昨年末も毎年楽しみにしている通販カタログがタキザワから送られて来ました。今年の目玉は、何と言ってもこれでしょう、DTエアロライトが半額!
残念なお知らせの方が私的にはインパクトがありました。DTの取り扱いを終了するというのです。うーん、いいスポークだったんだけどなあ。
まあ嘆いても仕方がありません。今まで使ってみたかったけど高価ゆえに手が出せなかった憧れの品が半額というので思い切って買ってみることにしました。半額と言っても元の金額が380円ですから、190円ということになってしまいます。ご存じない方はふーん、190円か、安いじゃん、なんて思うかもしれませんが、スポーク1本の価格です。私の場合駆動輪でもあり、制動はディスクブレーキなので間引くのは怖いからこれが32本必要なのですよ!190×32×消費税=6688円にもなってしまいます。半額じゃなかったらもうダメ~!
リムは台湾のキンリンというブランドで、最近私のお気に入りブランドです。XR300は間引き組、星のエアロスポークで組んだ手組エアロホイールなんかに使っていますし、組み替える前のホイールはXR240を使用していました。今回はせっかくのスポークに負担をかけにくい、左右非対称のXR31Tを購入しました。スポーク穴が左に寄っているので、スポークのおちょこ量を減らせて右スポークのテンションをカンカンにあげなくても左スポークのテンションがきちんと掛けられると思ったのです。
ハブはそのまま使うので、以前のホイールをばらして組み直しました。このスポークはエアロスポークにしては幅が狭くてハブ穴を加工しなくても通せるのです。そう書くとエアロ効果の薄い感じを受けるかもしれませんが、この高価なスポークはもちろんそんなことはありません。断面が長円形をしているのです。下に私の感覚的な落書きを載せておきますが、まあこんな感じです。一番抵抗が大きいのはもちろん新円のタイプで、前から見た面積も最大ですし、空力的には良く無い形状です。星エアロは面積も減るし、空力的にも改善されます。しかし、角がある形はここが波を発生させてしまうようです。つまり、エアロライトは空力的にこの中では最も良い形状をしているということになります。
組みあがったらスポークの計測を行います。

厚み0.9㎜、幅2.2なので換算票のその欄を見ます。

テンションを上げていくとあれあれ、左スポークが長すぎるようです。左にオフセットされた分長さが短くなるとは思っていましたが、それくらいなんとかなるだろうと思っていたのが失敗でした。
計測してみたところ、余裕を見てもう1㎜ネジを立てれば十分だということが分かりました。

ブレードタイプでも両端はラウンドですから、少々の長さならスポークネジきりでネジを立てられます。

ニップルを目いっぱいねじ込んでみました。下が元のネジの長さ、上がネジを追加したスポークです。

テンション上げていきます。スポークのねじれを押さえるために養生したプライヤーでそっとつかみます。

センター出し。

この隙間の半分右に寄せます。

最終的には0.2㎜以下の誤差というセンターゲージにおいてぴたりの所に持っていけました。
組みあがったとろで、テンションを計測したところ、右100~110kgf、左83~91kgfくらいでした。やはり左右非対称リムはテンションのバランスにおいては大いに効果がありますね。またリムがなかなかに優秀で縦、横共に1mm以下の精度で振れを取ってありますが、テンションにはあまり差がありませんでした。最後に指でスポークのねじれを確認し、修正しました。せっかくのエアロスポークがねじれていては効果が期待できないですからね。
左 XTハブ+DTチャンピオン1.8㎜+TNiCX22チューブラーリム
右 XTハブ+DTエアロライト+キンリンXR31Tクリンチャー

ローラー台で乗ってみました。高速回転させるとやはり風の巻き上げがずいぶんと減っています。エアロスポークの効果が実感できました。また、星エアロのような甲高い風切音もありません。やはり形状が良いのでしょう。実際に走行すると他の要素が絡んでくるので必ずしもローラー台のような効果が期待できるわけではないでしょうし、体感出来たりタイムに現れたりするかどうかは分かりませんが、丸断面よりは少なくても性能は良いということは確かでしょう。明日は乗って来ようかな。

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残念なお知らせの方が私的にはインパクトがありました。DTの取り扱いを終了するというのです。うーん、いいスポークだったんだけどなあ。
まあ嘆いても仕方がありません。今まで使ってみたかったけど高価ゆえに手が出せなかった憧れの品が半額というので思い切って買ってみることにしました。半額と言っても元の金額が380円ですから、190円ということになってしまいます。ご存じない方はふーん、190円か、安いじゃん、なんて思うかもしれませんが、スポーク1本の価格です。私の場合駆動輪でもあり、制動はディスクブレーキなので間引くのは怖いからこれが32本必要なのですよ!190×32×消費税=6688円にもなってしまいます。半額じゃなかったらもうダメ~!
リムは台湾のキンリンというブランドで、最近私のお気に入りブランドです。XR300は間引き組、星のエアロスポークで組んだ手組エアロホイールなんかに使っていますし、組み替える前のホイールはXR240を使用していました。今回はせっかくのスポークに負担をかけにくい、左右非対称のXR31Tを購入しました。スポーク穴が左に寄っているので、スポークのおちょこ量を減らせて右スポークのテンションをカンカンにあげなくても左スポークのテンションがきちんと掛けられると思ったのです。
ハブはそのまま使うので、以前のホイールをばらして組み直しました。このスポークはエアロスポークにしては幅が狭くてハブ穴を加工しなくても通せるのです。そう書くとエアロ効果の薄い感じを受けるかもしれませんが、この高価なスポークはもちろんそんなことはありません。断面が長円形をしているのです。下に私の感覚的な落書きを載せておきますが、まあこんな感じです。一番抵抗が大きいのはもちろん新円のタイプで、前から見た面積も最大ですし、空力的には良く無い形状です。星エアロは面積も減るし、空力的にも改善されます。しかし、角がある形はここが波を発生させてしまうようです。つまり、エアロライトは空力的にこの中では最も良い形状をしているということになります。

組みあがったらスポークの計測を行います。

厚み0.9㎜、幅2.2なので換算票のその欄を見ます。

テンションを上げていくとあれあれ、左スポークが長すぎるようです。左にオフセットされた分長さが短くなるとは思っていましたが、それくらいなんとかなるだろうと思っていたのが失敗でした。
計測してみたところ、余裕を見てもう1㎜ネジを立てれば十分だということが分かりました。

ブレードタイプでも両端はラウンドですから、少々の長さならスポークネジきりでネジを立てられます。

ニップルを目いっぱいねじ込んでみました。下が元のネジの長さ、上がネジを追加したスポークです。

テンション上げていきます。スポークのねじれを押さえるために養生したプライヤーでそっとつかみます。

センター出し。

この隙間の半分右に寄せます。

最終的には0.2㎜以下の誤差というセンターゲージにおいてぴたりの所に持っていけました。
組みあがったとろで、テンションを計測したところ、右100~110kgf、左83~91kgfくらいでした。やはり左右非対称リムはテンションのバランスにおいては大いに効果がありますね。またリムがなかなかに優秀で縦、横共に1mm以下の精度で振れを取ってありますが、テンションにはあまり差がありませんでした。最後に指でスポークのねじれを確認し、修正しました。せっかくのエアロスポークがねじれていては効果が期待できないですからね。
左 XTハブ+DTチャンピオン1.8㎜+TNiCX22チューブラーリム
右 XTハブ+DTエアロライト+キンリンXR31Tクリンチャー

ローラー台で乗ってみました。高速回転させるとやはり風の巻き上げがずいぶんと減っています。エアロスポークの効果が実感できました。また、星エアロのような甲高い風切音もありません。やはり形状が良いのでしょう。実際に走行すると他の要素が絡んでくるので必ずしもローラー台のような効果が期待できるわけではないでしょうし、体感出来たりタイムに現れたりするかどうかは分かりませんが、丸断面よりは少なくても性能は良いということは確かでしょう。明日は乗って来ようかな。

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