※今回は大変にマニアックな内容ですので、ストーブさんでない方々は無理にコメント下さらなくても結構ですよ~。
ポンピングしたところ、ちょっときつめですが、スカスカだったのに比べれば簡単に圧を上げることができるようになりました。明日、もう一度点火試験してみましょう。
先日点検、部品交換した灯油ストーブ2機ですが、点火試験したら両機とも故障が判明しました。オプティマス00は石綿パッキンからの漏れ、マナスル96は逆流防止弁(チェックバルブ)からの灯油漏出です。
写真にするとわからないですね。白いガス状になった灯油が漏れています。
こちらの修理は簡単、石綿ガスケットを交換するだけです。
問題はこっちですね。撮影しているのは00ですが、もちろん問題を抱えているのは96です。
この奥深くの逆流防止弁をどう取り出し、またねじ込むのか。どう考えてもプライヤーの類では届きません。チェックバルブレンチが必要なのです。でも、そんなめったに使わない工具持っていないのです。さて、どうするどうする?考えること10分ほど。よし、これで行こう!
で、ホームセンターで買ってきたのがこれです。打ち込み丸環というものです。実寸を計測して、ちょうどとにらんだサイズは12φ。
これはニップルレンチですが、これのチェックバルブサイズを作ればよいのです。まっすぐなのでカルダンジョイントはいりませんね。
計測して図面を書きます。フリーハンドのラフスケッチですけど。
そして加工します。長さはシリンダーがおよそ100㎜あるので、余裕を30㎜見て130㎜としました。その長さにディスクグラインダーでカットします。
次はチェックバルブの幅に切り込みを入れます。精度がある程度は要求されるので、おおざっぱにグラインダーで削ったらあとは手仕上げで寸法を測りながら仕上げていきます。
これでどうかな?シリンダーを傷つけないように角やバリを落とします。
試に交換用バルブをはめてみました。うん、ばっちりです。
さて、いよいよ交換作業をします。
頭にチェックバルブレンチがかかったことを確認したら、グイッと回すとあっけなく抜けました。
中をのぞくとこんな感じです。ウェスを突っ込みそれなりに掃除しました。
余談ですが、チェックバルブはオプティマスとマナスルでは違う部品が使われています。上がオプティマス、下がマナスルです。ねじ径とピッチは共通でした。マナスルは本体が長くて中央の穴が小さめです。エンドも違う形でした。一応それぞれの純正品を用意しました。
ポンプの皮パッキンも裂けてしまったので、交換しました。
皮パッキンにオイルを塗り、ねじで締めます。
抜け止めナットで固定します。
この固定ナットはシャフトについているので、先ほど締めた皮パッキン固定ナットを押さえても空回りします。シャフトを固定する必要があるのです。そっとノブをプライヤーでつかんで締めました。プライヤーは写真にはないです。片手で撮影している関係です。
写真を見なが、文章を読むだけで
見事な修理だ!と思いました。
無い工具を作るなんて、凄いス!(^_^)v
点火テストが上手く行くと良いですね!