明日は電車でGo!の予定です。それに備えて、クルーソーのシートを改良をしてみました。進水式で乗った片道1時間30分で尻が痛くなってきたので、これでは長距離ツーリングには使えません。
原因はシート座面が硬すぎて、坐骨の部分だけに荷重がかかってしまうからでしょう。G-FRPむき出しシートの艇もあるのですが、尻から腿にかけてのカーブにフィットするような形状になっていれば面圧の分散ができて意外なほど痛くはならない物なのです。しかし、私がクルーソーに乗ると坐骨の左右、2点のみに体重が集中してかかってしまう様なのです。
自転車のサドルもそうですが、万人にこれが合う、というものは存在しないのです。体重、体格、坐骨の幅、筋肉量など、多くの要素が絡んでくるのですから。
そんな訳で、私に合わせて改良することにしました。いくつかの方法が考えられます。まず、体圧の分散に効果的なのがエア方式。手っ取り早いのはグリーンランダーから頂いてくる方法でしょう。しかし、せっかくのバックレストを使わないのはもったいないなあ。
次に考えられるのは、クルーソーの座面にエアマットを入れること。これを試してみたのですが、凝った形をしているのでちょうど良くはいるエアマットがありませんでした。
次は、バケットシート化。坐骨のあたりをへこませて、面圧の分散を図る方法はどうでしょうか。
方法は、使い古したアウトドア座布団を使います。

抜き出したシートから型を取り、坐骨の当たる位置に穴を開けます。

これをシートに戻します。下から、純正の硬質ウレタン、切抜き座布団、純正軟質ウレタン、とサンドイッチにしてみました。
座ってみると、うっすらバケットシート感が出てきています。これでまた漕いでみて、痛ければまた違う工夫をしてみましょう。
さて、パッキングです。説明書では船体布は5つ折りを推奨していますが、6つ折りにしてみました。これでも厚みは十分押さえられます。上方に大きな空間ができますから、PFDとポンプやショックコード、浮力体などの漕行用品を詰めました。
船体布の左右の隙間にパドリングシューズとビルジポンプを入れました。

この上に骨組みを入れます。骨組みの上から、予備パドルとなる4ピースパドルを隙間を使って入れました。

それをシートを使って蓋をしてみました。案外無理なく収まっています。
浮力体用ポンプはどうする?艇付属のポンプは先端にバルブ用の金具がついているので膨らませることができません。前回は車だったので別なポンプを用意しましたが、電車だとなるべく余分な荷物は減らしたいものです。
色々実験してみましたが、案外よかったのがこれです。チューブを抜いて、直接浮力体の口を差し込むのです。手で押さえながらやれば空気を入れるのに不都合はなさそうです。

パドルフロートは修理しました。パドルの差込口が切れてきてしまっているのです。糸で縫いつけ、試しに膨らませてみました。うん、大丈夫。

パドルフロートはエアタイプとフォームタイプがありますが、私はエアタイプを信頼しています。フォームタイプはデッキで場所を取るところが嫌なのです。自宅の保管でも不便というのもありますが。
パドルフロートでの再上艇では、沈する状況の海況で膨らませている余裕があるのか、という疑問もありますが、まずめったに使う物ではないはずです。私も練習以外では使っていません。沈脱時には、アフトデッキから馬乗りに這い上がる方法でも十分再上艇できますし、海でわざとでなく沈してしまう状況ならとっとと安全なところに避難、上陸すべきでしょう。
万が一の非常時に、ないと不安な安全装備ですから、普段邪魔にならない空気式がよい、と思うわけです。異論もあるでしょうから、フォーム式も売られているわけで、そっちが良いという意見ももちろん間違ってはいないと思います。
非常装備としては、ビルジポンプもあります。艇内に入り込んだ淦くみに使う物で、カナディアンなどはベイラーと呼ばれる手桶(実際には業務用ハイターなどの空き容器で作る)で組み出すのが手っ取り早いのですが、カヤックではそのスペースがないのでポンプを使うことになります。これは意外に頻繁に使います。
そのポンプですが、どうも決定打と言える品質の物がありません。今まで使っていたのがスコッティです。
しかし、以前にも書きましたが、シャフトの剛性不足で使いにくいのです。
それで新たに導入したのがベクソン社製のものです。シャフトの剛性はずっと高く、スムーズに、、、、、。あれ、行かないぞ?クリアウォーターの清水さん、シャフトにシリコンスプレーを吹いてくれました。ああ、ものすごいスムーズさ!
ところで、このベクソン、良い所もある半面、悪い所もあるのです。ベクソンビルジをお持ちの皆様、吐出口を覗いてみてください。私のは穴がそろっていなくて、1/3ほど面積で少なくなっていました。これでは抵抗になり、水の汲み出しに余計な量力を必要としてしまうでしょう。

また、部品のバリがすごいのです。

それでは分解して直してみようと思うと、すべてが接着されて外れません。そんなバカな!だって、砂や砂利を吸い上げてしまうことだってあるビルジポンプですから、ばらして掃除できなくては困りますよ。
作りの荒っぽさ、メンテナンスを考えていない構造、こういったマイナス面をスコッティに対して持っているのがベクソンです。プラス面は、バルブの位置が下にあるのでより下の方まで水の吸い上げができる、シャフトの剛性が高くてスムーズにポンピングが出来る、という具合です。どっちを取るのか、悩ましいですね。
ちなみに、他のブランドの物もどこかダメな部分を抱えているようです。これは店頭で店員さんに聞いてください。
明日は早いので、もう寝ます。おやすみなさい。
自分自身に合った物は中々ないので
カスタマイズで乗りやすくなると良いですね
(⌒▽⌒)
今日は、山の方でしょうか?
海の方でしょうか?(笑)
ブログ更新楽しみにしてます(*^_^*)