三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

2023年05月

今日は当直明け、寝ていました。するとラインの着信音が。お、三毛ジャガーツーリングクラブのメンバーからじゃん。どれどれ。

「バンディットメンテナンスしています。」
とNちぇぶさんから。

「今、2輪館でオイル交換中。3時間待ち。」
と料理長から。

え、どこの?そっちか、今から行くよ。シャワーを浴びて大急ぎでライディングスーツに着替え、CB250Fに火を入れます。


到着。あ、いたいた。ちょうど作業が終わり、車両が引き渡されたところでした。しばらく料理長と歓談します。昨年のツーリング以来だから1年以上空いちゃったんだね。積もる話をして、色々と情報交換。

彼の車両はST250Eタイプでしたが、引き渡し以来ツーリングはもとより、買い物や通勤の脚としても酷使されていました。しかし、ここ最近はエンジンの不調に悩まされるようになり数回に渡る修理でも対応できないほどの劣化が認められたので、ついに車両の乗り換えを決断、今月納車されたばかりの車両で来ていました。

その車両はヤマハMT25です。右上の方にちらりと映る黒い車両がそれです。
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しばらく話し込んだ後、店でお別れしました。もう一箇所、立ち寄ってみますか。Nちぇぶさんがメンテしているというのですから。

しかし、作業は終了、カバーが掛けられていました。それじゃあ仕方がないな。さらにもう一箇所、立ち寄りたいところがあるのでそこ寄りましょう。

そこはここ、スズキワールドです。店長さんには大変良くして頂き、なんと!新車のV‐Strom800DEに跨がらせてくださいました。また、V-Strom650にも。色々とお話を聞かせてくださり、大変参考になりました。カタログも頂いてしまいました。本当にありがとうございました。
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家についてからカタログを広げ、検討しました。
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さて、この2台ですが、どちらにしようか悩まれている方は私だけではないと思います。さらにヤマハのテネレ、ホンダのトランザルプも候補であるかもしれません。どれがいい?

まず、足つき性から。V-Strom800DEは855mmと短足キラーでして、ズボンの長さを820mmにしている私には到底乗りこなせないと思っていました。ところが、跨がらせて頂きびっくり、両足ついても拇指球はしっかりと着くではありませんか。少し尻をずらせばかかとべったり。シートの幅が狭めなこと、シートの沈み込み、サスの沈み込みが大きめであるので数字よりかなり低くなることが要因でしょう。身長172cmでもいける!これは新しい発見でした。

次にV-Strom650にも跨がらせて頂きました。こちらは835mmのシート高で20mmm低いのだから、楽勝でしょう。ところが跨ったら800DEとの差がない、、、。というのも、シート幅が広めであることとサスの沈み込みが小さいからのようです。 

「お客様の体格でしたらどちらもそのままお乗りいただけますね。数字だけ見ると え と思われますが、特に800DEはサスストロークがたっぷりあるし、柔らか目のサスなので沈み込みの量が多いのです。」

なるほど、見た目と数字だけではわからないことがたくさんありますね。

「どうですか。どちらが気になりましたか。」
実物を並べてみると、全く違う車種ですね。650は普通に乗れそうな感じですが、800はフロントセクションの幅の広さと圧倒的な巨体の感じ、ひとつひとつの部品のグレード、所有しての満足感は800の方ですね。

「800の方は発売されたばかりですべてが新しいのですが、だから全てが良いとも限らないですよ。サスもストロークが長い分、高速道路などでは柔らかすぎてしまうかもしれないし、風防も小さめですから風除け効果もかなり違います。シートとフロントセクションの高低差を見ていただければよく分かるのですが、650はかなりシートが低めです。その分風を受けずに済む設計になっているのです。設計の根本がオンロードなのか、オンオフ両方なのか、その違いはかなりあります。」

「エンジンは800は完全新設計で、バランサーを2本搭載することで振動に有利な650のVツインよりむしろ静かに回ります。もうコストの掛かるV型は要らないんじゃないかって開発の人が言っていました。でもVツインならではの味わいもあります。おそらくV-StromシリーズとSVシリーズがVツインエンジンを積む最後の車種になると思います。今のうちの乗っておいたほうがいいとも言えます。」

「650は設計されてから年数が経っているので、灯火類が白熱球だったりと古さを感じるデザインですが、走る上では何も困ることはないのでそこは好き好きで良いと思います。ただ、惜しむらくはクイックシフターで、これは800にしかついていません。これはやはりいいんですよね。値段的には、小型車ならもう一台買えちゃうくらいの差があるのでそれくらい当然といえば当然ですが。」

「800のホイールはチューブ式、650はチューブレス、これはパンクに対する考え方の違いからそうなっています。」

よりパンクリスクの高いグラベルでこそプラグで直せるチューブレスがいいのではないのですか?

「いや、海外では日本では考えられないような悪路を走行します。リム打ちパンクなんてしたら、リム自体の変形もあるかもしれません。その状態でもチューブさえ交換すればとりあえず乗れるようにできます。しかしチューブレスでは、リムが変形したらもうどうしようもないのです。また、タイヤが裂けちゃったりしたらプラグでは修理不能です。」

そこまで考えられているのですか。日本では、というより私には完全にオーバーコンセプトですね。正直、800は私には役不足な車両のようです。

その他にも裏話的な話を伺いましたが、とにかく悩みはかえって深くなってしまいました。

店長さんの話をちょっとまとめてみました。

高速巡航 650◎ 800◯ (サスの設定と風防効果)
グラベル 650△ 800◯ 
荷物積載 650◎ 800◎(ただし、純正用品使用の場合。社外品は800にはまだ殆ど無い)
脚付き  650◯ 800◯(実質対して変わらず、私にはどちらも困らない程度)
燃費   650◯ 800△(800はハイオクガソリン)
所有感  650△ 800◎
価格   650◎ 800△
デザイン 650◯ 800◎

どっち買う?ん〜ワカンナイ!

ちなみに、デリバリーは案外いいようで来週あたりに800DEのマットグレー/イエローも入荷するそうです。マットカラーは手入れ大変そう、と思って訪ねてみたら、最近のマット塗装は優秀でスプレー式ワックスが使えるしゴシゴシやらなければ案外大丈夫とのことでした。



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2023年5月24日

3年ぶりに国技館のチケットを購入、大相撲観戦に行ってきました。4人升席を取り、メンバーは私と妻、妻の両親です。

チケットは素直に相撲協会のサイトからは取れなかったので、(有料会員が優先的の取れる嫌な仕組み!)仕方がなく旅行会社の昼食付きツアーに申し込みました。

昼食は今回はちゃんこ鍋、花の舞両国店で頂きました。
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妻の両親は朝イチの新幹線で岩手県の北部から来るので昼食には間に合わず、家と言って食事キャンセルはできない(おそらくダフ行為とされてしまうのでしょう)ので仕方がなく4人前を2人で頂きました。そもそもの量が多いのに、流石に持て余しドギーパックを頂戴した次第です。

でも、やはり美味しかった〜。これに〆のうどん付きです。
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食べ終えたら国技館へ直行!先場所優勝の霧馬山が画面に大きく映し出されていました。やはり優勝すると扱いからして違うよなあ。今場所は大関昇進がかかっているし、人気も急上昇。
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三段目の取組中でした。とにかくお腹いっぱいすぎなので一休みしましょう。
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やがて妻の両親も合流します。こちらも久しぶりの対面です。コロナ禍直前の2019年秋、私一人でツーリングを兼ねてお祖母様の一周忌に参列いたしましたが、それ以来となります。お元気そうで一安心。

時間が進み、やがて幕内力士土俵入りになりました。写真中央はもちろん、錦木です。
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応援タオルも買ってあります。このタオル、コロナ禍以前は人気力士だけしか販売されておらず、売店に買いに行ったところ、当時横綱の白鵬は売り切れ、鶴竜は売り切れ、稀勢の里は売り切れ、錦木関はそもそも売っていないというなんだこりゃ、の感じでしたが、声出し応援不可、タオルで応援してくださいと協会のアナウンスに合わせて全関取の名前入り応援タオルを売ることにしたそうです。

でも、私のは一味違いますよ。朝早起きしてこれ作っていたんです。
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鉛筆で下書きした後、マジックインキで書きました。そして縁にグルーガンでモールを貼り付けました。
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錦木関、頑張れ!

次は横綱土俵入りです。膝が悪いのに土俵入りでも手を抜かず、流石というべきなのかもしれませんが痛々しく感じてしまいます。
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行事による明日の取組紹介が始まりました。錦木関、明日は誰かな?
「錦木に琴ノ若」
ああ、小結琴ノ若だよ。こりゃついていない。(これを書いている時点では、物言いがつく際どい相撲の結果錦木関が勝利しています。)

好取り組みが多かったこの日、館内が大いに沸き立ちました。どよめきと拍手がこだましてこの臨場感、一度味わうと癖になりますね。

そしていよいよ錦木関が土俵に立ちます。相手は北勝富士。東の枡に居たのでちょうど西の錦木関が正面に見えます。
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時間いっぱい、そらいけ!北勝富士の激しい攻撃に顔を下げられません。しかし脚は前に出続け、勝利!やったね、錦木関!
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錦木関の取り組みが終わって次の 宇良=錦富士戦を見たら(これも宇良の土俵際の逆転で大いに盛り上がりました)錦木関の出待ちをします。あれ、なかなか出てこないな。扉の外から阿炎=高安戦を見るか。

それを見終わった頃、錦木関が出てきました。
「錦木関、おめでとうございます。」
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うちわを振ってアピールします。ニコニコの笑顔で会釈してくださいました。

館内の席に戻って続きを観戦します。そしていよいよ本日の打ち止め、横綱照ノ富士と豊昇龍が土俵に上がりました。
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さあどちらが勝つのか。豊昇龍、ここで頑張らないとドルジおじさんに怒られるぞ。それに私にとっても息子の高校の後輩だから、応援しちゃうよね。

制限時間いっぱい、さあ頑張れ!モノザシを狙った豊昇龍でしたが、回しに手が届かないうちにその外側からキメられます。肘が壊れそう!そしてそのまま俵の外へ。
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館内大いに盛り上がり、照ノ富士を称える大歓声に包まれました。でも豊昇龍の肘、大丈夫かなあ。

弓取り式を見ながら荷物をまとめ、そして電車に乗り込みます。
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次は上野に親族が集まり、歓談するのです。一番若いのは甥の大学生、その次に若いのは妻のいとこで、私の母の遺産相続を取り扱ってくださった税理士です。
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夜遅くまで楽しい宴会は続きました。



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今日は公休です。早速江東試験場に行って免許の併記をしてきました。でも、その前に床屋で髪を切ってからです。伸び放題でみっともないと妻に言われていたので。自分ではあまり気になってはいなかったのですけど。

江東試験場は駐車場はないのですが、オートバイはおけるのでCB250Fで行きました。こいつとの別れも近づいている(か?)のだから、少しでも乗る時間を作っておきたいところ。
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さあ、入りますよ。
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2番窓口で書類を書いたら0番窓口でお金を払って(結構高いね、3800円でした。)7番で視力検査、8番で写真撮影、そして再び2番窓口に出します。ここでしばらく待ちが入ります。その間に友人たちに大型自動二輪免許を取ったことの報告をしました。やがて番号が呼ばれ、引換券を受け取りました。最後は4階へ行きます。

ここまでも待ち時間が結構ありましたが、この先は更に待ちます。なにしろ新しい免許証の発行には時間かかるんですよね。そうだ、お腹も空いているし待っている間に腹ごしらえをしておこう。免許証引き換え窓口のすぐ隣の食堂でつけ麺を頂きました。太麺なので茹で時間が長く、10分ほどいただきますと言われましたが、もちろんそれくらいでは免許証は出てこないし、そもそも隣なので食べている最中でも取りに行けますからね。

案外本格的なつけ麺で美味しく頂きました。
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食べ終わって店から出て、椅子に座るやいなや掲示板の番号が変わり、受け取り開始になりました。そして手にする新しい免許証には、普自二の隣の欄に「大自二」の文字が入りました。これ両方併記されるんですね。知りませんでした。普通と大型、別々に取ったからでしょうか?

ということで、55歳の挑戦は案外すんなりと終りを迎えました。次は大型自動二輪車との新しい出会い、そして冒険の旅がはじまります。今からワクワクしています。

ブログをお読みいただいている皆様、長い連載になりましたが、あたたかい応援ありがとうございました。後にまとめを書き記したいと思います。



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ノアの補修用ルームミラー売っていました。


2023年5月20日

目覚ましはかけていましたが、自然に目が覚めました。時刻は4時40分。早すぎるよ、これじゃあ満足に乗れないかも。緊張しているのか?いや、日差しが差し込んでいるからだ。カーテン開けてあるからな。もう一度寝よう。

7時、流石に起きてきます。外は雨。参ったな。でも出かけるまでには止むでしょう。風呂掃除、筋トレをこなしたら食事を摂ります。体は著と寝不足気味?朝の眩しさが効いているかな。準備を整え、いざ出発。え、雨まだ降っているぞ。急いで合羽を着込みます。そしてグローブはレイングローブに。

渋滞なく、早々に到着してしまいました。集合場所の207教室へ向かおうとすると、8時40分にならないと通行不可の看板が。まだ3分ほどあるね。それならカッパを脱いでおきましょう。荷物をテーブルに広げ、カッパをたたみます。

2階に上がれるようになったので207教室に入ると、もう数名の受験者がいました。あ、あなたはHさん!5月5日、第2段階3時限一緒だった若者です。知っている人がいると心強いですね。その他普通自動二輪に2名、大型特殊の女性が一名ガ教室にいます。2種免許の方は隣の部屋へ移っていきました。

本日の自動2輪の検定員が入ってきました。ちょっと厳しそうな女性教官でした。でも大丈夫、俺ならやれるさ。

プロテクターは自分のを持っていきましたが、検定は専用のをつけることになっているそうで、「検定」と書かれたプロテクター類を装着しました。

書類を渡され、視力検査、免許証提示などを終えたら説明がありました。今日はウェットなので急制動は3本目の線まで行けること、前の受験者が戻ってきたら最短距離を歩いてスタート地点に行くこと、コース内はすべて公道とみなすので交通ルールを守ること、指定速度は35km/hなのでそこまでは加速が必要で、もし他車が前方に詰まっている時にはカーブの終わり付近で待って必ず指定速度まで上げること、などが指示されました。なにか質問は、と言われたので、手を上げました。

一本橋、スラロームのタイマーは稼働していますか?

「一本橋は雨の時にはうまく計測しないこともあるし、そもそも検定は検定員のストップウォッチで計測するので関係ないので止めてあります。スラロームも秒数は出たとしてもそれには意味はなく、検定員のストップウオッチの数字を検定の根拠にします。ですから、7秒超えたとしてもストップウォッチが超えていないという場合もあります。」

なるほどね。でもいつもタイマーを利用して降りるタイミング測っていたから、ちょっと心配、ちょっと不便。

2輪準備室にみんなで向かいました。教官が準備をしている間、受験生4名で色々な話をしました。他の受験者が検定中見てはいけない話などをしました。少々のミスに目をつぶろうかな、と検定員が考えたとしても、他者が見ているとスルーできなくなると言う話を普通自動二輪の時に伺ったのです。

さて、時間です。まずは大型自動二輪の一人目、Hさんから。見てはいけないとわかっていても、つい目の端に映る姿を見てしまいます。がんばれ、緊張さえなければ絶対大丈夫だよ。

そして戻ってきました。それじゃあ、行ってきます。あれ、また雨が降っているぞ。霧雨だけど。

「それでは始めてください。」

さあいよいよこの瞬間が来ましたよ。ちゃんと見ていてね。細部までしっかりと覚えてきたんだからね。左右確認、ハンドル握ってブレーキを掛け、車体を起こす。スタンドを払って、後方を見る。さっと跨がり、リアブレーキを踏む。ミラーをあわせる。うん、完璧じゃん。クラッチ握って右手でキーオン。エンジンスタート。左確認、右確認、、、いやニュートラルのままじゃん、危ない危ない。体が震えているぞ。緊張しているのか?いやそんなことは。

右確認、右足ついてローに入れる。左ミラー、右ミラー、ウインカー、1,2,3,右ミラー右目視発進!

体の震えが止まらない。何だこの緊張感は。頭はリラックスしているのに、体が言うことを聞かない。これで完走できるのか?そしてストレート。前方に車列がゆっくり走っているので手前で停まって間を空けます。そしてクリアに。よし、行くぞ。発進!短い距離で加速が必要ですが、そこはナナハン、あっという間に35km/hを超え40km/hのランプを点灯させます。うう、寒い!速度を上げるとメッシュジャケットから盛大に湿った風が入ってきます。震えの正体はこれか、今からカッパ着ますとか言えないよ。どうしよう。

いや、ここまできたら、速度を上げるのはもう2回だけ、そこを我慢すればいいだけだから頑張ろう。クランク、信号、S字と無難に抜け、スラロームに。路面は濡れているのでバンクは控えめに、タイムは二の次で行くか。おっと、時間計測しているじゃん。これはラッキー、4つ目に差し掛かるところでまだ4秒台、安全に行けるな。リアブレーキ踏んで速度をやや落とし、安全確実にクリア。タイムはそれでも6.7秒。やったね。

そして波状路。ここを安全確実に超えるため、何回も練習積んできたのです。もちろん自習、段差を求めて駐車場の入り口などで感覚を磨いてきました。ここでエンストしなければもう大丈夫でしょう。スラロームから波状路の前まで走りながらクラッチの感触を確認します。よしよし、これくらいか。正面行きたら、さあ行くぞ。立ち上がって止まるほどの速度で接近、アクセル吹かして半クラッチ、、、波状路のバーが濡れてなんか滑りそうだな。いやだな。いやいや、よく考えればグリップさがる分エンストしにくくなるんじゃないか?とにかく白線踏まないように気をつけよう。ブンブンブブーン。ふう、エンストなし、5秒は守れなかったが、少なくとも4秒以下ではないはず。

次は外周路を回って坂道発進だ。寒いから少し速度を落とそう。参ったな。まだ震えが止まっていない。見通しの悪い交差点も確認十分、ゆっくり入って坂道コースに。ここは本当に簡単、普通自動二輪ではかなり神経質なアクセル、クラッチワークだったけどアイドル回転でもクラッチの加減だけで十分登っていけるよ。そして下り坂はエンジンブレーキ。

踏切も余裕でクリア、そして初めてのウェット路面での急制動。よし、行け!43km/hをメーターで確認、そのまま進入。コーンの手前でアクセルオフ、十分コーンを過ぎたことを確認してからリアをほとんど踏まずに急制動!らくらくクリア、リアのロックもない様子。ローに入れ直して、首を180度後ろを向けて(感覚的に、ですが)スラロームコースに進入する車両がないことを確認してから発車。俺いいね、確認確実にできているよ。これ満点なんじゃね?

次は一本橋。急制動コースの終わりでターンするのですが、そこは得意のハンドルフルロック+リーンアウト姿勢で直線的に一本橋の前に車体を据えます。

待て待て、一本橋は鉄なのですが、そこに雨水が溜まっているじゃん。滑りそうだなあ。でもやるしかないね、行くぞ。

ゆっくり乗って、リアブレーキ踏んで数えます。1、2,安定しているね。ちょっと速度速め?8、9、10、もう大丈夫かな、とにかく落下する前に降りちゃおう。

あとは信号通過して降りるだけです。左ウインカーを出してゴールのポールに接近、停止。30cm以内には十分入るし、停止位置もドンピシャ。俺、天才?

しかし、ここで安心してはいけません。ウインカーを止めて右確認、右足ついてニュートラルに。左確認、左足ついて右足でリアブレーキ踏んで左手でキーOFF。右後方確認、さっと降りてスタンドを掛け、左にハンドル切って手を離します。がたっと車両が揺れますが、無事停車。

終わりました。

検定員に声をかけ、指示通り2輪控室に戻ります。

戻ったら、ほっとしたのと仲間がいるのでついおしゃべりを。普通自動二輪の若者はジクサーSF250エクスターカラーの車両が欲しいのだとか。あの油冷って、いいよね、なんて話をしたり、ハスクバーナーのスヴァルトピレンが本当は欲しいなんて話で盛り上がりました。

体が湿っているせいか、しばらく震えが止まりませんでした。色々失敗はしたな、でも検定では失敗はないはず。

やがて4人全員の検定が終わり、元の部屋に集合がかけられました。教官は手続き中のため不在、まるで担任のいないホームルームの有様で男4人でおしゃべりが止まりません。

そうだ、帰りの準備をしておこう。プロテクターを外したら自分のプロテクターを装着します。そして車両の鍵を。あれ、どこだ?カッパのポケットか??ないなあ。あ、教官が戻ってきた。

「それでは、一人ずつ結果を報告します。名前を呼ばれたら向かいの教室に入ってください。まずはHさん。」

「はい、次はミケジャガーさん。」
自信たっぷりに入っていきます。
「ミケさんは検定合格です。でも、減点項目が2つあります。」
え、どこ?
「一本橋の通過タイムが1秒不足していました。また、坂道発進後、坂の上の丁字路で左から来る車両の確認をしていませんでした。」

ああ、そうだ、そういえば9年前にそう指導されていたな。忘れてた〜。いやいや、見極めの時どうしていたっけな。もしかしてたまたま車両が来て首振って見ていたかも。痛恨。

「それと、減点ではないのですが、見通しの悪い交差点の進入はいつもああいうふうではないですよね。?」

ん、どう違うのでしょう?

「交直道路に直進的に進んでいたのです。普通は道路の端に沿って進むのですが。なにか訳でも?」

いや、そこね。右が植え込みの穴から覗き、ちょっと進んで見えるところまで進み、左からの車両にも目をやり、で、左に寄せる時の左後方の確認が難しかったのでつい。」

「検定ならではの工夫ですね。でも、検定でも確認がその度取れなくてもそれ以上左に誰も入れない状態だったら一度見ておけば大丈夫なのです。それより、大型バイクでは道路を塞がないようになるべく左端に寄せながら確認するということも他車の交通を妨げないためには必要な措置なので、公道ではそうしてください。」

はい、わかりました。

次は普通自動二輪のジクサーに乗りたい彼です。戻ってきて、暗い顔でいいました。
「だめでした。スラロームで接触があったということです。練習ではなかったのに。ありがとうございました。さようなら。」
大丈夫、次受ければ済むことじゃないか。今日は天候も良くなかったしさ。しかし、声をかけることはできませんでした。

最後4人目となる普通自動二輪の人も合格、教官から卒業証明書と卒業検定合格証明書を頂き、説明を受けました。困るのはこれでも免許取得1年目とされてしまい、初心者運転期間にされてしまうことです。反則を3点以上で講習、3回で免許取り直しになるという厳しさ。まあここ10年反則切符切られていないけどね。

アンケートを書いて提出したら、教官は退室しました。次に入ってきたのは学校長(かな?)。3人の卒業式がありました。祝辞とこれからの安全についての話があり、すべて終了しました。

さあ帰ろう。いや待て待て、俺車両の鍵なくしたんだよ。まずは車両を見に行くか。刺さっていない、次は最初にカッパ脱いだところ。あそこが一番怪しいぞ。荷物が多くて持ちきれなかったからね。テーブルの上、なし。テーブルの下、なし。椅子の上、なし。仕方がない、恥を忍んで受付カウンターに行くか。

すいません、鍵の忘れ物なかったですか?いくらの軍艦巻きがついているのですが。

大笑いの受付。そしてすぐに出てきました。良かった!忘れ物返却ノートに記入して無事戻ってきました。

これ直しておいて良かった。
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車両に戻るとHさんがいました。またまた二人でバイク談義。そしていよいよお別れです。いやあなたのおかげでリラックスした楽しい検定になりました。ありがとう。雨は上がり、空は明るくなってきました。よし、それでは帰るとするか。車両を車道に出し跨がります。それでは、また。うう、寒い!そうだ、寒かったんだよね。

帰ったらカッパを干して、お世話になった方々にラインを送りました。職場の若手カワサキさん、早速返信あり。そろそろかと思って待っていました、だって。ありがたいなあ。
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一休みしたら、夜勤に出発だあ!



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2023年5月10日

朝一番のキャンセル待ちで受けられたシミュレーター教習を終えました。2時間目はキャンセル待ちを入れそこねていたので3時間目にキャンセルを待ちを入れ、3階にあがりキングダムの続きを読みました。

そして11時ちょっと前。再び受付の前で待ちます。しかし残念、
「只今の時間キャンセル待ちはありませんでした。」
とアナウンスが入りました。まあ仕方がないか、帰ろう。

帰ったら早めの昼食を食べます。たまたま妻も公休だったので、昼ごはんを作ってくれました。いや違った、冷凍食品をレンジで温めてくれました、だったな。

あれ、不吉!
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CB250Fのキーホルダーにしていたいくらの軍艦巻きのいくらが取れてしまいました。帰ってきたら直すかな。

再び愛車CB250Fに跨がります。行き先はウェルピアかつしか、ボランティアでやっている出前講座の講師意見交換会があるのです。

意見交換会が終わるのは16時、そこから高砂まで30分もかからないから、17時10分からのキャンセル待ちを入れておきました。意見交換会はなかなか白熱して大変に有意義な時間を過ごしました。猛烈な忙しさの中、これだけの準備をしてくださったボランティアセンターの担当には本当に頭が下がります。

さて、会場で出前講座の同僚講師のお姉さまから会が終わったら一緒にお茶をとお誘いを受けました。行きます、ぜひお供させてください。大丈夫、キャンセル待ちを18時10分からのにするだけですから。

しばらくしてその教習所から電話がかかってきました。
「今後の見通しなのですが、第2段階総合の方が17時10分お一人でいらっしゃいます。それ以降はキャンセル待ちは出ないようなので、もしご都合がつくのなら17時10分からの教習いかがでしょうか。」

行きます、行きます、よろしくおねがいします!

お姉さま方、本当に申し訳ないことですが、すいません教習に行かせてください。ごめんなさい。

大型自動二輪教習12時限目 総合

待合室で相方となる第2段階総合の男性と挨拶をしました。

「なかなか難しいですね。見極め通らずこれで4回目の挑戦です。」

え、大型自動二輪ってそんなに厳しいの!思わず声が裏返ってしまった私。

「いえ、普通自動二輪なんですけど。」

なんだ、そうなのか。申し訳ないことですが、私普通自動二輪ではストレートで教習終えております。でも大丈夫、免許取って路上出たら、見極め何回落ちたなんて全く関係ないですからね。今度こそ、頑張りましょう。ちなみに全3回はすべて急制動で駄目だったとのこと。あれ、それ難しくないんだけどなあ。まあ得手不得手は誰にでもありますからね。

さて、教習開始です。まずはウォーミングアップ走から。教官の次に私、その後に数名の教習生が続きます。いつものように走るのですが、もしかしたらこれが最後かもと思うと悲しい気持ちも湧いてきました。普段乗れない、乗ったことのなかった大型モーターサイクルに乗れるし、飛び出しの心配ないコースを気持ちよく走れるのです。ですからこのウォーミングアップ走も案外楽しいんですよ。

終えたら、一人ひとりチェックされることになりました。まずは普通自動二輪の彼から。1コースを行きます。そしてその間私は指示されていた2コースを巡ります。自己採点では減点なし!?で走り終え、相方の到着を待ちます。そしてUターンの指示が出され、1コースのスタート位置に着きます。

「乗車、降車も検定では採点に含まれます。一回降りて、そこからスタートしてください。」

エンジンを切って、一回降ります。よし、やるぞ。左右と車両周りを確認(本当はいらないのだが)、ハンドルを両手で握り、フロントブレーキをかけます。ハンドルを中央に、車両を起こしてスタンドを上げます。素早く後方を確認したらさっと跨がり、右足をステップに。リアブレーキを踏んで車両を安定させたら左右のミラーを調節します。今まで乗ってきた車両なのだから当然合っていますから、ただ触るだけです。左手クラッチを握り、右手でキーをオン!ビューンと音がしてそれが鳴り終わったらスターターボタンプッシュ。いいね、ここまで完璧だ。

右ミラー右目視、右足をついて左足でローに入れます。左確認、左足をついて右ミラー、右ウインカー、1,2,3と数え、右ミラー、右目視、発進!

そのまま順調に進み、スラロームは6.7秒と物足りないタイムながら十分合格範囲、よしよし、これなら大丈夫。次は波状路だ。立ち上がってポジションを作り、リアブレーキでゆっくりと接近。ほとんど止まるような速度からアクセルを吹かしてそっとクラッチ、吹かしてそっとクラッチ、吹かして、、あれ、エンスト!さっき何でもなかったのに。

「はい、もう一回波状路。」

なんでだろう、緊張しているのかな。よしもう一度、ゆっくり接近、吹かしてそっとクラッチ、吹かしてそっとクラッチ、吹かしてそっと、、、あれ、エンスト!

「最後一回波状路。これが最後です。」

なに〜!これはやばい。エンストしないようにだけ気をつけよう。吹かしてクラッチ、だよ、吹かして、、波状路に入る前に練習して気が付きました。この車両クラッチの位置が深めだ。他の車輌と同じくらいまでリリースすると繋がり過ぎちゃうんだ。指の位置で覚えるのではなく、クラッチの感触を大切にもう一度挑戦。もう後がないから、スピードも乗せてしまえ。

吹かしてそっとそっとクラッチ、吹かしてそっとそっとクラッチ、普段は踏むところだけどリアブレーキは踏まずに吹かしてクラッチ、ダダダと言って最後だけ再び吹かしてそっとそっとクラッチ、通過!ちょっと早すぎるかもしれないけど、駄目ではなさそうだ。

その後は特に何もなく終了しました。

そして講評です。
「法規走行は完ぺきにできています。安全確認も走行帯もすべて合格です。また、課題走行も全てできています。心配なのは波状路で2回失敗があったところです。最後はうまくできたのだから、最初からあれくらいの事ができたはずです。全てにおいて言えることですが、今までの教習を正確に再現しようと努力し過ぎているように見受けられます。教習は上手になるための練習だったり、さらなる上を目指す練習なのです。しかし検定では採点に関係ない努力をする必要はないのです。もっと力を抜いて、確実に通過できることを第一に考えてください。

その後課題の練習走行になりました。相方は熱心に急制動を練習していました。私はスラローム、一本橋、そして波状路を繰り返し繰り返し練習しました。そしてタイムアップ。

「これで教習は終わりになります。カウンターで検定の予約をしてください。お疲れさまでした。」

終わった、ああ終わっちゃった。嬉しさと寂しさが同時に襲ってきました。本当に終わっちゃったんだな。もうこれでここで教習を受けることはないだろうな。いや、高齢者講習があるか。そうだよな。まだ20年くらい先の話だけど。

カウンターに行き、教習原簿を返し、見極め通過に丸をしてある配車券を事務に見せました。まさにその人は、申込みの時のその方でした。

「え、もう終わっちゃったんですか!ものすごく早いですね。」

はい、乗るのがとにかく楽しくて、時間があれば予約を入れ、キャンセル待ちをしていたらなんだか終わっちゃいました。もっと乗りたかったくらいです。

そして検定の予約を取ってくれました。検定は5月20日土曜日になりました。
そう、これを書いているまさに明日のことです!



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