三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

タグ:M1-sPRO

急転直下、三毛ジャガーツーリングクラブ(仮)の次期インターコムが決定しました。FODSPORTS M1-S PROです。



のんびり次期インターコム探しをしていましたが、このタイミングでNチェブさんのインカムが故障し、急遽購入することになったためです。前回のインターコムの記事であげていた2機種は、私が九太郎さんが買ったと勘違いしたのであげていたM1-Sと、国内ブランドで自動経路の接続ができる割に低価格なデイトナDT-E1でしたが、DT-E1は自主回収中で残念ながら間に合わず、M1-S PROになったというわけです。

2台セットを買うとちょっとだけですが安くなるので、九太郎さんに共同購入を依頼、昨夜その片方を取りに伺いました。V4の2台セットは一つの箱に2台、V8の2台セットは単品の箱2つでしたが、M1-S PROはV4と同じく一つの箱に2台だったという事です。それと、V4は説明書が2つ同じ物が付いてきましたが、M1-S PROは一人分しか入っていなかったという事で、九太郎さんにコピーしていただきました。お忙しい中、お手数をお掛けして申し訳ございませんでした。

箱の中はインカム、ではなく空っぽで、タンクバッグの中です。スクリーンは九太郎さんが以前使っていたもので、ありがたく頂きました。これのCB250Fへのマッチングはまた今度アップします。
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さて、これが次期主力インターコムの本体です。
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まずは充電します。一般的なマイクロUSBなのはありがたいのですが、写真で分かるように差し込む部分が奥まっていて、一段細くなっているのです。普通の端子だと入らないようです。削ればいいのでしょうが、ちょっと不親切設計かな。
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サイズは思いの外小さく、上からT9S、VNETPHONE V8、そしてM1-S PROです。V8はハンドルリモコンがありますが、M1-S PROにはリモコンはありません。すべて本体で操作します。
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ボタンの数はV8は6、M1-S PROとT9Sはそれぞれ4つです。M1-S PROになくて他二つにある物はFMラジオ受信機能で、逆に他二つになくてM1-S PROにある物が有線AUXジャックです。ラジオ好きな私にはやや不便な感じですが、息子の使わなくなったウォークマンをもらったのでそれを有線でつなげば使えるのでまあいいことにしますか。

早速ヘルメットへ装着してみましょう。これがヘルメットスピーカーとマイクのセットです。
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スピーカーにやや厚みを感じたのでノギスで計測してみました。スポンジをつぶした状態で、8.7㎜でした。
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参考までに、V8は同じくスポンジをつぶした状態で7㎜丁度でした。やはり厚めですね。私のヘルメット、OGKエアロブレードVはイヤーカップがあるのでこの程度なら問題ないでしょうけどね。
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フルフェイスなので、アーム式マイクはコネクターを外します。
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そしてマイク。こっちは唇を押し付けるわけにはいかないので、スポンジをつぶさない状態で計測しました。粘着テープ付き面ファスナー込みで10.2㎜ありました。
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ヘルメットブラケットを設置します。金具で付けられるようにもなっていますが、エアロブレードVはまさにその位置にエアアウトレットがあるので粘着テープで付けることにしました。ブラケット下部におあつらえ向きの折れ線があり、ほぼヘルメットにフィットします。その代わりここ以外の位置には付けられそうもありません。
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ブラケットの裏側を脱脂した後、そこへ付属の粘着テープを貼り付けます。まさにフィットする形に最初からカットされていました。
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ヘルメットに圧着します。もちろん下地は脱脂しています。説明書通り、30秒間圧着しました。
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本体を下から見た図です。手前の細長いでっぱりがブラケットの溝に入るのですが、心配になるほど小さいでっぱりです。
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下を慎重にはめたら、上部をはめ込みます。わずかなクリック音がして留まりました。あれ、溝が見えているぞ。
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本体を押し込んだだけでは留められない仕様のようです。手でパチンと留めます。
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すると、溝にしっかりと入りました。ガッチリつきましたが、摩耗してくるとどうなるのか、またなんとなく折れそうな気もするので、長期間の使用でどうなるのか気になるところ。いっそ面ファスナーで留めた方がいいかもね。ブラケットが破損したらそうするかな。
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次はスピーカーとマイクを仕込みます。スピーカーを裏の面ファスナーを使ってイヤーカップ内に貼り付け、内装を戻します。
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マイクはここへ設置。その後被ってみて丁度口元に来るように高さを調節しました。この位置が私には良いようです。ケーブルが出ないようにV8用のヘルメットスピーカー固定用面ファスナーメスで覆いました。
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配線はエアアウトレットの穴から出るようにしてみました。V8やV4、T9Sは3本のケーブルが端子から伸びていますが、M1-S PROは1本にまとまっていて見た目的にも美しく、また配線処理も楽でした。
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早速使ってみましょう。電源はインカムボタンとファンクションボタンを同時押し3秒です。
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「FODSPORTS BLUETOOTH コミュニケーションシステムへようこそ。」

女性の声で、アルファベットで書いた部分は英語読み、カタカナは日本語読みで発声しました。T9Sは全部英語、V8はピー音だけですから、なかなかいい感じです。声の主にやや素人っぽさが残るのはなんででしょうね。人間らしくあってそれが悪いとは言いませんが。

次に、+とーボタンを同時押しします。
「バッテリー残量は90%以上あります。」
と日本語で発声しました。残量警告が通話中にピーピー入るV4より気が利いています。

携帯電話とペアリングしてみましょう。ファンクションボタン長押しで携帯電話でサーチ、パスコードを入力するとほぼ間がなく接続できました。電話をかけてみると、自動応答がもできました。しかし、+短押しで電話発信となっているはずですが、うんともすんともいいませんでした。電話との相性はあるようです。それか設定、操作に間違いがある可能性はあります。

次に、T9Sとペアリングしてみましょう。




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M1-S PROのファンクションボタンを長押しします。
「ペアリング」
うーん、この音声は残念ですね。ここは「ペアリングモードに入りました。相手機械もペアリングモードにしてください。」くらい言って欲しかったなあ。まあいいけど。

T9Sをペアリングサーチにすると数秒で青い点滅がそろいました。
「デバイスの接続に成功しました。」

そして数秒後、T9Sのマイクを触ると音がスピーカーから聞こえました。

T9Sは一旦電源を落とします。

次にV8の接続です。



インターコムボタンを長押しします。
「検索」
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そしてV8もペアリングモードにすると、数秒で青い点滅がそろいました。
「デバイスの接続に成功しました。」
そして数秒後、V8マイクを触ると音が聞こえました。さあ、次です。いよいよM1-S PROをハブにしてチェーン接続を試みます。

T9Sの電源を入れ、T9Sのインターコムボタンを押します。どうだ。
「ピ」
ごく小さい音が聞こえました。V8のマイクを触れば音が聞こえます。T9Sはどうでしょうか?ん、聞こえないなあ。数回試します。やっぱり聞こえません。数回試してみましたが、やはりだめでした。それなら、V8をハブにしたらどうでしょうか。今度は成功、3台のチェーン接続ができました。しかし、今度はハブになっているV8の音が小さく、T9Sのは大きく聞こえます。V8を被ると両方とも音が小さく、音量を上げてもやはりそれほど大きいとは感じませんでした。T9Sを被ると、やはりM1-S PROの物は大きく聞こえますが、V8のは小さく聞こえました。

さて、次です。ウォークマンとペアリングしてみました。
「デバイスとの接続に成功しました。」
と言ってからしばらく無音です。ん?ウォークマンが再生になっていることを確認したりしていましたが、なりません。ん!すると突如、鈴木康博の声がヘルメット内に響きました。ペアリングしてから稼働するまでやや時間がかかる仕様なのかもしれません。もう少し検証が必要ですね。音は低音の響きもあり、高音の伸びもあり、ボーカルの艶もあり、今までのインカムでは最も良いと言っていいでしょう。しかし、やや人工的な味付けで、良くも悪くも80年代のバスブースト機能付き超大型ラジカセのように私には感じられました。

最後にはこれを試してみましょう。
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有線で接続し、FMラジオを受信します。+-同時3秒長押しします。インカムは何も言いませんでしたが、AUXが有効になるはずです。そして、ラジオがヘルメットスピーカーから聞こえました。これなら何とかそうですね。2.5㎜ジャックというマイナーな端子なのでケーブルが断線したら代わりを探すのは大変そうですが、それを差し引いても便利な機能です。ブルートゥース機能を持たない音響製品を使えるのですからね。

それでは、電源を落としましょう。インターコムボタン、ファンクションボタン同時3秒長押しします。
「パワーオフ」
T9Sの本格的な(かな?)英語になれていると気が抜けるようなパワーオフ発声ですが、まあわかればいいのです。また、V4でありがちなヘルメット着脱時にうっかり触っちゃって電源が落ちるという事はないのでその点は評価できますが、3秒は長すぎるなあ。正直面倒で、電源入れっぱなしにしそうです。

V8はゲスト用コミネプルート―に移植しました。
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私の3つのヘルメットコレクションに、それぞれのインターコムが付きました。同じのでそろえるのが基本ですが、成り行きでこうなってしまいました。
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最後に、インカムを使わない時にぶらぶらしてしまうケーブルをネコのケーブルストラップで留めてみました。
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M1-S PROの感想を一つ。音質、他機種との親和などの性能的にはよさそうですが、どうも使い勝手に難しい部分があるようです。たった4つのボタンなのでリモコンはいらないでしょうが、それ故にひとつのボタンに割り振られている機能が多くて覚えるのが大変です。また、チェーン接続は慣れるまでマニュアルを見ながらになりそうです。そして、そのマニュアルを見てもまだ難解な部分が多くあるのです。


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2020年12月追記:M1-S PROの不満点をほぼ解消した新型機、M1-S PLUSを買い増ししました。PRO を買うならわずかな価格差で性能差は歴然ですので、こちらをお勧めします。このブログでも使用感や使いこなしのレポートをしておりますのでよろしかったらお読み下さい。
 

三毛ジャガーツーリングクラブの皆様、先日のツーリングで予定した船に乗り遅れたという失態を演じてしまいましたね。問題は出発時のインターコムのチェーン接続に手間取ったことです。

九太郎さんは4riders interphoneV4をお使いですが、奥様との交信用に買い増ししたという事を聞きました。下記のこれで合っているでしょうか?


M1-S Proという製品で、販売会社によるものなのかな?同じに見える本体でいくつかの名前、仕様が確認できますが、基本的には変わらないようです。これ最大8台が接続できるとされ、実用としてその状態で使えるかどうかはともかく可能性があるだけでもこの価格帯ではメリットに感じます。また、九太郎さんはすでに持っているので金銭的負担が無いというのもメリットの一つでしょうか。

もう一つ、DaytonaのDT-01の下位機種、DT-E1もMS-1より少し高いだけで同じ価格帯と言っても差し支えないと思います。これは上位機種DT-01に比べて通信距離が2割減って、ヘルメットを叩いてコントロールする機能が省かれているだけで、肝心の自動経路制御装置はあり、一度ペアリングすれば離れても圏内に入ると自動で最適な経路で再接続する機能を持ちます。現在は残念ながら自主回収と納期遅延になっていてアマゾンでの取り扱いが停止されていますが、再販されたらこれでそろえるという手もありますね。

販売停止なのでカバーだけですが、ここに貼っておきます。


インカムは百花繚乱ですが、機能と値段の折り合いがつくのは私たちの財力ではこの辺りじゃないかな、と思っています。皆さんのお考えをお聞かせください。あと、ツーリングクラブの名称もね。

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