2023年5月20日

目覚ましはかけていましたが、自然に目が覚めました。時刻は4時40分。早すぎるよ、これじゃあ満足に乗れないかも。緊張しているのか?いや、日差しが差し込んでいるからだ。カーテン開けてあるからな。もう一度寝よう。

7時、流石に起きてきます。外は雨。参ったな。でも出かけるまでには止むでしょう。風呂掃除、筋トレをこなしたら食事を摂ります。体は著と寝不足気味?朝の眩しさが効いているかな。準備を整え、いざ出発。え、雨まだ降っているぞ。急いで合羽を着込みます。そしてグローブはレイングローブに。

渋滞なく、早々に到着してしまいました。集合場所の207教室へ向かおうとすると、8時40分にならないと通行不可の看板が。まだ3分ほどあるね。それならカッパを脱いでおきましょう。荷物をテーブルに広げ、カッパをたたみます。

2階に上がれるようになったので207教室に入ると、もう数名の受験者がいました。あ、あなたはHさん!5月5日、第2段階3時限一緒だった若者です。知っている人がいると心強いですね。その他普通自動二輪に2名、大型特殊の女性が一名ガ教室にいます。2種免許の方は隣の部屋へ移っていきました。

本日の自動2輪の検定員が入ってきました。ちょっと厳しそうな女性教官でした。でも大丈夫、俺ならやれるさ。

プロテクターは自分のを持っていきましたが、検定は専用のをつけることになっているそうで、「検定」と書かれたプロテクター類を装着しました。

書類を渡され、視力検査、免許証提示などを終えたら説明がありました。今日はウェットなので急制動は3本目の線まで行けること、前の受験者が戻ってきたら最短距離を歩いてスタート地点に行くこと、コース内はすべて公道とみなすので交通ルールを守ること、指定速度は35km/hなのでそこまでは加速が必要で、もし他車が前方に詰まっている時にはカーブの終わり付近で待って必ず指定速度まで上げること、などが指示されました。なにか質問は、と言われたので、手を上げました。

一本橋、スラロームのタイマーは稼働していますか?

「一本橋は雨の時にはうまく計測しないこともあるし、そもそも検定は検定員のストップウォッチで計測するので関係ないので止めてあります。スラロームも秒数は出たとしてもそれには意味はなく、検定員のストップウオッチの数字を検定の根拠にします。ですから、7秒超えたとしてもストップウォッチが超えていないという場合もあります。」

なるほどね。でもいつもタイマーを利用して降りるタイミング測っていたから、ちょっと心配、ちょっと不便。

2輪準備室にみんなで向かいました。教官が準備をしている間、受験生4名で色々な話をしました。他の受験者が検定中見てはいけない話などをしました。少々のミスに目をつぶろうかな、と検定員が考えたとしても、他者が見ているとスルーできなくなると言う話を普通自動二輪の時に伺ったのです。

さて、時間です。まずは大型自動二輪の一人目、Hさんから。見てはいけないとわかっていても、つい目の端に映る姿を見てしまいます。がんばれ、緊張さえなければ絶対大丈夫だよ。

そして戻ってきました。それじゃあ、行ってきます。あれ、また雨が降っているぞ。霧雨だけど。

「それでは始めてください。」

さあいよいよこの瞬間が来ましたよ。ちゃんと見ていてね。細部までしっかりと覚えてきたんだからね。左右確認、ハンドル握ってブレーキを掛け、車体を起こす。スタンドを払って、後方を見る。さっと跨がり、リアブレーキを踏む。ミラーをあわせる。うん、完璧じゃん。クラッチ握って右手でキーオン。エンジンスタート。左確認、右確認、、、いやニュートラルのままじゃん、危ない危ない。体が震えているぞ。緊張しているのか?いやそんなことは。

右確認、右足ついてローに入れる。左ミラー、右ミラー、ウインカー、1,2,3,右ミラー右目視発進!

体の震えが止まらない。何だこの緊張感は。頭はリラックスしているのに、体が言うことを聞かない。これで完走できるのか?そしてストレート。前方に車列がゆっくり走っているので手前で停まって間を空けます。そしてクリアに。よし、行くぞ。発進!短い距離で加速が必要ですが、そこはナナハン、あっという間に35km/hを超え40km/hのランプを点灯させます。うう、寒い!速度を上げるとメッシュジャケットから盛大に湿った風が入ってきます。震えの正体はこれか、今からカッパ着ますとか言えないよ。どうしよう。

いや、ここまできたら、速度を上げるのはもう2回だけ、そこを我慢すればいいだけだから頑張ろう。クランク、信号、S字と無難に抜け、スラロームに。路面は濡れているのでバンクは控えめに、タイムは二の次で行くか。おっと、時間計測しているじゃん。これはラッキー、4つ目に差し掛かるところでまだ4秒台、安全に行けるな。リアブレーキ踏んで速度をやや落とし、安全確実にクリア。タイムはそれでも6.7秒。やったね。

そして波状路。ここを安全確実に超えるため、何回も練習積んできたのです。もちろん自習、段差を求めて駐車場の入り口などで感覚を磨いてきました。ここでエンストしなければもう大丈夫でしょう。スラロームから波状路の前まで走りながらクラッチの感触を確認します。よしよし、これくらいか。正面行きたら、さあ行くぞ。立ち上がって止まるほどの速度で接近、アクセル吹かして半クラッチ、、、波状路のバーが濡れてなんか滑りそうだな。いやだな。いやいや、よく考えればグリップさがる分エンストしにくくなるんじゃないか?とにかく白線踏まないように気をつけよう。ブンブンブブーン。ふう、エンストなし、5秒は守れなかったが、少なくとも4秒以下ではないはず。

次は外周路を回って坂道発進だ。寒いから少し速度を落とそう。参ったな。まだ震えが止まっていない。見通しの悪い交差点も確認十分、ゆっくり入って坂道コースに。ここは本当に簡単、普通自動二輪ではかなり神経質なアクセル、クラッチワークだったけどアイドル回転でもクラッチの加減だけで十分登っていけるよ。そして下り坂はエンジンブレーキ。

踏切も余裕でクリア、そして初めてのウェット路面での急制動。よし、行け!43km/hをメーターで確認、そのまま進入。コーンの手前でアクセルオフ、十分コーンを過ぎたことを確認してからリアをほとんど踏まずに急制動!らくらくクリア、リアのロックもない様子。ローに入れ直して、首を180度後ろを向けて(感覚的に、ですが)スラロームコースに進入する車両がないことを確認してから発車。俺いいね、確認確実にできているよ。これ満点なんじゃね?

次は一本橋。急制動コースの終わりでターンするのですが、そこは得意のハンドルフルロック+リーンアウト姿勢で直線的に一本橋の前に車体を据えます。

待て待て、一本橋は鉄なのですが、そこに雨水が溜まっているじゃん。滑りそうだなあ。でもやるしかないね、行くぞ。

ゆっくり乗って、リアブレーキ踏んで数えます。1、2,安定しているね。ちょっと速度速め?8、9、10、もう大丈夫かな、とにかく落下する前に降りちゃおう。

あとは信号通過して降りるだけです。左ウインカーを出してゴールのポールに接近、停止。30cm以内には十分入るし、停止位置もドンピシャ。俺、天才?

しかし、ここで安心してはいけません。ウインカーを止めて右確認、右足ついてニュートラルに。左確認、左足ついて右足でリアブレーキ踏んで左手でキーOFF。右後方確認、さっと降りてスタンドを掛け、左にハンドル切って手を離します。がたっと車両が揺れますが、無事停車。

終わりました。

検定員に声をかけ、指示通り2輪控室に戻ります。

戻ったら、ほっとしたのと仲間がいるのでついおしゃべりを。普通自動二輪の若者はジクサーSF250エクスターカラーの車両が欲しいのだとか。あの油冷って、いいよね、なんて話をしたり、ハスクバーナーのスヴァルトピレンが本当は欲しいなんて話で盛り上がりました。

体が湿っているせいか、しばらく震えが止まりませんでした。色々失敗はしたな、でも検定では失敗はないはず。

やがて4人全員の検定が終わり、元の部屋に集合がかけられました。教官は手続き中のため不在、まるで担任のいないホームルームの有様で男4人でおしゃべりが止まりません。

そうだ、帰りの準備をしておこう。プロテクターを外したら自分のプロテクターを装着します。そして車両の鍵を。あれ、どこだ?カッパのポケットか??ないなあ。あ、教官が戻ってきた。

「それでは、一人ずつ結果を報告します。名前を呼ばれたら向かいの教室に入ってください。まずはHさん。」

「はい、次はミケジャガーさん。」
自信たっぷりに入っていきます。
「ミケさんは検定合格です。でも、減点項目が2つあります。」
え、どこ?
「一本橋の通過タイムが1秒不足していました。また、坂道発進後、坂の上の丁字路で左から来る車両の確認をしていませんでした。」

ああ、そうだ、そういえば9年前にそう指導されていたな。忘れてた〜。いやいや、見極めの時どうしていたっけな。もしかしてたまたま車両が来て首振って見ていたかも。痛恨。

「それと、減点ではないのですが、見通しの悪い交差点の進入はいつもああいうふうではないですよね。?」

ん、どう違うのでしょう?

「交直道路に直進的に進んでいたのです。普通は道路の端に沿って進むのですが。なにか訳でも?」

いや、そこね。右が植え込みの穴から覗き、ちょっと進んで見えるところまで進み、左からの車両にも目をやり、で、左に寄せる時の左後方の確認が難しかったのでつい。」

「検定ならではの工夫ですね。でも、検定でも確認がその度取れなくてもそれ以上左に誰も入れない状態だったら一度見ておけば大丈夫なのです。それより、大型バイクでは道路を塞がないようになるべく左端に寄せながら確認するということも他車の交通を妨げないためには必要な措置なので、公道ではそうしてください。」

はい、わかりました。

次は普通自動二輪のジクサーに乗りたい彼です。戻ってきて、暗い顔でいいました。
「だめでした。スラロームで接触があったということです。練習ではなかったのに。ありがとうございました。さようなら。」
大丈夫、次受ければ済むことじゃないか。今日は天候も良くなかったしさ。しかし、声をかけることはできませんでした。

最後4人目となる普通自動二輪の人も合格、教官から卒業証明書と卒業検定合格証明書を頂き、説明を受けました。困るのはこれでも免許取得1年目とされてしまい、初心者運転期間にされてしまうことです。反則を3点以上で講習、3回で免許取り直しになるという厳しさ。まあここ10年反則切符切られていないけどね。

アンケートを書いて提出したら、教官は退室しました。次に入ってきたのは学校長(かな?)。3人の卒業式がありました。祝辞とこれからの安全についての話があり、すべて終了しました。

さあ帰ろう。いや待て待て、俺車両の鍵なくしたんだよ。まずは車両を見に行くか。刺さっていない、次は最初にカッパ脱いだところ。あそこが一番怪しいぞ。荷物が多くて持ちきれなかったからね。テーブルの上、なし。テーブルの下、なし。椅子の上、なし。仕方がない、恥を忍んで受付カウンターに行くか。

すいません、鍵の忘れ物なかったですか?いくらの軍艦巻きがついているのですが。

大笑いの受付。そしてすぐに出てきました。良かった!忘れ物返却ノートに記入して無事戻ってきました。

これ直しておいて良かった。
IMG_2826

車両に戻るとHさんがいました。またまた二人でバイク談義。そしていよいよお別れです。いやあなたのおかげでリラックスした楽しい検定になりました。ありがとう。雨は上がり、空は明るくなってきました。よし、それでは帰るとするか。車両を車道に出し跨がります。それでは、また。うう、寒い!そうだ、寒かったんだよね。

帰ったらカッパを干して、お世話になった方々にラインを送りました。職場の若手カワサキさん、早速返信あり。そろそろかと思って待っていました、だって。ありがたいなあ。
IMG_2853

一休みしたら、夜勤に出発だあ!



にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村