那須温泉ファミリースキー場は、娘が初めてスキーを履いたスキー場です。そして24日には、那須の隣の山ともいえる赤面山へ登っています。
このニュース、本当に他人事ではありませんね。アバランチビーコンを付けていましたが、そもそも山に私しかいない状態では何の役にも立ちません。まあ電池が持てば、遺体回収が少しは楽になるかもしれませんが。
冬型気圧配置で、表層雪崩の可能性が指摘された天候での雪上訓練はリスクが高いとは思いますが、キャンセルした方がよいかどうかの判断は極めて難しいでしょう。というのも、私が登った日には気圧配置的には悪くはなかったのです。それでも強風と降雪があり、山の天気の難しさを実感しています。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、遭難しないための最善を尽くす努力を重ねていかなければと思いました。
ナダレは防ぎようがありません。対岸からも沢を超えて走ってきます。
これからは底雪崩が怖いです。家くらいの塊が落ちてきます。
古い雪の上に新雪が15センチ以上積もった場合要注意です。だから今回の場合、ベテランは予知できました。本当のナダレのベテランがいなかったということです。
ナダレはベテランもナダレにやられます。
動物の足跡をたどればいいそうです。クマの足跡がいいと言ってました。
対策の呪文を昔桧枝岐の老マタギに教えられました。
いわく「オン、アビラウンケンソワカ」密教のサンスクリットです。
これを3度唱えるとナダレに遭わないそうです。
今回の事故は、色々な問題をはらんでいますね。時期、天候、大人数、装備など、もっとうまくやれば、という部分は感じることもあります。しかし、現地での状況を鑑みると私が現場にいたとして、的確に指導できたか、、、。交通費をかけてきた高校生に「中止」というのも忍びないし、授業のある3月上旬までにはできないだろうし、教育に予算をかけてくれない政権下では各自にビーコンを持たせることもできないだろうし。それらが複雑に絡み合って、ラッセル訓練実施に至ったのでしょう。
ただ、「ラッセル訓練」はしごきに近い性格なので、それは気になります。それ、どうしてもやらなければならなかったのでしょうか?