三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

タグ:自動車

中型(8トン限定)免許は、2007年の法改正以前に普通自動車免許を取得した人は自動的にこれに切り替わりました。じゃあ、中型にするにはどうすればいいのでしょうか?

普通から中型にステップアップするのだから、中型免許を取り直すのかと思っていました。調べてみると、なんと限定が付いているのでそれの解除をすればOKとのこと、つまり玉造さんおすすめの「限定解除」で済むのでした。

限定の解除なので、乗車時限数はたったの5です。これはお得な制度ですね。ちなみに、普通からだと15時限必要で、さらに学科1時限、料金は倍もかかります。

たった5時限の教習で取れる!のは魅力ですが、その裏返しにたったの5時限でこの巨体を扱えるようになり、審査に合格しなくてはならないということです。その点では15時限も乗れる普通免許の人たちがうらやましい感じもします。

この巨体!でも、問題はサイズではないのです。
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普段から仕事で4トン積み乗っているような人なら問題ないでしょう。私のように、普段トラックに乗っているわけではない者にとって(ハイラックスはトラックのうちに入れられないよ、この場合!)やはり、厳しいと感じることでしょう。それにMTもほとんど乗っていません。

ところで、ブログにも書いてきましたが、何より難しいのはブレーキです。エアブレーキの癖を理解して扱えるようにならないと思ったところで止められないし、減速も十分に出来なくなってしまいます。これさえ何とかなれば、大型の通れる道をずっと短い車体で走れるのだから案外楽に扱えます。それに想像以上に小回りが利きます。幅は2.5mもありますが、これはあんまり問題にならない感じです。

とにもかくにも、5時限でエアブレーキをマスターすること。これさえ何とかなれば、きっと中型8トン限定の限定解除はストレートでできるでしょう。

普段乗用車、乗ってもハイエースという私がぎりぎりながらなんとかストレートで取れたのです。挑戦する方、頑張ってみてください。

ポイント解説

エアブレーキ:構成図が教科書に載っていますから、まず読みましょう。ブレーキペダルが動かすのはバルブです。液圧式のように、ペダル踏力で圧力をかけるわけではないのです。だから、踏む強さでブレーキの掛かりを変えるのではなく、ストロークで調節します。そっとかけるのも、強くかけるのも、踏むペダルの踏み込み具合だけです。踏みごたえには変わりはありません。その具合を体に覚えこませればいいのですが、そこまでは私は行きませんでした。

かかとを床から離し、そっと押さえるように踏むとうまくいくようです。

シフトダウン:シンクロメッシュが付いていますが、やはりシフトダウンは苦手なようです。ギアの入りが良くありません。そんな時にはダブルクラッチを踏むといいのですが、エンジンブレーキに頼ると教官からフットブレーキ主体で、と指導が入ります。ノッキング寸前までフットブレーキで減速し、シフトダウンすると褒められます。ギアの入りが悪かったらニュートラルでクラッチをそっとつないでコクッとギアを入れるといいでしょう。

コースの走り方をまとめてみました。むしろ普通免許から取った人が書いたものがあれば、そっちの方が良い内容になっているでしょうけどね。

S字:入る時に、なるべくまっすぐに入るように、ステアリングを切るのを遅らせて、曲がる時にはフルロックまで切って進入します。角度が浅いと後輪が白線を踏みがちです。入ったら、左カーブは右ミラーで白線を前輪が踏まないように、添わせて走り、右カーブになってもそのままのステアリング位置を保ちます。左白線に前輪が近づいたら右へ切り、前輪が白線内側に沿うようにします。内側後輪は時々ミラーで見て確認しますが、前輪が白線から離れすぎていなければ後輪はかなり余裕があるはずです。

方向変換:ゆっくり方向変換所前を通過します。方向変換所がキャブの横に来たら中を目視、障害物がないことを確認。後輪が方向変換所の入る側の壁ポールの延長線に来たら、ステアリングを変換所の逆方向に半回転し、すぐに戻します。そして少し直進。停車。後方目視、全ミラー確認。ギアをリバースに入れ、ゆっくりと後退。後輪をコーンに添うように曲げていきます。この時に、前輪が鋲の列を踏まないようにアンダーミラーで確認。方向変換所に対して車体が真っすぐになったらステアリングを真っすぐに戻します。そのまま下がり、十分出られるようになったら一旦停止。教官の合図でウインカーを出して出ます。出る時も。後輪がコーンに当たらないように添わせ、前輪が鋲の列に触れないことを確認します。

縦列駐車:縦列場所を通過し十分前まで行ったら停止。ハザードランプ点灯。ゆっくり後退し、後輪が縦列場所の前部にきたらステアリングを左へフルロックまで回します。右ミラーで後方ポールを確認。車体右側面延長線が後端左角が見えたらステアリングを中央に戻します。まっすぐ下がり、前バンパーが縦列場所前端まで来たらステアリングを右へフルロック。ミラーで縁石に乗り上げないことを確認しながらゆっくり下がり、車両が真っすぐになったらステアリングを中央へ。そのままゆっくりと下がります。適当なところで停止。
左確認、右前後方確認、右ウインカーを出して1,2,3、もう一度右後方確認してゆっくりと縦列から出ます。いきなり右へフルロックまでステアリングを回すと左リアオーバーハングを壁にぶつけるので注意して下さい。右へ動き始めたら左後方を後部窓から確認することを忘れずに。

隘路進入:中型の線に乗らないように、でもなるべく寄せて侵入。前輪が隘路の中央付近に来たら、一気にステアリングをフルロックまで回します。ミラーに隘路の枠線が見えてきたら、それの中央に位置するようにステアリングを調整します。隘路の線の前端よりフロントバンパーが出ないぎりぎりで車両を止めます。一発でできなくても、とりあえずサイドブレーキを引き、ニュートラルへ入れて終了しましたと宣言しておきます。線を踏んでいる場合などはやり直しの声がかかるので、入れなおすならそれから。前に書いてある線にバンパーが出ないように、後ろはリアアクスルがサイドの線の後端から出ないようにして、姿勢を整えます。ただし、後から調節するには前も後ろも、横も寸法がつまっていて難しいです。できれば一発で入れられるようになっていた方がいいです。

路端停車:左にポールが並んでいるので、そこへ添わせるように進入します。縁石に車輪を添わすように行けばいいでしょう。30㎝以内ですが、案外30㎝は長いので(物差し1本分)無理に頑張らなくてよいようです。ミラーがポールをこする位まで寄せると寄せすぎ、出る時にオーバーハングでポール接触を起こしかねません。路端と並行になったら、断続クラッチで速度を極めてゆっくりにします。ごく低速なら急ブレーキでも問題ないからです。途中で止めてはいけないので、ごく低速を継続します。先端のポールが近づいてきたら、ブレーキペダルに足を乗せ、用意します。歩くより遅い速度にします。そしてポールが左Aピラーに隠れた瞬間にブレーキを踏みます。サイドブレーキを引き、ニュートラルへ。終了しましたの宣言。出る時には右ウインカーを出し、右前後方向と左後ろオーバーハングの確認と忙しく首をふります。

交通法規走行:踏切は雨でもなんでも、とにかく1/3以上の窓開けです。一時停止後、左右確認、踏切へ進入。踏切通過中はシフト厳禁。運転台が踏切から出ても、長い荷台が踏切から出ない間はシフトしないように!
左折時は、左右確認と、さらに左巻き込み確認を忘れずに。右へ振り出して曲がってはいけません。左の道反対車線に車がいると曲がれないので、曲がり始める前によく確認を。
右折時は交差点内では最も優先度が低いことを意識して右折します。左リアオーバーハングの振り出しに注意。

最後に一言。審査では、コースは覚えなくても大丈夫、検定員が教えますと言われますが、やはり覚えていた方が間違いが少ないと思います。何番右、と言われても、たった5時間しか乗っていないのでどこだったか覚えていられない部分も出てきてしまうでしょう。それと次にやることが分かっている方が心に余裕が出てきます。

これから挑戦される方、頑張ってください。

「三毛さん、緊張していましたね。気持ちは分かりますが、接触してはダメです。はい、スタート地点へ戻って。」

「!」

時計は午前5時。あ、夢か。嫌な夢を見たなあ。そうだ、今日は審査の日じゃないか。深層心理には、やはり中型トラックが上手に扱えないコンプレックスがあるんだなあ。

家事をこなし、シャワーを浴びたら早めに家を出ました。審査終了後に、そのまま出勤するのでモーターサイクルで行きました。
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ホンダストリーム!4輪のストリームもありますが、こっちの3輪が元祖です。
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さて、行きますか。
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集合15分前に到着。荷物を置いたら、視力検査をします。もちろん一発通過。他には普通MTの人が3人いました。机の上にあるコース図を見て審査コースを覚えます。あれ、縦列駐車ないじゃん。坂道発進も。あれとこれ、得意なんだけどなあ。げげ、隘路進入があるぞ。でも右からだから、何とかなるだろうな。
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11時30分より、説明が開始されます。

「コース内は全て一般道路とみなします。道路交通法規に沿って運行してください。一時停止は線を越えないように、また確実に停止してください。ここがあいまいな停止だと一時停止不停止になってしまいます。」

「縁石乗り上げは、減点ですが、検定中止ではありません。そこで止まってバックして戻ってください。そのまま前へ進むと検定中止です。時々、そのまま行っちゃってから、「今乗っちゃいました?」と尋ねてくる人がいますが、その時にはもう手遅れです。」

「信号が変わって交差点に進入する時の先頭の左右確認、これをお忘れなく。」

「外周路は優先道路です。他の検定車も一緒に走るので、通行の妨害をしてしまうと大きな減点の対象、もしくは一発検定中止の場合もあり得ます。十分注意して進入してください。」

「走行中、検定員から指示が入ったら、減点です。例えば、ウインカーを出していないとか。」

質問は、と言われ、葉っぱへの接触は減点対象か、を尋ねました。トラックは路端停車があるのですが、左に並んだポールから葉っぱが飛び出ているのです。

「基本的にはOKです。しかし、葉っぱに隠れて枝などが出ていることもあります。ミラーの角度が変わったとなると接触とみなされますから、注意して下さい。」

もう一つ質問は、方向転換の時に後ろ50cm以内に寄せるのですが、リバースしてそのまま寄せるのか、それともいったん前に出てから寄せるのか、です。

「それはトラックの方だけなので、後で説明します。」

普通の方はここで休憩に入り、中型の私だけトラックならではの説明がありました。

方向転換後の50㎝ですが、結果的には、コースを回ってから、検定員と運転を変わり、方向転換に入ってから運転を交代、ここで改めて後ろ50㎝以内に寄せる審査を行うということでした。

説明終了後、私も休憩に入ります。実は持ってきたボールペンのインクが出ないということに気が付き、外へ出て買いに走りました。

ここが方向転換です。うまく入れるだろう、これだけ大きいんだからね。

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だってこの大きさだって入れるんだぜ。
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再び教室へ戻ったら、荷物をまとめロッカーへ貴重品類を預けます。教官が入ってきました。いよいよ審査です。

1階ロビーで待つと、私の審査を受け持つ検定員が現れました。運転免許証を確認します。質問は、と言われます。
「先ほどの説明で、ドアを開けるところから、降りるまでが検定、と言われました。ドアを開ける前の、車両の下や後部を確認する部分は審査の対象外ですか?」
「本来そこも審査対象ですが、教習所内では安全が確認されている状態ですので審査の対象に入れていません。そのまま乗り込んで大丈夫です。」

トラックへ乗るように指示されました。後ろを確認し、ドアを必要な分だけ開け、さっと乗り込みます。もう審査が始まっているぞ。気を付けなくっちゃね。乗るのは私と検定員、その間には教官が乗ります。適切に審査が行われているのかを第3者が見なくてはいけないのだそうです。本来他の受験者が乗るのですが、今日はトラックは私一人なので、かわりに教官が乗ることになったということです。

まずはシートの前後位置を調節します。バックレストをもう少し立てた方が私の好みですね。そこも調節。次はミラー。あれ、サイドミラーが変な方向向いているぞ。直していいですか?どうぞ。

直していると、いやいや、それ教官ミラーだから。
ええ、そうだったの!アンダービューミラーかと思っていました。これ見て後輪の位置決めていたからなあ。えー困ったなあ、は心の声。

シートベルトを締め、クラッチを目いっぱい踏み込みます。なんか重いな。実はこの車、今まで教習で使っていた112号車ではなく、111号車なのです。同じく日野のレンジャーなのですが、やはり固有の癖があるので感覚的に違いを感じます。

ギアをニュートラルに入れ、キーを回します。一発で目覚めるディーゼルエンジン。プレヒートとかもういらないんですね。

まだ前の時間の教習車が路上にあるので、待ての指示。やがて車がカープールへ入っていき、コース内は検定車両だけになりました。検定員の合図を耳に、さあ、行くぞ。

左ミラー、左目視。右ミラー、右目視。右ターンシグナルランプ点灯。1,2,3。右ミラ、右目視、サイドブレーキ解除、クラッチ接続、発進!

巨体がぐらりと揺れ、動き始めました。

「18番、右折してください。その先の16番も右折です。」
「はい。」

右ミラー確認、右ターンシグナル点灯。中央のひし形を踏まないぎりぎりを通過して曲がっていきます。うん、うまくできたぞ。

「16番も右です。」
重ねて指示が入ります。ウインカーは出しっぱなしです。そっと外周路へ近づき、一時停止。そう、ここは一時停止の指定です。線の手前で止まっていることをアンダービューミラーで確認します。丁度良い感じです。いいね、いい感じ。

「右ウインカーを出してください。」
しまった、戻ってしまっていたか!減点だな。でも大丈夫、他が大丈夫だったら。

外周を回ります。校舎前は35㎞/h指定です。しかし、うまくスピードを乗せられず30㎞をわずかに上回る程度。これはやばいかな~。そしてブレーキ。あれ、効かない。もうちょっと踏んで、あ、クラッチ踏むの早すぎた、空走してしまっているぞ。

何とかブレーキを効かせてシフトダウンさせ、コーナーをやり過ごしました。おかしい、何かがおかしい。緊張しているんだな、俺。大丈夫、この先やり過ごせればさ。

障害物は対向車もなく、楽々抜けて1番右折です。そして12番、S字へ入ります。ここへ入る時には右はみ出しに注意と、内輪差で白線を踏むところを注意すれば、後は楽々です。最初に乗ったときはここが狭くて困ったけど、今日は広々と感じます。でも油断はするなよ。

S字を抜けたら左折、外周を走って3番左折、不得意な隘路進入です。外周路から左折し、ピンクの線に沿って走ります。あれれ、線からちょっと離れちゃったなあ。そっと寄せますが、無理して踏んでもいけないし、止まってもいけないのでほどほどで。

キャブが隘路中央に来る頃、一気にステアリングを右へ回しますが、一瞬遅らせた方がよかったっけな。よし、いくぞ。ん、ちょっと遅らせ過ぎたか?そうだ、遅らせ過ぎている!パワーステアリングのバイパス音を鳴り響かせながら、重機のような車体はぐーんと回頭していきます。しかし、曲がり始めの遅れはどうにもなりません。

さてどうする?止まることは許されていないので、速度を極めてゆっくりにします。一度右へ向け、右に寄せます。あっという間に車両を止めるラインの先端が迫ってきます。ここだっと、左へ戻し、何とか車両を枠の中へ。サイドブレーキを引き、ギアをニュートラルへ。
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「終了しました。」

枠の中へ、入ったなあ。ん、入っているかな?いるよな、え、ミラーで見るとボディの左後が、、、、、。いや、見ようによっては入っているぞ。少なくともタイヤは踏んでいないし。

検定員、じっとミラーを見ています。大丈夫かなあ。
少し考えた後、
「はい、OKです。次の1番交差点を右です。」
おお、一発通過だ。やり直し喰らうかと思った。危なかった。

1番右折の後、すぐさま3番右折、16番左折。外周内回りを走り、22番方向転換へ入っていきます。
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後退を始めると、これもなぜか右後輪がコーンにぎりぎりになってしまいました。一度わずかに左へ切って何とか接触を避け、その後大きく右へ切って何とか方向転換へ車両を入れました。

さて、ここまで来ればもう踏切と路端停車だけです。外周路から10番左折、踏切へ入ります。ウインドーを下げることも忘れず、一時停止もばっちり。路端停車へ進入します。

まず気を付けることは、進入の角度を浅くしてミラーとポールの接触を、、、
「はい、左ウインカー出して。」
ああ、またやっちゃったか。これ戻るの早すぎるよ。微妙なステアリング操作で戻っちゃうんだもん。いやまだあきらめるな、最後まで一応頑張ってみようぜ。

30㎝以内は確実、ミラーもポールには当たらず、そしてほぼ車体を真っすぐ進入できました。あとは止めるだけだ。ゆっくり近づく先端のポール。ブレーキを踏み始め、遊びを取ります。エアブレーキが効きまじめたらゆっくり抜いて停止。完璧!いや、ちょっと手前過ぎだったか???でもいいや、サイドブレーキ、ニュートラル、そして終了しましたの発声。
「はい、いいですよ。」
おお、危ない危ない。まあ30㎝以内には収まったとは思うけど、運転台からだと丁度Aピラーの死角になるのでよくわからないのです。

そして1番右折、左に寄せて停止します。ギアをリバースへ、エンジン停止、シートベルトを外したら、これを忘れちゃいけない後方確認。車から降りました。しかし、まだ終わりではないのです。助手席へ乗ったら方向変換へ。

変換路へ入ったら、再び運転手交代。後方50㎝以内までの寄せです。
「あんまり無理しないで下さいよ。」

よし。後方を覗きながら、ゆっくりと接近します。そろそろと行き、ここで50㎝くらいかな、というあたりからさらにクラッチもうひとつなぎ。サイドブレーキを引き、ギアをニュートラルへ。そして終了の宣言をします。

「終了です。ここで50cm以内です。」

検定員が車両から降り、メジャーで計測に向かいます。私も降りようと思ったら、教官から「降りないでください。」と言われました。

検定員、
「いいですね、35㎝でした。ばっちりです。」

そして、ここで終了、車両を降りました。終わったら、教室で待つように言われました。誰もいない教室で一人待ちます。だんだん不安になってきました。
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減点のポイントは、ターンシグナルランプ不点灯が2回、隘路進入が怪しい、そして35㎞/h指定でそこまで速度を上げ切れていないこと。安全確認だって、どこか忘れているかもしれないし。

やがて検定員がやってきました。
「おめでとうございます。荷物をまとめて、こちらの部屋へお越しください。卒業式を行います。」

ああ、合格だったのか!

「運転はお上手でしたよ。最初の発進の時、ミラーに気を取られ過ぎて前方の確認が遅かったのは減点ですが、あとは何とか大丈夫でした。ウインカーは指示を入れましたが、自然に戻ってしまって気が付かなかった場合には減点対象とはしないのです。」

「ああ、そうだったんですか。2回もあったから、ちょっと不安でした。それと隘路はひやひやでした。」
「そうでしたね。ハンドルの切り始めが遅すぎでしたが、何とか一発で入れましたね。もう少し出ていると入れ直しになるところでした。」

そして卒業式です。所長から技能審査合格証明書を頂きました。私は普通自動二輪に続き、2度目です。半年前には息子が卒業しています。次は、娘か、あるいは大型自動二輪でまたまた私か?どうなるでしょうね。
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すこし遅くなってしまいましたが、そのまま出勤しました。そう、今日は半休させてもらっていたのです。会社の皆様、本当にありがとうございました。

  • お疲れ様です。おめでとうございます。

    ところでストリームとはまた懐かしいものを見ましたね。ロードフォックスなんて仲間もいましたね。

    「スクーターじゃないよ。スリーターだよ」ってキャッチコピーはE電並に普及しませんでしたが。 削除
    九太郎 ]
    2016/9/10(土) 午後 2:17
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    > 九太郎さん
    ありがとうございます。本当に疲れました。

    ストリームは懐かしいですね。スリーターというキャッチコピーもよく覚えていましたね。だってかなり年少だったでしょう?
    運転教習所はその手のマニアが集まる所でもありますね。 削除
    2016/9/10(土) 午後 8:53
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  • そうでもないですよ。カタナ(80年発表81年発売)、ガンマ(83年発売)と同時期の車両なので小学校2〜3年生位ですね。
    UFOみたいな形のバイクということで強く印象に残っています。 削除
    九太郎 ]
    2016/9/10(土) 午後 10:05
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    > 九太郎さん
    ふつうそれを年少というのでは?私もようやく中学生、それでも免許年齢まではまだまだ日がありました。

    マニアは寸にしてその身を表す、ですね。

    UFOみたいな形のバイクですか、私は3輪自転車みたいだけど、せっかく広げた後ろに荷物が積めないのが不思議でした。

    積めるようにすると荷台が狭いからもっと広く、もっと広くとだんだん広げてオート三輪になっていき、2t積みまでくるとなんで3輪なんだ?4輪の方がいいじゃん、となって、3輪の意味を失っていくのでこれでいいのかもしれません。 削除
    2016/9/10(土) 午後 11:01
    返信する
  • 言葉のイメージ的に年少って幼稚園児くらいだと思ってました。
    とは言ってもおぼろげにしか覚えてないですよ。
    この頃のホンダのスクーターで印象に遺ってるのはビートでしょうか。大人になってからとんでもなく珍車だった事を知りました。
    カタナとガンマは別格ですね。子供の頃の自分に「こんなカッコいい乗り物があったのか」と強烈な刷り込みをしてくれました。 削除
    九太郎 ]
    2016/9/11(日) 午前 8:44
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    > 九太郎さん
    ビートは見た目もメカもとんでもない車でしたね。ガンダムのホワイトベースのような形、可変排気デバイス搭載と先進的なようにも見えるけど、暗い2眼ライトとタコメーター見ながら「踏む」排気デバイスコントローラー、荷物が入りそうで何も入れられないコンソール、これぞホンダでしたね。

    スズキはインパクトを市場に与え、おいしい所をとられ、流行が去ってから一番すごいのを出すという悪循環でしたね。しかも、次の流行をスズキ自体が作り出しているという事実。マーケティングがうまいんだか、下手なんだか。

    カワサキは真逆でしたね。時流に乗ろうとしたものは失敗が多く、昔気質の物だけが売れるという不思議。しかし今は逆転している感じがしていますね。250ccクラススポーツを盛り上げたのはカワサキ、そこへホンダ、ヤマハが乗っかり、スズキは独自路線で参入せず。うーん、斬新な展開だ! 削除
    2016/9/11(日) 午後 6:45
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    おめでとうございます。やるき十分、最短で合格でしたね。

    それにしても、細かいところを、どうしてこんなにも記憶できるのですか。 削除
    2016/9/13(火) 午後 10:38
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    > 山のmochiさん
    何とか最短で卒業させてもらえました。ぎりぎりであったのは自分でもよくわかっています。

    教習所ない交差点番号などは自動2輪の時にもらったコース図を見ながらブログを書いているからですし、そもそもこれを覚えていないとコースを指示通りに走れないのです。細かく書いていれば、次に挑戦する人の参考になるかな、と思って必要以上に書いてみました。

    中型トラック運転は普通乗用車のそれとはまるで違う不思議体験でした。場内での乗車経験はこれから先も忘れることはないでしょう。 削除
    2016/9/13(火) 午後 11:08
    返信する

続けての教習です。インターバルは10分しかありません。まずはカウンターで予約表をいただきます。教習原簿に挟んだら、水分補給です。ふってふってゼリーグレープを飲みました。食べました、でも間違っていないな、これは。
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さて、いよいよ教習も5時限目、これが最後です。いや、みきわめを通過したら、の話ですけどね。

チャイムが鳴ったら、112号車トントンとんとん日野の6トン積みへ行きます。そして先ほどの女性教官へあいさつ、教習原簿を渡し、助手席へ乗ります。

「最初の5分ほどは自動2輪がウォームアップ走行をしているので、それが終わったらみきわめを始めましょう。」

ぐるぐると回って、その間にも細かい部分の説明を受けました。そして運転交代。いよいよだ!

「それでは始めてください。」

シートを調節、ミラー調節、シートベルト装着。
クラッチを踏んでギアをニュートラルへ。キーをオン!ディーゼルサウンドが響きます。ギアを2速へ入れます。
左確認、右確認、右ターンシグナル点灯。1、2、3、ブレーキを緩めます。プシュ!右後方確認クラッチをゆっくりつなぎます。

すかさず3速へ入れ、速度をあげます。コーナー手前でブレーキを十分に効かせてからシフトダウン、今度はさっきよりはうまくいったな。

「1番を右に入って、青い棒で停車してください。」

一番を右に入ります。徐行義務がありますから、ゆっくりとゆっくりと。

そして青い棒に揃えるように停止。あ、ブレーキがちょっと強かったな。手前で止まりそうです。緩めてそっと進み、再びブレーキ。プシュン。

「ちょっと路端から離れすぎです。もう少し寄せてください。それでは行きますよ。信号直進12番を右、S字に行きます。」

信号前に右折のアクセラが停まっています。あれ行かしてからにしよう。あ、赤になったぞ。教官も手で合図してアクセラを先に曲がらせ、交差点に進入します。交差点内で右ターンシグナル点灯。さて、S字へ入るぞ。

「入る前にセンターライン踏んでいますよ。右に寄せすぎです。見るところが多くて大変ですが、ここもしっかり確認してください。」

うー、やってしまたなあ。とにかくS字に入ろう。入ってからは中型トラックが小さく感じます。ここは大型も中型も同じサイズのコースですから、余裕を感じます。白線なんてどうやっても踏みそうにありません。

S字を出たら、左です。左後輪が縁石に添うようにしっかりと曲げていきます。ここが離れすぎても、乗り上げてもいけないのです。

次は方向転換です。方向転換コースへ入っていきます。奥でターンしますが、丁度自動2輪がスラロームで同じコースを入ってきました。

「自動2輪が入ってきますから、優先してあげてください。あそこはスラロームのコースになっているのです。」
「はい、私もここで自動2輪のお世話になりましたから。」
「ああ、そうでしたか、ありがとうございます。私も大型自動2輪免許はここで取ったのですよ。その時の検定の教官はいかつい体の○○で、その姿見た時に終わったな、とおもいました。」
「私はH教官にお世話になりました。あたりが柔らかくて、丁寧に教えていただきました。」
「ああ、Hさんですか、あの方は存在がすでに柔らかいですからね。丁寧な教え方で評判がいいですよ。」

そして、ターンをします。ものすごく切れる前輪が巨体を小回りさせます。

左に寄せ、後輪がコーンのところに来たらステアリングを半回転、すぐに戻して直進。そして停止。いいね、いい位置にいるよ。自分でわかるよ。

後方確認、ギアをリバースへ。クラッチを断続してゆっくり後退。かなり左寄りに入れられました。

「ずいぶん攻めますね。出る時楽だからいいのですが、コーンに当たらないように気を付けてください。」

一旦入ったら、2m直進、50㎝以下になるように後退します。これもいっぱつOK。

「これ、私は得意じゃないんですよ。視力深度検査もいつも苦労しています。」

目がいい私はそれほど苦にならないので、ちょっと得していますね。

次は路端停止です。10番を左、踏切を通過したら、左ターンシグナル点灯。そっと寄っていきます。十分30㎝以下になり、路端と並行になったらブレーキに集中します。一発で止めるぞ。ペダルを踏みこんで減速を感じたら緩め、そっとそっと。ポールが迫ってきます。今だ!プッシュン。

「ぎりぎりですね。左寄せすぎです。ミラーがポールに当たる寸前です。これでも審査ではいいのですが、出る時に後ろのオーバーハングの振り出しが厳しくなります。」

そうか、ブレーキ集中しすぎだあ。そっちも見なければダメなんだなあ。

右ウインカーを出して、そっと出ます。リアオーバーハングはかろうじてポールに触れずに出られました。

次は隘路侵入です。不得意な左からの進入でしたが、コツをつかんできたので一発で良い位置へ入れられました。

「切り始めを遅くしてみましたか?」
「はい、一瞬遅らせてみました。ずいぶん入りやすくなりました。」

もう一度S字に入ります。今度は意識していたので、センターラインを踏まずに進入できました。そして方向転換。今度は右からの進入です。これもOK。

路端停車は寄り過ぎないことを意識して侵入しましたが、今度は前が右に流れ、斜めになってしまいました。審査ではぎりぎり、もう少しでも離れたら不可になってしまう所だそうです。やはりエアブレーキとの格闘で進路に注意が向かないようです。よし、次こそ!

そんな感じで回り、タイムアップ。なんかできた感じがしないなあ。

「法規走行はできています。それ以外でも、全部丸を付けられます。次は審査になります。審査の予約を受け付けでしてください。お疲れさまでした。」

連続2時間でふらふらに疲れています。前回も2時間続きでしたが、消耗の度合いがえらく違います。なぜでしょう。でも、とにかくみきわめ通過です。

受付で審査の予約をしました。審査は月、金なので、次の公休は今度の金曜日、9月2日に予約を入れましょう。あれ、緑色が出ていないよ。もういっぱいなのか。その次は、え、月金休みないじゃん。どうする?

職場で相談してみましょう。それからですね、予約を入れるのは。




13時30分からの教習です。台風も去って青空が見えていたので、自転車で行こうかと思ったのですが、どうも天候が安定していません。上空を雲が流れていきます。それならまた、送迎バスで行こう。そこで学び交流館へ歩きます。ぎりぎりの30秒前、到着しました。待つこと3分経過。来ません。遅れているのか、それとも先に行ってしまったのか。こういう時にはバスゲットです。送迎バスについているGPSで、現在走行しているところが分かるのです。しかし、私の携帯にはアプリを入れていません。じゃあ、どうする?よし、もう1分待ってこなかったら、奥の手だ!

1分後、携帯を取り出し奥の手を使う決断をしました。3分後、息子の運転するカローラスパシオのコードラシートに乗っていました。

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教習所へはむしろ早めに到着しました。教習原簿を出して、予約表を入れて待ちます。あれ、自動2輪がえらく飛ばしているな。この時間は昼休みのはずだし、きっと教官の練習走行でしょう。2台のナナハンがカルガモ走行していました。ものすごいスピードで走り、サイドバンパーをこすりながらコーナーを抜けていきます。教官も頑張っているんだな。さあ、俺も頑張るぞ。
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いよいよ、教習開始です。
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今日の教官はきれいな女性でした。まずは助手席に座り、今日の教程について説明を受けました。

「隘路の進入と、法規にのっとった走行です。隘路は分かりますか?」
「通行困難な狭小路へ頭から突っ込むことです。」
「はい、その通りです。法規走行はもう免許を持っているのでできているはずですから、ダメなところがあったら指摘しますが、出来ていれば特に何も指導はしません。それでは、隘路へ進入してみましょう。」

下の図は私がペイントで描きました。灰色の線は大型用、その内側のピンクの線が中型用です。

まず、左の線に沿って交差点へ進入します。ピンクの線を踏まないように、ぎりぎりを行きます。そしてえいやっとステアリングを回し、ピンクの線の中に車両を納めます。停車は縦線の終わりに車両の前バンパーを合わせます。前方の横線は、一発で入らなかったときに切り返しをしてもよく、その場合に越えてはいけない線です。
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「こんな感じです。やってみましょう。」
ドライバー交代、ステアリングを握ります。

交通法規を意識して走行していますが、前回ほどうまくできないのがブレーキの操作です。感覚を忘れてしまったのでしょうか、またまたガクンとさせてしまいました。それと、コーナー手前で減速したあとシフトダウンすると、エンジンブレーキが強力にかかりすぎます。これも前回もう少しうまかったんだけどなあ。女性教官で緊張があったのかも。

「交差点内は徐行義務があります。少し速度が速いですね。」

ご指摘の通りです。しかし、速度調節がうまくできなくなっています。クラッチのつなぎ方が荒っぽくなっていると感じ、そこを意識してみました。

そして、いよいよ隘路侵入です。フロントガラスに「隘路」と書いた画用紙を出し、交差点を曲がります。まずは左から。左に曲がって隘路へ進入する時には、その前の道では右側を走ります。逆走に当たる訳で、なんか居心地の悪さを感じます。ピンクの線を踏まないように、ぎりぎりを走ります。

左ターンシグナルランプ点灯を忘れて指摘が入ります。色々やることが多くて大変だ!

左に入るべき線を確認。どこでハンドルを切ればいいのかな?教官のやっていた時のことを思い出し、運転台がその正面に来た時に思い切ってステアリングを左に回します。

ゆっくり隘路へ進入していきます。ミラーで後輪が入ることを確認したらステアリングを戻します。あれ、ちょっと左に寄っているぞ。

「前の線まで出して、切り返してバックしてもいいのです。」

そっと前へ出ます。切り返してって、この狭さでは無理!一旦切って、少し戻してまた切ります。何とか入った!

「うーん、左後輪は線にはぎりぎり乗っていませんね。でもボディが出てしまっています。一度降りて確認してみましょう。」

降りて車両後部へ行ってみました。左角がピンクの線にかかっています。

「隘路に侵入した後、ステアリングで調整していましたが、もっと早めに調整すればきれいに収まったと思います。」
「左に寄っているということは、もう少し切り始めを遅らせた方がいいのでしょうか?」
「それでもいいでしょうね。いずれにしても、車体の位置を把握しながら、早めに枠内をとらえるようにしないと距離が短いので間に合わなくなるのです。」

次は右折の隘路進入をしてみました。こっちは一発でOKです。やはり得意な方があるということです。得意不得意というより、道の右に寄せるという行為自体がなかなかないので、この巨体での慣れが必要なのでしょう。

その後も隘路侵入をはさみながら、方向転換、踏切と路端停車を繰り返しました。

そして終了。

「隘路侵入ももう大丈夫でしょう。法規走行では問題となることはないのですが、もう少し交差点内速度を落としてください。まだ速い時があり、ステアリング操作がバタバタになってしまっています。次は続けての教習ですね。また私が乗りますので、よろしくお願いします。」

何か質問は、と言われ、隘路進入の時のステアリングを切るタイミングは、と質問しました。
「目印は特にないのです。実際に隘路へ入るようなシーンでは、目印なんかないので、自分で判断して、これなら入れるかな、というあたりでハンドルを切るのです。」
だそうです。

一番最初に乗った時と同じくらい疲労して車両から降りました。10分後、またこの運転台に私は乗っているのです。

2時限目の教習を終え、ロビーに戻ってきたらまずは次の教習の予約表を取りに行きます。続けて乗る場合には事務で用意してくれるのです。

水分補給をして予習をします。次は方向転換、普通車でいう車庫入れのようなものです。この飲み物は教習所内の自販機で100円で買えました。良心的価格ですね。
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右の中型車は私が停めたままになっています。あと15分で、また乗れるぞ。楽しみだなあ。ここまでくると車両も欲しくなってきた!いや冗談冗談。
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チャイムが鳴り、車両へ向かいます。教官は前の時間と同じ方でした。

「また助手席に乗ってください。縦列はできるようになりましたね。方向転換は縦列と比べるとむしろ簡単なくらいです。三毛さんなら、おそらくそのままやってもできてしまうでしょうが、ポイントを押さえながら一度やってみますので、見ていてください。」

「車両を方向転換で入れたい場所の前を通過します。その時に、障害物が入れたい場所にないことを目視確認します。後輪が入れたい場所の端まで来たら、半回転程ハンドルを回してすぐに戻し、首を振ります。そして直進。適当なところで停止します。」

「いよいよ後退します。シフトをリバースに入れ、断続クラッチでゆっくりと後退します。後輪をコーンに添わせるように曲げていき、反対側オーバーハングがぶつからないことを確認しながら入れていきます。また、前輪が道路の鋲を踏まないようにアンダーミラーで確認します。車両が真っすぐになったらハンドルを真っすぐに戻し、そのまま後退。後ろのポールにぶつけないところまで後退します。」

「これで完了です。次は逆方向へ出ていきます。ウインカーを出したら、内側後輪をコーンに添わせるように、前輪が鋲を踏まないように気を付けながら出ていきます。」

そして反対側からも行います。その時に、自動二輪の転回場所を使うのですが、驚くべきことに狭く見えるその場所で、切り替えなしにターンが出来るのです。

「小回りが利きますね!回り切れると思いませんでした。」
と私。教官、トラックに乗った事のない方は皆さん驚かれますよ、大きい車体ですが、案外取り回しは楽なのです、と言っていました。

ペイントでコースを描いてみました。
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さあ、次は私の番です。

運転席に登り、一連の「儀式」をおえたらエンジン始動、周回路へ出ます。前方に停止しているマツダアクセラがいます。その後ろで停止。アクセラはエンジンをえらくふかし、そしてエンスト。
「あれあれ、今日初めてマニュアル車に乗った人かな。すいません、ちょっと待っててあげてください。」
「いや、私の息子もここでお世話になったから、きっと大型の方にはご迷惑をかけたでしょう。」
「息子さんはいつ免許を取られたのですか?」
「今年の2月です。」
「いい時に取られましたね。来年3月12日から、免許制度が変わって準中型という資格ができるのです。それと同時に普通免許で乗れる範囲がまた狭くなってしまいます。教習所はまた新しい種類の車を増やさなければならないし、教習課程も複雑になるし、困るんですよね。」

家に帰ってから調べてみると、なるほどその通りでした。しかし、よくわからないのが「トラックの運転手不足を解消するために18才免許なしから取得できる準中型免許を用意した。」というあたりです。ただでさえ免許を取りに行く高校生が減っているのに、わざわざトラックに乗る免許を取りに行くでしょうか?面倒な免許を取るくらいなら、トラックドライバーになることを最初から忌避しないかなあ。稼げない、昼夜めちゃくちゃ、長時間労働というイメージがある業界ですからね。そっちを改善した方が話が早いでしょう。

それはともかく、前の車両も前へ進んだので私のトラックも方向転換コースへ入りました。

まずは右に転換所を見て行います。白線に沿って車を進め、右ミラーで後輪がコーンの位置に来たところで左へステアリングホイールを半回転、すぐに戻して直進します。そして停止。うん、ここまでは大丈夫だ。教官からも、いい位置です、とお褒めの言葉。

レバーをリバースへ。クラッチを断続してゆっくり後退します。後輪がコーンの位置に来ました。教官よりやや離れ気味でしたが、前輪は鋲に当たる気配がないのでロックまで回しました。左後端がポールには全く当たる位置ではありません。

ゆっくり後退を続け、まっすぐになったところでステアリングを真ん中に戻し、後ろポールに当たる前にブレーキ。やんわり止めることができました。

教官、
「いいですね。完璧です。では出てみましょう。」

ターンシグナルを左、シフトを2速、ゆっくりと動かします。後輪がコーンに触れないように添わせ、前輪が鋲のかなり手前を回っていくことをアンダーミラーで確認。そして、外周路へ出ました。

「出方もいいですね。では、次は反対側から入ってみましょう。」

反対側の場合、ターンしなければならないのですが、これも余裕をもって回ることができました。この小回り性能はしびれます。ただし、その分内輪差、オーバーハングの振り出しも大きいので注意が必要です。

反対側も楽々できました。その後、同じ内容の練習を繰り返してタイムアップ。

「運転がうまいですね。この項目も審査は余裕でクリアできます。次は隘路(あいろ=狭くて通行困難な道)への進入ですが、これも三毛さんならそれほど難しい物ではないでしょう。ただ、30日は台風が予想されているので、無理しないで延期するなど考えた方がいいかもしれません。線が見えなくなったりするのです。なにしろ5時間しかないので、そこで無理だと次でカバーとかできませんから。」

そうだ、そうだった‼次の予約は30日に2時間入れておいたんだ!どうなるかなあ。いろいろ心配です。いや、視力は人一倍いいので何とかなるでしょう。台風だと自動二輪教習はお休みでしょうから、かえってやりやすいかもね。

往きは息子に送ってもらいました。帰りは送迎バスで帰ります。

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