タイトルを見て、「ウルトラマンの故郷」などというボケはなしでお願いします。メシエ天体のそれではありません。ちなみにM42はオリオンの大星雲です。
PENTAX愛好家の皆様、私のを披露いたします。ペンタックスのいいところはレンズ資産がいつまでも活かせるところです。AFになった時もKマウントのまま、デジカメになってもKマウント、そしてその前のM42スクリューマウントレンズでさえも、いくつかの例外を除き、使うことができるのです。記憶があいまいですが、MZ‐50が絞りがオートにならないレンズは使えなかったくらいでしょうか。
使い方は簡単、KバヨネットにM42アダプターを付ければ、あとはレンズをねじ込むだけ。
そしてM42スクリューマウントはSPなどの時代のペンタックスだけでなく、ロシア製の物も流通しているので、お金をかけられない写真愛好家にはたまらない仕様です。下は私のレンズ資産です。他にもいくつかのレンズがありますが、まあ駄物ですので紹介するまでもありません。
LXに付いているグリップは私が自分の手に合うように削って作ったものです。これ、純正オプションなんですよね。
レンズ 長玉から順に
SIGMA MIRROR-TELEPHOTO 1:8 600mm
smcPENTAX-F☆ 1:4.5 300㎜ ED(IF)
smcPENTAX-FA☆ 1:1.4 85㎜ (IF)
JUPITER-9 1:2 85㎜ (M42スクリューマウント)
smcPENTAX 1:1.2 50㎜
smcPENTAX-FA 1:1.9 43㎜ Limited
smcPENTAX-M 1:2.8 28㎜
TAMRON SP 1:3.5 17㎜
MC ZENITAR-M 1:2.8 16㎜ FISH‐EYE (M42スクリューマウント)
ここで取り上げたいのはロシア製M42スクリューマウントレンズです。どんな味があるのか、見てみましょう。
MC ZENITAR-M 1:2.8 16㎜ FISH‐EYE
残念ながら、せっかくの魚眼なのに撮影カメラがK100なので、APS-CサイズのCCDで周辺が映りこみません。PENTAXではまだ35㎜フルサイズCCD機が発売されていないので、(仮に発売されても買えない値段でしょうが)やはり銀塩かな~。
コートがPENTAXに比べると貧弱で、逆光には弱いのですが、低価格なので許せる範囲でしょう。5千円でお釣りが来たように記憶しています。違ったらごめんなさい。本来白黒用なのか、R-8X、YG-2X、Y-1.4Xフィルターが付属しています。魚眼なので、手前側にねじ込むようになっています。
山のMochiさんのお使いだったSPは構造的に無理がないので修理が利くので有名なカメラです。PENTAXはかつては大衆カメラとして大変な人気があり、それがかえってニコンに対して引け目を感じさせるところでもあったようですね。でも、B級というと、ミランダ、ペトリ、チノンあたりが引き受けてくださっていますのでその称号はペンタックスには与えられないでしょう。もちろんそれらのブランドも実はけっこう品質良く、あくまでもイメージとしてとらえた話で、という意味です。ほんとうにB級品はロシア、中国などのカメラでしょう。
私のカメラ入門は中3の時。母の同僚から、なぜか私へと一眼カメラと1:1.4 50㎜レンズを譲っていただき、、それに写真のイロハを伝授していただきました。その時のカメラがキヤノン FTでした。これを持ってクラブ合宿に行っていたのですが、これが重くてでかくて。天文部にいる同級生が使っていたPENTAX スーパーAが軽量コンパクト、うらやましくて仕方がなかったものです。写真部の人はニコンとキヤノンでしたね。
社会人になってから、むしろ憧れをもってPENTAXへマウントチェンジしました。キャノンのレンズ資産は売却しましたが、キヤノンはレンズマウント変更したので、二束三文でした。
HOYAの軍門に下ったり、プアマンズKマウント機を作っていたリコーが親会社になってしまうなど、順風満帆ではないようですが、やはり私にはPENTAXを使い続ける意味があるのです。
PENTAXを2台、ボクには「軽い!」が最大の理由で愛用し続けました。クローズアップ用の中間リングも二種持ちましたが山の花程度なら薄い方の1枚(20g程度?)で大体用が済みました。捨てた理由はレンズカビ以外に水銀電池が無くなったこともありました。
もっと愛着を持ち続けるべきだったかも。でも、デジカメが安価で軽量で接写力が有ることといった「安き」についたことも。両者の真ん中に数年他社(M社かO社かも記憶があいまいだがたぶんM社)の普及版一眼レフ時代(後半はデジカメ併用)がありましたが愛着が湧かないままに故障したので捨ててしまい、とうとうデジカメオンリーになりました。
それほど保管場所は取りませんが、機械も衣類も家具も、「使えない」OR「使わない」は断捨離元祖みたいな家内には全くのゴミで、この類の男のロマンはボクの棲息環境では通用しないのです。暗室道具一式も捨ててしまって10年。

やはり山屋の山のMochiさん、軽さは選定の大事な基準ですね。九太郎さんは、SPの水銀電池ボックスに入るリチウム電池変換アダプタ―なるものを噛ませて使っていたのではないでしょうか。そのうち出て来るでしょうから聞いてみましょう。
あきらめたらそこで終わりです。男のロマンはまだまだ続くのです。
暗室道具の処分は、なんか私もショックだなあ。山行十話でも、いくつかの場面で重要な役割を担っていましたから。
高校生の時には、クローズアップはレンズの手持ち逆さ付けやフィンガーエクステンダー、つまり指でマウントする方法などで高山植物は撮っていました。

リチウム電池変換アダプタがあるらしいことは、ダイエー某駅前店出店の某カメラ店では示唆してくれましたので、よほどメーカーに問い合わせようかと思いましたが、カメラ屋さんは「もっと軽量でピントもオートの新型が安くてあります。望遠もズームなのに軽いですよ」なんて具合に話を逸らすばかり。
ぼくもあの半円磨りガラスのピント合わせに目が疲れてきていました。望遠は単焦点135ミリでした。スクリューマウント式程度は我慢できましたが。
こう考えると、迷い迷いしながら、ついには捨てるに至ったあの頃が甦ります。
追記;呆れたことに、CABINの初代スライドプロジェクタが出てきました。明日あたりお見せしますね。

スライドプロジェクタ出てきましたか!やはり男のロマンは不滅ですね。幻燈観ながら飲む酒税のかかる飲み物は格別においしいことでしょう。
マニュアルフォーカスカメラでも、ピントはあきらめて、28㎜を絞ってパンフォーカスという手もありますね。もはやファインダーも不要です。老人力で有名な赤瀬川源平さんもその手を使っているそうです。
でも、オートフォーカスデジタルカメラ使っちゃうと戻れない気持ちはよくわかります。ピント、露出で悩むこともなくなり、フィルム、現像、プリントから解放されるのですから。
しかし、物欲日記はまさにそのタイトル通りになってきました。まずいな、この流れは。私の妻と、九太郎さんの奥様、山のMochiさんの奥様からうらまれそうな気がしています。そろそろ逃げ道を考えなきゃ。

呼ばれた気がしたので来ました。
お察しの通り水銀電池は製造中止なのでリチウム電池アダプターをかませて使っていました。
ネットとかまともにない時代のことなので本で調べたりカメラ屋で聞いたり手に入れるまで色々苦労した記憶があります。
結局はOM-1用もSP用もヒカリカメラの電池コーナーにぶら下がっていたという…。
結構いい値段しましたよ2500円くらいだったかな。まあこれで使い続ける事ができると思えばタダに等しい値段と判断しましたが。
で、今はネットがあるから調べ物は楽ですね。ちょっとググるだけで金属ではなくプラ製の600円くらいの安価なアダプターがヒットしたり、アダプターすら使わず東急ハンズでOリングを買ってきて(10本315円)LR41を水銀電池の大きさに合わせて装着するといった方法が紹介されていました。

九太郎さん、情報ありがとうございます。電圧の問題は無視できる範囲だったら、詰め物でも大丈夫でしょうが、どれくらい違うんだろう?まあ、きちんとした測光したいならアダプターですね。
ところで、OM1はレンズシステムどれくらい持っていますか?OM10とZUIKO 1:1.8 50㎜が手元にあるので、よかったらサブ機で使いませんか?差し上げますよ。電池はLR44アルカリ電池でOKです。

電圧についてですが、詰め物法を紹介していたHPでは「市販の電池なんて『だいたい1.5V』、『だいた3V』とかなりいい加減な電圧なので露出の許容範囲の広いネガフィルムなら誤差の範囲で問題ない」とされていました(だったら内蔵の露出計なんてなくても・・・とかMF一眼を使い慣れると思ったりもしますが)。
気になるならきちんとした露出計の数値と1.5V駆動の内蔵露出計の差を測っておいて頭の中で足し算引き算するか、分解すると内蔵露出計の調整ネジがあるそうなので1.5V駆動用に較正すれば良い。とのことでした。
ところでOM-1のレンズですが、買った時に付属していたシグマの35-80mmとヒカリカメラで買ったソリゴールというメーカー(すいません全く知らないメーカーです)の80-200mmを持っています。普段使いの全てをこの2本でカバーできますが、よく考えるとズイコー純正レンズは一本も持ってない上に単焦点の明るいレンズも持ってないですね。

ソリゴール、聞いたことがありますね。で、ウィキで調べたら、ドイツブランド、OEMで日本生産だったそうです。しかも、あの(どのだよ)ミランダの倒産が絡んでいる模様。ミランダの技術は引き継がれてはいないという研究者が多い、つーかそんな研究者、そんなにいるのか??
電圧の話はなるほど、そんな考え方もあるんですね。ラティチュードの広いネガなら何の問題もないというのは納得です。何しろ絞り、シャッター速度固定の「写るんです」でもなんとかなっちゃうくらいですから。おっしゃる通り、メカシャッター機なら、電池もいらないですね。それもエコでいいか。

もっと愛着を持ち続けるべきだったかも。でも、デジカメが安価で軽量で接写力が有ることといった「安き」についたことも。両者の真ん中に数年他社(M社かO社かも記憶があいまいだがたぶんM社)の普及版一眼レフ時代(後半はデジカメ併用)がありましたが愛着が湧かないままに故障したので捨ててしまい、とうとうデジカメオンリーになりました。
それほど保管場所は取りませんが、機械も衣類も家具も、「使えない」OR「使わない」は断捨離元祖みたいな家内には全くのゴミで、この類の男のロマンはボクの棲息環境では通用しないのです。暗室道具一式も捨ててしまって10年。