性格的にのめり込むと時間を忘れるタイプなので、一日ごとに製作過程をブログで公開するはずが気がつくと深夜になっていたりして結局、このような形になってしまいました。

表地と裏地の加工が終わったところでファスナーを付けて縫合します。裏地の左右腹部に懐炉ポケットを付けました。私の工夫があふれる所ですよ。と思ってライダー仲間の同僚へ自慢すると、
「内ポケット付けないんですか、あれよく使いますよ。財布や免許証など内ポケットが無いと入れる場所がなくなります。」

そうなのか、そうだったのか、コミネジャケットにはほぼ内ポケットが存在するのでまあ使う人は使うとは思っていましたが、ウエストポーチ愛好家の私はあまり使ってきませんでした。

今ならぎりぎり間に合うな、パッチポケットは懐炉ポケットを付けてしまったのでもうスペースがないが、切ポケットなら間に合うぞ。貴重品入れですから、もちろんファスナー付きです。
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裏地の袖を縫合しました。生地を返して、こちら側が内側になります。
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背中の上部にはヨークを、中心にはつけるかどうか悩んだ末に付けた再帰反射材があります。デザインより、やはり安全を優先した方がいい、と思ったからです。
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外袖にはエアベントを付けました。ナイロン裏地を付けた14オンスデニム生地は結構暑いので、気温が高くなった時に少しでも対処できるようにしてみました。片玉縁でファスナーすきま風を防いでいます。コミネのパクリですけど。
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裏地の縫合が終わったら、表地に背中を付けて袖も縫合します。そして最難関?襟の設計です。硬めの紙で試作を繰り返し、設計します。
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形が決まったら、さあやるぞ。
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こんな形にできました。ドットボタンで留めていますが、本当は面ファスナーで自由に留められるようにしたかったのです。しかし、面ファスナーのオスが首に当たるとチクチク痛いので設計変更、ドットボタンに切り替えました。
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設計で悩んだのは袖口です。ファスナーには両玉縁、カフスには面ファスナーで絞れる様にしたりと考え得ることは盛り込みました。ただ惜しむらくは三角裏地でファスナーからの空気遮断をしたかったのですが、処理の方法が思いつかずそこだけはあきらめてしまいました。
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この開いたファスナーに裏地の三角が付けばねえ。
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という事で、本日完成しました。
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気になるところは縫い目がまっすぐでない、はまあ仕方がないとして、ファスナーが短いというのもあります。54㎝程度が適当なのですが、手元に50㎝のしかなく、60㎝を詰めて使おうかとも思ったのですが、乗車姿勢の時に腿に当たってしまうことが考えられるので下が開くようにした方がよいかなあ、とデザイン上のまとまりと悩みながらもやはり使い安さを優先させてしまいました。何かでカバーするかなあ。

右外ポケットのファスナータブは手袋をしたままでも使えるタイプです。
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左はロック機構付き。こちらは貴重品入れと思ってこうしたのですが、内ポケットを付けたのなら普通のタイプが良かったかな。途中で設計変更したなごりですね。
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胸の再帰反射材は面ファスナーで取り外しができます。名札やエンブレムなどを付けることもできますよ。背中のは縫合したので取れませんけど。
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さて、プロテクターを入れてみましょう。これだけのプロテクターが入るポケットが付けてあります。
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肘はコミネのBeetle、ポケットはややたっぷり目の幅を持たせてあります。使用する方がいない状態で作っているので、肘の位置がぴたりと当てられないからです。
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チェストプロテクターはコミネSK-689です。もちろん不用品です。
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ショルダープロテクターはコミネSK-636、いくつかの種類があるショルダープロテクターの中で最も信頼しているプロテクターです。左右、前後があるので入れる時には注意して下さい。本体表にL,Rのマークがあります。
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さあ、後は納品だけです。





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