三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

2014年08月

深夜、激しい雨音で目が覚めました。時計を見ると20時40分。モノポールシェルターは幕体と耳が近いのです。うーん明日はどうするかなあ。

2014年8月26日

3時起床します。ダメだな、雨は全くやむ素振りがありません。しばらくシュラフの中で体を横たえていました。4時20分、いい加減寝疲れたので寝袋から出ます。

まずはストーブに火を入れます。朝食はカップヌードルリフィル。ゆっくり食べながら今日の行程を考えます。昨日の天気図では温暖前線が南から上がってくる感じでした。湿った空気を持ってくるでしょうから、冷たい空気の上にせりあがって、今雨が降っているのだと考えられます。昨日の予報では降ったりやんだり、しかし今は降りっぱなし。いや、あれは松本だから、それより標高の高いここは事情が違うぞ。頭の中でモデル図を書いてみます。

上空に寒気が入っているかどうかが分からないし、低気圧、そして前線の動きもわからない以上、予想の範囲でしかありませんが、これは今日中に雨はやむ!よし、行くぞ。

食べ終えたら食器を片付けサブザックに必要物品を詰めます。食糧、水、ファーストエイドキット。それに雪渓歩きが予想されるので軽アイゼン。タオル、サングラス。あとはロールペーパー。それをビニール袋に小分けして、さらに45ℓゴミ袋に入れて縛って防水にし、それをザックに入れます。9ℓしかないエクストラポケットはもう一杯です。もし、途中で晴れたら合羽を脱いでも入れるところがないな。細引きも持って行こう。

6時15分、雨が小雨になるのを待ってテントを出ます。
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歩きだしてすぐ、意外な近さで大曲まで来てしまいました。6時32分です。雨も弱くなっています。予想が当たったかな?
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大曲からまたまたわずか、6時47分に雪渓に出ました。MtDAXの軽アイゼンを装着し、一歩一歩踏みしめながら登ります。雪面は硬く、アイゼンはよく利きました。
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7時19分、天狗原分岐に到着。この辺りから再び雨が激しくなってきました。

8時06分、坊主岩小屋分岐。雨は変わらずに降っています。しかし風はなく、これなら登頂できるでしょうか?やや空腹を感じてきました。しかし、この雨の中でザックをあけると濡らしてはいけないものを濡らしてしまいます。雨除けがあるところまでは我慢するしかありません。水だけはハイドレーションを工夫して組んできたので問題なく補給できています。

播隆窟がありました。そこを使って雨をよけ、ザックをあけようと思いましたが、下山中の学生グループが写真を撮っていたので
「ちょっとそこいいですか~。」
と入って行くのはさすがに気まずいので素通りしました。

8時12分、そのすぐ上のくぼみを使ってザックを降ろし、1本取ります。
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雨に打たれながらレーションをほおばります。うーん、天候は回復しないなあ。空腹が解消されたらまた、歩行開始。

秋の気配を感じる季節ですが、まだまだ高山植物は咲いていますね。夏山真っ盛りという雰囲気ではさすがにありませんが。


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8時42分、殺生ヒュッテ分岐通過。下山してくる方々の情報では、稜線は風が吹き荒れているとのこと。穂先への登頂を断念している人が多いということですが、登ってきましたよ、という人もいました。この辺りまで来ても全く穂先は見えません。雨雲の中にあるのでしょうか。

9時26分、槍ヶ岳山荘到着。なるほど、これは風が強いですね。帽子を飛ばされないようにしっかりとかぶりなおしました。屋根の下でサックをあけ、レーションを食べます。さあ、どうするどうする。

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山荘の中から数人の人が出てきました。荷物は中に預かってもらったら、とアドバイスをいただきました。山荘の中に入れてもらうと、ストーブが焚いてあり、女性グループがストーブを囲っていました。

合羽から水が滴るので土間とはいえ、ちょっと気を使います。しばらく外の様子を観察します。

雨は全く変わりなく、降りっぱなしです。そして風も吹きっぱなし。しかし、突風はないように見受けられました。登っても景色は全く期待できないでしょうね。でも、空いている槍なんてそう滅多にあるものではないでしょう。それにここで登らずに帰るとすっきりしない気持ちを持って帰ることになりそうです。

9時45分、よし、行くぞ。意を決して外に出ます。風で合羽のフードがばたつきます。

案内板に導かれ、取り掛かりました。写真で見るよりは高度感もなく、落ち着いて登れます。ホールド、スタンスが豊富で、しかもほとんどがしっかりしていて安心して体重を預けられます。雨でぬれていてもしっかりとつかめば問題は感じません。ピンやくさりがありますが、登りではほとんど使わずに登れました。

一旦登ったら平坦の場所に出て、そこからまた登行です。風が強く吹き付ける時には4点確保で耐風姿勢、弱くなったらまた登るという感じで安全確実な登行を心がけました。
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2連梯子の下まで来ました。そこで、降りてきた方とすれ違いました。
「上はどうですか。」
「この梯子、2つ登ればそこが頂上ですけど、風が強くて結構厳しいですよ。」

登り出してすぐ、梯子の裏から強く風が入り、梯子から体をはがそうとされました。4点確保でこらえ、弱くなったらまた登行します。そんな調子でゆっくり上り、2つ目の最上部を登りきれば、登頂です。10時7分でした。

北のはずれに祠があります。そうだ、この裏が北鎌尾根だ、と覗こうとすると、ドン!と背中を押します。もちろん風です。
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やばいやばい、余計なことするもんじゃないね。祠の隣に私の慰霊碑が立っちゃうかもしれませんからね。

槍ヶ岳山頂にたった一人でいることはまれでしょうね。私の人生で最初で最後かも。でも、それを味わうのはもう十分です。記念写真撮って帰ろう。誰かとってくれる人は、、、、。いないか。仕方がありません。セルフシャッターで、、、、、。カメラが飛ばされちゃうぞ。それならこれしかないな。2秒セルフタイマーで自撮り。
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登頂2分、下山しましょう。長生きしたければここに長くいてはいけません。まだ年金だって払っただけです。もらう前にその資格をなくしてたまるか。いや、今日できた新たな目標だって達成していないぜ。眺望のよい時に槍ヶ岳に登頂するっていう目標が。下りはこっちの梯子ですね。
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下山していると、すれ違いに登って行くグループがいました。この荒天の中、よくやるよ。物好きもいたものです。本当に気を付けて下さいね。
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下りは比較的良いルートが割り当てられているようで、あっさりと下ることができました。

10時23分、槍ヶ岳山荘まで下りました。あとは元来た道を下るだけですね。楽勝!

雨が降り続いていたので、沢が増水していました。先行する若者2名組、ちょっとビビり気味だったかな?
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登山道は一部、沢と化しています。
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そしてあちらこちらから、登山道へ多量に水を入れる流れ込みができていました。
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行きにはこんなことにはなっていなかったのに。わずか数時間でものすごい変化です。自然の脅威を感じますね。
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12時09分、ババ平テント場到着です。合羽を脱ぎ、テントに入ります。ババ平連泊で正解、この激しい雨の中のテント設営では人生が嫌になっているかもしれません。

合羽の性能が良いからでしょう、衣類はあごと袖から流れ込んだところと、ズボンは裾が濡れているくらいでほぼドライでした。プロモンテのゴア合羽、なかなかいいですね。

しかし、一応すべて着替えました。完全にドライになった所で昼ごはんにします。

昼ご飯を終えたら、記録の整理。ん、テントの中に雨が入ってくるぞ。どこか穴が開いたか?いや、そうではありません。テントの生地に雨が当たると、その衝撃で結露がはじけて飛ぶのです。シングルウォールテントの限界だなあ。やはりフライがないと日本の山はきついですね。いや、わかって買ったのですけどね。

天井のループに細引きを通して靴下を干そうとしますが、細引きを通しただけでループが落ちてきました。なんじゃこりゃ?接着剤で止めてあっただけなので、それが劣化して剥がれてしまったようです。

モンベルさん、こういうことがあるとブランドの信頼なくしますよ。

13時を過ぎるころ、一段と雨は激しく降り、テントの中は結露が飛んで霧になっています。これいつまで続くんだろう。もうすべての衣類が湿ってしまいました。合羽着ていようかな、と思うくらいです。ブリーズドライテック モノポールシェルターの限度なのでしょう。

せっかく着替えた乾いた衣類をこれ以上濡らしたくはないので、シュラフカバーに入れた寝袋に避難します。そして、いつの間にか寝てしまいました。

15時30分、目が覚めました。小雨になっています。今のうちに水汲んでおこう。傘を取り出し、ウォーターキャリーをもって水を汲みに行きました。行ったといっても、本当にすぐそこ、狭いババ平の反対側です。

汲んでいる最中に雨が上がりました。空を見上げると青空が広がっています。少しでも干しますか。パワーショベルをお借りして物干しを作りました。
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今登れば槍ヶ岳はどんな表情を見せてくれるのでしょうね。
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夕食は鹿島槍の残り、ジャコごはんと麻婆茄子、それに味噌汁です。食後にはドリップコーヒー。ドリップした後の処理が大変なのですが、ジャコごはんの入れ物がファスナー付なので水分を出さずに持ち帰ることができます。ドリップコーヒーはそういう食事とセットなら気楽に楽しめますね。
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18時、妻にメールしました。
「今日は遅くまで起きているので、仕事が終わったら電話ください。」
その10分後、電話が来ました。今日の報告と、明日の予定を伝えました。

だいぶ夜遅くなってしまいましたが、18時30分、就寝しました。

夜半に目が覚めました。時計を見れば22時10分です。雨は止んだままです。そうだ、きっと星が見られるぞ。テントのファスナーを首が出せるだけ開け、顔の部分だけめくりました。思った通りです。一面の星が暗闇を照らしていました。立て続けに流れる流星。天頂には天の川がくっきり見えます。人口の明かりは一切見えません。

例によって星が多すぎ、星座を結ぶのに骨が折れます。星座盤持ってくればよかったかな。夏の大三角形、それを元に白鳥座、こと座、わし座などは見つけられましたが、それ以上はどうもよくわかりませんでした。明日の天気はどうなんでしょうか。まあ、これだけ晴れていれば大丈夫かな。30分ほど眺めたらテントのファスナーを締めました。


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    あれ~~! 大雨の中を登っちゃったんだ。
    気合いが入ってるなあ!

    今度は天気を見定めていく、と決めたみたいですね。
    山って、降っても晴れても面白いもんね。 削除
    2014/8/29(金) 午前 0:25
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    槍ヶ岳登頂おめでとうございます。
    かなり厳しい登山だった様子ですね(^_^;)
    登山道があっと言う間に川になるって
    怖いですね~(´・Д・)」
    渓流釣りなら経験がありますが、急な斜面じゃ
    オラもビビってしまいますよ(笑) 削除
    2014/8/29(金) 午前 8:38
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    山のMochiさん、コメントありがとうございます。

    雨が降らなければ雨の山を歩けませんから。能力の範囲内であれば、ですけど。装備も体力も。

    槍沢ルートは山行十話の舞台にもなっていたので、思い出しながら歩きました。本体と合流予定だった殺生ヒュッテ、するとそこを下ったところにある雪渓がグリセードをしたところか、ずいぶん正規ルートから離れているなあ、とか。ここで滑落停止機能を持たない拾った棒でグリセードしたとは、バッカス隊長の胆力には畏怖の念を抱いてしまいます。 削除
    2014/8/29(金) 午前 9:00
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    kikuさん、コメントありがとうございます。

    おかげさまで、無事に、そして楽しく登ることができました。写真で見るほど実は厳しい山行ではなかったんです。撮影の仕方でそう見えるようにしてみました。

    学生時代、渓流釣りの方とテント場で一緒になり、イワナをごちそうになったことがあります。沢登りをしている我々でも入らない山深い渓流に、激しい流れの中、ザイルなしで腰まで浸かって釣る姿にはびっくりしました。 削除
    2014/8/29(金) 午前 9:06
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  • 槍の山頂、独り占めだったんですね。雨なればこそ、ですね。
    なんか北鎌って惹かれるものがあります。岩にペンキで「←キタカマ」書いてある方向から現れた登山者に畏敬の念を感じたことを思い出しました^^ 削除
    やまさん
    2014/8/29(金) 午後 3:16
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    槍ヶ岳無事登頂オメデトございます( ´∀`)
    雨はやっぱりコワイですね。夕暮れ前の青空はホッとさせます。 削除
    2014/8/29(金) 午後 7:14
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    やまさんさん、コメントありがとうございます。

    キタカマはいずれやらなければいけないだろうな、と思っていますが、まだまだ準備が必要だと思っていますので、実行まで数年かかりそうです。

    北鎌縦走達成者は尊敬に値するとは思いますが、入る人が多くなってルートが分かりやすくなってきたので、一昔前と比べ、ずいぶん難易度は下がってきているそうです。また、無謀な挑戦だったけどたまたま登り詰めることができただけ、という人も少なからずいるそうなので、そうならないように気を付けたいものです。 削除
    2014/8/30(土) 午前 11:44
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    くまそんさん、コメントありがとうございます。

    写真で見ると確かに悲惨な雰囲気に見えますが、実際はそれほどひどいものではありませんでした。危険を感じることはなかったです。文章はちょっと「盛った」かな? 削除
    2014/8/30(土) 午前 11:46
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2014年8月24日

夕食を終え、少しゆっくりした20時30分、妻に車で駅まで送ってもらいました。大手町乗換、竹橋下車。着いた所はここです。
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毎日あるぺん号には秋葉原、新宿からも乗れますが、私の家からだと竹橋が最も便がよいですね。毎日旅行としても、カウンターがあるので一番のおすすめだそうです。

新聞社だから24時間開いているのかと思ったら、一般の人が入れるところは締まっていました。到着が早すぎたのです。他の登山客と一緒に玄関前で待ちます。9時45分ころ、中へ入れてもらえました。受付までやることはないので、中を探検です。

外から見ると円柱状になっているところがありますが、中は内側がエレベーター、外側がトイレになっていました。8基あるエレベーターのスイッチは床から生えている棒についていました。
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昔からある建物だし、「新聞社」という勝手なイメージからもっと雑然としているのかと思っていたら、モダンで洗練されたデザインだったのですね。これは驚きました。

やがて受け付けが始まり、バスを紹介されました。IBSと書かれたバスだそうです。IBSと言えば石井スポーツ!?

入り口に貼り出されたプリントで席を確認します。左側の一人掛けの方でした。
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乗り込んでみたら、照明が消されていてよく見えません。
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そのうちに乗務員が気が付き、点灯してくれました。おお、なかなかゴージャスではないですか。シートピッチもゆったりしているし、左右に幅が大きいので寝返りも打てるでしょう。リクライニングもかなり倒すことができます。そして、無段階のオットマンがついていました。フットレストもあります。どうやれば快適に眠れるか、いろいろ試してみます。
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バスはその後新宿を経由し、高速へと乗入れました。うつらうつらしていたし、カーテンも閉じていたので、どこを走ったのかはわかりません。途中2回SAでトイレ休憩がありました。私はもっぱら眠っていたので降りてはいません。

バスはヒュンダイのユニバースでした。エンジン音も心地よく、乗り心地は意外なほどよかったです。通路を挟んだ反対側の夫婦と思われる2名連れ、金属コップをカタカタやったりしてうるさかったのが気になりました。

2014年8月25日

、、、、、、、、。

車内アナウンスが入りました。
「もうすぐ上高地です。お降りの客様、お忘れ物ないようご注意ください。」
うーん、すっかり眠っていたなあ。

時刻通り、5時15分上高地へ到着したIBSのユニバース。
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トランクルームからザックを出してもらいます。あれ、なんかパラパラ来ているな。空を見ると真っ黒な雲に覆われています。良くないな。ま、覚悟の上来ているのさ。

バスターミナルの屋根の下で出発準備します。まずは腹ごしらえします。買ってきているマスの寿司をほおばります。そのうちに雨は本降りになってきました。合羽とスパッツ、それにザックカバーを装着します。6時01分、出発。
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河童橋も雨に濡れています。
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道は林道のようなもの、雨でも歩きにくいところはありませんでした。景勝地として知られる上高地、そして梓川ですから、雨でもなかなかに良い眺めです。この辺り、カヌー乗ると面白そうですが、ダメかな?
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6時45分、明神到着。雨は結構激しくなってきています。
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道は沢を横切るところもあります。渡渉点ではこんなサービスも。
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なかなか雨はやみません。
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普段の水量を知らないのですが、特別多くはないのではないでしょうか。
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7時20分徳沢、7時35分新村橋、8時08分横尾と通過します。横尾に有った看板では、「ここから先は登山道です。登山準備のない方は入山をお控えください。」とありました。

それでも道はごく平坦で今までとそれほど変わりはないように見えます。

8時45分、槍見河原で最初の一本。休憩は初めてですが、水分はハイドレーションで適宜、レーションはウエストベルトポケットから取り出して歩きながら食べていました。

槍ヶ岳は残念ながら雲の中でした。河原に出てみました。ここへ来るちょっと前で雨は止んでいます。9時ちょうど、出発。
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9時09分、一の俣、同15分二の俣通過。

9時35分、槍沢ロッジ到着。ここでババ平のテント宿泊を申し込みました。ここで予定を変更、明日は殺生ヒュッテの予定でしたが、明日も雨っぽいのでババ平2連泊にしました。2泊分の料金を支払いました。

今後の予定の欄に、
「26日槍ヶ岳登頂、ババ平でテント泊。27日上高地へ下山。天候によっては槍ヶ岳へ行かないかも。」
と記入しました。
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さて、ここからババ平までは30分の距離です。

10時14分、ババ平到着しました。
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フェースブックで友人から、「夜行バスならもっと上まで行けるでしょう。そうすれば他にも寄れますよ。」とアドバイスをいただいておりましたが、やはり自分の身体は自分が一番よくわかるのです。3列シートとはいえ、やはり夜行バスですから睡眠は十分ではありません。そしてその前の日も夜勤をしているので2連チャンで半徹夜状態です。

事実、片頭痛の前兆が現れてきました。まずはやることをやってしまいましょう。テント(というか、本当はシェルター)を張って、荷物整理をします。濡れていたものの寝袋を天日に干します。

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昼ごはんは玄米雑炊にしました。しかし、半分くらい食べたところでむかむかしてきました。これは来るな。寝袋を取りこみ、その上に体を横たえます。小1時間ほど眠ると頭痛は消失していました。改めて玄米雑炊の残りを食べます。

まだ13時か、夕食まで何やるかな。そうだ、記録の整理をしよう。メモを取りだし、写真からポイントごとに時刻を書きだします。その隣にプロトレックの高度ログを書いていきます。これ、あとでグラフ化したら面白いな。距離に対する高度と、時間に対する高度を比較ができますね。今日のルートは最初から最後まで歩きやすいままでしたから。

16時、ラジオが全く入りません。これでは天気図を書くことができません。

夕食を作って食べたら、妻へ電話します。妻にTVのデータを見てもらいました。松本市の天気と、天気図です。
「天気図は、低気圧から赤い線と、黒い線が出ているよ。そのあたりより南にあるよ。」

赤い線ってなんだ?腺に半丸か、三角ついていない?

「わかんない。じゃあ、写メで送るね。」

なるほど、その手があったか。で、送られてきた天気図は、ああ、絶望的!朝鮮半島にある低気圧から温暖前線が日本列島へかかり、途中から寒冷前線になっています。温暖前線のかかるその位置はまさに、私がいる位置の南側です。低気圧がどう動くのか、これがポイントになりそうですが、それは分かりません。しかし、温暖前線は反時計回りで進むでしょうから、これから大いに雨を降らせることでしょう。

妻には、「大丈夫そう。」と伝えました。本当に大丈夫、あんまりひどければ停滞か下山ですから。

17時丁度、歯を磨いて寝袋へもぐりました。そのまますぐに眠ってしまいました。



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怪しい天気のときの複雑な気持ちがとてもよく伝わります。
快適なバスに乗れましたね。 削除
2014/8/27(水) 午後 9:41
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山のMochiさん、コメントありがとうございます。

せっかく来たのに天気が悪い時、どう開き直るか、あるいは日程の変更するか、今までの経験から猛烈に計算する時間は良好な天候の山行では味わえない特別なものですね。

バスは少し金額がかさみますが、中年も半ば過ぎの体にはやはり3列シートが良いようです。 削除
2014/8/27(水) 午後 10:08
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私も25~27の日程で上高地へ行ってきました(観光散策^^;)
私が見上げていた雲の向こうの槍ヶ岳へ向かったんですね。
続き、どうなったのでしょうか。。。 削除
やまさん
2014/8/27(水) 午後 10:35
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やまさんさん、奇遇ですね。上高地ではすれ違っていたかも知れませんね。 削除
2014/8/27(水) 午後 10:51
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天候がイマイチですが、
気を付けて下さいね~
オラのブログに【GPV気象予報】
と言うバナーが有りますので
電波のある所なら
コレをチェックしてください
この予報は風や雨など山でも海でも
一時間毎で中々使えますよ
しかも無料!アプリも有りますので
探してみてくださいね(*^_^*) 削除
2014/8/28(木) 午前 7:28
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kikuさん、コメントありがとうございます。

そんな便利なものがあるんですね。今度使ってみます。 削除
2014/8/28(木) 午前 7:39
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毎日新聞社本社と言えばチッコイ頃の社会見学で行って以来いってないなぁ。懐かしいです。上高地初めて訪れた時はいきなり日本とは思えない景色に感動したのを覚えてます。2度目の訪問の時は川がキラキラ光っているのでもしや砂金でも採れるのでは.....と期待しつつ砂金採りを試したものの雲母でがっかり(´・ω・`)。(結局何にも採取してませんのでご安心を)三毛ジャガーさん雨で残念。でも水墨画のような景色を堪能出来たかな( ´∀`)? 削除
2014/8/29(金) 午後 7:03
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くまそんさん、コメントありがとうございます。

新聞は読めればいいので、本社に行くことはまずないですよね。上高地は実は初めてでしたが、景色の美しさは本当に天国かと見まごうばかりでした。まさか同じ国でヘイトスピーチが行われていようとは、想像もできません。 削除
2014/8/30(土) 午前 11:50
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いよいよ本日夜より、毎日あるぺん号に乗って上高地へ向かいます。直前の申し込みだったで書類は間に合わないかも、と言われていましたが、昨日郵送されてきました。

ザックはどうするのかと思っていたら床下へ入れてくれるようです。すると必要物品を入れるバッグが欲しいですね。冷房利き過ぎはつらいですから。それに槍登頂のアタック用サブザックも欲しいし、エクストラポケットを付けていくことにしました。

モンベルのある世代の製品なら付けることを前提に作られているのですが、そうでなくても工夫次第で何とかなるものです。

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エクストラバッグ上のストラップは同幅のストラップを回して固定しました。おあつらえ向きなサイドコンプレッションベルトを通すループがあったのでそこを利用しました。本来スキー板固定に使うためのものですね。
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裏側はショルダーベルトの裏の隙間を利用しました。
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加重を支えるのはここ、ザイル固定用ストラップを利用します。
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下側のサイドベルトはたたんでしまいました。それだと歩くときに振られてしまうでしょうから、したのストラップを下のコンプレッションベルトの正面部分に通しました。背負って見ましたが、問題はなさそうです。
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槍ヶ岳の天気予報ですが、25日、26日とも曇りか霧、一時雨か雷雨、27日は曇りか霧、一時雨となっています。

雨、しか書かれていない時期もあったのでましになったと捉えるべきでしょう。いや、これはあるいは上高地のホテルで優雅に過ごすコースもありうるかな~。

もう一度荷物の点検をします。そして、行ってきます。

どうも天気が悪い方へずれてきている様子です。嫌な予感はなんとなくあったのですが。

21日に天気予報で確認した時には、槍ヶ岳の天気は日本気象協会のTENKI.JPでは曇り時々晴れ、一時雨という予報だったのですが、今見ると雨。うーん、どうするかなあ。

高速バスは予約してあるのでとりあえず上高地にはいきます。問題はそこからですね。天気を見ながら梓川沿いの道を行き、横尾か、もしくは徳沢でキャンプ。天候回復が期待できないならそこまでかなあ。2日目はそこから涸沢カールまでは行けるかな?やばそうなら停滞、もしくは撤収ですね。場合によっては山小屋宿泊だなあ。現金多めに持って行くか。いずれにしても早上がりして上高地で温泉入って帰るか。

登頂しなくても、雨でも、山は案外いいものです。命っての物種ですから、とにかく無理は禁物といたします。



雨中山行といえば、その思い出は尽きませんが、まず思い浮かぶのは息子が小学3年生の時に、妻を含め3人で行った雲の平縦走です。今は無き寝台特急「北陸」で富山に入り、そこからバスで折立まで行きました。


上野駅に入線する北陸。
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曇り空であまり暑くなく、快適に登れました。
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太朗平のテント場に当時買ったばかりのプロモンテK405を張りました。
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その夜半から雨は降り出し、次の日の早朝には結構な降りでした。行って行けないことはなかったのですが、まだ小学生の息子には無理はさせない方が良いと判断、停滞しました。停滞するともう日数不足で雲の平はあきらめることになります。

雨のテントですから、やることはあまりなく、ボールペンレースなどで遊んだり、食べたりして時間をつぶしました。

次の日も雨でした。しかし、午前のかなり早い時間に小雨になったので、そのあたりを散策と思ったのですが、妻が
「もう雨はいや、本降りになる前に下山しよう。」
と強硬に主張するので、4日ある山行予定を3日で下山してしまいました。
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しかし、下山を始めてすぐに雨は上がり、晴れてきました。うーん、もうちょっとなんか考えないか?

「だめだめ、山の天気は変わりやすいから。」

1泊分の余裕があったので、富山地方鉄道を反対方向に乗って立山に出て、ペンションで1泊、最終日は立山カルデラ砂防博物館を見学して帰りました。帰りは電車便では時間がかかるので飛行機で戻りました。金のかかった山行になってしまいました。



さて、雨の予報の今回の北アルプスはどんな思い出を作ってくれるのでしょうか。


オーダージャージが完成、宅急便で送られてきました。

注文確定したのが7月24日、お盆を挟んでも1か月かからずに完成しました。すばらしい早さです。早速みていきましょう。

正面
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背面
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男はつらいよのパロディ、登りはつらいよと、寅さんの口癖、それを言っちゃお仕舞よ、を取り入れたセリフです。
この有名な名セリフ、山田洋二の脚本かと思っていましたが、じつは渥美清のアドリブが最初だそうです。初代おいちゃん森川信との掛け合いが抜群に面白く、それ以降山田洋二の脚本にも登場するようになったそうです。
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脇に入る文字と流水模様。この部分はストレッチ素材になっているので、体にぴったりサイズでもうまく着こなせるでしょう。
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もちろん、九太郎さんリクエストのカエルも木道にいらっしゃいます。ファスナーにはフラップがついていてヒドンタイプになっています。絵が途切れないので、デザインの制約がありません。これはいいですね。
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さらに大写し。かわいいですね。
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材質はなかなかよく、肌触りが軟らかなので着心地はいい感じです。身体にぴったりするカットではないのでシリアスレーサー向きではないですが、体の線を隠したい人にはいいでしょう。ポケットの位置がやや高めですから、物が落ちにく半面、わずかに手を入れにくいかな?

注文時にイラストレーターが使えない私のデザイン画を元に、デザイナーの解釈で改めて起こしてくれましたが、これがこの素晴らしい出来になりました。かなり無理な注文をしてしまい、(商品の空き袋の柄をデータ化してもらったり、水元大橋の絵を描いてもらったり)ご迷惑をおかけいたしました。もしかして別料金になるかも、と一応確認されましたが、大大大サービスで?デザイン料は発生しませんでした。ありがたいことです。

スポーツキッド下高井戸店の店長さんは親身に相談に乗って下さり、大変に感謝しています。自分のデザインがジャージになる快感を知ると、また作りたくなってしまいます。1枚からOKなのでそのうちにまたやってみようかなあ。

これから作る人へのアドバイス

まず、チーム員同士でよく話し合って方針を確認しておいた方が良いです。デザインをデザイナーに頼むのは「無料」と称していても、それはジャージを注文するからで、気に入らないからやっぱいいとか、何度も修正をかけたりすると迷惑をかけてしまうでしょう。私はその辺りを失敗してお店には大変迷惑をかけてしまいました。


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素敵に出来栄えですね~(*^_^*)
実物を見たいですね~
市原市を走って下さい❗️
見に行きます~ぅ(笑) 削除
2014/8/24(日) 午後 2:51
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kikuさん、お褒め頂きありがとうございます。

市原市は時々走りにいきますよ。Kikuさんチャレンジで帽子ゲットキャンペーンの次は「登りはつらいよ 声をかけて下さった方に何か差し上げます。」キャンペーン張りましょうか。 削除
2014/8/24(日) 午後 3:58
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思っていた以上にかっこ良く仕上がってきましたね!
どんな注文も何とかまとめる技術は「さすがプロ」です。
これを着る時は全員が完走出来るよう祈ってます。 削除
2014/8/28(木) 午後 6:38
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くまそんさん、お褒め頂きありがとうございます。

本当はくまそんさんにデザインをお願いしようかと言う案もありました。くまそんジャージ、くまそん日記常連で作ってみますか! 削除
2014/8/28(木) 午後 11:21
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