三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

カテゴリ: ナノック マナティトレイル

久しぶりに引っ張り出したナノック マナティトレイルです。実はこの艇、昨年十和田湖での撤収時にストラップを持って運搬中にデッキ布が裂けてしまったのです。今日はこれを修理します。
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ストラップを針と糸で縫います。高周波溶着機で縫合されているファルトが多い中、この艇はデッキとハルの接合部は糸を使ったミシンで縫合されています。ハルの補強などは高周波溶着機なんですけどね。
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無事に縫い終わりました。次はデッキの修理です。
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用意したのはおなじみDufixスーパークリアです。この接着剤はファルト乗りならだれでも持っていることでしょう。それとナノック純正のデッキ布です。
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補修布を形に切り出して、あるこーるで脱脂します。
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接着面両面に薄く塗り、1分ほど乾燥させたら圧着します。手で押しただけでは心もとないので、プラハンマーでさらに加圧。あとは1時間以上乾燥させれば完了です。
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エアスポンソンのパンク修理もやり直しておきました。どうも空気が漏るようになってしまっていたのです。4本すべてのスポンソンに空気を入れて、抜けないことを確認すれば完了です。

この艇の購入は1999年です。買った秋に、会社の同僚と那珂川下りを楽しみました。下はその時の写真です。元は紙焼き写真で、スキャナーで読み込みました。'99 10 12の年月日が記されていますね。
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19年目となりますが、直しながらでもまだまだ使いますよ。もし、更新ということになれば何にしようか?ということは頭のどこかに有ったりしますけどね。

先日(11月26日)、ガス工事の打ち合わせとエレベーターの修理が同日にあり、その合間にマナティトレイルの修理を完成させて釣行に間に合わせました。その時の修理について、書きます。
 
釣行終了即日の洗浄を心掛けてはいますが、天候や諸般の事情により翌日以降になってしまうことがあります。そんな時には長めにプールに付けて置いて対処していたつもりでした。高圧洗浄機で飛ばしていたし。ところが、ばらしてみると、ああ、こんなに塩が堆積しているとは!
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底板に付けてあるキールです。これはひどい。ワイヤーブラシが入らない狭さなので、水を付けて割り箸でこすりました。結構頑固に固着していました。
 
ほかのパイプ類はそれほどでもありませんでしたが、やはり金具などが付いているところなどは塩の固着が認められました。洗浄し、CRC6-66で拭きあげました。このオイルはマリンを謳っています。水のかかるところでの効果はある程度あるようですが、値段が高いのが残念です。55-6なら本当に安いのですが、一応こちらを使っています。
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ボルト&ナットと木ビスでサクサク組めます。ステンレスネジを使ってくれているので腐食もなく、いいですね。ただし、一部曲がってしまったネジもありますから、必要に応じて交換しました。
 
意外なくらい凝った構造です。チャインパイプが底板よりわずかに下になるように、金具が工夫されています。
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ここは設計にミスがあったところです。フロントリブの切込みにパイプを乗せて組むと、デッキバーが浮いてしまいます。そこで、浮かないようにストラップで縛って組むと、今度はデッキバーが反ってしまいます。つまり、フロントリブ板が短すぎるのです。そこで、金具を使って適正な位置になるようにしました。リブチャンネルはアルフェックの補修用です。
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船体布の穴をふさぎます。10カ所以上の補修箇所がありましたが、剥がれてきた物もあるので、思い切ってすべて剥がしてやり直しました。
 
剥がした後には接着剤が残っていますから、紙やすりで丁寧に取り去ります。これが結構大変な作業でした。パッチは内側から貼りました。外から貼っていた所もあるのですが、補修箇所はどうしてもぶつけやすいところなので、端がめくれてしまってくるのです。横桟のある底板を持つマナティシリーズにはこの方がよいでしょう。やすり掛けが終わったら揮発油で洗浄脱脂します。
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新しいリペアクロスをはさみで切って準備します。十分な大きさにすることと、剥がれの予防のために角を丸くすることは忘れずに。こちらの接着面もやすりで整え、揮発油で脱脂します。
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両面に接着剤を使います。接着剤はDufix スーパークリアを使います。他の接着剤も試したことがありますが、ファルトの生地にはこれ以外ではうまく接着しません。
 
塗布したら1分程度乾かし、指にべとつかないくらいになったらギュッと圧着、そしてこの作業です。下に板を敷いて、ゴムハンマーで叩きます。これをしないとうまく着かないのです。
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この調子でやっていくのでずいぶん時間がかかります。小さいところは今回はあきらめ、ダクトテープでとりあえず代用。釣行後に再び作業しましょう。ここまで来たら艇の組み立て、カートップをしました。
 
で、27日を無事に迎えるのです。
 
今日はこれからMTBの手入れをします。明日は廃道サイクリングの予定です。

ファルトの底板は傷みが激しいのですが、エポキシ接着剤で補修したのが前回まで。今回はその続きです。スプレーのウレタン系ニスを塗布します。裏表、両方丁寧に塗りました。
 
 
見た目には「もう終わっている感」に包まれていますが、表面の化粧板以外はなんとかまだ使える程度には補修できました。あとは外したアルミ部品を付ければ完成です。またしばらくは使えそうです。
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釣り具も手入れしました。海水に浸かることもある、海面すれすれで釣るカヤックフィッシングの現場ではどうしても釣具が傷みやすいのです。高価なものは避けるにしても、手入れを怠るとてきめんに不具合が発生します。
 
スピニングリールは竿の持ち手に巻いてある糸がほどけて絡まり、現場で糸を切って使っていました。解体して糸がらみを取り、じゃりじゃり言っていた塩と砂を取り除きました。高価なリールではありませんが、分解するとなかなか良くできていいることに感心してしまいますね。リーリングしてもベイルアームが戻らなくなる症状も、清掃、給脂で復活しました。アームの根元に入っているクランク状の棒の動きが悪くなっていたようです。
 
両軸リールは棚クラッチが利かなくなっていました。ボタンの摺動抵抗が大きくなっていて、嫌な感じがするのです。これも塩かみだったようで、清掃、給脂で復活しました。
 
竿は糸がらみしていた持ち手の糸の絡みを取って、巻き直しました。外れないようにエポキシ接着剤で固めました。糸は足らなくなっているし、綺麗には巻けていないのですが、まあ実用上問題なしです。
 
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スピニングリール:Daiwa Cy・1500
両軸リール:Daiwa PREED 150早技
 
振出竿 CasualPack CV 30-180
ボート竿  SUPER STRIKE 海M 110
 
釣りはまったく初心の域から出ていません。これがいいよ、という道具があれば、お教えください。
 
 

今日は天候が穏やかなので、また海の上、、、と行きたいところですが、艇に問題を抱えていますので、それはできませんでした。
 
前回、釣りでマナティトレイルを使用しましたが、30分に一回右舷上エアチューブに空気を入れなければなりませんでした。海の上で、体をよじってスターンデッキの下に頭を突っ込んで作業しなければなりません。結構大変です。そして漏水もひどく、こちらも30分から1時間程度に一回はビルジポンプで淦汲みが必要でした。そして、木部の傷みもひどくなってきました。
 
底板の側面写真です。
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まずはパンク修理から。船体布を裏返し、エアチューブを抜きます。エアチューブハウジングのファスナーを開き、引っこ抜きます。反対側に細引きを付けておけば、入れる時に困りません。
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エアチューブに空気をれて、パンク箇所を探します。なかなか見つからない時には石鹸水をかけると、ぶくぶく泡が出てわかりやすくなります。今回は音で探し当てました。場所が悪いですね。パッチが貼りにくいところです。
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パッチはプロテクションテープの糊落としを利用しました。接着剤はDUFIX スーパークリアを使用しました。ファルト船体布修理の定番です。これを両面に薄く塗り、1分程度乾かしてか圧着、ゴムハンマーでひっぱたいてくっつけます。
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乾燥したら船体布にエアチューブを戻します。
 
次は木部の修理です。まず、付いている金具類をすべて外します。
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剥がれている所にエポキシ接着剤を塗り、重しをかけて圧着します。
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うまく付くかな~。リブとステムは再塗装するので、一度ニスをはがします。作業はサンダーを使います。気をつていないと削りすぎてしまいます。
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削り終わったら、オイルステインで色を付けます。これはグリーンランダーのラダーを作った時の余りです。脚立とスポークを使って干します。作業はここまで、片づけて昼食にしましょう。
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午後はここのところ公私に体を酷使しているので、臥して過ごすことにしました。
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臥すと言っても、病気ではないのですから、ベッドのわけはないのです。リカンベントのシートに体を預けます。水元公園も紅葉していました。
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ポプラ並木が青い空に映えています。上を向いて走れるリカンベントは、こうした景色を堪能できます。
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日が沈むのがずいぶん早くなりました。
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2時間ほど走って帰りました。

明日はいよいよ海に出ます。カヤックフィッシングの予定です。
 
寒波が来て寒くなっていますが、そもそもカヤックは北極海からベーリング海、アリューシャンを中心に発展してきた乗り物なので、寒さには強いのです。
 
まずは艇の準備です。艇はこれを使います。ナノック マナティトレイルです。
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組み立て開始します。ファルトとインフレータブルのいいとこどり、といううたい文句のこの艇ですが、組み立てはちょっと癖があります。
 
袋を開けて面食らうのはアルミ管がショックコードでつながれておらず、バラバラに入っていることでしょう。でも、これでいいのです。
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前後とシールが張られている床板に、アルミ管を差します。真ん中(キール)は短いものを、左右(チャイン)は長いものを。キール用には目印のシールが張られています。次に、そのパイプに前後のステムのパイプを差し込みます。デッキバーを差し込んでポッチで留め、リブ代わりの板をはめ込みます。前後作ると、こんな感じです。
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こいつをスキンの前後に差し込みます。エアチューブが張り出しているので、チャインが確実にその下に来るように気をつけながらぐいぐい入れて行きます。前後とも入れるとこんな感じになります。
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そうしたら、指を挟まないように気をつけながら、「拝み倒し」ます。テンションはものすごく高く、足で体重をかけるか、腕立て伏せのように、力技で強引に入れる必要があります。
 
それが済んだら底板が戻ってしまわないように2本次のアルミパイプで留めます。これがシート固定台座になり、釣りの時にはクーラーボックスの固定にも使えます。
 
前後にリブを付けます。黒いポケット状の袋に差し込みます。デッキバーを差し込む金具もついています。これはリア側ですので、タンデム時にはスターンマンの背もたれを支える部分になります。前部はかなり奥の方についているので、正直付けにくいです。後に改良されてややつけやすくなったようですが。
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左右2本づつのエアチューブに空気を満たします。スキンのセンターのファスナーを閉じるとタンデムカヤックの完成です。
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ファスナーを開き、面ファスナーで留めて、背もたれの位置を変更すると1人乗り艇へ変わります。この状態でコーミングカバーをつけると一人乗りカヤック、つけなければ釣りなどが楽しめるロブロイスタイルとなります。
 
明日は釣りなので、人工竹から作ったロッドホルダーを付けます。シートの後ろにはクーラーボックスが、前部には自作のフィッシングテーブルが付きます。
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この艇は2番目に買った艇で、1999年ですからもう14年、覚えているだけでも60回以上の出撃回数を誇ります。川下り、海釣りと万能に使えます。川下りで使うとどうしても底を傷めます。ハルは補修跡だらけ、そしてフレームや底板もこんな感じです。
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エポキシ接着剤で補修しておきました。
 
 
この艇は2名で乗るとどっしりした安定感のある艇ですが、1名で乗ると上側の縦フレームがないのでどうしてもロッカーが付きすぎ、回転側に振った性能となってしまいます。縦の剛性が低いのです。川ではいいのですが、海ではちょっと扱いにくいですね。エアチューブの張り出しが内側に大きいので、荷物もあまり積めません。
 
良いところは、スキンのテンションがべらぼうに高いところです。抵抗が少なくパドルタッチがかなり軽いのです。そして傾けた時の復元力の高さも特筆すべきでしょう。沈する気がしません。上半分はほぼインフレータブルですから。初心者でもかなりの川下りができるでしょう。その代わり、これに乗って川下りを繰り返しても技術は向上しにくいかもしれません。
 
欲しくなった方もいらっしゃるかな?残念、ナノックはファルトから撤退、リジッドシーカヤック一本に絞ってしまいました。一時期はシーカヤックバージョン、カナディアン風、木製の板を排したエアリートレイルなど、大所帯だったのですが、残念ですね。ここに2002年のカタログがありますが、結構いいところを突いたラインナップです。それでもフジタカヌーとアルフェックの攻勢にはかなわなかったのでしょうか。
 
ちなみにこれを買った店は市川に在ったリバーサイドキャビンR1でした。ここの展示品を特価で購入しました。そのあとすぐに店が撤退してしまいました。感じの良い店長さんで、親身になって相談に乗ってくれていたので、大変に残念です。
 
さて、これをカートップすれば今日の作業は完了です。明日は朝早いのでもう寝ます。
 

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