三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

2017年09月

妻は知人からもらったジムトンプソンのポーチを大切に使っています。
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娘に作った筆箱の材料、余っている?
まだまだいっぱいあるよ。
じゃあ、こういうの作ってよ。

これ、むずかしいよ。
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完全コピーでなくてもいいから。

ファスナーを買ってきました。さあ、作ろう。
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図面を引き、型紙を作ります。
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材料の切り出しをします。
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アイロン接着芯を貼り付けます。
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内張にもアイロン接着芯を付け、表と裏を接着しちゃいました。立体なので仮縫いする技術がないのです。
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二つに折った状態でちょうどにしました。
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想像通りでしたが、コーナー部のファスナー縫い付けは苦労しました。あまりきれいにはできませんでした。
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長すぎるファスナーはカット、抜け止めを付けました。
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ここまでできました。
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まだ内側にバイアステープを付けていませんが、中を見なければ完成です。作って分かったことは、ジム・トンプソンは細部まで丁寧で実によくできています。使いやすい工夫が凝らしてあります。ただ高いだけではありませんね。
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アラームが鳴る前、悪夢にうなされ目が覚めました。遭難者がいるであろう山域にいることが精神的圧迫になっていたのでしょうか。しばらくシュラフにくるまりぐずぐずしていました。さすがに起きるとしますか。シュラフから這い出たのは4時15分くらいでした。

テントを開けて空を見ます。満天の星空でした。星が多すぎて最初は何の星だかわからないくらいでしたが、オリオン座、冬の大三角を見つけるとそこからおうし座のアルデバラン、それにすばるが、目が慣れてきたら御車座のカペラ、ふたご座のポルックスなどが分かるようになってきました。残念なのは光害があること。バイオトイレで青い光が激しい点滅をしています。あとでトイレを利用する時に判明したのですが、太陽光を充電しておくバッテリーが切れたことを表示するものでした。あれもう少し何とかできない物でしょうかね。

いつまでも見ていたい空でしたが、寒さを感じて一旦テントの中へ戻ります。そして朝食を作ります。カップヌードルリフィルにフリーズドライ味噌汁の具だけを入れた、野菜強化ラーメンです。

食べ終わったらパッキングをして、テントの撤収です。空は白みかけて星はほとんど消えていました。

5時33分、将監小屋を出発します。
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ここを登り切れば将監峠です。
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今日も盛大に雲は発達しています。地上では風はほとんどないのですが、上空は強く吹いているのでしょうか。
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5時40分、将監峠通過。ここは左、唐松尾山方面へ行きます。
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踏みあとはしっかりしていますが、下草がツユで濡れているのでズボンの裾はびっしょりです。
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5時53分、山影からの御来光です。あまり感動のない、ひょこっと出てきた感じです。
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朝日に長い影を作る樹林の中を歩きます。
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6時丁度、山の神土到着です。神土って、神様の土って意味でしょうか?別段これと言って何があるわけでもないのですが。読みはかんどであっているのかな?不思議な名前です。ここを右に行けば和名倉山(白石山)です。いつかやろうと思っていますが、今日は左へ行きます。
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山の神土からトラバース道を行きます。ルート沿いの樹木に、赤テープがこれでもかと付いています。ルートを示しているのではないのかな?
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滑落しそうなポイントでは下を覗いて遭難者捜索をしました。気を付けないとこっちが遭難者です。十分注意して行いました。
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何カ所も崩落した場所へ出ました。崩落を回避するようにその上にルートが付け替えられていましたが、そこもやがて崩落してしまうでしょう。
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樹林の隙間から眺望が楽しめるようになってきました。しかし全般に眺めは良くないルートです。
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6時45分、西御殿岩分岐へ出ました。地図やガイドブックには眺めがよいとされています。また、遭難者捜索という点でもぜひ行きたい場所です。
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結構険しい登りが続きます。この上が西御殿岩かな?
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いやいや、まだ先ですよ。
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ゲロ、ここ登るのか!縦走路だとまずロープか鎖を設置するくらいでしょう。ただ、ホールドスタンス共にたっぷりなので気を付けて行けば誰でも問題ないでしょうけど。
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ようやく上が見えてきましたよ。
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西御殿岩、登頂!360度の大展望です。これは唐松尾山来たら、ここ登らなきゃだめだよね。
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手前の山が唐松尾山ですね。あっちは標高こそここより高いけど、山頂は樹林に覆われています。
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写真では薄いけど、富士もよく見えました。
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パノラマで。
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せっかくの大展望、ここで30分くらい休憩しますか。フライはびっしょりだったので、少しでも乾かしましょう。
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和名倉山はあれですね。頂上付近は意外なほど平たい山です。山の神土から尾根をたどって行けば着くので、ルートが不鮮明でも地図とコンパスで迷うことななさそうに思えます。
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7時33分、西御殿岩を出発します。メインルートへ戻ると、今さっき折れました、といった塩梅の樹木が登山道を塞いでいました。昨夜の雷でも落ちたのでしょうか?
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8時15分、唐松尾山山頂へ到着です。眺望はなく、先ほど大休止を入れて有るので写真だけ撮って素通りします。ここで単独行の男性と会い、遭難についての情報を入れました。
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8時過ぎころからヘリの飛ぶ音がしてきました。ヘリの機体には埼玉県警と書かれています。赤いザックだったからでしょうか、何回か接近され、確認を受けたようです。稜線よりむしろ、ずっと低い場所に時間をかけて捜索しているようでした。
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稜線の道は踏みあともしっかりしていて、とても迷うことなど考えられません。
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少し紅葉が始まってきていますね。
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小さいピークを何度も越えて行きます。なかなか笠取山は見えてきません。
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これがさすがに、最後の小ピークでしょう。
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道が右へ折れています。地図とコンパスで確認、この前方が黒槐山ですね。槐というとモグラ獣人を思い出しますが、あちらはサイカチと読み、こっちはエンジュでしょう。黒槐山を巻けば笠取山分岐はすぐそこです。
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これはひどい。倒木が登山道を塞いでいます。下の写真は通り過ぎてからの撮影です。向こう側が唐松尾山側です。左の笹原を抜けてきました。このような箇所が何カ所もありました。
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この程度なら楽勝の内です。到底くぐれないので、左から巻きました。
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9時50分、笠取山分岐へ到着しました。ここからは2年前に登っていますね。
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前回とは反対側からの登頂になります。いったん登り切ったと見えて、実はその先に本当の山頂というのはどちらから登ってもそうなのです。ピークがいくつもある山のあのです。この先が本当のピークです。
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10時05分、笠取山登頂!ここで昼食にしました。
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食べていると、2人組の男性が登ってきました。出発が今朝だったということで、遭難者情報は私より詳しい情報になっていました。また聞きになるのでここには記しませんが、やはり無事の発見をねがっていました。さらにもうひと方が到着。唐松尾山までの道状況を尋ねられ、倒木の迂回があると伝えるとどれほどの物かやはり行きたいな、と向かわれました。

上空をかなりの速度で雲が走っていきます。これから天気が崩れるかもしれませんね。早く下ってしまいましょう。
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10時33分、頂上を発ちます。急な斜面を降り、振り返るとこの景色です。2年前はここを登ったんですよね。
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小さな分水嶺を通過します。小さいと言いながらも、多摩川、荒川、富士川に分かれる分水嶺です。
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11時丁度、笠取小屋通過。
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唐松尾ー笠取間とはちがい、非常によく手入れされていると登山道でした。
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11時55分、無事に作場平へ下山しました。
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道の駅たばやまへ寄り、のめこいの湯で入浴、
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そして鹿肉カレーを食べました。
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R411をST250とVTRのカップルとランデブー走行し、
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圏央道青梅から高速で帰りました。
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昨日、今日と2連休でした。会社の仲間とどっか行くか!という企画もあったのですが、ぐずぐずとしているうちに前日になってしまいました。それじゃあ、天気も良さそうなので将監小屋の芝生の段々テント場でのんびりしてくるか。

2017年9月25日
5時40分、自宅を出ます。毎度おなじみCB250Fに跨り、外環大泉からは新青梅街道を西へ進みます。朝食は花小金井のすき家で。
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渋滞はほとんどなく、気持ちよくワインディングを走って作場平まで来ました。将監小屋なら三の瀬の方が良いのですが、ここへ下山する計画のなのでここに駐輪しました。それにあっちは駐車場が有料だし。
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登山の準備を整えたら、10時48分出発です。舗装林道を歩くのは面白味はないですね。淡々と歩きます。
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中島川橋登山口です。ここは通過します。まだまだ舗装路歩きは続きます。
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三の瀬の集落に来ました。
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これは完全にアウトでしょう。
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11時25分、ここからやっと登山道です。しかし、地図には「将監小屋まで幅2mの簡素な林道」と書かれています。本当の意味の登山道は将監小屋から始まるようです。
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初代三菱デリカ!
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レオーネ!
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コルトギャラン!
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まあ、その手の車でも走れる道ではありますね。
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ここにチェーンの車止めがあります。気になるのが「バイク進入禁止」の文字とモーターサイクルの絵です。このバイクって、モーターバイクだけなのか、それとも本来のバイク(自転車)も禁止なのか、これではわかりません。自転車が許されるなら、ぜひともMTBで来たいものです。
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簡素といえば簡素ですが、石垣が組まれていたりしてなかなかしっかりした道でした。ジープ、ジムニーなら問題なく通行できるでしょう。
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12:00、牛王院平分岐通過。
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12:20、ムジナノ巣到着。水場の印があります。これでしょうか?
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ここでお昼ごはんにしました。20分ほど休憩しました。
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天気は良いのですが、雲がもくもくとわいてきています。一雨来るかなあ。
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食べたらまた歩きます。樹林の切れ目では眺望が楽しめました。雲はどんどん増えているように感じます。
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道は結構荒れてきていますね。雨が降るとぬかぬかになってしまうかもしれませんね。
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なんて思っていたら、軽バンが来ていました。恐るべし、エブリィ。
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分岐は下を行きます。ここまで来れば着いたも同然です。イメージ 21

ほらね、将監小屋が見えてきましたよ。
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13時18分、将監小屋到着です。作場平から2時間30分、三の瀬登山口から約2時間でした。
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飛行機型風見鶏でしょうか。
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受付に行きましたが、誰もいません。あれ、9月1日からはという料金表があり、計画書と一緒にお金を入れてという箱がありました。テントは1000円でした。ガイドブックでは500円とあるので、倍に値上がりしていますね。持参した計画書、宿泊台帳、それと1000円札を一緒にして投函しました。
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値上げはバイオトイレの設置、運用に使われているのかもしれません。それなら仕方がないかなあ。
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水場はただ、そして水量多めの出放題ですからありがたいですね。甲武信小屋では水代とられたもんなあ。
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テント場到着は私が一番でした。さて、どこに張ろうかな。芝生の気持ちの良いテント場が50張り分、どこでも張り放題の状態です。
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あまり下へ行くと水の運搬が面倒だし、かといってトイレのすぐ側だと機械音がするのでほどほどのここに張りました。
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あれ、小屋にパトカーが来ましたね。ていうか、あの車でも上がってこられるんですね。さすが山梨県警です。
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テントで荷物を整理していると、警察官がやってきました。

「すいません、お尋ねしますが、どちらからここまで来ましたか?」
「今日、作場平にオートバイで来て、この下の民宿のある登山口からここまで登ってきました。」
「実は、遭難の可能性がある人がいて捜索中なのです。明日はどんな予定でしょうか?」
「計画書がありますので、どうぞご覧ください。将監峠から唐松尾山、笠取山と縦走し、作場平まで降りる予定です。」

「そうですか、実はこのチラシにあるように、20日に西沢渓谷から甲武信小屋に泊まり、21日から行方が分からなくなっている方がいるのです。どんな些細な情報でもいいので、気がついたことがあったらここまで、あるいは110番でも構わないのでお知らせください。」
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明日は我が身、そして山の仲間として、出来るだけのことはしたいものです。雨がぱらついてきました。その雨が止んだら、今度は山梨県警でも服装が警官のそれではない、山岳救助隊がやってきました。そして同じことを聞きました。チラシを見せ、先ほど説明を受けたことを伝えました。

今できることは2重遭難を避けるためにも、食べて寝ることですね。ちなみに携帯電話は圏外でした。アマチュア無線機は何かしらの発見時に交信できるように、バッテリーの温存を考えて使用を控えることにしました。
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無事であるといいのですが。19時30分頃だったでしょうか、雷と雨がありました。雷はかなりひどい音を発していましたので、近づいてきたら小屋に逃げ込もうかと思っていましたが、幸い遠くを通過していきました。


昨日、今日と2連休だったので、将監小屋にテント泊して唐松尾山、笠取山と周遊してきたのですが、その話は後に書くとして遭難の情報があるのでお知らせいたします。もし、9月21日以降に奥秩父山塊へ行かれた方でお心当たりのある方は山梨県警までご連絡をお願いいたします。また、拡散してください。トラックバックは承認不要にしてあります。

下は将監小屋テント場にて山梨県警よりいただきました。
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私の所有するテントで2番目に古いDUNLOP VL-31はフライからの漏水が酷く、山岳での使用不能と判断してMt-DAXのヌプカ2を購入したのは2年ほど前のことです。一応リサイクルには出さずにとってあったのですが、ネットでPOLON-Tという製品を知り、もしかして再生できるかも!?と試してみることにしました。

漏水はシームシールテープのはがれが主たる原因ですが、フライ生地も内側がややべたつきが感じられるようになってきました。生地はポリエステルですが、それにポリウレタンの防水加工が施してあります。

このポリウレタン(PU)が曲者で、靴のミッドソールなどにも使われているのでご存知でしょうが加水分解されてしまうという欠点を持っているのです。帰宅したその日に乾燥させてから収納するように心がけてはいますが、雨の中で撤収し、雨の中を歩いて、そしてそのまま電車、次の日は仕事で干すのはその次の日、なんてことはないわけではありません。それに空気中の水分でも加水分解するには十分だそうで、乾燥庫にでも入れておかなければ経年とともにどんどん劣化していきます。

そんな劣化したテント、フライ生地に、撥水剤POLON-Tを塗布すると復活するという話をウェブで知りました。テント買い替えを考えればはるかに安い送料税込み2,462円ですから、試しにやってみることにしました。

まずはフライからシームテープをはがします。縫い目の防水はシームシーリング材の塗布で行う予定です。
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吹き流しベンチレーターの縫い目にもしっかりと付けられていました。円形なので難しそうですね。さすが国産さすがDUNLOP!
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新型VLテントでは改良されたポールへ結びつける紐ですが、ここにも丁寧にシームテープが張られていました。HCSも紐は評判が悪いと認めていますね。
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剥がしたシームシーリングテープはこんな量になりました。
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浴槽に酸素系漂白剤を入れて洗濯します。ぬるま湯に付けておき、押し洗いします。
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結構洗濯水が汚れてきました。見た目はきれいでしたが、汚れていましたね。
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その後ため水で2回すすぎます。そして、干します。今日は天気が良かったし、ポリエステルなので過ぎに乾きました。
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ピンと張った方が塗りやすいでしょうから、テントを張ります。
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PUコーティングは裏からの様なので、裏返しにフライを張りました。
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道具を用意します。刷毛は新品を、そして溶剤なので体に悪いでしょうから、溶剤マスクを用意しました。
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これがPOLON-Tの缶です。さあ、塗るぞ。
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無色透明の、シンナーのようなサラサラの液体でした。
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塗装する感覚ではなく、全くただのシンナーを塗るような感覚です。
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もうちょっとで全部塗り終わりますね。
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さて、もう一つ加水分解が進んだテントがあります。モンベルのブリーズドライテックモノポールシェルターヘキサです。これのフロアシートが粘着テープ状になってきています。さすがにこれは無理かな?と思ったのですが、フロアと同じ材質のポール収納ケースが同じような症状だったので試しに塗布してみました。
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ベタベタでも塗るのはさらさらなので、問題なく塗布できました。
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さて、乾燥させてみたらどうでしょうか?VL-31のフライはとてもいい感じです。サラサラではなく、ややしっとりした感じにはなりましたが、問題なく使えるでしょう。撥水機能はまだ試していませんが。

モノポールシェルターのポールケースは、かなりましにはなりましたが、やはりべたつきは残りました。早めに対処した方が良いようです。

それにしても、モンベルのザック、テントとも他ブランドよりPUの加水分解が早かったように感じます。何かコーティングに違いがるのでしょうか?気になります。それともたまたまだったのでしょうか?

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