三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

タグ:ライディングパンツ製作

先日作ったライディングパンツですが、納品したところ不具合が2か所ありました。
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1つはニープロテクターに位置が内側に寄ってしまっていること、もう1つがウエストがきつすぎてボタンが留められないことです。
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私が穿いてみて大丈夫な部分だったので思ってもいなかったところなのですが、対策はできそうなので再びお預かりしました。

ウエスト部分を縮めるのはタックを入れたりすれば済むので簡単ですが、広げるとなると何かしら生地を増やす必要があります。生地を挿入するなら一番目立たずにシルエットも壊さないのはやはり前後パンツの継ぎ目でしょうね。
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工法を決めたらリッパーを入れてばらしていきます。
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ウエストのベルト部にも継を入れなくてはいけないので、ここも切断します。継ぎ目はベルトの裏になって目立たないのでどうでもよい気もしますが、一応前後パンツの継ぎ目の延長線に継ぎ目が来るように、その線から縫い代分10㎜ずらして切断しました。
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ここへ三角形のマチを入れます。
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こんな感じでどうでしょうか。ウエスト部で片側30㎜、左右両方で60㎜の余裕を作り出しました。
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こんな感じにマチが入りました。ベルト部の継目は結構目立ちますね。
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膝プロテクターは縫い目をほどいて、布用両面テープで新しい位置に固定しました。穿いて不具合があったら再び張り直せるし、縫い目を表側に出さないようにするには今からでは下半分をばらして補強部をめくらないといけないからです。もしちょうどいい位置だったらアイロンで圧着するとさらに接着強度があがります。アイロンで圧着すると生地を傷めずに剥がすことはもうできないでしょうね。
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今日こっそり納品してきました。さてどんな具合でしょうか?






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ライディングパンツ完成し、納品してきました。納品先は山のmochiさんです。

このところこのパンツ製作に取り組んでいて、ブログを書くことも忘れておりました。パンツ自体はオールシーズンのメンズ服からチノパンツの型紙、作り方を参考に、ライディングパンツとしての機能を盛り込んで設計しました。


ライディングパンツとして必要なことは、丈夫な生地であること、熱で溶けない事、乗車降車の時に脚上げがしやすいしなやかさを持ち、風をはらまないようになるべく細身であること。もちろん膝と腰にはプロテクターが付いていることは必須です。

生地は厚手でもしなやか、熱にも強く家庭用ミシンでも縫える綿のカツラギ生地にしてみました。生地は通販で買いました。

生地が到着したのは1月15日です。次の日から早速作業開始。まずは水通しをして干します。
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そして、目を整えながらアイロンがけをします。
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型紙をハトロン紙に写し、それをさらに生地へ写して縫い代を付けて切り出します。
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後ろパンツはオーナーとなる方のウエストよりワンサイズ大きめの型紙を使い、ダーツを10㎜づつ2か所、計20㎜つめてみました。これは腰のプロテクターを内蔵するので、その分の余裕を得る為です。
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体に当てたりと試してみたりと、設計しながらなので部品を切り出すまでにずいぶんと日にちを食いました。部品の切り出しをしたらもう大丈夫、どんどん組み立てていきましょう。まずは後ろパンツにダーツを入れて、力布を縫い付けます。

本ではチノパンツは切りポケットになっているのですが、尻部の保護を狙ってパッチポケットに変更しました。生地が2重になるからです。
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カーゴパンツと同じようにポケットにはボタンで留めるフラップを付けました。乗車中に物を落とすと困るだろうし、万が一後続車両の事故を誘発してしまったら大変ですからね。
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後ろパンツができたら前パンツに取り掛かります。膝の位置を計測します。しかし、そのままではいけません。乗車姿勢を取ると膝が曲がり、プロテクターは上にずれてくるのです。慎重に検討します。色々と試しながら検討したのですが、頂いた数字ではどうやらそれを加味した数字の様でした。私の方が背は高いのですが、膝位置は上になるからです。
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プロテクターは私の不要となっている物を供出しました。どっちがいいでしょうか?右の方が安全性は高いのですが、位置のずれに敏感で少しでもずれると非常に不快なのです。ご本人に合わせながら作ることが憚られるこのご時世ですから、より柔軟性に富み、それでいてCE規格の左のプロテクターを入れることにしました。
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このプロテクターが丁度入る袋を作りました。色は同じで紛らわしいのですが、ポケット用のスレキの代用品を使用しています。
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コミネに倣って下に出し入れ口を作り、面ファスナーで蓋をする方法を採用しました。また、袋は上下方向に10㎜ほど大きめに作り、上下位置の調整幅を持たせました。
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そして、膝位置にプロテクターの膝中心が来るように待ち針で留めます。
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縫いました。表に縫い目が出てしまいます。が、心配ご無用。
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下部も面ファスナーの左右を縫い留めます。縫い目は表に出ますが、こちらも心配ご無用。
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上から補強のパッチを当てるのです。中表で縫い合わせてから返して、ステッチを入れます。上下とも中表で合わせています。下部は難易度が高かったので、布用両面テープで留めてから縫い付けました。
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こんな感じにプロテクターポケットが付きました。上のポケットはズボンの脇ポケットです。
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表から。膝の補強パッチは上部は斜めにしてみました。南海のライディングパンツには上下とも地面と平行に縫い付けられているのがあるのですが、そのデザインだと脚が短く見える気がするのです。
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後は前パンツ、後ろパンツを縫い合わせ、股の部分を作り込みます。ここは前回カーゴパンツを作った時と一緒ですから簡単、かと思ったら今回はかなり苦戦しました。前回はうまく行ったのになあ。生地が違うからでしょうか、それとも設計に変更を加えたからでしょうか、あるいは思い込みで間違えて縫ってしまったこともありました。ほどいてまた縫っての部分があるせいもあり、あまりきれいな仕上がりになりませんでした。針目、しわ、生地の傷み、縫合線の曲がりなどがあります。ちょっとがっかりです。

腰のプロテクター袋もつくりました。これを仮止めしてからベルト部を付けます。
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最後にベルト通しを付けて、裾を始末すれば完成!これが昨日、すなわち1月25日でした。
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後ろから。
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さあ、今日は納品してくるか。いやいや、カツラギの生地が変な形で余ってるじゃないか。これ使って納品用のバッグを作ろう。
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裏地は例の会社同僚のシートカバーの残り生地です。いよいよこれも残りこれだけになりました。バッグの裏地としてはこれが最後ですね。
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さあ、できたよ。
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ここへライディングパンツを入れます。
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ほらね、万全。それでは行ってきます。
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このコロナ禍の真っ最中ですから、乗車用フルフェイスヘルメットを被ったまま、ご挨拶だけして置いてきてしまいました。寸法が合うか合わないか、それは後のお楽しみ。ちなみに、サイズ調整は案外簡単にできる物なのでお声がけください。





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