先日到着したSHADのクリックシステムタンクバッグ、E091CLのタンクロック部のワンキー化です。キジマヘルメットホルダー、中華ツールケースに続く車両の鍵でロックするワンキー化第3弾です。正直、この3つの中では一番大変でした。
ワンキー化の方法は二つあり、一つはキーシリンダーのタンブラー(プレート)を加工する方法、もう一つは車両付属のキーシリンダーを使う方法です。キジマヘルメットホルダーは一つ目の方法で、ツールケースは二つ目の方法で施工しました。
まずは現状の確認です。やや純正のキーシリンダーのつばが大きめですが、なんとかサイズ的には合いそうです。

バッグの内側にある固定ビスを3㎜六角レンチで取ります。

クリックシステムのベースの内側が見えるようになりました。バッグ純正は固定プレートで固定されていますが、スズキ純正キーシリンダーは脚が広がるタイプです。それと厚みがあり、ロックプレートの大きさもかなり違います。うーん結構盛大な加工が必要になりそうですね。でもなんとかなるかな。

まずはバッグのキーシリンダーを外します。固定プレートを外します。

あれ、ロックプレートが邪魔で抜けないぞ。

10㎜レンチでロックナットを外し、ロックプレートを外しました。

次はスズキ純正キーシリンダーが入るようにケースを削っていきます。

ちょっとずつ様子を見ながら削っていき、最終的にはこのように見事に(誰も言ってくれないから自分で言うのだが)はまりました。

いやちょっと待て、大事なことに気が付いたぞ。これ、ロック位置で鍵が抜けないじゃん。逆ならロック開放で鍵が抜けなくなるので不便だけど使えますが、ロックすると鍵が抜けないでは意味がありません。なぜそのようなことが起こるかと言えば、180度回るこの鍵、0度と180度そのどちらでも鍵が抜ける仕組みのキーシリンダーなのですが、90度位置ではキーが抜けないからです。このクリックシステムでは90度でロックがかかるようにできているのです。これは困った~。
処方箋は、キーシリンダーを90度回転させ、ロック位置でキーが抜けるようにすること。その場合解放の位置ではキーが抜けなくなりますが仕方がありません。
それではスズキ純正キーシリンダーを抜きましょう。

いやこれ抜けないぞ。ギリギリで作って脚が広がってしまっているんだから。次の手を考えなくては。キーシリンダーに何回も鍵の抜き差しをして観察、考察します。
そうか、要するに0度、180度とさらに90度位置でもキーが抜けるようにすればいいのではないですか。スリーブを確認してその構造を理解します。つまり、タンブラーが動ければ抜けるわけです。それにはスリーブに逃げがあればいいわけで、スリーブ上下にタンブラー逃げの溝が切ってあります。それなら、左右にも溝を切ってしまえばいいはず。

はんだごてで溶かしたりやすりで削ったりしてタンブラーの逃げを作りました。これで90度位置でもキーが抜けるようになりました。
それでは次、90度で止まるように何らかの方策を考えましょう。ロックプレートをカットラインで切ってしまわず、半分残してみました。

鍵をかければこのように固定できます。

え、これダメじゃん。バッグ本体に当たっちゃうよ。

どうする?下側に回るようにしてみました。

それだと180度回っちゃうし、90度ピタリの位置でキーを抜くのも目で見ながらやらなければならなくなるので、ストッパーを付けました。

いやいや、部品をもどしてみたらやはりだめです。ちょっとだから削っちゃうか。

一難去ってまた一難、スズキ純正キーシリンダーの固定脚があるので、スライダーが当たって解放しなくなってしまいました。

当たらないように脚の付け根を必要なだけ削りました。

さて、ここまでくればあとはバッグにこのクリックシステムを戻せば完了でしょう

いやだめだ、スライダーに当たってロックプレートが下に入っていかない。もう一度バッグを外します。こんな簡単なこと、なんで気が付かなかったんだろう。うーんもっと知能が高ければこんな苦労しなくて済むんだろうけどな。

仕方がありません。やはりロックプレートは上向きでなければだめなようです。バッグに当たらないようにロックプレートを切断して形を整えました。しかし、これでは90度に止めるストッパーが作れないなあ。どうしたものか。

しかし、その心配は杞憂に終わりました。スライダーにロックプレートが当たってそれ以上回らなかったのです。ロック位置でのキーの抜き差し角度はかなりシビアですが、普通に止まったところで抜き差しできるようにキーシリンダーにねじ止めするロックプレートの角度を調節して万全の位置を導き出しました。
バッグにクリックシステムを戻します。

さて、試してみましょう。まずはキーをロック解放の位置にして、クリックシステムをタンクのひづめに固定します。スライダーなどにシリコンオイルを塗布したので、非常にスムーズに固定できました。

クリックシステムをロックします。この位置でもスムーズにキーの抜き差しができます。

左側、ロックされているのでもちろん解除ボタンを押すことができません。

ロックを開放すれば、非常にスムーズにバッグの付け外しができます。

ワンキー化、完了!


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ワンキー化の方法は二つあり、一つはキーシリンダーのタンブラー(プレート)を加工する方法、もう一つは車両付属のキーシリンダーを使う方法です。キジマヘルメットホルダーは一つ目の方法で、ツールケースは二つ目の方法で施工しました。
まずは現状の確認です。やや純正のキーシリンダーのつばが大きめですが、なんとかサイズ的には合いそうです。

バッグの内側にある固定ビスを3㎜六角レンチで取ります。

クリックシステムのベースの内側が見えるようになりました。バッグ純正は固定プレートで固定されていますが、スズキ純正キーシリンダーは脚が広がるタイプです。それと厚みがあり、ロックプレートの大きさもかなり違います。うーん結構盛大な加工が必要になりそうですね。でもなんとかなるかな。

まずはバッグのキーシリンダーを外します。固定プレートを外します。

あれ、ロックプレートが邪魔で抜けないぞ。

10㎜レンチでロックナットを外し、ロックプレートを外しました。

次はスズキ純正キーシリンダーが入るようにケースを削っていきます。

ちょっとずつ様子を見ながら削っていき、最終的にはこのように見事に(誰も言ってくれないから自分で言うのだが)はまりました。

いやちょっと待て、大事なことに気が付いたぞ。これ、ロック位置で鍵が抜けないじゃん。逆ならロック開放で鍵が抜けなくなるので不便だけど使えますが、ロックすると鍵が抜けないでは意味がありません。なぜそのようなことが起こるかと言えば、180度回るこの鍵、0度と180度そのどちらでも鍵が抜ける仕組みのキーシリンダーなのですが、90度位置ではキーが抜けないからです。このクリックシステムでは90度でロックがかかるようにできているのです。これは困った~。
処方箋は、キーシリンダーを90度回転させ、ロック位置でキーが抜けるようにすること。その場合解放の位置ではキーが抜けなくなりますが仕方がありません。
それではスズキ純正キーシリンダーを抜きましょう。

いやこれ抜けないぞ。ギリギリで作って脚が広がってしまっているんだから。次の手を考えなくては。キーシリンダーに何回も鍵の抜き差しをして観察、考察します。
そうか、要するに0度、180度とさらに90度位置でもキーが抜けるようにすればいいのではないですか。スリーブを確認してその構造を理解します。つまり、タンブラーが動ければ抜けるわけです。それにはスリーブに逃げがあればいいわけで、スリーブ上下にタンブラー逃げの溝が切ってあります。それなら、左右にも溝を切ってしまえばいいはず。

はんだごてで溶かしたりやすりで削ったりしてタンブラーの逃げを作りました。これで90度位置でもキーが抜けるようになりました。
それでは次、90度で止まるように何らかの方策を考えましょう。ロックプレートをカットラインで切ってしまわず、半分残してみました。

鍵をかければこのように固定できます。

え、これダメじゃん。バッグ本体に当たっちゃうよ。

どうする?下側に回るようにしてみました。

それだと180度回っちゃうし、90度ピタリの位置でキーを抜くのも目で見ながらやらなければならなくなるので、ストッパーを付けました。

いやいや、部品をもどしてみたらやはりだめです。ちょっとだから削っちゃうか。

一難去ってまた一難、スズキ純正キーシリンダーの固定脚があるので、スライダーが当たって解放しなくなってしまいました。

当たらないように脚の付け根を必要なだけ削りました。

さて、ここまでくればあとはバッグにこのクリックシステムを戻せば完了でしょう

いやだめだ、スライダーに当たってロックプレートが下に入っていかない。もう一度バッグを外します。こんな簡単なこと、なんで気が付かなかったんだろう。うーんもっと知能が高ければこんな苦労しなくて済むんだろうけどな。

仕方がありません。やはりロックプレートは上向きでなければだめなようです。バッグに当たらないようにロックプレートを切断して形を整えました。しかし、これでは90度に止めるストッパーが作れないなあ。どうしたものか。

しかし、その心配は杞憂に終わりました。スライダーにロックプレートが当たってそれ以上回らなかったのです。ロック位置でのキーの抜き差し角度はかなりシビアですが、普通に止まったところで抜き差しできるようにキーシリンダーにねじ止めするロックプレートの角度を調節して万全の位置を導き出しました。
バッグにクリックシステムを戻します。

さて、試してみましょう。まずはキーをロック解放の位置にして、クリックシステムをタンクのひづめに固定します。スライダーなどにシリコンオイルを塗布したので、非常にスムーズに固定できました。

クリックシステムをロックします。この位置でもスムーズにキーの抜き差しができます。

左側、ロックされているのでもちろん解除ボタンを押すことができません。

ロックを開放すれば、非常にスムーズにバッグの付け外しができます。

ワンキー化、完了!


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