中型(8トン限定)免許は、2007年の法改正以前に普通自動車免許を取得した人は自動的にこれに切り替わりました。じゃあ、中型にするにはどうすればいいのでしょうか?
普通から中型にステップアップするのだから、中型免許を取り直すのかと思っていました。調べてみると、なんと限定が付いているのでそれの解除をすればOKとのこと、つまり玉造さんおすすめの「限定解除」で済むのでした。
限定の解除なので、乗車時限数はたったの5です。これはお得な制度ですね。ちなみに、普通からだと15時限必要で、さらに学科1時限、料金は倍もかかります。
たった5時限の教習で取れる!のは魅力ですが、その裏返しにたったの5時限でこの巨体を扱えるようになり、審査に合格しなくてはならないということです。その点では15時限も乗れる普通免許の人たちがうらやましい感じもします。
この巨体!でも、問題はサイズではないのです。
普段から仕事で4トン積み乗っているような人なら問題ないでしょう。私のように、普段トラックに乗っているわけではない者にとって(ハイラックスはトラックのうちに入れられないよ、この場合!)やはり、厳しいと感じることでしょう。それにMTもほとんど乗っていません。
ところで、ブログにも書いてきましたが、何より難しいのはブレーキです。エアブレーキの癖を理解して扱えるようにならないと思ったところで止められないし、減速も十分に出来なくなってしまいます。これさえ何とかなれば、大型の通れる道をずっと短い車体で走れるのだから案外楽に扱えます。それに想像以上に小回りが利きます。幅は2.5mもありますが、これはあんまり問題にならない感じです。
とにもかくにも、5時限でエアブレーキをマスターすること。これさえ何とかなれば、きっと中型8トン限定の限定解除はストレートでできるでしょう。
普段乗用車、乗ってもハイエースという私がぎりぎりながらなんとかストレートで取れたのです。挑戦する方、頑張ってみてください。
ポイント解説
エアブレーキ:構成図が教科書に載っていますから、まず読みましょう。ブレーキペダルが動かすのはバルブです。液圧式のように、ペダル踏力で圧力をかけるわけではないのです。だから、踏む強さでブレーキの掛かりを変えるのではなく、ストロークで調節します。そっとかけるのも、強くかけるのも、踏むペダルの踏み込み具合だけです。踏みごたえには変わりはありません。その具合を体に覚えこませればいいのですが、そこまでは私は行きませんでした。
かかとを床から離し、そっと押さえるように踏むとうまくいくようです。
シフトダウン:シンクロメッシュが付いていますが、やはりシフトダウンは苦手なようです。ギアの入りが良くありません。そんな時にはダブルクラッチを踏むといいのですが、エンジンブレーキに頼ると教官からフットブレーキ主体で、と指導が入ります。ノッキング寸前までフットブレーキで減速し、シフトダウンすると褒められます。ギアの入りが悪かったらニュートラルでクラッチをそっとつないでコクッとギアを入れるといいでしょう。
コースの走り方をまとめてみました。むしろ普通免許から取った人が書いたものがあれば、そっちの方が良い内容になっているでしょうけどね。
S字:入る時に、なるべくまっすぐに入るように、ステアリングを切るのを遅らせて、曲がる時にはフルロックまで切って進入します。角度が浅いと後輪が白線を踏みがちです。入ったら、左カーブは右ミラーで白線を前輪が踏まないように、添わせて走り、右カーブになってもそのままのステアリング位置を保ちます。左白線に前輪が近づいたら右へ切り、前輪が白線内側に沿うようにします。内側後輪は時々ミラーで見て確認しますが、前輪が白線から離れすぎていなければ後輪はかなり余裕があるはずです。
方向変換:ゆっくり方向変換所前を通過します。方向変換所がキャブの横に来たら中を目視、障害物がないことを確認。後輪が方向変換所の入る側の壁ポールの延長線に来たら、ステアリングを変換所の逆方向に半回転し、すぐに戻します。そして少し直進。停車。後方目視、全ミラー確認。ギアをリバースに入れ、ゆっくりと後退。後輪をコーンに添うように曲げていきます。この時に、前輪が鋲の列を踏まないようにアンダーミラーで確認。方向変換所に対して車体が真っすぐになったらステアリングを真っすぐに戻します。そのまま下がり、十分出られるようになったら一旦停止。教官の合図でウインカーを出して出ます。出る時も。後輪がコーンに当たらないように添わせ、前輪が鋲の列に触れないことを確認します。
縦列駐車:縦列場所を通過し十分前まで行ったら停止。ハザードランプ点灯。ゆっくり後退し、後輪が縦列場所の前部にきたらステアリングを左へフルロックまで回します。右ミラーで後方ポールを確認。車体右側面延長線が後端左角が見えたらステアリングを中央に戻します。まっすぐ下がり、前バンパーが縦列場所前端まで来たらステアリングを右へフルロック。ミラーで縁石に乗り上げないことを確認しながらゆっくり下がり、車両が真っすぐになったらステアリングを中央へ。そのままゆっくりと下がります。適当なところで停止。
左確認、右前後方確認、右ウインカーを出して1,2,3、もう一度右後方確認してゆっくりと縦列から出ます。いきなり右へフルロックまでステアリングを回すと左リアオーバーハングを壁にぶつけるので注意して下さい。右へ動き始めたら左後方を後部窓から確認することを忘れずに。
隘路進入:中型の線に乗らないように、でもなるべく寄せて侵入。前輪が隘路の中央付近に来たら、一気にステアリングをフルロックまで回します。ミラーに隘路の枠線が見えてきたら、それの中央に位置するようにステアリングを調整します。隘路の線の前端よりフロントバンパーが出ないぎりぎりで車両を止めます。一発でできなくても、とりあえずサイドブレーキを引き、ニュートラルへ入れて終了しましたと宣言しておきます。線を踏んでいる場合などはやり直しの声がかかるので、入れなおすならそれから。前に書いてある線にバンパーが出ないように、後ろはリアアクスルがサイドの線の後端から出ないようにして、姿勢を整えます。ただし、後から調節するには前も後ろも、横も寸法がつまっていて難しいです。できれば一発で入れられるようになっていた方がいいです。
路端停車:左にポールが並んでいるので、そこへ添わせるように進入します。縁石に車輪を添わすように行けばいいでしょう。30㎝以内ですが、案外30㎝は長いので(物差し1本分)無理に頑張らなくてよいようです。ミラーがポールをこする位まで寄せると寄せすぎ、出る時にオーバーハングでポール接触を起こしかねません。路端と並行になったら、断続クラッチで速度を極めてゆっくりにします。ごく低速なら急ブレーキでも問題ないからです。途中で止めてはいけないので、ごく低速を継続します。先端のポールが近づいてきたら、ブレーキペダルに足を乗せ、用意します。歩くより遅い速度にします。そしてポールが左Aピラーに隠れた瞬間にブレーキを踏みます。サイドブレーキを引き、ニュートラルへ。終了しましたの宣言。出る時には右ウインカーを出し、右前後方向と左後ろオーバーハングの確認と忙しく首をふります。
交通法規走行:踏切は雨でもなんでも、とにかく1/3以上の窓開けです。一時停止後、左右確認、踏切へ進入。踏切通過中はシフト厳禁。運転台が踏切から出ても、長い荷台が踏切から出ない間はシフトしないように!
左折時は、左右確認と、さらに左巻き込み確認を忘れずに。右へ振り出して曲がってはいけません。左の道反対車線に車がいると曲がれないので、曲がり始める前によく確認を。
右折時は交差点内では最も優先度が低いことを意識して右折します。左リアオーバーハングの振り出しに注意。
最後に一言。審査では、コースは覚えなくても大丈夫、検定員が教えますと言われますが、やはり覚えていた方が間違いが少ないと思います。何番右、と言われても、たった5時間しか乗っていないのでどこだったか覚えていられない部分も出てきてしまうでしょう。それと次にやることが分かっている方が心に余裕が出てきます。
これから挑戦される方、頑張ってください。
ところでストリームとはまた懐かしいものを見ましたね。ロードフォックスなんて仲間もいましたね。
「スクーターじゃないよ。スリーターだよ」ってキャッチコピーはE電並に普及しませんでしたが。
ありがとうございます。本当に疲れました。
ストリームは懐かしいですね。スリーターというキャッチコピーもよく覚えていましたね。だってかなり年少だったでしょう?
運転教習所はその手のマニアが集まる所でもありますね。
UFOみたいな形のバイクということで強く印象に残っています。
ふつうそれを年少というのでは?私もようやく中学生、それでも免許年齢まではまだまだ日がありました。
マニアは寸にしてその身を表す、ですね。
UFOみたいな形のバイクですか、私は3輪自転車みたいだけど、せっかく広げた後ろに荷物が積めないのが不思議でした。
積めるようにすると荷台が狭いからもっと広く、もっと広くとだんだん広げてオート三輪になっていき、2t積みまでくるとなんで3輪なんだ?4輪の方がいいじゃん、となって、3輪の意味を失っていくのでこれでいいのかもしれません。
とは言ってもおぼろげにしか覚えてないですよ。
この頃のホンダのスクーターで印象に遺ってるのはビートでしょうか。大人になってからとんでもなく珍車だった事を知りました。
カタナとガンマは別格ですね。子供の頃の自分に「こんなカッコいい乗り物があったのか」と強烈な刷り込みをしてくれました。
ビートは見た目もメカもとんでもない車でしたね。ガンダムのホワイトベースのような形、可変排気デバイス搭載と先進的なようにも見えるけど、暗い2眼ライトとタコメーター見ながら「踏む」排気デバイスコントローラー、荷物が入りそうで何も入れられないコンソール、これぞホンダでしたね。
スズキはインパクトを市場に与え、おいしい所をとられ、流行が去ってから一番すごいのを出すという悪循環でしたね。しかも、次の流行をスズキ自体が作り出しているという事実。マーケティングがうまいんだか、下手なんだか。
カワサキは真逆でしたね。時流に乗ろうとしたものは失敗が多く、昔気質の物だけが売れるという不思議。しかし今は逆転している感じがしていますね。250ccクラススポーツを盛り上げたのはカワサキ、そこへホンダ、ヤマハが乗っかり、スズキは独自路線で参入せず。うーん、斬新な展開だ!
それにしても、細かいところを、どうしてこんなにも記憶できるのですか。
何とか最短で卒業させてもらえました。ぎりぎりであったのは自分でもよくわかっています。
教習所ない交差点番号などは自動2輪の時にもらったコース図を見ながらブログを書いているからですし、そもそもこれを覚えていないとコースを指示通りに走れないのです。細かく書いていれば、次に挑戦する人の参考になるかな、と思って必要以上に書いてみました。
中型トラック運転は普通乗用車のそれとはまるで違う不思議体験でした。場内での乗車経験はこれから先も忘れることはないでしょう。