2014年2月5日 14時
水原方面ツアーを終え、ロッテホテルの前でバスを降りた私たちは、自分らのホテルへ戻ります。途中、ヌーンスクエアを見て行きます。本日20時からのショー、Cookin’NANTAの予約をしてあります。
うん、ここだ。ポスターがありました。
ホテルへ帰る道はもう、地図はいらないくらいです。今まで通ったことない道を通ってみましょう。「あびこ」という店発見です。我孫子でしょうか。近所の地名が海外で出てくると何となく親近感を覚えますね。
ホテルへ帰るには、毎回同じ地下道を通過します。そこを通る度に気になっていたものの一つがこの人形焼のようなものです。時間帯によっては人が並ぶ人気です。
試に買ってみました。中はクリームがはいっていて、外はパンケーキの粉で作ったような物でした。
ホテルの部屋で、食べながらパッキングします。もう明日は帰国です。
問題は7㎏を越えるチョコレートと、大きなバッグにぎっしり詰まった壊れやすい韓国海苔をどうやって安全に持ち帰るか、です。作戦を立て、作業開始。
妻の機内持ち込み用のスーツケースを空にし、その中へチョコレートを詰め込みます。これはチェックインバゲージにすることにします。何とかぎりぎりですが収めることができました。ホテルのサービスがよく、エアコンを切っておいても帰るころにはガンガン暖めておいてくれるので、溶ける心配があります。温風の当たらないクローゼットに入れました。
手荷物バッグに入れていた妻の分は私のザックへ入れます。バゲージ預けはもう一つ、大きい方のスーツケースに二人分と圧縮に耐えられるお土産類を詰めます。防寒着はもう峠は越えているので、必要な物を残して圧縮袋に入れて中へしまいました。結構余裕があります。
問題は海苔です。このサイズは機内持ち込みはできません。かといってバゲージではスーツケースに押しつぶされてしまうかもしれません。そこで、二つに分けて、折りたたみボストンとチョコレートが入っていた手提げバッグへ入れ、機内持ち込みにしました。
写真は自宅に帰ってからです。スーツケースに乗っている袋は両方とも韓国海苔です。
さて、荷物の目処がついたので、バゲージの余裕も計算できます。これで安心して買い物できます。
またふらりと散策へ出かけます。せっかくすぐそばにあるのだから、ソウルの百貨店を見てみましょう。新世界へ向かいます。地下街ではこんな店も発見。飛行機模型屋です。これでテナント料払えるほど商売になるのでしょうか?
新世界百貨店内は日本のデパートとあまり変わりません。ブランドショップがテナントとしてぎっしり入っています。興味のない妻にももちろん私にも、ウロウロする理由はあまりありません。
地下へ行ってみました。いわゆるデパ地下です。食料品を売っていました。ここで驚くのはその価格の高さです。韓国はキムチを作るので多量の白菜を消費すると聞いていましたが、ここではなんと一玉8000wの値札がついています。円換算でおよそ800円になります。他の物もものすごく高く、買い物かごを片手に商品を選んでいる人たちの生活水準がいかに高いかを物語っています。この建物を出て直ぐの所には南大門市場がありますので、立地的にここで買わざるを得ないといことはないのです。
写真奥の、連絡通路でつながった建物が新世界百貨店です。
驚いたところで、ファミリーファッションを謳う隣のメサへ行ってみましょう。しかしここも当然ファッションが中心で、興味のほとんどない妻にはつまらない様子。それでは南大門市場の南側を歩いてみましょう。
「そっち行かなくていいよ。それより明洞戻ろうよ。」
と妻。地図は私が持っているし、そもそも地図読めないを公言している妻なのですが、女の勘は人一倍鋭いのです。何でわかったんでしょうか。これで「そっち」にある登山道具店は行けなくなってしまいました。まあ、明日もあるからね。今日は無理しない。
地下街を抜けて明洞へ戻ってきました。道の反対側にはニューオリエンタルホテルが、その向こうにはNソウルタワーが見えます。立地の良いホテルだったので本当に楽しめましたね。築50年でも手入れはしてあるし、サービスも十分でした。
ちょっと早めですが、夕食にしました。妻が明洞餃子を食べたいというので、地図を見て案内しました。そこの様子はこちらをご覧ください。
夕食を食べても、ナンタにはまだ時間があります。明洞を徘徊してみます。なんかいろいろなものが街を歩いています。キリンもいましたね。
明洞の裏へ出てみました。意外なほどの斜面があります。そして繁華街のすぐ裏とは信じられないほどの静寂な空間です。
そこにあるレストランです。B級っぽさ全面の明洞餃子とは明らかに客層が違います。
でも、一歩街中へ戻ればやはりそこは明洞です。
教会は改修工事中でした。韓国ではキリスト教信者が国民の半数ほどいるそうです。
屋台でよく売っている物にこれがあります。食べ歩きしている人も多くいます。
私たちはオデンを買いました。魚のすり身で作った具を出汁で煮込んだものです。日本のおでんとの違いは具はただこれ一種類のみのこと。出汁も和出汁とは違っていました。
まだ1時間ほど時間があるのですが、どこかに座って休みたくなり、ホテルそばのカフェへ入りました。コーヒーもどこ入っても美味しかったのですが、特にここの物は美味しかったです。
19時20分ニューオリエンタルホテル集合でしたが、19時05分に戻るとすでに李さんはロビーで待っていてくれました。荷物を部屋へ置き、さくっと歯磨き、すぐに出発です。ナンタ劇場までは徒歩です。
歩きながら、昨日今日の行程を報告しました。やりたかったことで、できていないことの一つに足裏マッサージがあります。妻が相談したところ、ナンタが終わってからできる所を探してもらいました。予約を入れ、ナンタ劇場まで迎えに来てもらう手はずを整えてくれました。さすがは凄腕ガイドです。できないことはありません。
マッサージや汗蒸幕のアカスリなど、客引きをやっている店などには手抜きをしたり、衛生的に問題があったり、中にはぼったくりもあるということです。全部ではないのですが、観光客には見分けがつかないことも多く、確実なのはしっかりした人の紹介でしょう。李さんも言います。食べ物屋では外れはまずないソウルなのでそっちのお手伝いは要りませんが、それ以外の職種ではいろいろハズレもあります。マッサージなどはきちんとした店を紹介しますから、そこを利用した方が失敗はありません。タクシーでさえぼったくりが出現するようです。
しゃべりながら歩いているとナンタ劇場に到着。入り口からすでにナンタらしさがあふれています。
李さんがチケットを換えてきてくれました。そして扉が開き、中へ誘導されます。
「いっぱい笑って、いっぱい叫んで、いっぱい楽しんできてくださいね。」
と李さん。
筋書きはわずかに知っていましたが、それで十分でした。言葉が分かる人なら100パーセント楽しめますが、言葉が分からない人は98%の楽しみでしょう。まず大丈夫です。それに大体の意味は何となく分かるものです。
食材をリズムで切り刻むなど、食品に対する「もったいない」という気持ちの薄い韓国文化ならではショーかもしれません。商品価値のないキャベツを使用していると信じて心から楽しむことにしました。
内容はネタバレしてしまうと嫌な人も読むかもしれませんのでここまでにしますが、終了後には声出し過ぎて喉ががらがらになってしまいました。とにかく面白く、そして素晴らしい舞台でした。
終了後、劇場ロビーを出ると「三毛さんですか。」と声をかけられました。フットマッサージのお店からの、お迎えでした。
店はなんとあの、あびこのビルでした。エレベーターで上がり、待合室へ。
「予約していただいていますが、お待ちいただいてすいません。あなたたちのガイドさんが空いていないのに無理やり入れてしまったものですから。」
待合室では日本人グループが待っていました。おいしいお茶をいただきながら、待ちます。施術の終わった人たちが帰ります。大切な客なのか、オーナー自らお見送りでした。
「次は10月のご予約ですね。お待ちしております。」
ものすごい人気ですね。そんな先まで予約を入れるのか。
やがて奥の面接室へ呼ばれました。
「料金について、ガイドさんは何か言っていましたか?」
「はい、10パーセントオフだと、、、。」
「、、、そう、やはり10パーセントオフなんですね。50,000wコースと60.000wがあり、フットバス、足裏マッサージ、○○、○○(憶えていません)などのうち、6万wならフルで、5万ならどれか一つカットで、施術しています。」
それではせかっくですから、6万wコースをお願いしましょう。なにか10パーセントオフに不満がある様子です。李さん、相当な無理をしてくれたのでしょう。ありがたいけど、やりすぎも怖いよ~。
料金は前払いでした。施術中にオプションをいろいろ勧めてくる心配がないのでむしろありがたいですね。
いよいよ施術です。まずはロッカーへ通され、着替えます。渡されたローブのような服を着ます。そしてフットバスへ足を入れます。暖かいお湯が寒空を歩いてきた足に心地よかったですね。スイッチを入れると、振動とぶくぶくが出て来ました。
しばらく浸かっていると、タイマーでぶくぶくが止まりました。店員が来て、再度スイッチを入れます。もしかして、まだ前の人が終わらないのかな?いやサービスなのか?もともと2セットが標準なのか?
それはともかく、次に店員が来たら足を拭いてフットバスは終了です。ベッドにうつ伏せに寝るように指示されました。はい力を抜いてください、といい、オイルを塗りながら足裏のマッサージを始めます。痛かったら声をかけて下さい、と言われますが、どの程度の傷みなら声をかけたらいいのかが分かりません。これはちょっと痛いかな、と思っていると、
「ここは痛そうですね。」
と言われました。どうやらわかるようです。
マッサージは足首から、ふくらはぎ、そして脚全体を回したり始めました。何回も力抜いて、と言われました。あんまり人にやってもらうのは得意ではないのです。
次はあおむけです。すねのあたりをマッサージ、そしてお腹にホットパックを乗せます。気持ちよくてうとうとしてしまいそうです。
およそ1時間ほどで施術終了です。脚全体の血行が良くなっていて、筋肉が柔らかくなっていることを感じます。出口まで送ってくれました。道が分からなければホテルまで送ってくれるそうです。
店名はJuna Beayty Lineです。日本人客が多い店でした。帰国後に知ったことですが、日本のTVで紹介されたそうです。
ホテルへ着いたら、あらためて歯を磨き、就寝しました。