三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

カテゴリ: カメラ、写真

11時九太郎さん宅前集合。どうも天気が良くないですね。夕刻から雨の予報です。ササッと行って降る前に帰りましょう。計画に合った飛行機の離発着を間近にみられるつばさ公園はカット、東京港野鳥公園だけ行くことにしました。

11時40分、月島到着。モーターサイクル専用パーキングに車両を入れて店を選びます。数多くの店から選んだのはここ、おしお本店です。けっこう人が並んでいますね。
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店内写真掲載の許可を得たのでここに紹介します。まずは海鮮もんじゃ。うひょ、これどうやって焼けばいいの!
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まずは海鮮を焼き、キャベツで土手を作って汁を流し込みます。そして出来たところから食べていきます。うまい!さすが海鮮です。タコと牡蠣が特に美味しいですね。
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続いてお好み焼きの豚肉天とソウル肉もんじゃ。ソウルというのは魂ではなく韓国焼き肉風という意味のようで、豚肉にキムチが乗せられていました。
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お好み焼きは任せて、じっくり焼いて、
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返す時には一気、味付けは薄味で。このお店、火力のコントロールを必要な時に店員がすっとやってくれますので誰でもうまく焼くことができます。なんか腕が上がったような錯覚を覚えます。飲み物も強制ではなく任意なので注文しなくても大丈夫。トータルでリーズナブルな料金設定だと感じました。
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月島であちこち回ったわけではないから他店との比較ではないので、そう感じたという事だけにして下さいね。

お腹いっぱいになったら再び走ります。目指すは東京港野鳥公園です。普段あまり来ない方面なので色々と戸惑います。iPhoneのマップがなかなか良い指示をくれないので片側4車線道路を右往左往します。海底トンネルを抜けたりと変化に富んで走りは面白かったのですが。

さて着いた、と側道に入ったら駐車場は橋の向こう、あれれ、だめじゃん。戻ろうとするとUターン禁止。それじゃ、エンジン切って横断歩道渡るか。

橋を渡ったらまたびっくり、一方通行の出口の奥に駐車場入り口が!どうやって行くんだ??そうか、反対側の様に側道を行くんだろう。またまた転回してようやく駐車場にたどり着きました。駐車場は無料で、自動二輪専用駐車場は一番奥にあって入り口に近く、とても親切です。さらに御親切にも路面に大きな突起が並べてあり、まっすぐ走るのにも転ばずに走るのさえも苦労させてもらえる様になっていました。

車両を停めたらカメラバッグを降ろし、入場料300円を支払い公園内に入ります。
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公園はかなりの面積があり、雨が降る15時30分前までに出なくてはいけないと考えると全部回るのは難しそうです。頂いたパンフレットを見ながらまずはネイチャーセンターを目指します。
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ネイチャーセンター到着です。冷暖房完備の室内から野鳥が観察できるのです。
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でも野鳥が近くにいない!300㎜で撮影してもこんな感じです。トリミングしないと作品に仕上げられないなあ。
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空なら近くを通過しますね。
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飛行機ならさらに大きく撮れます。今にも降り出しそうな空ですから、発色も良くないしがっかりな写真ばかりなのは残念です。
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大挙して目の前を通過することもあるのですが、カメラを構えていると飛んできませんね。釣りと同じで待ては来ることもあるし、場所を変えると来るかもしれないし、正解はやってみないとわからないのです。もうちょっと粘るか、とかやっていると時間がいくらでも過ぎて行ってしまいます。

43㎜LIMITEDで。
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ネイチャーセンターは不発だったので、その南側にある2号観察小屋へ場所を変えてみました。おお、こっちは鳥までの距離が近い!
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川鵜の大群も対岸に大挙していました。
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空が青くないとどうも面白くないですね。雨が降っていないだけましですけどね。
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M42アダプターを介してゼニタール魚眼レンズを装着。
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1号観察小屋にはさらに多くの鳥が集まっていますね。あっち行ってみましょう。
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1号観察小屋の目の前にはカモがいっぱいいました。
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目の前でカモが狩りをしていました。シンクロしないかな。
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よし、そろった。「カモのアーティスティックスイミング」と題しましょう。
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K1-MarkⅡしか持って行かなかった私ですが、カメラマニアの九太郎さんはフォクトレンダーベッサLと
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ニコンD70にM42アダプターをかませて付けたタクマ―レンズなど非常にマニアックなものを持って来ていました。
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14時50分、そろそろ帰りましょう。15時30分位には出発しないと雨に遭いそうですから。ゆっくり戻って防水バッグにカメラザックを仕舞ってから括り付け、15時30分丁度くらいにエンジンスタート。

しかし予報より早めに雨が降ってきて結局濡れてしまいました。合羽を着るほどでもなかったし、機材は防水バッグの中だから大丈夫でしたけどね。次はいつ行けるかな?ツーリングクラブでもまた行きたいなあ。その時には写真撮影は無しで走りとグルメ中心かな。いや今日の昼食も美味しかったけど。









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昨日エアマットを購入したことを書きましたが、その他にも購入した物があります。その一つがタイトルのハクバカメラザック、GODWIN NEOです。オフハウスで1650円でした。
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25年使っているタムラックのExpedition5と並べてみました。サイズ的にはほとんど変わりはありません。
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タムラックは即写性に富み、ダブルファスナーを開ければ全開にできてカメラ、レンズにアクセスできます。また、フィルターやアダプターリングなども取り出しやすいポケットが付いています。しかし、撮影用品以外の物は前面のポケットにしか入れられず、また三脚などを固定するアクセサリーホルダーが壊れてしまっているので野外で使うのには不自由するようになってしまいました。
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GODWIN NEOを見ていきましょう。トップリッドです。バンジーコードが付けられていて、まさかの頂点部にファスナーポケットが作られています。山をやる人間からすればこれは驚きの構造で、防滴性能を犠牲にした上で成り立つ使い勝手なのです。ここは何入れようかな。写真の一番下に写るストラップは三脚固定用の物でしょう。
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ダブルファスナーで上部コンパートメントを開いてみました。中にクッション材のバッグが入っています。ここにカメラ、レンズなどを収納します。
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入れてみました。容量は、24㎜、28㎜、43㎜、300㎜F4.516㎜Fisheye、それにストロボを入れて真ん中に28-105ズームを付けたK1markIIを入れてぴったりでした。
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クッション材のバッグにもファスナーの蓋と肩掛けストラップが付き、取り出して使うこともできます。取り出したスペースには大きくマチを取ったポケットが出てきます。
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下のコンパートメントを開けてみました。下にもクッション材のバッグが入っています。こちらも取り出すことができますが、蓋やストラップはありません。上下のコンパートメントを分けるしきりはファスナーと面ファスナーで取り外すことができ、1気室ザックとして使うこともできます。
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ザック両サイドにはオーガナイザーポケットが付きます。
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下部にはメッシュポケットが付きます。残念なのはゴムが伸び切っていること。ここはいずれ直しましょう。
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そこにはプラ製の脚が付けられています。
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上部の蓋に技あり、面ファスナーを外すとクッション材バッグの蓋を連結することができます。蓋を二つ開ける手間が1回で済むようになります。
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背面長がものすごく短いのですが。案外背負い心地は良い感じです。ショルダースタビライザーも付け有れているしチェストハーネスも付属します。
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正面下部のポケットは何でしょうか?
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ポケットもあるけど、ここ三脚の脚を固定する部分でしょう。下に飛び出るけどこんな感じで付けることができました。三脚は30年使っているベルボンのMountainChaserです。ピッタリじゃないですか。
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下部のクッション材を抜いて合羽や食料などを入れ、渓谷の撮影に使いたいですね。





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母が亡くなるまでの1年3か月は家族でさえ面会ができない状況だったので、その数少ない面会の動画記録を編集して母の四十九日法要で上映、配布をしよう思い立ち、8月の終わりから9月7日までかかり作業をしていました。四十九日法要は9月11日に無事終えることができ、ようやく一息ついたところです。

その動画では入所、入院中の動画だけでなく、お呼びできなかった親族、母の友人に向けて通夜、告別式の様子、さらに母の生涯について写真スライドショーでまとめてみました。母は1940年生まれとまさに戦中生まれで幼い頃の写真はないと思っていましたので、大学時代からの写真を使って幼いころはネットから拾ったその時代背景の分かる写真を使用しました。

そんなわけで膨大な写真を紐解いていたのですが、ダントツで古い黒い表紙のアルバムを見つけました。写真はものすごく古くて知らない方ばかりが写っていました。しかし、よくよく見ていると明治生まれの私の祖母(母の母)の子供時代が写っていることが判明。また、母が中学生の時に他界した父、つまり私の祖父の写真もありました。すると見たことがないこの方々も私のご先祖様という事なのでしょうか?

一体あなたたちは誰?
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軍服を着た人、この時代ではまず見かけない洋装の人もいます。
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このアルバムを母と同い年の従妹に見ていただきました。するといろいろなことが判明しました。なんと、一部の写真に映っていた幼い少女が母の従妹だったのです。5歳で終戦を迎えていますから、戦時中か終戦直後と思われる写真です。ご本人の許可なくここには掲載できませんので残念ながら無しにいたしますが、何とも可愛い娘で言われて見れば面影を感じます。また数名の方の名前が判明しました。

母が元気なうちにもっとちゃんと聞いておけばよかったなあ。後悔先に立たずとはまさにこのことです。母の父が亡くなってからは相当な貧乏暮らしだったと母は言っていましたが、祖父は戦前にアメリカで商業をしていたそうですし、祖母の実家は士族の家系で大豪邸に住み、女学校に行くのにカバン持ちの女中がついてきたという話です。その孫がどうしてこうなっているのかはさておき、いい写真を残すことがとても重要なことだと改めて感じました。





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この記事の続きです。



忙しすぎてなかなか準備ができなかったのですが、半年ぶりにようやく続きが書けるようになりました。

§1 広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズの特徴と使いこなし

レンズの画角は焦点距離でつかみます。短いほど広角に、長いほど望遠になります。標準は一般的に50㎜とされ、およそ35㎜フィルムの対角線の長さなのでこの付近を標準としています。ただし、K100DのようなセンサーがAPS-Cサイズの場合1.5倍になります。50㎜レンズをAPS-C機で使うとフルサイズセンサー機75㎜のレンズで撮影したサイズになり中望遠になり、標準レンズは33㎜ということになります。

三脚にカメラを固定し、広角から順にレンズを交換して撮影してみました。

超広角24㎜
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広角28㎜
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本当の標準43㎜(J☆レンズであるFA43㎜F1.9Limited、35㎜フィルムの対角線は厳密には43㎜であることから設計された。パンケーキと呼ばれる非常に薄いレンズ)
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標準50㎜
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中望遠85㎜
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望遠300㎜
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次に、レンズを変えて被写体が同じ大きさになるように撮影してみました。下の4枚の写真は全部同じ花を映しています。撮影の距離を変えて同じ大きさになるようにしてみました。

300㎜ 
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85㎜ 
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43㎜
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24㎜ 
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全く同じ場所、同じ物を映してもこれだけの差が出ます。どのように被写体を切り取るのか、考えながらレンズを選びましょう。ズームレンズで「被写体を画角に丁度良い大きさにする」というのも間違いではないのですが、広角の効果を得るために寄る、望遠効果を得るために離れる、という手を使わないのはもったいないと思います。

§2 絞りの効果
前回の絞りの効果についておさらいをしてみましょう。絞り効果は標準レンズではより顕著に現れます。望遠では絞ってもピントの合う範囲が狭くなりがち、広角では絞りを開放しても合う範囲が広くなりがちなのです。

いずれも同じ43㎜レンズを使用しています。感度はISO100です。

f1.9(絞り開放)シャッター速度1/1000
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f2.0 シャッター速度1/800
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f2.8 シャッター速度1/500
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f5.6シャッター速度1/125
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f8 シャッター速度1/60
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f16 シャッター速度1/15
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f22 シャッター速度1/8
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絞り込むごとにピントの合う範囲が前後に広がっていくのが分かると思います。

§3 シャッター速度の効果

絞りの次はシャッター速度の効果を検証しましょう。速ければ動いている物が止まって写り、遅ければブレて写ります。ブレは動きとして映り込んだり、場合によっては消えることもあります。例えば高速道路で極めて遅いシャッター速度を使うと車が全く写らず動かない道路やストラクチャーのみが写っている写真を撮ることもできます。

レンズは43㎜、絞りはf3.5で固定、シャッター速度に合わせて感度を変えて撮影しています。

1/4000
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1/500
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1/250
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1/125
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1/60
IMGP0677 (800x534)

1/30
IMGP0678 (800x534)

1/15
IMGP0679 (800x534)

1/8
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1/4
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1秒
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今回のスピードの場合、1/4000から1/250まではあまり変化なく、それより遅くするにしたがって流れが表現できるようになっていますね。1秒まで来ると滝つぼの下の流れまで写り方が変わってきて、凹凸が消されています。

このように、シャッター速度でも表現を変えられるので「とりあえずプログラムで撮影」だけではもったいないのです。

§4 撮影アングル

撮影のアングルによって作品の印象を大きく変えることができます。

43㎜レンズの例

ハイアングル=腕を頭の上の伸ばして撮影
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標準=立ってファインダーをのぞく
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ローアングル=膝立ちでファインダーをのぞく
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超ローアングル=カメラが地面すれすれで撮影
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広角レンズだとさらに強調されます。24㎜レンズで。

ハイアングル
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超ローアングル
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普通に立ったままで撮影すると普通に見たままなので自然な感じで写りますが、アングルを工夫することで非日常的な視点の作品を得ることができるようになります。


第3回に続く





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一眼レフで写真を撮ろう 第1回

§1 いい写真の条件とは?

いい写真てなんでしょう?私が思うその条件の順位は下記の通りです。

第1位 対象物が写っていること

当たり前ですが、写っていなければいいも悪いもないのです。例えば、今だと咲いている桜の写真を撮るならば、いい写真では必ず「桜の花」が写っているはずです。例外的にわざと写り込まないようにして状況を感じさせることもありますが、あくまでも例外です。写真の一番の難しさは実はここで、その時その場で写したいものにレンズを向けて、なおかつシャッターを切らなければ写すことができないのです。絵なら後からでもどうにかなるものですが、今日はまだ咲いていない、来週末には散ってしまっている、ウイークデーは仕事、という状況ではもうあきらめるしかないのです。

桜を例にとりましたが、写すことが極めて難しい物が世の中にはあります。例えば戦場における最前線の写真。これはその時その場にいること自体が難しく、なおかつ戦闘行為にレンズを向けて行かなければならないので塹壕や地下に隠れていては撮影できないのです。ジャーナリストの命がけの行為のおかげで何が行われているのかを世界の人は知ることができます。

物騒な話ばかりではありません。UFOだって、ピントや露出に難があってもとにかく写っていれば、写っていない写真よりずっと「いい写真」でしょう。露出やピントなどが精密に合っていても写っていなければただの空の写真です。
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ダメ写真の例。せっかくの大井川鉄道井川線なのに、列車が入線していない!
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1位がクリアされてようやく2位に進めます。

第2位 ブレが無くピントが出ていること

作品によっては例外はありますが、基本的には対象物にピントが出ていないようではなかなか何を写したのかが伝わりにくくなります。現在のカメラはかなり精度の良いオートフォーカスなのでとりあえず写せばこれは案外簡単にクリアできそうです。ブレに関してはピンボケと同じで対象物が認識できなくなったりしますが、これもわざとぶれを使ってスピードを表現したりするやり方もありますので必ずしもぶれていなければよいという事でもありません。

第3位 露出が合っていること

ピントよりも順位が後になるのは、後の作業でどうにかできないこともないからです。光の多すぎる白飛び、少なすぎる黒つぶれなども銀塩フィルムなら紙焼きの時に、デジタルデータならソフトウェアで修正が効く範囲もあります。

第4位 構図が良い

ここでようやく芸術写真らしい話になりました。ただ、良い悪いは感性の話なのでここでは基本だけ触れることにします。

§1のまとめ

いい写真を撮る上で大切なのは、とにかく「写っていること」です。ファインダーをのぞいて、あるいはライブビューで確認して、被写体が入る様に写してください。後は自動で何とかしてくれるのが現代の写真です。

§2 一眼レフの構え方

とにかく写真が撮れればいいので、どんな構え方をしてもいいのですが、一応基本があります。

左手の掌にカメラ本体を乗せ、左手の親指と人差し指でレンズの環を操作します。レンズにある回転させる環で絞りやピント、ズームレンズでは焦点距離の変更ができます。あるものとないものがありますが、無い場合でも手で添えているとブレの予防になることが多いです。
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ファインダーを覗きます。私は眼は左利きなので、左目でファインダーを覗きます。利き目で覗くと良いようです。本当は右目で覗いて左目で周囲を確認するという方法をフィールドフォトグラファーは使うようですが、私はできません。左腕の肘は体に付けてここでもブレの予防をします。
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望遠レンズなど、重たくて長いレンズの場合は左掌はレンズだけを保持します。持った時のバランスで、前が重くて下を向くようでは被写体に向けるのが困難になるし、カメラのレンズマウントに大きな負荷をかけてしまうからです。
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右手はグリップを素直に握ります。人差し指の指の腹でシャッターボタンをそっと押します。軽く押して半押しの段を感じながら押してください。強く押すとぶれる可能性が高くなり、また半押しでオートフォーカスを駆動して全押しでシャッターを切るという2段階動作がやりにくくなります。
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縦位置の場合はシャッターが上になっても下になっても構いませんが、シャッターボタンが上に来るようにして本体を左手の掌でホールドするとやりやすいかもしれません。それぞれのカメラの大きさや手の大きさがあるのでやりやすい方法で良いと思います。


§3露出関係(ちょっとだけ難しいです)

説明は分かりやすいように銀塩フィルムで行いますが、デジカメの受光素子に置き換えても同じことです。

露出が合っているとは、「白飛びせず、黒つぶれしていない丁度良い写り方をしていること」を意味します。光の量は一定ではないので、撮影する物に合わせて露出を調節しなくてはいけません。もちろん、これは現代のカメラでは自動で行われますが、ここに手を加えることで自分の思うような写真が撮れるようになるのです。

調節の仕方は4つあります。

1シャッター速度を変更する
2レンズの絞りを調節する
3感度の違うフィルムに交換する
4フィルターを使用して光を減衰させる

4は特殊な例なので、今回は省きます。

まずはシャッター速度から。1/60秒で撮影したところ白飛びしたとしたら、光の量を減らせばいいのだから速度を上げてやればいいことになります。1段速度を速めると光の量がおよそ半分になるようになっています。というと1/120秒ということになるのですが、これだとその倍の速度は1/240、さらに倍の速度が1/280とわかりにくくなってしまうので、1/125とします。するとその上が1/250とキリが良くなり、さらに上がっても1/500、1/1000、1/2000、1/4000となります。

逆に、1/60秒で黒つぶれしたら、シャッター速度を遅くします。こちらも1段遅くすると光の量が倍になるようになっています。遅い方に向かって1/30秒、1/15秒、次は割り切れないので近似値の1/8秒、1/4秒、1/2秒、1秒、2秒、となっています。

シャッター速度を変えると光の量を変えるだけでなく、写り方も変えることができます。速ければ動いている物を止める効果が、遅ければブレになる効果が期待できます。

速いシャッター速度で動きを止めた写真の例
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ブラして走行していることを表現した写真の例
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スローシャッターで滝の流れを表現
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次はレンズの絞りの調節について。光の量はシャッター速度を変えずに絞りで調節することもできます。レンズに入ってくる光とレンズから出ていく(=フィルムに届く)光が同じならばf1と表現します。で、これを半分にするには絞りを1段絞ることになります。1段絞るとf1.4になります。なんで半端な数字?そう、F値の計算はちょっとややこしいので興味がある人だけ調べていただければいいことなのでここでは簡単に。F値は「1÷直径の値で面積を表現」するのでF値の2乗した値が実際の分母となります。1が半分になるのは1/2なので、この2になる平方根は√2だからヒトヨヒトヨニヒトミゴロなので近似値の1.4と思えば大体あっている感じでしょうか。難しいと思ったら以上は読み飛ばしても全く支障はありません。

光の量を半分にする=1段絞ると覚えておけば大丈夫です。1.4、2、2.8、4、8、11、16、22、32、となっていて、数字が一段大きくなると光の量が半分に減っていきます。この数字も覚えなくても大丈夫、カメラやレンズにそのように書いてあります。

絞りにはもう一つ効果があって、「絞るとピントの合う範囲が深くなる」という特徴があります。前から後ろまでばっちりピントを合わせたい時には深く絞ればいいのです。

乗っているカヤックから遠景までピントが出ている例(ただし、レンズに水滴がついててぼやけています)
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また、後ろをぼかして前景だけ誇張したい時には絞りを開けばいいのです。
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それでは3つ目の調節方法を解説します。それはフィルムの感度を変えることです。ISO100というフィルムを使っていてシャッター速度が低くなりすぎる時など、倍の感度にしたい時にはISO200にすればよいのです。さらにもう一段早くするにはISO400、さらに800、1600と高感度になってきます。ただし、高感度になるほど一般的に画質が悪くなっていき、ざらついたよう絵になっていきます。デジカメの場合便利なことにフィルムを入れ替えなくてもISO感度を変更することができます。

さあ、いよいよこのセクションの肝に入ります。

例えば、青天の野外で撮影しようとカメラを構えました。その時、
ISO100のフィルムの入ったカメラで、シャッター速度1/60秒、絞りf8で適正の露出だとします。(カメラが自動でセットしてくれます)花を大きく撮ってバックをぼかしたいと思ったら、絞りを開けばいいので2段開きます。するとF値は2.8になります。そのままでは光の量が多すぎてしまうので、その分シャッター速度を上げる必要があります。絞りを2段開くと光の量は4倍(2倍の2倍)になるので、シャッター速度は2段速く(光の量は1/4)します。すると1/250秒ということになります。

カメラのプログラムと同じ光量にすることができるので白飛びも黒つぶれにもならず、しかも作者の思うような絵作りができる、とこういう訳なのです。もし、深く絞りたい、シャッター速度も遅くしたくない、という時にはフィルム感度を上げればよく、一段絞れば感度を一段上げてシャッター速度はそのままにすればOKです。

もうひとつ、ラティチュードという物があります。現代のフィルムはとても優秀で、ちょっとくらい露出がずれていても普通に撮影できてしまうのです。その幅を示す尺度がラティチュードで、特にカラーネガフィルムは大変に深く2段絞っても映像にはほぼ影響が出ないくらいの実力があります。写ルンですというレンズ付きフィルムがありますが、あれはシャッター速度も絞りも固定ですが青天の野外ならどこでも普通に写せてしまいます。それはラティチュードが大変に深いフィルムと使っているからです。デジカメではそこまで深くはないのですが、それでもあまり気にしなくても大丈夫と言うことも覚えておいて損はないと思います。また、先ほども記しましたが、少々なら後から補正することもできます。

次回(最終回)予告

§4レンズの種類 標準レンズと望遠レンズと広角レンズの効果と使い分けと特殊レンズ

§5アングルと構図

§6ストロボ







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