3日ほど前のこと。息子に思わぬことを言われました。
「今度の土曜日、父さん公休なんだけど、何か予定有る?」
「え、俺公休だっけ。いや、何にもないけど。」
「その日にさ、彼女家に来ることになっちゃったから、家にいないで欲しいんだけど。」
「そうか、いいよ。どっか行ってくるよ。」
「でさ、天気予報では雨なんだけど大丈夫?」
「!」
とにかく雨だろうが何だろうが、10時までには家を出なくてはならなくなりました。食器を洗って風呂掃除、そして登山とライディングの準備。ヘルメットのシールドにはゼロワイパーを塗布、もちろん合羽を着こみます。
9時35分、まだ雨は降っていますがとにかく発車です。息子との約束はこれで果たせました。
自宅すぐのガソリンスタンドで給油したら、外環に乗って関越道へ。雨は強くはなかったのですが、断続的に細かい水滴を落としてくる感じでした。シールドはゼロワイパーの効果で雨が降っていないかと錯覚するくらいクリアでしたが、やはり長続きはせずに水滴が正面にたまるようになってきました。それと息子から電話がかかってきました。しかし、インターコムが回線をつなぐ前に切れました。どうした、何かあったか?もしかして家の鍵忘れたとか?
三芳SAで休憩、息子へメールをしました。そしてシールドの水滴を処理しました。
三芳で休憩中に雨は上がっていました。
川越で降りたら県道15号を西へ進みます。高麗からはこま武蔵台団地を抜けて多峯主山の横を通り、県道70号線へ。ここを西へ進めば本日の目的地、大仁田山登山口まで一本です。
丁度昼になったので、むさしのというラーメン屋へ入りました。合羽は外側は乾いていましたが、内側に蒸れが発生していたので裏返して干しておきました。
注文したのは担々麺です。
辛みはほどほどで、コクのある美味しいスープとスープが絡みやすいやや縮れた麺でとてもおいしかったですよ。
むさしので食べてから、ちょっと先に大仁田山の登山口は有りました。その手前に邪魔にならないように車両を停めさせてもらいました。
大仁田山は、ガイドブックには「篤志家向き」とあります。どういう意味なのでしょうか?そもそも篤志家が分からない私は調べてみました。すると社会奉仕、慈善事業に熱心な人とあります。さらに謎が深まります。
ガイドブックには荒れ気味と書かれていましたが、荒れている感じはあまりありません。
栗が大量に落ちています。私有林の可能性もあるので、拾うのはやめておきました。ここだけではなく、この先にも何カ所かありました。
急登を登りきると、尾根に出ました。尾根道はさらに良い道ですね。
尾根に出てからも時折急登があります。いっきに登りました。
樹林だけの山かと思いきや、このような巨大な岩石が露出しているところもありました。
道がはっきりしないのですが、赤布はしっかりしているのでそれをたどればよいでしょう。林業の作業用の道をハイカーは使わせてもらっているような感じですね。
この先の盛り上がりが頂上かな?
さあ着いた!あれ、何にもないですね。もう少し先かな?
一回降りて次のピークを目指します。
こっちでしたか地図では後ろのピークは踏まないようになっているので、林業の都合でルートが付け替えられたのかもしれません。地図が間違っている可能性も否定できませんが。登山口からここまで32分でした。
眺望はこの隙間だけです。
アップで。狭くはありますが、悪くはないですね。
下りは東側ルートを選択しました。
分岐です。地図には載っていない分岐ですね。小沢峠方面は地図に道も記載がありません。とりあえず細田方面へ行けば間違いではないでしょう。
合ってたぽいですね。ここをトラバースしたら、もう少しで車道へ出るはずです。
踏み抜いたら面白い目に合わせてくれそうな崖をトラバースしていきます。低山だからと言ってバカにできる山ではないですね。
また分岐します。これまた地図には載っていません。細田方面を選択します。
ここで分岐です。地図を見ると細田方面がルートになっていますが、左の道は破線で石地蔵まで行けるようになっています。それがこの道ではないでしょうか?車道歩いてもつまらないので、こっちへ行ってみましょう。
破線の道の入り口には案内がありますが、なんのことだかよくわかりません。でも道は悪くはなさそうです。
あれ、なんか思ったのと違うなあ。方角は有っているけども。ちなみに、柵には電流が流れているそうです。さすがは大仁田山、FMW精神ですね!トクシカはこなくてもシカは来るようです。
ずっと細田方面を追ってきましたが、ここで細田方面は右へ、進むのは原市場と道を分けます。
個人所有地を抜けていきますが、正規のルートで間違いはない様です。
またまた分岐です。来た方向は大仁田山、これから進む方向は原市場、そして分岐する方向は「山道」とあります。一体どこへ向かうのでしょうか。
これが山道方面です。なるほど山道ですが、、、、。
こっちへ進みます。こっちも十分山道ですけどね。
石地蔵はこれでしょうか、今一つはっきりはしないのですが。そうなると四十八曲峠もすぐということになります。
その先に愛宕山の登り口がありました。愛宕山は地図には載っていません。すぐそこが山頂のようですので、登ってみましょう。
412m愛宕山山頂です。
愛宕山山頂にはベンチとテーブルがあったので、現在位置の確認をしました。地図には名前はないものの、この位置にピークが存在することが確認できました。道は間違ってはいないようです。また、歩行中に息子からメールが入り、ここで確認しました。今日はありがとうございましたとのこと。しかしここは圏外だったので後で打ち直しました。
その先も分岐が沢山ありました。とにかく原市場方面へ行けばよいようです。
新しい地名が出てきましたね。タブの木って、なんでしょうか?それと、四十八曲峠はここから400mの区間を言うのだそうです。地図、間違えちゃったね。ていうか、それって峠じゃないじゃん。
つまりはこの辺りが四十八曲峠ということですね。
400mを過ぎたら、大きく道が曲がりました。この道の曲がりは忠実に地図に記載されています。全部で4カ所あり、数も方角も正確な記載でした。
4つ目のカーブを曲がると沢沿いに出ました。このまま神社の前まで沢沿いでしょう。
あれ、唐突に住宅街へ出ましたね。
これでも一応地図にもコースガイドにもある道ですよ。
神社の前の道へ当たりました。案内板がありました。これがないと気がつかないでしょうね。
雨後の登山でしたから、ブーツもジーパンもドロドロですね。ブーツはコミネSB-2、ジーパンはコミネPK-715ライディングジーンズです。プロテクターは入れたまま歩いています。
美しい集落ですね。下の写真の一番奥で川を渡ればもう県道70号線です。
唐竹橋のバス停がこちら側の登山口には一番近いようですね。後は県道沿いに歩けばゴールです。
入間川もこの辺りは大変に綺麗ですね。川遊びができるスポットもありました。
オートザムAZ-1かもしくはスズキキャラが!
登り口に到着です。ここまで2時間弱の山歩きでした。時間は短いのですが、なかなかに歩きごたえと読図力の必要な山でした。それと、蜘蛛の巣がひどかったですよ。
初雁橋を渡ります。
三芳SAで一休み。あとは渋滞もなく、すいすい帰れました。
家に帰ると笑顔で息子が出迎えてくれました。とても楽しかったとのこと。そうか、それは良かったな。雨なので行くつもりはなかったけど、お前のおかげで俺も案外楽しい一日になったよ。
まだ足に疼痛があり本調子ではありません。黄葉も本番で間に合うかどうかあせっています。
位置関係がつかめず、地名を参考に大仁田山を当たってみました。
埼玉県方面は西武新宿線で「田無」まで行ったことあります。いるま市、飯能市は見当もつきません。
ああいうところまでバイクで行って登ってくる情熱はすごいです。
埼玉のブログ友が結構多いので、武蔵野の図面を見るのが好きです。
鎌倉幕府は武蔵野の御家人が多いのでけっこう見てます。
私の祖先は海老名市と三浦半島です。そういう目で見ると歴史がごちゃごちゃで、現在の地図では当時のあり様がよくみえませんね。
私のブログを地図で追っていただけるとは、大変ありがたいことです。大仁田山はかなりマイナーな低山ですからなかなか見つからないかもしれません。すぐそばにフォームラーランドラー飯能があるので目印になるかもしれません。
三浦半島にご先祖様がいらっしゃるとのこと、鎌倉武士団の末裔だったりするのでしょうか。
少し南東方向に岩藏温泉とか塩舟観音があって、数年来、その付近の病院に用事があるのです。
それと、なじみの棒ノ折山がすぐそば。
でも、この大仁田山はボクの視界にありませんでした。
頭のすみに置いておこうと思います。
秋になって日が短いうえに、午前が雨で行動時間が短い、雨が上がっても雲が低くて眺望が望めない、それゆえに登る気になるという不思議な山です。正直、人に勧められる山ではないです。蜘蛛の巣のひどさは特筆モノ、さらに熊まで出るという看板がありました。
はい、そうなりました。今度の1月には成人式なので、むしろ遅いくらいです。
ブログを書き始めたのが5年前、彼は中学生でした。年をとるのが本当に早くなりました。