三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

カテゴリ: グリーンランダーMKⅢ

 
海用ファルトを探している話は以前書きました。フジタ、アルフェック、バタフライからそれぞれ魅力的な艇が出ているので選定に迷っているところですが、ここへ来て新たな対抗馬が出て来ました。それが上記のURLの会社、アーキテックで販売しているベニヤ板です。
 
ただのベニヤ板ではありません。レーザーでカットされていて、組めば「誰でも」シーカヤックを作れるキットなのです。しかもなぜだか現在秋の特売中だとかで、安くなっています。楽天の優勝とは関係なさそうですね。鹿児島県の会社だし。
 
ベニヤで作る艇だから安っぽい、耐久性がない、漏水、沈没の恐れがあると思われる人もいるでしょう。下の写真をご覧ください。
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これがベニヤ板で組まれた艇です。レーザーパズル方式といい、90㎝角の板を切り抜いて、ひょうたん型の継ぎ目で板を長くして、くさびやタコ糸で縫ったりして形を作り、接着剤で固定、塗装すれば完成です。塗装は地の木の質感を生かしてもいいし、つるつるに磨いて不透明塗料で塗ればFRP艇のような質感も出せます。
 
耐久性は十分、漏水は努力次第、沈没は空気室がある分ポリ艇よりいいくらい?船型は3次曲線で作られたFRP艇に比べるとやや造波抵抗は大きくなると思いますが、マルチチャインで理想の船型にしたと開発者は言うのでそれを信じることにしましょう。
 
自分で組み上げた艇で海に漕ぎ出せる、これは何ともいい気分でしょう。
 
越えなければならないハードルがあります。組むのは何とかなるでしょう。電動工具も十分そろっています。塗装も自転車などでそれなりの経験もあります。問題は保管場所です。5m近い艇ですから。すでにガレージの上にはカナディアンが乗っています。他にもないわけではないのですが、家族からの反発が予想されます。私の予想は当たるのです。3ピースに分割できる艇もありますから、それならいいかなあ?
 
出来れば消費税が上がる前には決着つけたいんですけどね~。
 
順列組合せで行くと、
 
①ファルトを買う
②ベニヤで作る
③両方買う
④両方あきらめる
 
の4通りがあります。どれがいいか、妻に選んでもらうことにしますか。いや、ダメだ、息子に選んでもらったほうがいい。男なら、わかるよな。お前のサッカースパイクシューズ、こっそり買ってやったこと何回かあるもんな!
 
いや俺だって、男はバカな生き物だってこと、自覚はしてますよ。やっぱり、④かなあ。


自作のカヌーですか。いいですね。ここのHPを見せながら「ほらほら、今セールで安くなってるよ。子供らも大きくなってきたしそろそろもういって…」
「は?アリーとスターンズで定員足りてますけど?」
「ほら犬も増えたdg3yぅうい…」
「ラブラドールでもあるまいにうちの犬はミニチュアダックスなんだけど?」
最後まで喋らせてすらくれず却下されました。 削除
九太郎 ]
2013/11/9(土) 午後 1:08
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九太郎さん、コメントありがとうございます。

①②③④、同時にスタート!④が先行、番手を取ったのが①、続いて②、大きく遅れて③。②がバンクを駆け上がって上からかましてくるか、あ、落車しました、③を巻き込んで②が落車!

④の先行逃げ切りの展開になってきました。どこの家庭もこんなものなのでしょうか。 削除
2013/11/9(土) 午後 2:05
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お邪魔します。
ウロウロしていたら辿り着きましたσ(^_^;)
アーキテック社はアフターフォローもバッチリですよ!
あと少しで完成ですが、これから寒くなる一方なので進水式は春かな?

購入出来る様にお祈り申し上げます。 削除
ナカ
2013/11/11(月) 午後 2:21
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OFFさん、コメントありがとうございます。そして、初めまして。

まだ、妻には申告していないのですが、①が1着でゴールしてしまっています。艇はバタフライクルーソー460です。いずれその話も書かなければいけませんね。

置く場所の問題でどうしてもリジッド艇は購入できませんでした。OFFさんのようにできる方は、やはり選ばれた、「持っている」方です。もうすぐ進水式ですか、楽しみですね。そちらのブログにもお邪魔させていただきます。機会がありましたら、海でご一緒させて下さい。 削除

今日は雨ふり。
 
家の掃除をしたりして過ごしました。そして、防水ウエストポーチの修理。溶着部分がパックリ逝っています。
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縫って防水処理をしようかと思っていましたが、何しろ入れる物が貴重品類です。水浸しになるのも困りますし、気が付かないうちにポロリは何が何でも避けなければなりません。那珂川では古い方のポーチの穴をパッチでふさいで使いました。
 
仕方がありません。(本当か?)車を走らせます。向かうは蘇我、フクダ電子アリーナの目の前です。
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1時間ほどで到着しました。元ミナミのカヌー売り場店長、清水さんが経営しているカヌーショップ、クリアウォーターカヤックスに行きました。この店に来るのは2年ぶり、カヌー、カヤック用品は長持ちする上に、自作、自己修理が利くので最初に買っちゃえばお金はあんまりかからないのです。
 
店内は撮影禁止ですので、ウェブサイトでどうぞ。
 
 
買い物の前に、やらなければいけないことがあるのです。
 
ご存知のように、私のシーカヤックはグリーンランダーMKⅢです。2000年に購入ですから、もう14年目ですね。あちこちに傷みが出てきています。ガンネルは接着して直したのはつい最近、ファスナーのスライダーの交換もしましたが、ファスナー自体にも傷みが見られるようになってきました。何しろ組み立てるたびに、強いテンションがかかった状態を無理やり閉じているような構造だからです。
 
そして、全木製のフレームは畳んでも1300㎜もあり、別袋です。鎖骨を折ってから担いでいくことが困難になってきているので、電車で出動は厄介です。
 
そして庶民いじめ以外の何物でもない消費税の増税が待ち構えています。
至極まっとうな言い訳がたくさんあるので、店内の海用ファルトボートを見学します。
 
まず、見たかったのがバタフライカヤックスのクルーソー。欲しいのはコックピットポッドの460ですが、展示は415でした。長さと船型が違うくらいで、基本は一緒です。なるほど、これはよく考えられていますね。
 
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シーソックが独立したポッドになっていて、艇を解体するとそのポッドが収納ケースになるというアイデア品です。壊れやすいファスナーを廃し、バックル止めになっているところや、水分で変質しやすいウッドやアルミを使わない、S-GLASSコンポジットフレームなど、頻繁に漕ぐ人でなければ気が付かないポイントをしっかり押さえていますね。リアデッキを開いてフレームを無理やり入れるタイプですが、ウインチ式で、印象としてはファルフォーク(現アルフェック)のデッキバーテコ方式や、フジタの滑車式、ノーティレイのドラム式などの特許を避けて作った感じでしょうか?しかし、好き者が作っただけあって、これはこれでよくできています。
 
ハルの材質もウレタンがおごられています。
 
 
欲しいなあ。その他の候補は、フジタのアルピナ450ハイブリッドです。
 
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こいつの良いところは組み立てが簡単であること。リブが4枚しかないのです。リブフレームとは、断面を形成する横向きのフレームです。ちなみにグリーンランダーは9枚あります。それでは剛性に問題が出そうですが、その分2重管やグラスファイバー管を使って補っているのだそうです。テンションは滑車式で、おそらく一番無理のない仕組みでしょう。
 
そして軽いこと。445㎝艇としては異例の軽さ、わずか15.5㎏しかありません。クルーソー460が18.5㎏あることを考えると驚異的な軽さですね。ちなみに我がグリーンランダーは公称24㎏、実重量は26㎏、オプションというか、自作部品のラダーシステムを入れると30㎏を優に超えます。これに漕行用品と着替え、食料などを担いで電車で出かけていたのだから、俺もたいしたものでしょう?
 
フジタの良いところは、後の面倒見が良いということもあります。ファルト黎明期の艇でも、今でもメンテナンスを受け付けてくれます。また、壊れて部品発注すると、次の週末も漕げるように発送できる体制をとっているとのこと。これは大きな魅力ですね。ノーティレイのようにインポーター撤退で部品供給が止まってしまった艇を所有しているとそのありがたみが骨身にしみます。
 
 
フジタか、これもいいなあ。隣のラックにはアルフェックのエルズミア480があります。
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アルフェックは、モンベルのブランドです。大手ですからある意味、安心ですが、かつて三井物産、西華産業、パール金属と超大手に販売権をたらいまわしにされたノーティレイユーザーですから、それはポイントとしたくないですね。
 
この艇はこの3艇で唯一、色が2色しか選べません。標準色以外のオプションカラーが選べると面白と思うんですけどね。フジタなんか、2色以上の多色配置まで指定できますから。それと、唯一の海外生産品です。フジタは京都の自社工場で、バタフライカヤックスはビルダー一人で製作しているのだそうで、国内生産は私の中ではポイントは高めです。
 
じゃあ、エルズミア480はだめか???いやいや、これがまた捨てがたい艇なんですね。
 
こいつはファルフォークの伝統的構造を受け継ぎながらも、フレーム構造を見直してデッキがフラットになっています。風に強くなり、ハッチがセンターでも荷物の出し入れにフレームが邪魔しなくなっています。高速型を謳っているだけあってシャープな印象です。その分乗りこなしはスキルが必要かもしれません。(試乗してみないとわかりませんよね。)
 
組み立てはファルフォーク時代から変わらず、リブに縦フレームをパチンパチンとはめて組み立て、アフトデッキから差し込み、デッキバーで無理くり入れる、、、あれ、この艇そのデッキが2本にあるんじゃないの?どうなっているんでしょうか。
 
長期の休みがなかなか取れない現実の中で、エクスペディション艇より手軽な1~2日程度の行程で遊べる艇の方が有意に使えるのは確かなことです。でも、私もバカではありません。今日買って帰るという暴挙を犯すことはしません。
 
長くなりました、本題のウエストポーチを買いましょう。シーズン終わりだからなのか、結構安くなっています。そして伸び伸び、一部が薄くなってしまっていたラッシュガードも買い換えようかと見てみると、これも安くなっています。
 
そして、もう一つ欲しいものがあるのです。それがカヤックワーゲン(カヤックカート)です。実は、自作の物があるのですが、砂地では使えないので母港の和田長浜では担ぎで対応しています。これもいくつかの種類がありますが、タイヤはどれも同じサイズ、本体は大小ありますが、なるべく小さくなる物を選びました。
 
後は書籍です。近所の本屋で取り次ぎのなくなってしまったカヌーワールド最新号を買いました。
 
クリアウォーターカヤックスの入っている商業施設には二木の菓子も入っているので、ついいくつか買ってしまいました。昼食はスーパーも入っているのでそこでパン類を購入。スーパー隣がサッカーショップです。息子の喜びそうな商品が、これまた大喜びの価格で売られていました。
 
帰宅して、本日の購入品を整理します。防水ウエストポーチは、今までの物の正常進化版ですね。メインコンパートメントは同じサイズ、小物入れのファスナーは止水ファスナーへ進化。新しくポケットも付きました。
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ラッシュガードはほとんど変わらずです。強いていうなら、値段が半分くらいになったことくらいでしょうか。
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ラッシュガードの下の箱を開けると、うう、ゴム臭い!
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タイヤに空気入れましょう。パンクしないタイヤが人気だそうですが、自転車乗りの私はやはり空気タイヤが好きですね。タイヤには30PSI入れた時には135㎏の荷重制限や、高速道路で使用不可の表示があります。それはいいけど、とにかくゴム臭いよ。箱を開けた時の匂いの元はこれでした。
 
空気は店で入れましょうか、と言って下さったのですが、そこは自転車乗り、シュレッダーバルブなら問題なく入ります。
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ベアリングはなく、黒い部分の摺動です。シリコングリス塗っておいた方がよさそうですね。
 
組み立ては超簡単、ですが、説明書がありません。要らないと言えば要らないのですが、わからない人もいるかもね。ホイールを差して、ピンを入れ、リングをアクスルにひっかけます。このリングはバネが利いているので抜けることはないのですが、爪を挟むと痛いかったなあ。バネ効き過ぎなくらいです。
 
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案外芸の細かい設計です。開いたり、閉じたりするときにはフレームが切り込みに入るようになっていて、固定されます。シャフトにバネが入っていて、クリック感も強めでいい感じです。スタンドも同じ構造で、重たい艇を載せた時に折れてしまうことはなさそうです。
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ストラップはカナディアン載せても間に合うくらいの長さが付いていました。これがまた芸が細かく、金属バックルが艇に当たらないように養生テープが付いています。
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私の制作品と並べてみました。自作の方のホイールは、車椅子の前輪です。職場の不用品をもらってきました。これももう15年使っていますね。
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自作品は畳めないのでカナディアンでなければ積めないこと、ホイールが細いので舗装路でしか使えないこと、などの問題がありました。これで一挙解決です。既製品は大きく見えるのでカヤックに積めなさそうに見えますが、ホイールを外すと凸の下辺がない形ですので、ハッチからくねくねと入れることができます。ホイールはシートの後ろから入れることができそうです。
 
夕刻は娘の予防接種の付き添いで病院へ行きました。待ち時間はカヌーワールドを読んでいました。今年はどうして台風ばかりなんでしょう。雑誌の写真を見ていると、行きたくなってきます。いつ行けるのかなあ。この調子だと、新艇買う意味はないのかな?(妻は「ない」と言うに決まっています。聞いてもいませんけど。)

シーカヤックは、台風との折り合いを付けなければならない遊びなのです。彼女が遠くにあっても、うねりは驚くほど遠くへ届いてしまうのです。またまた、台風発生の情報を得てしまいました。
 
さて、私のグリーンランダーは修理が完了し、出動の掛け声を待って物置小屋の中です。修理の過程を紹介します。
 
ガンネルの修理から。
 
リベットの出来頭をやすりで落とし、抜きます。
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リベットにはカラーがかませてあるので、それを抜いて接着剤で補修したガンネルに打ち込みます。せっかく接着したガンネルが剥離しないかと心配もありましたが、全く問題なしでした。
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リベットは使用不能、新しい物は用意できませんでしたので、代わりにネジで代用します。頭部が薄いのだそうで、 俺にぴったりです  船体布に傷を付けたくないガンネルにぴったりです。元のリベットの出来頭より薄いくらいです。3㎜φ、30㎜で、径も長さもピッタリでした。
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ファスナーはウエストポーチから頂いた物を入れて、エンドを縫い付ければ完璧です。
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ウエストポーチはこうなりました。やや不便ですが、使えないというほどではありません。上に置いてあるスライダーがグリーンランダーへ供出したものです。これもエンドを縫って元に戻しました。
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ビルジスポンジは結局、6枚もジェーソンスポンジを使う豪華版になりました。破れた洗濯ネットをいただき、隙間のできないように仕上げるとこんな感じで、使い勝手も良さそうです。モンベルの専用品といい勝負でしょう。(本当か?)黒いひもは100円のパスケースについていた、無駄に長いひもの一部戴きました。
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さて、このまま組むとまたファスナーに負担をかけてしまいます。スライダーがひっかかり、生地に引き釣りができてしまうのはスターンエッジの部分です。ここの高さを低くすれば解決するでしょう。まな板のような材質ですので、やすり掛けしてみました。もし、削って不都合ができたら、まな板から作ればいいのです。
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2㎜程の切削ですが、効果覿面(てきめん)、ファスナーはスムーズに通るようになりました。
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最初からこうしておけばよかったな。そうすればファスナー交換せずに済んだのに。
 
グリーンランダーの組み立て手順を詳しく、という声がありましたので、ここで紹介します。リブは前から1番、最も後ろが9番と表記しました。チャインは上が1番、下を2番と表現しています。
 
1 骨組み組み立て(5分程度)
 
①バウのリブ1番と2番、スターンのリブ8番と9番を90度回してガンネルのフックをひっかけて留めます。
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②ガンネルと、2番チャインを持って開きます。1番チャインは自動的に開かれます。(説明書では、そう書かれています。オートマティカリーと表現。)
 
③赤二本線のキールをバウへ、青一本線のキールをスターンへ接続します。下から斜めに差し込み、平らにすると金具の穴からピンが出て来ます。それほどしっかりした接続ではありませんが、船体布に入れてテンションかければ外れる心配は皆無です。デッキの中央はフック金具で固定します。
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④3番リブと、7番リブを90度回し、ガンネルのフックをひっかけて固定します。
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⑤バウと、スターンを接続します。キールは同じく下から差し込み、平らにします。チャインとガンネルは内側にしならせ、金具に差し込みます。(かつて船体布の中で組み立てていた名残のような構造です。)
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⑥4番、6番リブを90度回し、ガンネルのフックで固定します。前後をくっつける前にこれをやってしまうと、ガンネルとチャインを十分にしならせることができなくなります。
 
⑦5番リブをキールの金具に差し込み、穴の狭い方へずらし、金具で抜け止めをします。ガンネルはフックで固定します。
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⑧ストラップをキールのネジにかけます。この作業でチャインが定位置に収まります。
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骨組みは完了です。あとは艤装品を装着します。組み立て時間でいえば、オプショナルタイムとなります。
 
私の場合、ラダーペダルの設置、浮力体(エアバッグ)の設置をします。
 
2 船体布へ挿入 ここで5分くらい
 
①骨組みを横に倒して、船体布に差し込みます。そして骨組みを立てて、ぐいぐいと船体布の中へ入れて行きます。
 
②スターンのストラップを持って、脚や腹を使って渾身の力で骨組みを船体布の中にすべて収めます。
 
③ファスナーを少しだけ閉めて、スターンエッジを押し込んでも骨組みが浮き上がらないようにします。
 
④スターンエッジをセット。ハンドルを握ってグイッと引き上げ、エッジは足を使って踏み込みます。ストッパーがピン!と入れば完了。
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⑤2重のファスナーを両方閉めます。
 
3 コーミングなどのセット 5分くらい
 
①コーミングをセットします。5番リブの頭のネジをコーミングの金具にかませてスライドし、コーミング前後はネジで骨組みに固定します。
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②コーミングの溝に船体布を差し込みます。センターがずれていると、この作業が都中でできなくなり、船体布差し込みからやり直しになります。それを避けるために、マジックで底にキールの位置を記しています。
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③シートの設置。座面と左右は空気を入れ、ストラップをリブに回して固定します。背もたれは1番チャインについている背もたれ金具に背もたれを差し込み、上をストラップで5番リブを支点に引っ張ります。
 
④左右のエアチューブに空気を入れます。
 
 
ここからはオプショナルタイム。
 
ラダーワイヤーをかけて、調節。
コーミングにシーソックを取り付け。
フォアデッキにコンパス、マップケース、デッキバッグ、予備パドルの取り付け。
アフトデッキにビルジポンプ、再上艇用のパドルフロートを積載。
 
スターンコンパートメントに食料や非常装備などの荷物を防水バッグに入れて積載。シート脇にビルジスポンジを設置。
 
こんな感じで完成となります。空組(ただ組むだけ、漕行する装備は無視)なら15分も可能ですが、普通で40分程度かかります。
 
この艇の欠点は数多くあります。
 
折りたたんだ骨組が長すぎる。ザック一つに収まらない。→根性で解決
重量が重い。→根性で、
漕ぎも重い。シーカヤックとしては、速度が遅い方。→これも根性で、
ラダーが古いタイプで、ペダルに至っては使い物にならない。→ラダーワイヤー以外自作して解決
スカートが1万円もするのに、ごわごわの生地で使いにくい。→モンベルのLが何とかはまる
たたんだ状態で、ガンネルのフック固定ネジがリブの塗装を削る。→コルクのステッカーを貼って対応、傷ついたら早めにニスで補修。
 
他にも問題はあるかな~。すると、じゃあ、だめな艇なんでしょう?とかいう短絡思考の方も出て来そうですが、いいところもいっぱいあるのです。
 
波の中で安定性が高い。沈する気配さえない。これは海で遊ぶ上で大切な、安全を優先している人には最適な性能でしょう。
 
引きずりに強い、分厚い艇底。ヘビーハイパロンはやすやすと穴を開けたりしないのです。
 
気品のあるデザイン。まあ、これは好き好きかな?
 
安い価格。ゆえに、私の所にあるのです。ちなみに、ラダー、スカートもセットで150,000円くらいだったかな?
 
最高の艇ではないかもしれませんが、重くても、嵩張っても、頑張れば電車に乗せられます。事実、これで何回も電車やバスで海や湖へ行っています。そして、改造を施して私に合った艇に成長しています。
 
パフォーマンス自体はかなり高く、外洋を航行することもできる能力も秘めているそうです。この艇の前モデルは、ジョン=ダウド氏著、シーカヤッッキングにも、「フォールディングタイプとしては例外的な、本格的なシーカヤック」と分類されています。(うろ覚え、後で訂正を入れるかも)
 
おひとつ、いかがでしょう?


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ノーティレイの木製フレームは綺麗で気に入っていますが、組み立ては変態的に大変ですよね。w
うちのはスキンの中でフレームを組み立てるタイプなのでうまくセンターが出ないと何度もやり直しになってウンザリします。それが嫌で若干遠退いていたりします。

古い記事にばかりコメントしてすみません。
最近はカヤックをされていないのかな? 削除
TimeTripper
2018/4/27(金) 午後 6:35
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> TimeTripperさん
そうですね、なぜか遠ざかってしまっています。いくつかの要素があるのですが、たまたま行ける日程で海が荒れたりすることと、会社同僚と行くときには川下りなどが中心になってしまうのでカナディアンやダッキーを引っ張り出してしまいます。それと、自転車レースが春秋にあり、それに向けてトレーニングするようになってしまったのでどうしても海に行けずにいます。

それでも毎年海に出ることを狙ってはいますので、天候や海況の条件が合えば出ると思います。 削除
2018/4/27(金) 午後 7:02
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グリーンランダーのガンネルは、こんな感じで割れています。
右の溝がヒンジの入るところです。色が黒っぽく変色しているのは、海水が滲み込んできたためと思われます。
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違う角度から。ヒンジの金具に擦れて、塗装が剥げています。ここから滲み込んだのでしょう。傷んで来たらニスを塗って補修しているのですが、この部分は金具に隠れるところなので塗り直していませんでした。真鍮のリベットで固定されているので、おいそれと外すわけにはいきません。
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接着剤は2液式エポキシ系を使用しました。耐水性が高いので海での使用には向いていいるでしょう。両面に塗り、圧着させます。
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待つこと24時間以上。直った!かな?
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ファスナーのスライダーはウェブサイトをあちこち見ていますが、なかなか該当するものに行き当たりません。
このファスナー、なかなか使うところがないのでしょうか?
 
ところが、意外なところで発見しました。まずはジャックウルフスキンのサイクルザックです。そして、ブラックダイヤモンドのウエストポーチ。
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グリーンランダーのスライダーと全く同じものでした。ウエストポーチのこれ、ダブルスライダー仕様なので片方もらっても大丈夫、移植してしまいましょう。取っ手の取れたスライダーを戻しておけば今まで通りの使い心地をのこせるでしょう。
 
ビルジスポンジも新調しましょう。これ、淦汲み用スポンジなのですが、海水をしみこませて艇内から淦を抜くのに使います。
スポンジはジェーソンで一枚20円もしたスポンジをぜいたくに4枚も使い、破れた洗濯ネットを使ってケースを作るのです。
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グリーンランダーを早く海に戻らせなければ。ぐずぐずしていると冬になっちゃいますね。
 
忙しすぎて、昼ごはんは手軽に、これで作ります。ホットケーキミックスで作る、ベルギーワッフルです。
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出来上がり。これに朝の残り物などを平らげました。
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昨日帰宅が遅くなったので、今日シーカヤックの手入れをしました。ファルトボートはリジッド艇に比べてメンテがめんどくさいと言いう人もいるのですが、慣れれば案外楽なものです。
 
雨水タンクから引っ張ってきた水を、高圧洗浄機を通して塩と砂を落とします。自宅のプールに水をためて、ロープや生地類の道具は水に付けておきます。
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骨組みもプールに丸ごとつけて塩抜きします。自宅にカヤックが入るプールがあるといいですよ。濾過はないので、かけ流しにしています。
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船体布は裏返して、中も洗います。グリーンランダーはボトムの生地が硬いので、バウは最後までひっくりかえせません。
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水を抜くために、バウとスターンを持ち上げて吊るします。乾くまでかなり時間がかかります。エアチューブが入るようになっていたり、結構複雑な構造なのです。紫外線はよくないのですが、生乾きでカビるのはもっとよくないので仕方がないですね。
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塩抜きが終わったら乾燥させます。
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車の中も掃除をします。ハイブリッド車は1500WまでのAC電源が取れるのでこういう感じで掃除機がかけられます。
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壊れたところはここです。ガンネルのヒンジ部分でパキッといってしまいました。水を含んではめあいがきつくなり、ヒンジでないところで曲げてしまったようです。壊れたファスナーはスターンデッキの、下のスライダーの取っ手です。スライダー交換できないかなあ。ちょっと調べてみるか。
 
ガンネルは新しい木を用意するか、接着剤かです。今回はとりあえず接着剤を試し、ダメなら交換にしてみましょう。
 
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午後は水元公園でリカンベントライド。
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充実の3連休となりました。グリーンランダーの修理は宿題。
 
夕食は私の当番、御大の義兄様よりいただいた鯵の味噌漬けをいただきました。美味しい味付けで、いくらでも食べられちゃう感じでした。ご自分で釣って、処理して、冷凍と、ずいぶん手間がかかっています。ありがとうございました。

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