2024年7月28日

起床は3時30分。降る雨がテントをたたく音でアラームが鳴る前には目が覚めていて、寝袋の中で鳴るのを待っていた状態でした。
起きたら朝食のパンを口に入れ、もぐもぐしながら寝具を片付けます。片付け終わったらパッキング、そして最後にテントを畳んでビニール袋に入れてからザックの一番上に入れます。

雨はやんでいるので合羽は着ないで済みました。まずはワサビ平小屋のトイレを借りて、そし4時20分出発。予定よりやや早い出発だったのでヘッドランプを点灯させました。明るくなってからとも思ったのですが、最初は林道なので問題ないでしょう。
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歩き始めて10分ほどで雨が降ってきました。やはりだめか。まずはザックを下ろして合羽を着なければ。でも今日はもともと天気予報でも午前中は雨だったし、それに今日は三俣小屋まで一気に登るだけなので天気が少々悪くてもそれほど気になりません。明日、明後日が良ければね。

十分明るくなる4時50分ころ小池新道入口に到着しました。
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登山道は濡れているはドロドロだわでペースが上がらず、そして沢にかかる橋も濡れていて滑りそうです。
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雨は降ったり止んだりを繰り返しますが、ガスは常にあり景色はあまりよくありません。
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それでも下を見ると、おお、もう結構高度を稼いできているんだな、と感じることができました。
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上に行けば行くほどガスが濃い感じがしますが、雨の止んでいる時間はずいぶん長くなってきました。これなら眺望はあきらめがつくとしても北アルプスらしい雰囲気は楽しめるかも。
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5時53分秩父沢通過。
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元の水量がわからないので増水しているのかどうかは分かりませんが、渡るのに危険は感じません。
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いくつかの沢を越えていきます。これが増水していたら引き返す以外手はないだろうなあ。何とか小雨で済んでよかったよかった。
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6時10分チボ岩通過。チボってなんでしょうか。
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6時23分、下枯れ沢を通過したところで最初の一本を取りました。
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水はハイドレーションで随時行動中に摂取しているので、カロリー補給のみですがここは携帯の電波が通じるので天気についてのリサーチなどを行いました。あれれ、どうも悪い方へと予報が変化してきていますね。

再び歩き出します。後ろからくる若いカップルに道を譲ります。
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6時57分上枯れ沢通過。
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7時23分、シシウドヶ原通過。ここで先ほど追い越させたカップルが休憩していたので先行します。
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急傾斜はシシウドヶ原まで、その後は傾斜は緩やかになりました。また、高山植物が目に付くようになってきました。これはオニユリでしょうか?
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若者パーティーが追いついてきました。先行させます。
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ここはクマの踊り場、人数がいれば被害に遭う可能性は少なくなる?クマさん、今日は出てこないでね。
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シシウドヶ原で追い越したカップルが再び追いついてきたので追い越してもらいました。鏡平まであと500m!
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あと5分!
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そして、ついに鏡平に到着!時刻は8時27分でした。
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ザックを下ろし、鏡池の逆さ槍を楽しみましょう。でも、というより、だよね、ガスの中の槍は映り込んだりするはずもありません。

ガスの映る鏡池をいつまでも見たいわけもなく、8時30分には出発しました。

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ここからは森林限界を超えてくるので、もし太陽がギラギラだったら相当暑くなるはずですがその心配は今日はなく、風が吹くとむしろ寒さを感じるほどでした。しかしここの急傾斜はなかなかに手ごわく、体力を消耗させます。
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9時28分、弓折乗越到着。ガスの中の弓折岳にわざわざ上るまでまでもなく、ここでちょっと休憩しましょう。
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9時51分、弓折乗越出発。ここからはもうきついのぼりはなく、緩やかなアップダウンを繰り返すようになります。また景色もいかにも高山という風情が感じられるようになってきました。
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雪渓の通過もあります。軽アイゼンは持ってきていますが、わざわざ出すほどでもなくここをそのまま通過しました。
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ガスが一層濃くなってきています。道迷いには注意が必要ですね。こんな何でもないところでも、慎重にルートを外れないようにしていなければ大きな事故につながってしまいます。
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お花畑はもしかして最盛期だったのでしょうか、これでもかとどこまでも続いていました。
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ガスが晴れました。あ、もうそこ双六小屋じゃん。
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10時54分双六小屋到着。結構疲労感があります。ちょっと休憩します。
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ほどほど休んだ11時01分出発。ここから双六岳巻道分岐まではこれがまた急傾斜なのです。振り返ると双六小屋が見えます。心拍数の上限を超えないように、負荷を調整するためペースを落として何とか登っていきます。


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11時25分、巻道分岐に到着。ほぼコースタイム通りに歩けているのですが、ずいぶん長く感じました。

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ここからは巻道なのでもう楽勝でしょう。眺望は稜線を行くコースの方が良いでしょうが、巻道は雰囲気ではこちらならではの物もあり、双六岳を楽しむならやはりどちらも通過しないといけませんね。稜線の道は明後日のお楽しみにしてあります。

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セルフシャッターで。
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げげげ、巻道となめていたなあ。結構激しい下りがあるではないですか。この下の段差は岩の壁になっていました。垂直ではないのが救いです。
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12時10分、巻道の真ん中よりちょっと手前で休憩しました。たまには顔出しするか。
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20分ほど休憩して、再び歩き出します。あの尾根を越えれば三俣蓮華岳が見えるかな?

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いや見えないね。ここを登り切ったらさすがに見えるだろう。え、ガスで見えないじゃん。
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13時30分、三俣蓮華岳山頂分岐点通過。三俣山荘まで、後は下りだけ!
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そのくだりが結構激しいのです。疲労がたまってきている脚に堪えます。
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三俣山荘のテント場へ到着。
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13時58分、三俣山荘到着。幕営の申し込みをして頃合いの場所にテントを張りました。
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残念ながら携帯は圏外なので情報収集はできず、明日の天気は晴れと信じるほかありません。荷物を整理しているうちに軽い頭痛に襲われました。高山病なのか、あるいは限界を超えた行動だったので片頭痛が出たのか、とにかく少し昼寝をしてやりすごしましょう。

頭痛は軽快しませんでしたが、夕刻には夕食を準備しました。片頭痛だと嘔吐する可能性もあるのでご飯は避け、消化に良い白がゆにしました。
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夕食を食べ終わる頃になって到着、テントを張りだすガイド率いるツアー登山者たちの声が響いてきました。より近くにテントを張って休まれている人もいることなので黙っていましたが、ツアー客たちは結局21時40分までおしゃべりが止まらず正直迷惑でした。

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