以前から気になっていたPFDの修理をしてみました。PFDとは、Personal Floatation Device、一般的にはライフジャケットと呼ばれているものです。しかし、本当はライフジャケットの定義には当てはまらないのでP,F,Dと呼ぶのが正確なのだそうです。

PFDで浮いている例。
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いくつかのブランドの物を持っていますが、川ではもっぱらヒコのエクストリームプロを使っています。レスキューキットが付いているしポケットも多く便利なのですが、そのポケットの生地が破れてしまっていたのです。
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ほつれがひどいので糸を切り、火であぶってほつれ止めをします。
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マチの部分をつぶして縫っていきます。
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こんな感じにできました。
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いいね。
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HIKOというブランドですが、アオキカヌーが千葉市にショップを展開していた時にそこで買いました。値段が比較的安く、使いやすい工夫がしてあるところが気に入りました。

各部を見ていきましょう。背中に大きなポケットがあります。ここにはスローロープを入れています。ファスナーを開け閉めが着たままできるように長いストラップがスライダーについていて、そのストラップは前で固定できるようになっています。
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下の写真、上の方のバックルが背中のポケットを開くためのストラップです。
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カウテールも装備。沈脱した後の艇を回収する時に安全に曳航できます。
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パドルを持った象形文字がストラップに描かれています。これも私のお気に入りです。
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背中のポケットにもパドルを持った象形文字が描かれています。
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前身頃にも2つのポケットがあります。右にはキーホルダー付きメッシュポケットが付いています。残念ながら現在の私の車のカギは電子キーなのでここを使うことはできなくなってしまいました。
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左身頃には修理した大型ポケットが付いています。そのポケット全面にも小物入れがついています。中央の太いストラップはカウテール用の物です。クイックリリースすることができるようになっています。これは流れの中で曳航していたものがなにかに引っかかってしまった場合など、緊急事態の場合に素早く外すことが要求されるので重要な部品です。
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小物ポケットにはホイッスルとノーズクリップ、つまり鼻つまみを入れています。ノーズクリップはロールの練習には必需品でしょう。また、声が通りにくい瀬音の激しい所の意思伝達にはホイッスルが有効になる場合もあります。
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オプションホルダーにはナイフを付けています。
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ナイフはガーバーのリバーランナー(だったかな?)です。先端がとがっていると陸にあがっている時に警察に没収される恐れがあるので平型になっているこちらを買いました。水の中でロープを使うスポーツなので、絡んだりすると命の危険があります。瞬時に取り出せ、スパッと切らなければいけないシーンも来るかもしれません。
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このPFDの良い所はもうひとつ、サイズと用途が一目でわかる表が裏に印刷されています。人に貸す場合など、体重の制限が分かるのでいいですね。説明書に記載では、現場に持っていくわけではないので実用的ではないのです。
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でも、実は私この表からするとLサイズが必要な体重なのですが、Mサイズを買いました。Lを着用したら胴回りが太すぎてフィットせず、上に引っ張るとずれてしまうのです。Mでもストラップを目いっぱい締めてちょうどくらいです。店員に尋ねたら、浮力にはかなり余裕のある設計だからまったく大丈夫、むしろすっぽ抜けの恐れがある物は使わないでほしい、と言われて安心してMサイズを買いました。

これも買って16年くらい経つでしょうか、本当は安全のためにはもう買い替えないといけないのかもしれません。