実は数日後の升席のチケットが手元にあるのですが。
昨日のこと。
「明日休みだから、ちょっと国技館行ってくるね。自由席券買って、錦木だけ見たら帰ってこようかな。」
ちょとまてちょとまてお姉さん!俺も実は公休だよ。
「え~、来なくていいよ。」
そう言われても付いていくのです。朝7時ちょと前に家を出て、金町までバスで、小岩まではバスが超混みだったせいもあり、ええい思い切ってタクシーだ、これが3ナンバーだったので大型料金で思いの外高くついたけど遅くなってチケットを手にできなければすべてがパーになるのでこれで良し、総武線で両国まで来ました。到着は7時40分でした。
整理券は330番台、400枚しか発券しない(係員は400はないと言っていましたが)まずぎりぎりだったかな?列は思いの外外国人が多くて、さまざまな言語が飛び交っていました。

館内に入って、向正面の最後列、端の通路側2席を確保。それが済んだら一旦外へ出ます

100円ショップでいつくかの買い物をして、ドトールコーヒーでモーニング。新聞は持って行った物を読んでいます。

館内へ戻ったらしばらく観戦します。岩手県のご当地力士、あるいは葛飾区近隣の力士を応援します。息子の高校の後輩、朝倉はしこ名を替えて柏王丸、応援の甲斐あり本日も勝ちました。
11時45分、ここへ並びに行きました。九重部屋のバラエティちゃんこ、千代丸も大好き九重部屋特製の「塩ちゃんこ」です。

凄い行列ですが、案外早く進みます。

塩ちゃんこでしたが、思ったよりは薄味で、比較するなら伊勢ノ海部屋のソップ炊きやみそちゃんこより私的には好ましい味でした。勢関、錦木関、ごめんなさい。

「力士が通りまーす。」

ひよの山が通過していきました。
さて、ちゃんこも食べたし、本格的に昼ごはんにしましょう蕎麦がいいと妻。しかしレストラン雷電は大行列、それなら弁当でいいんじゃないの?

妻は幕の内弁当、私は高安弁当にしました。あと、お土産用に焼き鳥も忘れていませんよ。

高安の好物が入っているのだそうです。サバの味噌煮は甘めの味付けでした。蓮根の海鮮サンドは茨城の名産ですね。

食べたら入り待ちをします。ここに毎日通っているオジサマ隣り合わせになり、彼の撮影した写真などを見せてもらいました。撮影した写真を力士にあげているのだそうです。
雨がぽつりぽつりと降る中、ちらほらと力士が入場してきます。こちらは阿武咲関ですね。サインをいただいたことがあります。

栃煌山関の入場。独特の風防で遠くからでも判別がつきました。

矢後関です。なんと着物の柄はトンボ!ヤゴとかけているのでしょう。駄洒落かよ!

おお、琴欧州!そうか、今はもう鳴戸親方になったんでしたね。入り待ちの列から親方!と大いに声がかかっていました。

NHKの杉山さんが通った時、杉山さん!と多くの声がかかり、照れくさそうに手を振りながら入場していきました。声がかかるのは力士だけではないのです。
雨が強くなってきました。先のオジサマ、自分で撮影した写真集を見せてくれました。
「雨の日の入りは和傘を差してくるので絵になるんですよ。ほら、これ見て。」
なるほど、これは素晴らしい写真です。それじゃあ、今日も和傘で来る人いるかな?
あ、朝乃山が和傘で来たよ!でも撮影場所が良くないね、ここではテントと被ってしまうよ。でも今更場所を変えるわけにはいかないくらい人垣ができています。

碧山です。いや顔が傘のせいで暗くなってしまいますね。ただでさえ光量が不足気味の雨天ですから、厳しい環境です。

近すぎると傘の柄が顔にかかってしまうし。

栃ノ心!がんばれ、大関返り咲きだとたくさんの声がかかりました。この写真も背景が良くないなあ。それと、雨が予想されたので今回一眼はあきらめてコンパクトカメラにしたので、バックがぼけずになかなかすっきりした絵になりません。

錦木遅いなあ。まだかなあ。
待っていると、歯を矯正中の若い女性が声をかけてきました。彼女のスマホの中には力士とのツーショットがたくさん入っていました。朝乃山や阿炎がお気に入りで、連絡先を渡したいけど渡せずにいるのだとか。巡業以外に接点がないから、どうにもできないんです、だって。妻が声をかけます。
「錦木だって、後援会のメンバーだった女性と結婚しましたから、分からないですよ。」
嬉しそうに、そうですよね、頑張ってみようかな、なんて言っていました。
14時、ようやく来ました!錦木!付き人の頂とのツーショット。雨は小雨になっていて和傘は無しでした。残念、かな?

あまり相撲に詳しくないおばさま方数名が近くで入り待ちしていました。そのうちの一人が質問してきました。
「白鵬はここ通りますか?」
「いや、横綱大関は地下から専用エレベーターで入るので、ここは通りませんし、白鵬はそもそも休場しています。白鵬のファンですか?」
「いや、好きじゃないけど(笑)、なんて言っても強いからね。近くで見たかったのよ。えー、通らないんだ。」
すると先ほどのオジサマ、振り向いてくれました。
「初日には鶴竜が、サービスなんでしょうね、ここを歩いて入場してくれましたよ。ほら、その時の写真。」
「きゃー、すごーい!鶴竜ここ通ったんだって。うわー今日も来てくれないかなあ。」
まず無理でしょうね。
あ、魁聖だ。
「え、顔見るだけで分かっちゃうの、凄いですね。どこの人?」
ブラジルです。
「えー、そうなんだ。」
いやあの、着物にも書いてあるんですけど。多分それ知らなかったのここであなた方だけかも。

「まだ来ていない有名な人いますか?」
んー、遠藤はまだ来ていませんね。あと、逸ノ城は体が大きくて独特のオーラがありますね。愛想は無くて怒ったような顔していますけどね。
「逸ノ城って身長どれくらい?」
と広げる取り組み表。
「身長193㎝、体重227㎏だって、これ何者!」
そう、こういう人たちが全力でぶつかり合うのが相撲なんですよ。
「遠藤もここ通るの!」
まあ、大関でないからねえ。
「いつ来るかな、早く来ないかな。」
あ、来たよ。遠藤。

傘さし写真は難しい!

本当に難しい!

先ほどのおばさま方、卒倒しそうな勢いで大騒ぎになっていました。雨も強くなってきたし、館内で観戦するとしますか。
安美錦の登場です。十両では一番人気だったかもしれません。出てくるだけで館内は騒然となりました。今日の相手は彩でした。安美錦が勝って、館内大いに盛り上がりました。

葛飾区出身剣翔は陸奥部屋の霧馬山と。霧島さんとこの若い衆は地力を付けてきましたね。関取になって活躍しているから、師匠は大喜びでしょうね。葛飾区、次こそ頑張れ!

私の列にいた白人の兄ちゃんが、私に声をかけてきました。
「Who's that?」
土俵を指さしています。どうやら取り組みが誰と誰なのか、見当がつかない様子。これだけインバウンドが多いのだからもうちょっとわかりやくしてあげればいいのに。仕方がない、俺が何とかしてやるか。
「Right said Gagamaru,
left side Chiyonoumi.」
「Which one win?」
「Gagamaru Win」
「OK,OK,Gagamaru win!」
そう言って握りこぶしを私に向けてきました。握りこぶし同士をぶつけて祝い合います。いや、あんた臥牙丸応援していたの?
次の取り組みでも、同じように訪ねてきます。
「Mitoryu Win」
「Oh,yes,Mitoryu win!,he win!win~~!」
「Who?」
「He is Soukokurai.」
「What country?」
「China」
「Oh,China.I was in china last weak.」

「Did the Chinese win?」
「No, he loses.」
「Oh,lose!」
相撲がちっともわかっていない様子だけど、彼なりに楽しんでくれていたようです。間の人が帰ってきたらさすがに遠慮するようになりましたが、それでも時々誰?と尋ねてきました。
いよいよ幕内力士土俵入りです。

それが済んだら横綱土俵入り。鶴竜の露払いはクマちゃん錦木!

明日の取り組みです。錦木は朝乃山と!うーん、厳しいかなあ。

さあ、錦木が土俵へ上がるぞ。

懸賞旗も5本かかってる!相手は輝、不足はないぜ。

今一つ腰高の当たりだったか。

押し込まれた、いや、押し返せ!あ、突き落とし喰らって負けちゃった!

一旦外へ出て出待ちをしましょう。あ、炎鵬だ!今日も勝ったし、人気あるなあ。

待つこと数分。錦木関が出てきました。声をかけて一緒に写真を撮っていただきました。妻は恥ずかしいからと入りませんでした。

結びの一番は鶴竜と琴奨菊戦です。激しい当たり!

おっと、土俵際に追い詰められた鶴竜!投げの打ち合い。同時に転がった!館内騒然となります。勝ったのはどっち?軍配は鶴竜、物言いも付きませんでした。決まりては上手投げとなっていました。

弓取式は春日龍、ぶんぶん弓をうならせて会場がどよめきました。

今日も楽しかったね。色々な出会いもあって、いろいろな勉強もできました。傘の下の写真はもっと研究しなくてはね。

当日券は400たらずしかないのですか!
早朝駆けつけても、お相撲好きには時間が無駄になるようなことはないのですね。
やっぱり、国技館まで足をつかうと相撲の世界が違って見えるのでしょう。