メカニシャン憧れのツール、スナップオン。そのドライバーを手にいたしました。
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ラベルをはがして、その握り心地を味わいます。ラベルは自作でしょうか、中古ですがまだまだ使えます。サイズは最もよく使うフィリップス2番、軸の長さはこれまた一般的な135㎜程です。
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機械いじりが好きな私ですから、ドライバーは何本も所有しています。主工具箱に入っている2番ドライバーだけでもこれだけあります。いや、本当はスタッビドライバーやショックドライバー、インパクトドライバービット、などを入れればこの数倍入っていますけど。
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上の写真、下からスイスのPBバウマン、今回のスナップオンはアメリカブランド、この中で唯一の日本ブランドベッセルからボールグリップ、一番上はあまり使っている人が日本ではいないと思われるドイツのベルツアーです。適材適所に使い分け、怪我しないように、部材を傷めないように、そしてネジを回すことの喜びを感じています。

いくつかのブランドを所有していますが、ドライバーに関して言えばどちらかと言えばPBバウマン派に属すでしょう。

下の写真、下から+#3、+#2ロング、+#1、+#0、-中、-小と揃えています。実まだあるんですけどね。
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PBの良い所は何と言っても材質とその処理、そして精度が素晴らしいことです。マイナスは先端がテーパーではなく平行になっていて、カムアウト現象が起きにくいという特徴もあります。デメリットは匂い位なもので、これは嗅いでいただかないとわからないでしょうね。

スナップオンのドライバーは今まで買っていなかったのですが、使ってみたかったドライバー筆頭に挙げてもよいくらいでした。何しろ値段が高く、そうそう買えなかったのです。高級輸入工具のほとんどを独身時代に買っているのです。これは買いそびれたドライバーの一つだと言ってもよいくらいです。スナップオンのラチェットハンドルは2つ持っているのですが。

工具沼にはまったきっかけは、どっぷりと自転車沼にはまった中学生時代に遡ります。高級工具の存在自体を知らなかった私は、ただネジが回せればよいと家にあった工具を手に自転車と格闘していたわけです。しかし、ペンチで手を挟んでチマメを作り、スパナはネジ頭をなめ、固く締まったネジを無理やり回せば勢いでざっくり皮膚を裂き、なんてことを繰り返していた時、全ての教科書を開いている合計時間以上開いている雑誌、サイクルスポーツに工具についての記事があり、
「いい部品を最適に取り付けるには良い工具を使え、それは作業中の怪我の予防にもなるし、使うこと自体が楽しみにもなる。」
というような記述があったことです。その頃のサイスポ取ってあるから探せば出てくるかもね。

その記事中で「最高峰の工具」としていたのがスナップオン、値段が高いのでおいそれとは手が出ないだろうが一度は手にして欲しい究極の工具と書かれていました。

1981年くらいだったでしょうか、プラザ合意前ですから到底中学生の小遣いで買えるような代物ではありません。それでも自転車の部品よりむしろ工具収集に注力するきっかけになった記事でした。

そしていつの日か社会人になり、気がつけば工具沼にどっぷりとはまっていました。こんな本を買ってしまったことも影響があるでしょう。
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我孫子の原ツールという今は無き高級工具専門店に通い、顔を憶えられてしまうほどになってしまいました。もうあれから25年も経つんですね。スナップオンのドライバーはそんな昔を思い出させてくれました。

実はこのドライバー、会社の同僚からの頂き物なのです。いつまでも大切に使わせていただきます。本当にありがとうございました。