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モンベルシームレスダウンハガー800#5を購入しました。

さて、話は2年前に遡ります。笠ヶ岳山荘のテント場で迎えた朝、シュラフの中で震えが来ていました。体調不良などではなく、単にシュラフの許容範囲を下回る気温になっていたからです。使用しているシュラフはイスカのウルトラライト、最低使用温度が10度の製品です。正直、3000m級のテント場では真夏でも範囲外になってしまいます。しかし、それにシュラフカバーをかけて使えばギリギリ何とか使えていました。でもその日は違っていました。ギリギリを越えた使い方になってしまったのです。

寒さに震えながら、化繊シュラフに包まって考えたのは、同じ収納サイズなら化繊綿よりダウンの方が暖かいのではないか、ということです。このウルトラライトは化繊綿シュラフの中では飛び切りに小さく、軽量なのですが、ダウンでこのサイズのシュラフがあればもう少しましに寝られるはず。

帰宅後、リサーチを重ねて買う製品をあぶり出したのですが、その1か月後にV-STROM650を発注してしまい、それの艤装品を購入したりして資金がそちらに流れてしまいました。で、昨年の鷲羽岳、水晶岳周遊もウルトラライトで済ませてしまいました。雨が降ったりの天気で放射冷却がなく、結果寒くなかったので結果的には問題なかったのではありますが。

走行しているうちにもう来月7月ですよ。今年は放射冷却が期待できるのでさすがに何とかしましょう。ということで、本日幕張のモンベルファクトリーアウトレットで購入しました。残念ながらアウトレット品はなかったので正規品を定価で購入するという私には大変珍しい買い物をしてしまいました。

もうこの製品についての使用感なんかはブログなどで出回っておりますから今更私なんかが感想を述べる必要もないくらいですが、選定した理由は記しておきましょう。

まずダウンのフィルパワーが800FPであるという点。モンベルではさらに900FPという製品もあるのですが、値段が跳ね上がってしまいます。また、シュラフカバーのいらないドライ構造というのはある意味魅力ですが、シュラフカバーの中でシュラフを仕舞えば濡らさずに済むという技もあるので、シングルウォールテントを使用している私にはあまり向かないかな、とも考えました。

♯5にしたのは今までの経験から私の山行では十分な保温性があり、これ以上が必要な時にはそのシュラフも所有しているのでこれで十分、♯7ではさすがに用を足せないかな、と考えたからです。収納サイズもほぼ同じ、重量はやや♯7の方が軽くはありますが、たいした差には感じられませんでした。


モンベルを選んだのは、隔壁のないスパイダーバッフルシステムに興味を持ったからです。詳しくはモンベルのサイトをご覧いただきたいのですが、要するに今まで小さい区画に仕切らえたブロックにダウンを押し込んでいたものを、その隔壁を失くしてすべて一つの袋にしてしまったということです。それではダウンの偏りが発生しそうですが、スパイダーヤーンと呼ばれる紐?糸?布?にダウンを絡ませて偏りを防ごうという発想です。実際にはスパイダーヤーンに絡んでいない羽毛は偏ったりするそうですが、バサバサやって直しながら使えば問題ないということのようです。

この仕組みの良い所は、隔壁がないのでその縫い目がなく、シームレスなので保温性が高まる点、羽毛が小さく閉じ込められていないので目いっぱい広がることができる点、また、縫い目が無いことは羽毛が出て来ちゃうことも防げるのではないかと期待しています。

ということで、今後このシュラフの活躍もこのブログに記載いたしますのでよろしくお願いいたします。
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