三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

タグ:その他乗り物

一方通行旅ができるのは、ファルトカヤックならではです。

朝5時起き、息子も起こします。駅まで車で送ってくれるというのです。眠そうでしたが、何とか運転できるところまで目を覚ましてくれました。

5時20分、家を出ます。息子の運転も随分安定してきました。

金町ー北千住と乗り換え、上野からは上野東京ラインで小田原行へ乗ります。
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藤沢からは江ノ電です。
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江の島の次、腰越で降ります。江の島から腰越間は路面を走るところが楽しいですね。
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腰越から徒歩すぐで江の島の海岸へ到着です。
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今日は波っ気が強く、湘南サーファーがキャーキャー言っていました。あっちは楽しいでしょうが、こっちはサーフ帯をどうやり過ごすのか、頭を悩ませます。しかしとにかく、艇を組み立てないことには始まらないので組み立て開始。
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やや肌寒く、アノラックを着て丁度良いかんじでした。組み立てて、ラダーの調節、荷物の積載、艤装を施して約1時間。出艇準備完了です。

時刻は8時50分、いよいよ大海原へ漕ぎだしていきます。サーフはセットが来るタイミングを見て、その直後から次のセットが来るまでの間に砕波帯を抜ければいいのです。

セットだときついでしょうが、この程度の砕波なら、楽々漕ぎ抜けられるでしょう。
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ここまで来ればもう安心です。このテトラを抜け、左へと行きます。
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この先が七里ガ浜です。天気が今一つですが、風は弱く、漕ぎは楽でした。
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しかし、やはり七里ガ浜も波が高くなっています。SUPにのるこの男性は、釣り具を積んでいました。SUPでも釣りができるんですね。
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沖からは巨大なうねりがやってきます。しかし、クルーソー460はその程度のうねりで不安定になることはありません。写真ではうねりが分かりにくいですね。実はすぐそこに動力船がいたのです。すっぽりと波の陰に入ってしまいました。
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漕ぎだして40分、七里ガ浜を通過し、稲村ケ崎前に来ました。マンガで、「恨みは深し稲村ケ崎。」が口癖のネクラ女性が出てきたことがありますが、実はこの辺りそれほど深くはありません。
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稲村ケ崎を通過すると、いよいよ鎌倉の海ですね。由比ガ浜、材木座海岸などを抱えています。今日はここも怖いほど荒れています。はるか沖合を通過して、大波に巻き込まれないように気をつけました。
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逗子マリーナ、大崎を左に前をみれば、葉山の町が広がっています。そろそろお昼のポイント、菜島が見えてくるでしょう。
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おお、かすかにですが、菜島の鳥居が見えてきました。その左に見える灯台は裕次郎灯台ですが、写真だとはっきりとはまだ見えないでしょうか。
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菜島周辺はヨットがいっぱいいました。そしてこんなに遠くなのに、鳥居より高く波しぶきが上がるのが見えます。これは上陸困難かな?
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釣りボートもこの辺りには多くいましたね。波っ気が強くて釣りにならないのではないかと思うのですが、どうだったのでしょうか。
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前方をヨットが横切ります。クルーは何か指導を受けているようでした。訓練中だったのでしょうか、あるいはレースに向けて練習中だったのでしょうか?
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後ろ側も2艇のヨットが行きます。
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さて、ずいぶん疲れてきましたよ。おなかも空いてきたし。どこへあがろうかな。
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これ、上がれないでしょう。とてもじゃなけど。こんな波が島全体を洗っているのです。
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釣りボートがずいぶんいたけど、よく怖くないですね。アンカー外れたら岩にたたきつけられますぜ。
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上陸をあきらめ、沖に向かって漕ぎます。SUPがいたので、そのあとをついていきました。
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さてどうするかなあ。ガイド地図をみると、長者ヶ崎の手前の根元に「荒れている時のエスケープポイント」と記されていました。そこへあがりましょう。

地図を見ている間、後ろからシーカヤックの団体が追い付いてきました。しばらく並走しました。
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彼らはシーカヤックツアーだそうで、これから上陸して秋刀魚を焼くと言っていました。そして、よりによって私が行こうとしているところを目指して進んでいきます。こりゃ参りましたね。ま、いいでしょう。
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長者ヶ崎を回り込み、ランディング場所を探します。やはり付け根の当たりは波が静かなようです。そこをねらってみましょう。
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もう少し右がいいかな?と写真を撮ってからカメラをしまい、艇を右に回頭させたところで、驚きのことが発生しました。
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何と、沖から大波が来て、想像よりはるか手前で波が崩れてしまったのです!砕波に対して横向きにされ、そのまま岸に向かって押されてしまいます。波を受け流すことはもう無理です。さて、どうする?いや、考えるまでもなく体が反応します。パドル右ブレードノンパワー面を波がしらに入れて体重をかけ、ローブレイスの形のまま波に押されるのです。そう、ブローチングです。勢いよく横向きに艇は進みます。そして白い波の下の方が再び青くなってきて、再度波頭がブレーク!

波に押されて右腕が上に持ち上げられそうになります。しかし、間違っても肩をあげたりしてはいけません。波のパワーはものすごく、脱臼の恐れさえあるのです。

なんとかこらえて岸までたどり着きました。しかし、最後にもうひとつ難関が待ち受けています。岸の手前に岩が出ているのです。このままでは岩に張り付いてしまうでしょう。波のパワーが弱くなってきていいることを感じてから、グイットパドリング、艇を進め、岩から逃げました。しかし、スターンのエンド辺りを打ってしまったようです。そして砂浜へ横向きにランディング。

セットが来ないことを確認し、素早く艇から降りて上がりました。ふう、危なかったなあ。

下の写真、この程度だと思っていたんです。まさか、あんな沖からくるとは、完全に油断していましたね。
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いや、やはりあそこは波の立つポイントだったんですね。もっと大きな波でした。
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上陸は11時28分でした。お昼ごはんはトマトリゾットとミネストローネです。ストーブは腐食に強い!?チタンのあれです。
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なかなか美味しくできましたよ。
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お昼ご飯を食べたら、出発します。12時ちょうどでした。空は厚く雲に覆われていますが、海はエメラルドグリーンでした。
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シーカヤックとすれ違いました。
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秋谷へ来ると、名物の立石が目に入りました。いつもは遥か沖合を行くのですが、今日は岸のそばを通過したのでよく見えました。この辺りには沖に漁労施設があるので、沖を行くか、さもなければ岸に沿って行かなければならないのです。
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釣り船が来ていました。
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ヨットのレースがあったようです。邪魔にならないように、大きく迂回をしました。
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後ろを振り返ると、長者ヶ崎が見えます。昼食を食べたのはあれの付け根でしたね。そして左側奥には、もうかすかとなった江の島がかろうじて見えています。
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ここにも定置網がありますね。大きく迂回します。
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左に見える島は笠島です。上陸は禁止されています。植生を守るためだというので仕方がないでしょう。ここを越えると、その奥にあるのは小田和湾、ここの横断が最後の難所です。湾の向こうには荒崎が見えています。
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小田和湾の横断で怖いのは、漁船やプレジャーボートの往来があることです。あまり前を見ないでかなりの速度で移動するのです。音を頼りに接近してくる船を確認し、その進路に艇を入れないようにしなければなりません。こちらは全く見えない物と思っていた方がいいのです。

小田和湾横断はおよそ30分くらいです。耳に神経を集中し、始終周りを見ていなければなりません。

もうすこし!
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ようやく上陸地点が見えてきました。
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そして、13時38分、ランディング!
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江の島ー荒崎間を漕ぎ切った記念にセルフシャッターで。
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マップケースの下にあるレジ袋とコーヒー缶は、海に落ちていたゴミを拾ったものです。こうして海をきれいにする活動を続けているとシーカヤックに対する理解が広がっていくと思うのです。一人でも多くのカヤッカーに実践して欲しいと思います。
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艇をばらしていると、車で来たおじさんから声をかけられました。
「そこ船出しちゃダメだって!書いてあるでしょう!」
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「出してないです。着いたんです。」
「なに、出してない??そうか、でも着いたって駄目だ。この港で事故やって、仲間が免許取り上げられたんだ。もう仕事にならなくて困っているんだ。体真っ二つになったんだってよ。そっちは保険でどうにかなったけど、船乗れないのは本当に困るんだ。」

明らかに漁港ではない所から上がったんですが、ここに至る過程に漁港区域が含まれていて通行禁止ということらしいです。陸上の禁止しますの看板だけでは海からくる人には分からないですね。
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彼の言い分もわからないでもないのです。どんな事故だったのか、主たる原因はどちらにあったのか、それもわかりません。しかしねえ、なんでも禁止にすれば済むというあたりがさすが神奈川県警ですね。せっかく海上のごみ拾いをしてカヤッカーの地位向上を目指していたのに、それとは全く関係ない部分でどんどん締め出されていくのは何ともやるせない気持ちです。

荒崎からバスに乗って三崎口まで行きました。14時54分のバスに余裕で間に合いました。
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バスは渋滞して遅れてしまい、乗るべき青戸行電車に乗れなくなりました。しかしそこは塞翁が馬、高砂行に乗ることにしました。乗り換えが大変な大荷物ですから、帰宅は遅くなりますが、かえって楽だったでしょう。
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艇の手入れと荷物整理は明日以降ですね。

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    海は波があり、湖とは比べものにならないほど
    技術が必要ですね、 三毛ジャガーさんは
    十分なスキルがあり十分楽しんだようですね。 削除
    beat1 ]
    2016/10/23(日) 午前 8:32
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    > beat1さん
    コメントありがとうございます。

    湖は簡単に見えて、実はリスクの高いゲレンデなのです。海と比べて水温が低く、低体温症になるまでの時間がとても短いのです。岸までも遠いうえ、夕方になって気温が下がってくると水温の方が高い状態になり、湖中央部に上昇気流が発生、中央部に流されて岸に戻れなくなります。また、海水と比べて比重が軽いので浮きが悪くなります。

    西湖の時には、最初の計画ではカナディアンでしたが、風が強そうという予報から急遽カヤックにしたのはそういう意味があったのです。 削除
    2016/10/23(日) 午後 10:50
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    おもしろそうですね!!

    でも確かに航行禁止って言われても

    困りますよね~

    海図には書いてあるのかしら 削除
    2016/10/24(月) 午後 5:03
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    > ぶーぶーさん
    海図には航行禁止は書いていないでしょうね。正直、法的根拠もあいまいだと思っています。漁港使用不可と、港湾航行禁止は意味合いが違いますからね。

    今度はどこへ上がったらいいのか、地図を読んで検討しています。 削除
    2016/10/24(月) 午後 10:30
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    海を漕ぎ渡る、ってどんな感じか、初めて知りました。
    小舟であっても、決して沈まない仕掛けになっているのかな、あの小さな浮き袋。

    よみながら、少しハラハラ。 削除
    2016/10/28(金) 午前 7:18
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    > 山のmochiさん
    ご推察の通り、エアバッグを入れてあるので浸水しても沈まないようになっています。ひっくり返って艇から投げ出されても、パドルを持っていればリーシュコードが艇を引き留め、再乗艇してポンプで水抜きをすれば再び航行可能になります。

    その練習をして初めて単独での航海ができるようになります。 削除
    2016/10/29(土) 午前 10:58
    返信する

ちょっと海まで漕いできます。明日ね。今日はその準備です。

もてぎエンデューロの参加受諾鉦が送られてきました。レースまであと2週間です。いよいよ練習にも熱を帯びてくるはずなのです。しかし、ここ2年あまり海に出ていけていないのに、明日は凪で波も静かという予報です。そして公休ですから、行かない理由がありません。
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ブルーシートを広げて、まずは艇の組み立てをしてみます。故障個所や部品の欠損があると、現地ではどうにもできませんからね。
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ラダーワイヤーの潤滑に、霞ヶ浦サイクリングの参加賞でいただいたメタルケア―を使用してみました。油の性質はCRC55-6と似た感じでしょうか。非常にさらさらした油でした。
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艇は問題なく、フローテーションバッグもエア漏れはありませんでした。いや、本当は逆で、チューブが詰まってしまっていて空気を入れられなくなっていたのです。下に見える針金(本当はIVケーブル)でつついてつまりをとり、無事に空気注入ができるようになりました。
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ラダーのセットもして、動作の確認をしました。
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暗くなるころ、準備完了しました。明日はどんな海旅になるでしょうか。
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コースは、江の島から荒崎までを予定しています。

2016年8月15日

7時45分、実家を発ちます。目的地は十和田湖です。先ほど書いたブログの通り、ルーフにはカヤックが2艇載っています。
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地図で見るとそれほど遠くない十和田湖ですが、なめてかかってはいけません。道は曲がりくねり、道なりの距離は80㎞にもなります。片道2時間程度はかかるのです。
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子供たちはワインディングに酔い加減。ミスタービーンの力を借りて何とか戻させずにたどり着きました。ここを下れば、十和田湖が見えるはずです。
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15時から明日のお祭りの準備がある義姉の子供二人がいるので、とにかく急がねばなりません。着替えさせている間に艇を降ろし、スターンズIK96を組み立てます。

艤装を施したら、水際まで持っていきます。
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まずは兄妹タンデム艇を出艇させます。
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次は娘のスターンズを。
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さすがは球児、初めてのカヤック体験ですが、なんとか進めています。
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本来子供用のスターンズIK96ですが、小柄なら高校生でもなんとか行けるものです。ただし、パドルはさすがに能力不足、水上でワーナーのリトルディッパーと交換しました。
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最後は私、誰のアシストも受けずに自力で出艇させます。
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白鳥ボートがうようよいるのです。白鳥と言えば心配事が一つ、いえ、ボートとの接触ではありません。この帰省が終わると早速次の日会社では行事が待っているのです。その私グループの担当出し物が白鳥の湖、セリフと音楽は編集を終えているのでいいのですが、衣装や大道具がどうなっていることやら。いや、今は気にしないでおこう。
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ずいぶん沖合へ出ました。
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まずは恵比寿大黒島を目指します。私が先導し、裏へ回ります。
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恵比寿大黒島を裏から見あげました。
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マナティトレイルの二人兄妹は、まっすぐに進まないともめているようです。ま、そのうちにコツをつかむでしょう。
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溶岩でできているのでしょう、ごつごつとした岩の島です。これに植生があるのだから驚きです。
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次は兜島へ向かいます。兜島の向こうには鎧島があります。
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地上カメラはここまで、この先は艇からの撮影だけになります。
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なんとかついてきていますね。
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九重浦と呼ばれる、入り江が何重にも入り組んだところです。今回のツアーの目的地です。
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まずは最初の入りへに入って行きます。
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水がきれいで驚きます。箱メガネで水中をのぞき込むと、美しい光景に目を奪われます。
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時々遊覧船が通過しますが、ここまで入っては来れないので安心です。ただし、引き波にだけは注意が必要です。今回は艇を波に立てるように、私が2艇を引っ張りました。
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次の入り江に行ってみましょう。この岬を回り込みます。
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カヤックでしか来れない神秘の入り江です。この美しい景色、そして水中の光景、来てよかった、と思ってもらえたのではないでしょうか。
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時刻は11時です。そろそろ戻りましょう。
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帰りはそのまままっすぐに出艇場所まで戻りますが、マナティトレイルは二人の息も合わず、さらに横風も入ってきてなかなか真っすぐに進めずに苦労しているようです。
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兜島にて。ここなら上陸できそうですね。していいかどうかは分かりませんけど。
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兜島を越えると、妻から電話が。そろそろ地上カメラの撮影範囲に戻ってこれたようです。
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曳航する用意はしてありましたが、こちらも自力で戻ってこられました。
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さすがに疲れている様子。
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さて、急いで撤収します。子供たちを着替えさせている間に艤装を外し、クルーソーは再びキャリアの上へ。着替えが終わったら、全員で荷物を入れたマナティトレイルを運ぶのですが、ストラップを持っていたら、生地がビリッと破けてしまいました。しかたがありません。艇を解体して車の中へ。そして予定より早く現地を出発。渋滞さえなければお祭りの会合へ余裕で間に合います。

14時20分到着。荷物をばらし、道具の手入れをしながら収納します。かなり気温が高くて参りますが、その分早く乾くのでありがたいですね。
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今夜から雨の予報です。今のうちだぜ。
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夜は庭先でバーベキューです。しかし、雨が降ってきました。そこで急遽ブルーシートで屋根をかけました。
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屋根さえかければ快適に食べられます。
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美味しかったなあ。
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再び那珂川下野大橋に降り立つ二人組。9日にカナディアンのバウシートに座っていたあの男が、いよいよ「船頭」としてデビューするのです。

艇長ですから、自分の乗る艇は自分で組み立てます。ちなみにグモテックス サファリです。
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私はナノック マナティトレイルです。艇を組み立て、艤装を施し、着替えて、艇を見ずに浮かべ、荷物を積んだら、まずはパドリング講習と沈した場合の処置を伝授します。

一通り済んだら、いよいよ歴史的瞬間です。自分の力で水の上に漕ぎだします。
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あまりの緊張に首が座っていませんね。
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まずは最初の難関です。中州にあがり、スローロープをもってレスキューポジションへ入ります。しかし、ビビッて左側のチキンルートを選択する彼。ま、いっか。
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中州を駆け上がり艇に乗って追いかけます。チキンルートといえども最後の部分はザラ瀬になっています。あ、瀬の中で横向きなってしまったぞ!艇は横倒しになって本流の中へ投げ込まれてしまいました。

足はつくなよ、と教えてあるのでそのまま流れていきます。流れのあるところで立つのは危険なのです。フットエントラップメントを起こしたら一巻の終わりです。安心しろ、俺が何とかしてやるぞ。セオリー通り、まずは写真撮影だ。
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スローロープを投げ、回収します。
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へこむ彼、これは幸先いいね。なにしろカヌー乗り最大の楽しみは同行者の沈なのだから。もう1~2回は楽しめそう。うひひ。

サファリに手を焼いています。前へ進めればくるりと後ろ向き、前を向こうとパドルを入れるとそのまままっすぐを通り過ぎてもう一回転、そんな感じでさらに左右の1時安定性の低さからぐらつく艇を抑えきれない様子。
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仕方がない、艇の交換をしよう。
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「どう?」
「ダメ、こっちでも回されるし、艇が重くて大変。」
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でも、どうにかこうにか様になってきて瀬もぎりぎり何とか沈を免れて越えてきています。
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「これ大瀬まで行けないですよ。タンデムにできませんか?」
最悪、サファリを車の入れるところにあげてデポ、トレイルをタンデムにして下ることもできます。ここからがガイドの腕の見せ所だな。なんとかやり切った感動を与えてあげたいなあ。
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荒川合流点を越えた後、山間部に入る前の河原で昼食のために大休止を入れることにしました。ここで気分を変えていかないとそれこそ「もうだめ」がでてきそうです。

あがったらこの表情。イメージ 13

私のPFDにはナイフが付いていますが、彼にPFDにはナイフがないので、万が一ロープが絡んだ時の処置の為にダイビングナイフを付けておきました。
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今日のお昼はスパゲティナポリタンです。
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調理していると多くのカヤック、カヌーが通っていきます。鮎釣り解禁直前の日曜日ですからね。
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スパゲッティに限らず、一般にパスタはたっぷりの湯でゆでるのが基本ですが、ここには下水がないのでゆで汁をこぼすことができないのです。そこで、登山式パスタ調理方法をとりました。さらに、最近所さんの目がテンで紹介された蒸しパスタという調理方法を参考に、試してみました。

レシピ 野郎2匹分
スパゲッティ1.4㎜300g、水700ml、袋入りサラダマッシュルーム、ナポリタンの素。

水を火にかけ沸かし、沸騰したらスパゲッティを投入。ぶくぶく泡がたったら火を中火に。蓋をして蒸す。時々かき回して焦げ付きを予防。
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水気がなくなったら、マッシュルーム水分ごと投入。この水も捨てる場所がないからです。水分が見えなくなったらナポリタンの素を投入。焦げ付きに注意し、弱火で焦げ付かないようにかき混ぜる。かき混ぜるのに飽きたら出来上がり。
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オニオンスープもおいしかったですよ。

食べたら気分も少し上向いてきました。さて、艇はどうする?やっぱりトレイルの方がまだ慣れそうです。なら、行くか。昼食後最初の難関はここの瀬です。右岸に張り付いたら、これはもうやばいなんてもんじゃないぜ。下見をして、レスキューポジションにスローロープを持って入ったらOK、よしいけ!
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やばいと思ったら、とにかく漕げ!
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安全に通過したことを確認したら私も追いかけます。水がざぶんざぶんと艇の中に遠慮なく入ってきますが、セルフベイラー艇なのでそのまま我慢していれば見る見るうちに水位は下がっていきます。サファリ、いい艇だなあ。
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この辺りで半分くらい来たことになるかな?この調子なら大瀬まで行けるさ。
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なかなかいいコース取りをしていますね。わかってきたかな?
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瀬の中で横向きになってしまいました。そこだけは頑張ろうぜ。艇は前後に長く、横幅は狭いのだから。簡単にひっくり返っちゃうぜ。
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余裕が出てきたのが、いい表情をする様になってきました。
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前を行くマスタードカラーのアリーを追って瀬に入る新米艇長。
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結局大瀬まで、一人で漕ぎ下ることができました。ここまで無事に引っ張ることができたとは、なんていいガイドなんだ!と褒めてもらえなかったので自分で自分を褒めます。
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よし、あがろう。よく頑張ったな。固く握手。
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天気がいいので、艇をばらして干しておきました。ガイドはまだまだ仕事があります。デポしておいた自転車で車の回収に向かうのです。
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天気が良すぎ、手袋を外してから自転車に乗ったら、手が日焼けです。そして顔も!

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    三毛ジャガーさん、弟子のデビュー戦ですね!
    湖と違って川は難しそうですね
    無事、独り立ちが出来たようです。
    また、ランチも美味しそう!です 削除
    beat1 ]
    2016/5/30(月) 午前 5:42
    返信する
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    無事退院復活しました!( ^^) _U~~

    早く乗りたいっす!!! 削除
    2016/5/30(月) 午前 8:11
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    三毛ジャガーさんは、面倒見が上手ですね。
    ウチの居候の面倒もたまには見て欲しいくらいです。
    かなりのインドア派なのですが、何とか山や川に連れ出して
    .............そのまま放置。 削除
    2016/5/30(月) 午後 6:34
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    こんばんは

    アウトドアーには備えはちゃんとしておかないとですね

    よく軽装備で登山して遭難する人が多いと聞きます

    自然をなめると怖いですね~ 削除
    ぽぽめぐ
    2016/5/30(月) 午後 7:42
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    > beat1さん
    本当の独り立ちは準備、片付けもできてからですね~。そのあたりままだまだです。 削除
    2016/6/1(水) 午前 8:51
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    > ぶーぶーさん
    ご退院おめでとうございます。でも、まだまだ自宅療養でしょうから、あせらずにじっくりと取り組んでください。いつか一緒にマナティシリーズで浮かびましょう。 削除
    2016/6/1(水) 午前 8:53
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    > くまそんさん
    ブサギさんなら、喜んで! 削除
    2016/6/1(水) 午前 8:53
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    > ぽぽめぐさん
    それなりの装備をいつも持っていくのですが、過剰になると重すぎてまたそれもトラブルのもと。バランスがありますね。やや過剰気味でちょうどいいように思っています。 削除
    2016/6/1(水) 午前 8:55
    返信する
  • 川は未経験なんですが、注意するところや鍛えるところが色々違うみたいだなあ。。。なんて考えながら読んでました。
    彼、1人で漕ぎ切れて良かったですね(^o^)/ 削除
    やまさん
    2016/6/10(金) 午前 6:52
    返信する
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    > やまさんさん
    最初は危ぶまれた独り立ち計画ですが、なんとか漕ぎ下れてほっとし増した。

    次はやまさんさんが川下デビューする番ですよ。クルーソーでもできますが、もったいないので私の艇でいかがでしょうか?ちなみに現在鮎釣りシーズン突入ですので秋以降になりますけど。 削除
    2016/6/11(土) 午後 0:07
    返信する

高速は渋滞なく、予定より早く現地へ到着しそうです。幸先いいぞ。

途中、追い越していく車がなぜかみんなルノーカングー。前も後ろもみんなカングー。そんなにポピュラーな車だったのか?いや、きっとオフ会か何かでしょうね。
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そして、8時30分にもならないうちに西湖湖畔キャンプ場に到着。チェーンがかかっているので受付まで歩けということでしょうか。あ、これは!
「本日団体貸し切り」
なんてこった、集合場所ここにしちゃったのに。デイキャンプは予約できず、当日受付のみとなっているので電話を入れていなかったのです。これは困ったことになりました。さてどうするか。

もう15年位前だったか、もう一つ西の方に安くデイキャンプ受け入れているキャンプ場あったぞ。その名前が思い出せません。とにかく行ってみましょう。

そんなこんなで、自由キャンプ場というよくわからない名前のキャンプ場へ車を入れました。まずはbeat1さんへメールを入れます。うまく探し出してくれるかな?
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タープを張り、艇を組み立てていると電話が鳴りました。beat1さんからでした。そして手を振って歩いていくと青っぽいシャツのイケメンが歩いてきました。

初対面ですが、紹介もそこそこに出艇の準備をします。そして予定より30分も早い9時30分には水の上。まずは西を目指して漕ぎます。
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艇を漕ぎながらお互いの仕事、家族、そして趣味のことなどを話しました。意外な共通点が結構ありましたね。妻と同郷ということも判明しました。
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西のはずれまできました。beat1さん、はじめてのパドリングということですが、特に矯正するポイントが見当たりません。良い漕ぎでした。
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ここで艇を反転させ、南岸を行きます。溶岩が生々しくその形を留めています。水の上に出なければ見られない景色です。
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南岸のキャンプ場から漕ぎだしたカヤックの団体です。小さい子供が一所懸命に漕いでいました。
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ディンギーも出ていましたね。
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ちょど対岸まで来たところで西湖を横断して戻りました。自分の車を見失ってちょっと行きすぎました。
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お隣は真紅のアリーでした。
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天気がいいので干しておきました。
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装備類もね。
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さあ、おひるごはんの準備をしましょう。beat1さんに水を汲んできていただき、その間にセットします。
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ダッチオーブンではベーコンと野菜の炒め物、コッヘルでは鯛飯を炊飯中。
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ダッチオーブンの蓋ではサイコロステーキを焼きました。
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鯛飯は、昨日スーパーに行ったら鯛のアラが安かったのでつい買ってしまいましたが、野外だと食べるのがちょっと面倒でしたね。
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適当に材料と調味料を放り込んだだけです。
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食べ終わったら撤収、13時丁度にお別れしました。のんびり過ごしたいい一日でした。beat1さん、お心づかいまでいだいて恐縮です。また、ご一緒しましょう。次はキャンプツーリングでも。
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藤野で休憩。名物の巨峰ソフトクリームを食べて休憩です。
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ルノーウインド!初めて見ました。
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 アフリカツインもいましたね。こっちは何回か見ていますけど。
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帰宅は15時30分、艇の乾燥と道具の手入れをしながら収納しました。
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  • おー西湖自由キャンプ場まだあったんだ。安くて(なぜか)いつも空いてる不思議なキャンプ場でした。
    何度も行ったことありますよ。キャンプとかカヌーで。
    売店のおばあちゃん…はさすがにもう代替わりしてるかなあ。道路の向こう側のカレー屋さんもまだ有るのかどうか?
    俺もカヌー行こう。近いうちに。 削除
    九太郎 ]
    2016/5/15(日) 午後 10:28
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    > 九太郎さん
    自由キャンプ場、今日は結構混んでいました。前日からの宿泊客がほとんどなので午後にはかなり空きが目立ちましたが。ここ使っていたんですね。

    この時期はカヌー、いいですよ。 削除
    2016/5/15(日) 午後 10:40
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    三毛ジャガーさん、貴重な時間とカヌーの体験を
    させて頂き有難うございます。
    何から何までお任せしてしまいすいませんでした。
    少し腕の筋肉が痛いです!
    またご一緒お願いいたします。 削除
    beat1 ]
    2016/5/16(月) 午前 5:59
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    > beat1さん
    筋肉痛でしたか、私自作のナローパドルだったからかもしれません。これがもっとしなやかなパドルならまた違った結果になったかもしれません。

    筋肉痛はともかく、いい漕ぎをしていましたね。次は海か川か、もう少し冒険的要素の強いフィールドに出てみましょう。きっと損はさせません。 削除
    2016/5/17(火) 午後 8:59
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    天気が良くて気持ちよさそうですね。
    ダッチオーブンって便利ですね。
    中でも上でも調理可能とは!!
    べんきょになりました。 削除
    2016/5/18(水) 午後 6:30
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    > くまそんさん
    ダッチオーブンは本当に便利ですよ。日常的にキッチンのコンロで使っています。カレーやシチューなどの煮込み、ピザやパンを焼く窯、野菜や肉の無水調理、それに炊き込み、炒め物、万能に使えてしかも長持ちします。もう20年使っていますが、どこも傷んでいません。恐らく私の寿命より長く使えることでしょう。 削除
    2016/5/18(水) 午後 9:39
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