へ。ふう、何とか無事に降りて来たぞ。でもまだ気を引き締めて。下りは続きますからね。
集落ですから、スピードは控えめに。
りんりんロードへでました。ここを左折します。攣った部分の筋肉はやはり痛みを感じます。まだまだ無理はしないで、だらけたペダリングで走りましょう。
真壁駅到着です。さあここからバスで帰れるぞ。
あれ、バスターミナルがなくなっているぞ。どこかへ移転しちゃったのかな?真壁と言えばひな祭り、このお家でも雛段飾りを通りから見えるように飾っていました。ついでに私も写っちゃっていますね。
バスターミナルが見当たらないので、つくば駅まで約10㎞さらに走行することにしました。かつてりんりんロードが途切れていた部分は新しく作られていました。
しかしこっちは舗装がはがされています。
15時45分、筑波駅に到着です。つくばセンター行バスはもう乗車が開始されています。それ急げ。
16時丁度発ですから、楽々間に合いました。つくばからはTXに乗り、八潮へ。すっかり暗くなっていたので、ナイトランの装備を出して装着です。
自宅到着は18時05分でした。これなら、今から夕食作っても間に合うけど、もう妻が下ごしらえをすっかり済ませていたので私はダッチオーブン焼きいもだけを作れば十分でした。
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