IMGP0647

付属マニュアルのコピーを九太郎さんに頂いていましたが、抜けているページがありました。九太郎さん、販売会社に問い合わせたところPDFで完全版を送ってもらったとのこと、それをJPEG変換して写真扱いでFBで送ってくださいました。忙しい中、本当にありがとうございました。早速印刷して老眼対策を施したA5完全版を作りました。

明らかな間違いや日本語的におかしい部分があってなかなかつかみにくいのですが、実機を触れながら理解を進めました。前回書いた三毛ジャガー式取説には不備もあったので今回完全版を目指して記していこうと思っています。

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§1 ツーリング当日、集合したらインカムを接続します。

手順
1 1番機の電源を入れる。(インカムボタン、ファンクションボタン同時3秒押し)
2 2番機の電源を入れる。(インカムボタン、ファンクションボタン同時3秒押し)
3 1番機のファンクションボタン5秒長押し→赤青激しく点滅
4 2番機のインカムボタン5秒長押し→青点滅
5 「デバイスの接続に成功しました」とアナウンスがあったら2番機のインカムボタンを押し、接続を切る。
6 1番機の電源を落とす。(インカムボタン、ファンクションボタン同時3秒押し)

7 3番機の電源を入れる。(インカムボタン、ファンクションボタン同時3秒押し)
8 2番機のファンクションボタン5秒長押し→赤青激しく点滅
9 3番機のインカムボタン5秒長押し→青点滅
10 「デバイスの接続に成功しました」とアナウンスがあったら3番機のインカムボタンを押し、接続を切る。
11 2番機の電源を落とす。(インカムボタン、ファンクションボタン同時3秒押し)

12 V4の電源を入れる。
13 3番機のファンクションボタン5秒長押し→赤青激しく点滅
14 V4のAボタン長押し→赤青激しく点滅
15 V4のAボタンを押す→青ゆっくり点滅
16 「デバイスの接続に成功しました」とアナウンスがあったら3番機のインカムボタンを押し、接続を切る。
17 3番機の電源を落とす。(インカムボタン、ファンクションボタン同時3秒押し)
18 V4の電源を落とす

19 10秒以上待つ

20 V4の電源を入れる
21 3番機の電源を入れ、インカムボタンを押す
22 2番機の電源を入れ、インカムボタンを押す
23 1番機の電源を入れ、インカムボタンを押す
24 つながり具合の確認、マイクの位置の確認

以上、24の手順を踏んで完了!
※接続はすぐの場合もあれば、時として4秒くらいかかることもあります。慌てずに待つという事も必要でしょう。

解説

前回からの変更点は、コメントで書いた通りやはりV4のAボタンでは恐らくペアリングの切断、接続ができないと思われるからです。T9Sで無理と書きましたが、私の手元にあるインカムでは最もV4に近い構成のV8でもできなかったのです。かすかなピー音だけはなるのですが、なんら変化はありません。また、V8のスピーカーからはエラー音と思われるブザーが鳴ります。

そこで、手順16を「V4のAボタン」から3番機のインカムボタンに差し替えました。また、旧手順23もV4での接続が不可能なので、20から23まで接続順を入れ替えました。

§2 走行中にペアリングが切れた場合の対処方法


パターンA 1番機だけが切れて、他3台がつながっている時
対処方法 2番機のインカムボタンをゆっくり2回押す


パターンB 4番機V4だけが切れて、他3台がつながっている時
対処方法 3番機のインカムボタンをゆっくり2回押す

パターンC 2番機と3番機の接続が切れ、1番機と2番機、3番機と4番機の接続は継続している状態
対処方法 2番機のインカムボタンを2回押す

パターンD 3番機と4番機は接続しているが、1番機と2番機と3番機の接続が切れた状態
対処方法 2番機のインカムボタンを1回押す

パターンE  1番機と2番機は接続しているが、2番機と3番機と4番機の接続が切れている場合
対処方法 2番機のインカムを2回押して1,2,3を接続し、次に3番機のインカムボタンを2回押す

パターンF 全てのインカムの接続が切れている場合
対処方法 2番機のインカムボタンを1回押し、次に3番機のインカムボタンを2回押す



解説
ややこしいでしょうか?このインターコムは回線それぞれにボタンを割り当てるタイプではなく、2回線とも一つのインターコムボタンで接続、切断する仕様なのでこのような操作が良いと思うのです。

最初に安定したチェーン接続の為、一台ずつ接続していきますが、反対側のユニットの電源を落としておかなければならない理由もここにあります。この方法を走行中に、コミュニケーションなしでやるなんて、無理でしょう。走行中は2台一緒の接続を試みた方が、仮に安定度が下がったとしても現実的だと思われます。

操作マニュアルに「多人インターコム会話中の時に電話がかかってきて、一つのユニットが切断される場合は通話後、自動的に再接続されます。距離や通信が原因による中断の場合はインターコムボタンを押して、再接続してください。」とあります。圏内に入っても自動では接続しないようです。ちなみにV8とT9Sは自動で接続しました。

FODSPORTSの動画から、再接続の方法を読み取りました。本来1番機、4番機の接続が距離や電波状況により切れた時にはそれぞれのインカムボタンを押すといいのですが、切れたとわかるのは自分の繋がっている回線だけで他の回線については分からないのです。2番機、3番機はそれぞれ2回線つなげているのでそこは分かるし、1番機との接続が切れたこともブリッジの2番機を通して3番機(4番機もつながっていれば)も分かります。

同じように、2番機、3番機の間の回線が切れた時にはもちろんお互いにわかります。つまり、ブリッジ接続をしている2台は状況把握能力が他2台より高いことになります。

説明がややこしくなりますので、1-2番機間の回線をα、2-3番機間の回線をβ、3-4番機間の回線をΓと称することにします。

αが切れてβ、Γの接続が維持されている場合、1番機はその他の回線状況を知る由もなくもちろん連絡も付きません。β回線が切れていないなら自分のインカムボタンを押せば済むのですが、切れているなら2番機のインカムボタンを押す必要があります。1番機が自分のインカムボタンを押して再接続した結果、β回線も切れているとわかった時には結局2番機のインカムボタンを押して切断、もう一度押してα、β両回線の回復をすることになるからです。つまり、1番機使用者は、α回線が切れた時にどうすればよいのか判断に迷うことになります。

2番機のインカムボタンを1回押すと、α、β両回線が切れていたら両回線とも接続します。しかし、どちらかだけが切れていた場合にはつながっていた方の切断だけが行われます。もう一度押すことでα、β両回線が回復します。この方が無駄がなく効率的だと思うのです。さらに、Γ回線については4番機はV4なので、4番機から回復することはできません。3番機のインカムボタン操作でのみ再接続ができるからです。そんな事情から2番機、3番機の使用者には回線回復の操作をお願いしなければならないのです。

β回線が切れた時にの操作は2番機、3番機どちらでもよいのですが、あらかじめ操作の優先を決めておいた方がスムーズだと思われるので、だって何しろしゃべれないんですから!、2番機に回復の操作義務を与えることにいたしました。

1番機、4番機は接続が切れても「何もしない義務を負う」
2番機はα、β回線の回復義務を負う
3番機はΓ回線の回復義務を負うが、β回線をΓ回線回復のために切断した場合のみ回復させる義務を負う

片方だけ切れた場合には一旦両方きり、両方接続する
両方とも切れた場合には接続する

と考えればスムーズじゃないでしょうか。


§3 有線AUXについて

説明書に「音量+、音量+を3秒間長押し」と記されています。+ボタンは2つ無いし、イラストでは-ボタンと+ボタンを押しているので表記ミスでしょう。

さて、他機と接続したままAUX端子に音楽を流すとインカムの声と音楽はミックスされてスピーカーから聞こえます。インカムボタンを押して切断するとAUXも切断されます。回線を回復させるとAUX入力も回復します。次に、+-ボタンを3秒押してみます。するとインカムボタンを押して回線を切断してもつなげても、AUXからの音は出っぱなしになります。そして説明書には「ワイヤーモードがオンの時、M1-S PROがオフになるまでオンのままです。」とあります。何この謎仕様!

結論から言えば、単独で有線入力を使用するなら(他機とのペアリングをしないので)AUXをオンにしなければ音は出ないが、2台以上で使う場合には音を止めたいときに一発で止まるAUXオフのままの方が良いと私は思いました。料金所や駐車場などで音を止めたいシーンて、けっこうある物です。単独で使用する場合に一発で音を止める方法はインカムにはないので、音源の電源オフや再生装置の一時停止などをすぐにできるようにしておいた方がいいかもしれません。あるいはそのシーンが近づいてきたらボリュームを下げるとか。

さて、これだけ理解できればきっと快適に使用できることでしょう。いや、実際に使ってみなければわかりませんね。


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