ヘルメット買っちゃった!
というのも、先日外環をオープンフェースのコミネHK-168Plutoで走行したのですが、風切り音の大きさに参ってしまいました。もう一つ、OGKのASAGIもあったのですが購入後9年目となるので安全を考え廃棄してしまいました。
普段使っているのはフルフェイスのOGKエアロブレードVですが、これは走行性能は申し分ないのですが気軽に水分補給できないという夏場には致命的な欠点があります。もちろん、フルフェイスならみな等しく持っている欠点です。さてどうするか。ハイドレーションをタンクバッグや背中に背負って、という手も検討しましたが、走行中にぶらぶらさせるのは危険が伴うので止めておきましょう。するともう一つの手は、システムヘルメットを使うこと。でも結構いい値段するからなあ。
いやいや、これはどうだ、コミネのHK-171!
アフィリエイトで稼いだアマゾンギフトがそこそこたまっていることだし、買っちゃいました。サイズは頭の周長はMサイズの私ですが、こめかみ辺りが出っ張り気味で横に広く前後に短いのでLを購入しました。
箱を開けると製品の入っている箱が出てきます。そして半分飛び出ているクロスが。シールドを拭くのにいいですね。
さらに開けると、カバーに入った本体が現れました。このカバー、非常時には三角停止版の代わりになるように使える(ただし、公安委員会認定はとっていません)という便利物。パープルフラッシュを持っているので認定品としてはそちらを使い、50m手前にこちらを置いてさらなる後続車へのアピールに使えますね。
取扱説明書は結構ページ数が多くてびっくり、でも半分以上カタログのような感じで肝心の製品説明はちょっと薄めでした。
コミネブランドで販売していますが、某ブログで中国ダフィーマ社から出ているヘルメットのそっくりさんであることが指摘されています。つまりはOEM、もしくはODMであるのではないかと。
しかし、独自の機構も存在し、その一つが顎紐のバックル。マグネット式を採用しています。こちらはドイツのFIDLOCK社製のバックルだそうです。
当然のことながら、PSCとSGマークはついております。あと控えめにコミネのマークとSINCE1947。戦後の創業ながら歴史を感じるようになってきましたね。
左側から歴史あるコミネマークがプリントされています。微妙にかっこいいかな?本当に、「微」ですね。
チンガードを上げてみました。チンガードの中央下部にある赤いレバーでロックを解除し、上に持ち上げます。チンガードのロックが嚙むポイントがこのピンです。ずいぶんとしっかりしていますね。
そしてそのピンを噛むロックがこちらです。こっちも金属でできています。
前から見てみましょう。シールドのロックは下の爪にシールドの爪をぱちんと噛ませるタイプです。操作に慣れは必要なく、OGKのセンターロックのように開けたいときに開けられなかった、ということはまずないでしょう。
口元のインテークはシャッターを開け閉めできます。開けた時に風はほぼシールドの方に向かって流れ、顔にはほとんど当たりません。口元に流れるアライ、シールドと顔面上部にあたるOGKとは全く違った考え方で作られています。冷却にはシールドを薄く開ける方が良いかもしれません。
そのシールドを外してみましょう。外すのは簡単、レバーを引いて、さらにシールドを開ければ取れます。他社も真似してよいレベルの簡単さです。少し厄介のは左右同時にやらなくてはいけないので、手が2本しかない人は体のほかの部分を使う必要が出てきます。左右で位置を変えてくれると、片側外してから反対側という風にできるのですけどね。
こちらはHK‐169Plutoのピポット。構造的には同じ、円の一部が外れてシールドを外す仕組みです。これが正常進化した感じがしますね。
中央部はチンガードのピポットになっています。もう一つ、この機構の特徴はシールドピポットの位置を変更できないことです。じゃあ、風漏れ、水漏れの調節はどうする??
その答えがこの、長く飛び出しているストリップゴムでしょう。なんとこちらで誤差を吸収してしまおうという大胆な発想。
頭上にもエアインテークがあり、こちらは中央のレバーというか、ボタンというか、スライダーを後ろに動かすと開く構造になっています。
ところがですね、このあたりに値段が出ているというか、安物感が感じられるというか、ぴったり閉じなくて端の方が浮いていました。仕方がないなあ、ばらしてヒートガンで温めて成形し、再び戻しました。
写真ではよくわからないでしょうが、隙間ができなくなりました。
さて、それでは被ってみましょう。重たい!ズシリと重さを感じます。それと顎紐のマグネットバックルですが、きちんと留めるのに練習が必要でした。マグネットで自動でくっつくのかと思っていましたが、残念ながら金属の四角いリングの中をくぐらせてその場所に誘導しないと装着できません。見えていれば簡単なのですが、手探りですからね。また、顎紐が直接肌に触れないようにカバーがついていますが、これが長くて厚くて、それもバックルを留めるのに邪魔になります。
コミネのヘルメットコレクション。
被ってみて、左右幅は丁度良かったのですが前後幅はやはり大きすぎました。そこで低反発クッションをヘルメットの後頭部に仕込みました。被るとまさにぴったり!また、重量の前後配分がフロントヘビーに感じられていましたが、被る位置がやや前になったことで最適化され重さをあまり感じなくなりました。
内装を外してびっくり、モールドにコミネの文字が。あれ、ここはダフィーマと入ってしかるべきだと思っていたのに。意外なほどコミネさん本気で作っていますね。あと、写真ではきれいに取れなかったのですが、内装はコミネの3Dメッシュが使われていました。被り心地の良さはそれもよいように作用しているでしょう。
耳の当たる部分には薄いスポンジが配置されています。スピーカーが直接耳たぶにあたることはなく、快適に使えるでしょう。
使う前に、プレクサスでコーティングしましょう。もちろんシールドはブランドロゴの入った保護膜を外してから塗布しました。
それでは次、インカムの取り付けです。インカムはFODSPORTのM1-SPROをつけました。
ベースはどうやってつけましょうか。クリップでは、やはりつきませんね。
両面テープで張り付けるなら、ここしかないかなあ。
で、付けてみました。
こんな感じにつきました。インナーバイザー操作レバーからも距離があり、後ろ過ぎず前過ぎず、見た目的にもそれほど変ではないところにつけられたでしょうか。
このヘルメット、スピーカーと配線の穴、溝が彫られています。きれいに収まりますね。写真では溝に入っていませんが、もちろんこの後そこに通して留める処理をしていますよ。
このヘルメットの欠点の一つにピンロックシートのオプションが設定されていないことがあげられます。でも大丈夫、こいつを塗布するのさ。
実際、激しい雨天の走行もありましたが曇りはゼロに抑えられていました。
さて、実際にこのヘルメットを使用して600㎞を越える走行をしてみました。行先はもちろん、松本、そして新穂高です。
結論から先に書くと、エアロブレードと比較してすべてにわずかに劣る、です。風切り音はわずかながらも大きく感じられます。それ以外に気になるヒョロヒョロヒョロという音がします。こちら、口元のエアインテークを閉めると鳴らなくなりますが。また重量はやはり重たいです。400g程度の差があるのですが、それは被っていてやや気になる感じです。長時間になるとエアロブレードとの差を感じてきます。また、作りに安っぽさ、荒っぽさを感じる部分も散見されます。特に額のエアインテークのシャッターはひどく、自分で直して使用しています。
しかし、圧倒的によいのはやはり、チンガードがフリップアップできることです。信号待ち、あるいは渋滞中、信号待ちで水分補給ができるのは夏にはこれ以上ないメリットです。また、雨天の走行をしましたが、心配された漏水もなくフルフェースと同様の使い心地を感じられました。
弱点はあるものの、価格を考えれば十分納得の製品だと思いました。ダフィーマ社の製品はアリエクスプレスで購入できるようですが、コミネ独自の工夫もあるし、価格もこれ以上安くなくてもよいかな、というレベルに抑えられていますからこちらで十分だと私は思いました。
そのほか使ってみて気になる点がありましたらまたブログに記します。
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というのも、先日外環をオープンフェースのコミネHK-168Plutoで走行したのですが、風切り音の大きさに参ってしまいました。もう一つ、OGKのASAGIもあったのですが購入後9年目となるので安全を考え廃棄してしまいました。
普段使っているのはフルフェイスのOGKエアロブレードVですが、これは走行性能は申し分ないのですが気軽に水分補給できないという夏場には致命的な欠点があります。もちろん、フルフェイスならみな等しく持っている欠点です。さてどうするか。ハイドレーションをタンクバッグや背中に背負って、という手も検討しましたが、走行中にぶらぶらさせるのは危険が伴うので止めておきましょう。するともう一つの手は、システムヘルメットを使うこと。でも結構いい値段するからなあ。
いやいや、これはどうだ、コミネのHK-171!
アフィリエイトで稼いだアマゾンギフトがそこそこたまっていることだし、買っちゃいました。サイズは頭の周長はMサイズの私ですが、こめかみ辺りが出っ張り気味で横に広く前後に短いのでLを購入しました。
箱を開けると製品の入っている箱が出てきます。そして半分飛び出ているクロスが。シールドを拭くのにいいですね。
さらに開けると、カバーに入った本体が現れました。このカバー、非常時には三角停止版の代わりになるように使える(ただし、公安委員会認定はとっていません)という便利物。パープルフラッシュを持っているので認定品としてはそちらを使い、50m手前にこちらを置いてさらなる後続車へのアピールに使えますね。
取扱説明書は結構ページ数が多くてびっくり、でも半分以上カタログのような感じで肝心の製品説明はちょっと薄めでした。
コミネブランドで販売していますが、某ブログで中国ダフィーマ社から出ているヘルメットのそっくりさんであることが指摘されています。つまりはOEM、もしくはODMであるのではないかと。
しかし、独自の機構も存在し、その一つが顎紐のバックル。マグネット式を採用しています。こちらはドイツのFIDLOCK社製のバックルだそうです。
当然のことながら、PSCとSGマークはついております。あと控えめにコミネのマークとSINCE1947。戦後の創業ながら歴史を感じるようになってきましたね。
左側から歴史あるコミネマークがプリントされています。微妙にかっこいいかな?本当に、「微」ですね。
チンガードを上げてみました。チンガードの中央下部にある赤いレバーでロックを解除し、上に持ち上げます。チンガードのロックが嚙むポイントがこのピンです。ずいぶんとしっかりしていますね。
そしてそのピンを噛むロックがこちらです。こっちも金属でできています。
前から見てみましょう。シールドのロックは下の爪にシールドの爪をぱちんと噛ませるタイプです。操作に慣れは必要なく、OGKのセンターロックのように開けたいときに開けられなかった、ということはまずないでしょう。
口元のインテークはシャッターを開け閉めできます。開けた時に風はほぼシールドの方に向かって流れ、顔にはほとんど当たりません。口元に流れるアライ、シールドと顔面上部にあたるOGKとは全く違った考え方で作られています。冷却にはシールドを薄く開ける方が良いかもしれません。
そのシールドを外してみましょう。外すのは簡単、レバーを引いて、さらにシールドを開ければ取れます。他社も真似してよいレベルの簡単さです。少し厄介のは左右同時にやらなくてはいけないので、手が2本しかない人は体のほかの部分を使う必要が出てきます。左右で位置を変えてくれると、片側外してから反対側という風にできるのですけどね。
こちらはHK‐169Plutoのピポット。構造的には同じ、円の一部が外れてシールドを外す仕組みです。これが正常進化した感じがしますね。
中央部はチンガードのピポットになっています。もう一つ、この機構の特徴はシールドピポットの位置を変更できないことです。じゃあ、風漏れ、水漏れの調節はどうする??
その答えがこの、長く飛び出しているストリップゴムでしょう。なんとこちらで誤差を吸収してしまおうという大胆な発想。
頭上にもエアインテークがあり、こちらは中央のレバーというか、ボタンというか、スライダーを後ろに動かすと開く構造になっています。
ところがですね、このあたりに値段が出ているというか、安物感が感じられるというか、ぴったり閉じなくて端の方が浮いていました。仕方がないなあ、ばらしてヒートガンで温めて成形し、再び戻しました。
写真ではよくわからないでしょうが、隙間ができなくなりました。
さて、それでは被ってみましょう。重たい!ズシリと重さを感じます。それと顎紐のマグネットバックルですが、きちんと留めるのに練習が必要でした。マグネットで自動でくっつくのかと思っていましたが、残念ながら金属の四角いリングの中をくぐらせてその場所に誘導しないと装着できません。見えていれば簡単なのですが、手探りですからね。また、顎紐が直接肌に触れないようにカバーがついていますが、これが長くて厚くて、それもバックルを留めるのに邪魔になります。
コミネのヘルメットコレクション。
被ってみて、左右幅は丁度良かったのですが前後幅はやはり大きすぎました。そこで低反発クッションをヘルメットの後頭部に仕込みました。被るとまさにぴったり!また、重量の前後配分がフロントヘビーに感じられていましたが、被る位置がやや前になったことで最適化され重さをあまり感じなくなりました。
内装を外してびっくり、モールドにコミネの文字が。あれ、ここはダフィーマと入ってしかるべきだと思っていたのに。意外なほどコミネさん本気で作っていますね。あと、写真ではきれいに取れなかったのですが、内装はコミネの3Dメッシュが使われていました。被り心地の良さはそれもよいように作用しているでしょう。
耳の当たる部分には薄いスポンジが配置されています。スピーカーが直接耳たぶにあたることはなく、快適に使えるでしょう。
使う前に、プレクサスでコーティングしましょう。もちろんシールドはブランドロゴの入った保護膜を外してから塗布しました。
それでは次、インカムの取り付けです。インカムはFODSPORTのM1-SPROをつけました。
ベースはどうやってつけましょうか。クリップでは、やはりつきませんね。
両面テープで張り付けるなら、ここしかないかなあ。
で、付けてみました。
こんな感じにつきました。インナーバイザー操作レバーからも距離があり、後ろ過ぎず前過ぎず、見た目的にもそれほど変ではないところにつけられたでしょうか。
このヘルメット、スピーカーと配線の穴、溝が彫られています。きれいに収まりますね。写真では溝に入っていませんが、もちろんこの後そこに通して留める処理をしていますよ。
このヘルメットの欠点の一つにピンロックシートのオプションが設定されていないことがあげられます。でも大丈夫、こいつを塗布するのさ。
実際、激しい雨天の走行もありましたが曇りはゼロに抑えられていました。
さて、実際にこのヘルメットを使用して600㎞を越える走行をしてみました。行先はもちろん、松本、そして新穂高です。
結論から先に書くと、エアロブレードと比較してすべてにわずかに劣る、です。風切り音はわずかながらも大きく感じられます。それ以外に気になるヒョロヒョロヒョロという音がします。こちら、口元のエアインテークを閉めると鳴らなくなりますが。また重量はやはり重たいです。400g程度の差があるのですが、それは被っていてやや気になる感じです。長時間になるとエアロブレードとの差を感じてきます。また、作りに安っぽさ、荒っぽさを感じる部分も散見されます。特に額のエアインテークのシャッターはひどく、自分で直して使用しています。
しかし、圧倒的によいのはやはり、チンガードがフリップアップできることです。信号待ち、あるいは渋滞中、信号待ちで水分補給ができるのは夏にはこれ以上ないメリットです。また、雨天の走行をしましたが、心配された漏水もなくフルフェースと同様の使い心地を感じられました。
弱点はあるものの、価格を考えれば十分納得の製品だと思いました。ダフィーマ社の製品はアリエクスプレスで購入できるようですが、コミネ独自の工夫もあるし、価格もこれ以上安くなくてもよいかな、というレベルに抑えられていますからこちらで十分だと私は思いました。
そのほか使ってみて気になる点がありましたらまたブログに記します。
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