三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

2013年10月

最近冒険の小ささが目立ってきています。実は、ちょっと過労気味なので朝ゆっくり寝ていたかったのが主たる原因です。
 
天候に恵まれそうだったので、本当はナノック マナティトレイルを引っ張り出してカヤックフィッシングをしに行こうと昨日までは思っていたのですが、どうしても準備する時間がとれないうえ、過労気味でゆっくり寝る方を優先させることにしてしまいました。無理して体壊しては何にもなりませんから。で、結局牛久沼を軽く漕いで来ました。艇は毎度おなじみファルトシーカヤック、ノーティレイのグリーンランダーMKⅢです。
 
ここに艇を浮かべるのは初めてです。沼の岸辺にうなぎ屋があり、父が好きで小さい頃は時々ここまで鰻を食べに来ていました。お気に入りの店は寺田屋さんでしたが、今はどうなっているのでしょうか。鶴舞屋も来たことあったなあ。
 
艇は稲荷川の最下流、三日月橋付近から出られそうという情報をウェブで入手しました。駐車場も広々としたものがあり、艇の組み立てもここでやりました。5mもあるファルトを組み立てるには、8m位の長さの場所が必要になるのです。
 
「タイヤが臭い」カヤックワーゲンに乗せ、駐車場から引っ張って出艇場所まで行くことにします。これ買う前だったらとてもここでは漕げなかったなあ。なんでもっと早く買っていなかったのか、自分でも不思議です。手作りにこだわり過ぎなかな?
 
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太いゴム車輪は未舗装路でも、不整地でも、問題なく付いて来ます。そして、出艇できそうなところまで入ってきました。
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艇に乗り込み、三日月橋をくぐります。ここを越えるともうすぐに牛久沼です。
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牛久沼は狭いという思い込みがありましたが、さすがに水平線こそ見えませんが、どうしてどうして、なかなか開放感のある景色が楽しめます。市街地のすぐそばだったり、バイパスの橋が見えたりするのは、立地から仕方がありません。それゆえに1時間ほどでここまで来れたのですから。
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風弱く、気温も暑すぎず、寒すぎず、水上では全く快適な気候です。地図では稲荷川を出て右に行くと島があるようになっています。そこを目指して漕ぎましょう。
 
ああ、ここか。島というより、浅瀬になっていて葦が生えている所でした。牛久沼は岸辺がほとんど葦で覆われているので、上陸できるポイントがほとんどありません。
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鵜が水にもぐりました。しばらく潜ってから、かなり離れた所から出て来ました。カメラを向けると、飛び立ってしまいました。この距離まで接近できるのは静かに進めるカヤックならではの景色でしょう。防水双眼鏡があればさらに詳しくバードウォッチングを楽しめますね。
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西の岬を廻航すると、赤い建物が見えました。弘法大師堂です。裏からお参りします。もちろん賽銭は入れられません。
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鳥はずいぶんいろいろな種類がいました。定番のハクチョウやカラスももちろん、種類のわからない(私に知識のない)鳥もかなりいました。鳥を見ながら牛久沼をぐるりと回ってきました。
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東の岸はやはり景色がナニですね。
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さて、遅くならないうちに撤収しましょう。帰りの目印も三日月橋です。
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上陸は離岸と反対岸にしてみました。こっちの方が狭いのですが、上がってからぬかっていないのできれいに上がれそうでしたので。
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岸が反対側になってしまったので、カヤックワーゲンで橋を渡ります。車より長い5mの艇を引っ張って歩くので、それなりに気を使います。セルフシャッターなんかで写真撮っている場合じゃないんだよ!
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牛久沼は水の透明度も低く、都市の風景であることは残念ではありますが、今回の様にちょっと乗ってくるか、という時には良い場所です。鳥の多さは特筆すべきものがあり、鵜の潜水ハンティングの様子も間近で見ることができました。動力船が禁止されている点もいいですね。
 
安全上のポイントは、上陸できるポイントが少ないので、再上艇できる技術と装備を持つか、初心者は複数のメンバーで行って欲しいところでもあります。

今日は天気の良い日曜日です。先週はあてがはずれて土砂降りの中をドライブというイベントになってしまったのですが、今日は大丈夫です。ただし、風が強く、気温は低め。どう過ごしましょうか。
 
せっかく山歩きの準備をしていたのでハイキングは?
「腰が痛いので無理、自転車がいい。」
という妻のお言葉通り、自転車に決定しました。娘もオフですが、宿題が残っているので午前中に片付けさせます。
 
息子はトップチームの高校サッカー選手権県予選の応援で、朝から学校へ、そこからチャーターバスで駆けつけるのだそうです。
 
こちらも部屋の整理と掃除、そしてやっと干せたのがグリーンランダーの骨組みです。雨が続くと湿った状態で放置することになります。天候によってはこういう事態は避けられないこともあるので、やはりアルミパイプだと電蝕の恐れが出て来ますね。やっぱりその心配の少ないバタフライカヤックスの方が、、、、いや、こっちの話です。
 
お昼ご飯を食べたら自転車を積んで、常磐高速へ。風が強い日の江戸川CRは辛いばかりか、危険でもあります。ふきっさらしですから。向かうは筑波鐵道跡のCR、りんりんロードです。
 
車を常陸小田駅へ駐車、ロードを組み立てたら早速走り出します。向かうは土浦駅。ススキのそよぐ風を背に受けて、3両編成はぐんぐん進みます。
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藤沢駅で停車、ちょっと休憩。トイレと、靴の中に当たる所があって痛いという娘は靴の履き直しをしました。靴下のよれが出来ていたようです。こんな時に105円の靴下なんか履いて来るなよ。柄もヘンゼルとグレーテル、お前いくつになったんだ?
 
再び特別快速土浦行き、出発。桜並木を通過すると、1本だけでしたが、花が咲いていました。狂い咲きというやつでしょう。気候がここの所おかしいですからね。
 
                  虫掛駅通過しまーす。
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 この辺りまで来ると土浦市街が見えてきます。のどかな風景はこの辺りまででしょうか。ハスの沼がいっぱいあります。土浦の名産ですね。
 
あっという間に土浦駅到着です。本来線路はここを右に曲がらず、まっすぐ常磐線ホームと平行に入って行っていたと思われます。駅前一等地をサイクリングロードにしておくはずもなく、建物を建てのでしょう。
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土浦駅で折り返し運転です。
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帰りは向かい風ですが、少し弱くなってきました。鉄道橋が撤去されたのか、一部途切れています。下の写真、右から再びりんりんロードが始まります。
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1㎞ごとにkmポストが立っていて、現在地の把握に役立ちます。日が傾くのが早くなってきましたね。秋の夕暮れ、茜雲を西に見ながらりんりんロードを走ります。もうすぐ藤沢駅です。
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常陸小田駅のトイレがイケテイナカッタと、藤沢駅に緊急停車しました。
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ブサギロードと、その製作者です。オーナーは、「ブログに写真載せないでよね!」なので仕方がありません。
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そんなに、気にするほど人気のあるブログではないんだよ~。ちなみにジャージは亀ヶ岡高校自転車部のジャージです。半袖だと、ちょっと寒かったかな~。背負っているザックにはウインドーブレーカーが入っているのですが、それを着るほどでもなかったのですが。
 
小田城跡まで帰ってきました。左が堀、右が土塁、いちばん右が私の指です。
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走行中の撮影は画面を見て撮れないのでいろいろ写り込むのです。後でトリミングすればOK。
 
車に積み込みます。セカンドシートを1人分残して2人分畳めば、3台積んでも2台は後輪を付けたままでOKです。
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さて、夕食はどうする?今から家帰っても、夕食作ることができる時刻ではありますが。
 
5年前に夫婦で参加したサイクリングイベント、ツール・ド・さくらがわ(旧称ツール・ド・真壁)で戴いた参加記念品の中に入っていたのがレストラン、ペンギンの案内でした。一度行ってみたいとサイクリングがてら寄ったことがあったのですが、運悪く定休日でした。以来、行こうと思ってはいたのですが、交通不便なところですので行けずにずるずると年月が経ってしまいました。
 
ペンギン行ってみない?
「ここから近いの?」
ナビで検索すると、それほど遠くはありません。むしろ、早く着きすぎて夕食にならないくらいです。それなら行ってみようか。
 
時間稼ぎの意味もあり、ちょっと遠回りします。せっかくだから、高いところから夕焼けを見ましょう。のぼるはサイクリストの基本、不動峠です。ここはもう何回登ったのか、自分でもわかりませんが、車で登るのは初めてです。
 
峠からは、日の沈むところは間に合いませんでしたが、夕焼けを見ることができました。
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そこから表筑波スカイラインに入り、風返し峠から筑波神社方面へ降ります。ここからは夜景が見られました。
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寒い寒い、これは参りました。長袖ジャージを上から着たのですが、それでも冷え込みがきつく感じます。ブラッカン持ってくればもっとじっくり楽しめたかもしれませんが、ここはとっとと降りましょう。
 
真壁の町から外れたところにある、ペンギンに到着しました。
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へんぴなところにあるのでもしかして潰れているんじゃないの?なんて思っていましたが、なんのなんの、駐車場には結構な車の数を数えます。
 
基本的に俵ハンバーグがメインディッシュです。それと前菜、デザートの組み合わせです。
 
これは梨とタコ、中華風ソースのカルパッチョ。この意外な組み合わせが不思議な美味しさでした。
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こちらが鳥の変り揚げ、ラタトゥイユ添えです。
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そしてこちらが俵ハンバーグ。焼き方は「お勧めしているのはミディアム。」というそのミディアムで、ソースをかけた後、このように紙ナプキンで包んで蒸します。
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包みを開くと、おお、これはすごい!
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ソースは7種類から選べます。私はトマトソース、チーズ付き。娘は渋くフランス塩のみ、妻は和風醤油ソースでした。
 
デザートがまたすごいのです。パティシエールがデザート専門に作っているのだそうで、アイスクリームも自家製、使用している卵も近所、地産地消を実践しているようです。
 
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写真と文章ではこの味説明難しいなあ。とにかく、旨みの濃いアイスクリームで、その辺のカップ入りなんていうのとは全く別な食べ物です。
 
この技術がありながら、なんでこんなへんぴなところで営業しているのか、まったくもって不明なレストランです。今度はいろいろな人誘って、また行きましょう。コースメニューは月ごとに変るらしいので、来月以降がいいなあ。
 
高校サッカー選手権予選はどうなったのでしょう。なかなかサッカー部からのメール配信がありません。試合終了してからずいぶん経った帰りの車の中で、やっと着信しました。残念な結果が報告されていました。
 
帰宅後、どんな試合だったか息子に尋ねると、惨敗だったそうです。また来年だな。
「いやいや、向こうのエースはまだ2年生なんだって。来年も無理じゃないの。」
だそうです。あきらめるな、頑張れサッカー部!

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    茨城県レンコンの日本一の産地だそうですね。
    蓮の花が咲く夏の朝に走るのも心地よさそうですね。

    しかし、今日の夕飯はゴーカですね想像してもしきれず、
    ヨダレが止まりません(´Д`)ハァ…。 削除
     
    2013/10/28(月) 午後 7:09
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    くまそんさん、コメントありがとうございます。
    本当においしい夕食でした。くまそんさんもいかがでしょうか? 削除
     
    2013/10/28(月) 午後 7:49
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    家族で仲良く人生をエンジョイ、いいですねえ。
    こんなギスギスした世の中、何となく自転車好きの陽気なオランダ人みたいです。
    ついに出ました、ペンギン。
    うちは昔、みのもんた司会のテレビ「愛の貧乏脱出大作戦」で彼女がヘシャゲた鉄のフライパンをもって東京に修行に出たところからの馴染みなのです。最初は駐車場も店も知名度も小さなものでした。
    あの俵型全牛肉ハンバーグは、奥さんが女の細腕を頑張って修行で覚えて持ち帰ったものです。(このへんはご存じなのかな)
    ボクの母が筑波と土浦にそれぞれ数年暮らしましたので、時間があれば少し寄り道して何度もいきました。
    アレ?!、母がこっちに来てからは一度きりだ。友人をつれて奥久慈ハイキングの帰りが最後。はや数年も行きそびれていました。また食べに行きたいな。
    あも店のハンバーグには「旨いものを出すぞ」という心意気のようなものを感じますね。いまも頑張っているようなので嬉しいな。 削除
     
    2013/10/29(火) 午後 10:10
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    山のMochiさん、コメントありがとうございます。

    ペンギンは、その店の経緯について全く知りませんでした。今日、偶然同僚の帝恵さんよりその話を伺ったばかりでした。山のMochiさんもご存じで、しかも食事されていたとは、びっくりです。

    愛の貧乏脱出大作戦は「かなり適度な割合」で(無線用語で、9段階の5番目)観ていましたが、たまたま観ていない回なのか、あるいは観はじめる前の放送だったかですね。

    よろしかったら、筑波登山をして帰りに寄るなど、ご一緒させて下さい。りんりんロードサイクリングもいいですよ。 削除
     
    2013/10/30(水) 午後 0:10
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    三毛ジャガーさん
    たびたびのお誘い、嬉しく思います。
    でもサイクリングはできません、悪く思わないで下さいね。
    ペンギンはなつかしいなあ、ご一緒出来たらいいなあ、と思っています。真壁の町は、川越ほどの知名度はありませんが写真向きの商家がいくつかあって、ペンギンとセットでブラブラ歩いたこともありました。3.11の地震で土壁の建物にたくさん被害が出たとも聞き、胸の痛む気になる町です。 削除
     
    2013/10/30(水) 午後 4:58
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    真壁は街みがいいですね。サイクリングイベントでも、最後にこの街中を通過するようにコース設定されていました。町のPRだそうです。

    3月にひな祭りを町を上げてやっていますが、それもなかなか楽しかったです。各家庭のひな人形を通りから見えるように飾っているのですが、土蔵のある古い並みにマッチしていて、なかなか壮観でした。

    ペンギンはぜひ、ご一緒させて下さい。 削除
     
    2013/10/30(水) 午後 6:05
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「帰ってきた」とくれば、「ウルトラマン」と続けたいところですが、今回はロードバイクです。
 
息子の通学用フラットバーロードが盗難にあった話は9月に書きました。警察に届けはしてありますが、まだ出て来ません。おそらく出てこないでしょう。その話が私の弟に伝わると、
「じゃあ、俺のロードあげるよ。」
と言われ、現品が到着しました。息子の中間テストの終了を待って、ポジション出しをしました。
 
こう読むと、いい弟さんですね、となりそうですが、実はこのバイク、私が弟にあげたものです。友人から譲っていただいた(実は九太郎さんです)フレームに、新品のSORAと手持ちの部品の、なるべく良いものを選んで組んだロードです。しばらくは会社の同僚とサイクリングを楽しんでいたようですが、モーターサイクリストでカーマニアでもある弟、転勤になって自転車仲間がいなくなったら乗らなくなってしまったとのこと。ある意味、残念です。
 
チューブに空気を入れて、ローラー台にセットします。サドル高、サドル前後、もう一度サドル高、もう一度サドル前後、またまたサドル高、と繰り返し、セット完了。次はハンドルのセット。そのままではハンドルはやや遠く、低めなのでステム交換しました。ハンドルバーのリーチが大きめなので、今度合わせた物に換えてやるか。
 
こんな感じです。
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弟にあげた時に、コラム長が不足していたのでサトリのコラムエクステンションを使ってステム位置を上げました。もちろんそのまま使います。強度的にはいいことではありませんが、ポジション出ないでは話になりませんから。
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このフレームの面白いところは、ブレーキアーチにラージを要求することです。太めのタイヤ、マッドガードなどを使用することができます。キャリア用ダボもついています。
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しばらくはこれでトレーニングだな。もっと上を目指して頑張れよ。


懐かしいものが出てきましたね。聞き慣れないメーカーですが中身はKHSなので安心してお使い下さい。
KHSが新興国向けに展開した廉価ブランド(GIANTが中国向けにWindMarkを販売してる感じ?)という事で一時期はKHSのHPにもきちんと掲載されていたのですがすぐに撤退してしまい黒歴史扱いになってしまいました。
ラージアーチも珍しいですが太めのタイヤと泥除けでのんびり乗るのも良いかもしれないですね。 削除
九太郎 ]
2013/10/27(日) 午前 10:02
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九太郎さん、コメントありがとうございます。息子は今、このバイクでローラー台に乗っています。なかなか素性の良いフレームですね。残念なのは彼にはサイズが小さいことで、いずれ良いフレームに乗り換えるかもしれません。いずれとは、自分で稼ぐようになったら、のことですが。 削除
2013/10/27(日) 午後 9:43
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今日は雨ふり。
 
家の掃除をしたりして過ごしました。そして、防水ウエストポーチの修理。溶着部分がパックリ逝っています。
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縫って防水処理をしようかと思っていましたが、何しろ入れる物が貴重品類です。水浸しになるのも困りますし、気が付かないうちにポロリは何が何でも避けなければなりません。那珂川では古い方のポーチの穴をパッチでふさいで使いました。
 
仕方がありません。(本当か?)車を走らせます。向かうは蘇我、フクダ電子アリーナの目の前です。
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1時間ほどで到着しました。元ミナミのカヌー売り場店長、清水さんが経営しているカヌーショップ、クリアウォーターカヤックスに行きました。この店に来るのは2年ぶり、カヌー、カヤック用品は長持ちする上に、自作、自己修理が利くので最初に買っちゃえばお金はあんまりかからないのです。
 
店内は撮影禁止ですので、ウェブサイトでどうぞ。
 
 
買い物の前に、やらなければいけないことがあるのです。
 
ご存知のように、私のシーカヤックはグリーンランダーMKⅢです。2000年に購入ですから、もう14年目ですね。あちこちに傷みが出てきています。ガンネルは接着して直したのはつい最近、ファスナーのスライダーの交換もしましたが、ファスナー自体にも傷みが見られるようになってきました。何しろ組み立てるたびに、強いテンションがかかった状態を無理やり閉じているような構造だからです。
 
そして、全木製のフレームは畳んでも1300㎜もあり、別袋です。鎖骨を折ってから担いでいくことが困難になってきているので、電車で出動は厄介です。
 
そして庶民いじめ以外の何物でもない消費税の増税が待ち構えています。
至極まっとうな言い訳がたくさんあるので、店内の海用ファルトボートを見学します。
 
まず、見たかったのがバタフライカヤックスのクルーソー。欲しいのはコックピットポッドの460ですが、展示は415でした。長さと船型が違うくらいで、基本は一緒です。なるほど、これはよく考えられていますね。
 
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シーソックが独立したポッドになっていて、艇を解体するとそのポッドが収納ケースになるというアイデア品です。壊れやすいファスナーを廃し、バックル止めになっているところや、水分で変質しやすいウッドやアルミを使わない、S-GLASSコンポジットフレームなど、頻繁に漕ぐ人でなければ気が付かないポイントをしっかり押さえていますね。リアデッキを開いてフレームを無理やり入れるタイプですが、ウインチ式で、印象としてはファルフォーク(現アルフェック)のデッキバーテコ方式や、フジタの滑車式、ノーティレイのドラム式などの特許を避けて作った感じでしょうか?しかし、好き者が作っただけあって、これはこれでよくできています。
 
ハルの材質もウレタンがおごられています。
 
 
欲しいなあ。その他の候補は、フジタのアルピナ450ハイブリッドです。
 
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こいつの良いところは組み立てが簡単であること。リブが4枚しかないのです。リブフレームとは、断面を形成する横向きのフレームです。ちなみにグリーンランダーは9枚あります。それでは剛性に問題が出そうですが、その分2重管やグラスファイバー管を使って補っているのだそうです。テンションは滑車式で、おそらく一番無理のない仕組みでしょう。
 
そして軽いこと。445㎝艇としては異例の軽さ、わずか15.5㎏しかありません。クルーソー460が18.5㎏あることを考えると驚異的な軽さですね。ちなみに我がグリーンランダーは公称24㎏、実重量は26㎏、オプションというか、自作部品のラダーシステムを入れると30㎏を優に超えます。これに漕行用品と着替え、食料などを担いで電車で出かけていたのだから、俺もたいしたものでしょう?
 
フジタの良いところは、後の面倒見が良いということもあります。ファルト黎明期の艇でも、今でもメンテナンスを受け付けてくれます。また、壊れて部品発注すると、次の週末も漕げるように発送できる体制をとっているとのこと。これは大きな魅力ですね。ノーティレイのようにインポーター撤退で部品供給が止まってしまった艇を所有しているとそのありがたみが骨身にしみます。
 
 
フジタか、これもいいなあ。隣のラックにはアルフェックのエルズミア480があります。
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アルフェックは、モンベルのブランドです。大手ですからある意味、安心ですが、かつて三井物産、西華産業、パール金属と超大手に販売権をたらいまわしにされたノーティレイユーザーですから、それはポイントとしたくないですね。
 
この艇はこの3艇で唯一、色が2色しか選べません。標準色以外のオプションカラーが選べると面白と思うんですけどね。フジタなんか、2色以上の多色配置まで指定できますから。それと、唯一の海外生産品です。フジタは京都の自社工場で、バタフライカヤックスはビルダー一人で製作しているのだそうで、国内生産は私の中ではポイントは高めです。
 
じゃあ、エルズミア480はだめか???いやいや、これがまた捨てがたい艇なんですね。
 
こいつはファルフォークの伝統的構造を受け継ぎながらも、フレーム構造を見直してデッキがフラットになっています。風に強くなり、ハッチがセンターでも荷物の出し入れにフレームが邪魔しなくなっています。高速型を謳っているだけあってシャープな印象です。その分乗りこなしはスキルが必要かもしれません。(試乗してみないとわかりませんよね。)
 
組み立てはファルフォーク時代から変わらず、リブに縦フレームをパチンパチンとはめて組み立て、アフトデッキから差し込み、デッキバーで無理くり入れる、、、あれ、この艇そのデッキが2本にあるんじゃないの?どうなっているんでしょうか。
 
長期の休みがなかなか取れない現実の中で、エクスペディション艇より手軽な1~2日程度の行程で遊べる艇の方が有意に使えるのは確かなことです。でも、私もバカではありません。今日買って帰るという暴挙を犯すことはしません。
 
長くなりました、本題のウエストポーチを買いましょう。シーズン終わりだからなのか、結構安くなっています。そして伸び伸び、一部が薄くなってしまっていたラッシュガードも買い換えようかと見てみると、これも安くなっています。
 
そして、もう一つ欲しいものがあるのです。それがカヤックワーゲン(カヤックカート)です。実は、自作の物があるのですが、砂地では使えないので母港の和田長浜では担ぎで対応しています。これもいくつかの種類がありますが、タイヤはどれも同じサイズ、本体は大小ありますが、なるべく小さくなる物を選びました。
 
後は書籍です。近所の本屋で取り次ぎのなくなってしまったカヌーワールド最新号を買いました。
 
クリアウォーターカヤックスの入っている商業施設には二木の菓子も入っているので、ついいくつか買ってしまいました。昼食はスーパーも入っているのでそこでパン類を購入。スーパー隣がサッカーショップです。息子の喜びそうな商品が、これまた大喜びの価格で売られていました。
 
帰宅して、本日の購入品を整理します。防水ウエストポーチは、今までの物の正常進化版ですね。メインコンパートメントは同じサイズ、小物入れのファスナーは止水ファスナーへ進化。新しくポケットも付きました。
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ラッシュガードはほとんど変わらずです。強いていうなら、値段が半分くらいになったことくらいでしょうか。
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ラッシュガードの下の箱を開けると、うう、ゴム臭い!
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タイヤに空気入れましょう。パンクしないタイヤが人気だそうですが、自転車乗りの私はやはり空気タイヤが好きですね。タイヤには30PSI入れた時には135㎏の荷重制限や、高速道路で使用不可の表示があります。それはいいけど、とにかくゴム臭いよ。箱を開けた時の匂いの元はこれでした。
 
空気は店で入れましょうか、と言って下さったのですが、そこは自転車乗り、シュレッダーバルブなら問題なく入ります。
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ベアリングはなく、黒い部分の摺動です。シリコングリス塗っておいた方がよさそうですね。
 
組み立ては超簡単、ですが、説明書がありません。要らないと言えば要らないのですが、わからない人もいるかもね。ホイールを差して、ピンを入れ、リングをアクスルにひっかけます。このリングはバネが利いているので抜けることはないのですが、爪を挟むと痛いかったなあ。バネ効き過ぎなくらいです。
 
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案外芸の細かい設計です。開いたり、閉じたりするときにはフレームが切り込みに入るようになっていて、固定されます。シャフトにバネが入っていて、クリック感も強めでいい感じです。スタンドも同じ構造で、重たい艇を載せた時に折れてしまうことはなさそうです。
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ストラップはカナディアン載せても間に合うくらいの長さが付いていました。これがまた芸が細かく、金属バックルが艇に当たらないように養生テープが付いています。
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私の制作品と並べてみました。自作の方のホイールは、車椅子の前輪です。職場の不用品をもらってきました。これももう15年使っていますね。
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自作品は畳めないのでカナディアンでなければ積めないこと、ホイールが細いので舗装路でしか使えないこと、などの問題がありました。これで一挙解決です。既製品は大きく見えるのでカヤックに積めなさそうに見えますが、ホイールを外すと凸の下辺がない形ですので、ハッチからくねくねと入れることができます。ホイールはシートの後ろから入れることができそうです。
 
夕刻は娘の予防接種の付き添いで病院へ行きました。待ち時間はカヌーワールドを読んでいました。今年はどうして台風ばかりなんでしょう。雑誌の写真を見ていると、行きたくなってきます。いつ行けるのかなあ。この調子だと、新艇買う意味はないのかな?(妻は「ない」と言うに決まっています。聞いてもいませんけど。)

昨日の運動不足を解消すべく、今日は動きました。
 
手賀沼をグリーンランダーで漕ぎました。まずは組み立てから。手賀曙橋の袂の駐車場です。
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見物人が数人来て、質問されたりしてやりにくかったな。興味を持ってくれるならいいのですが、物珍しさで見世物にされるのはいい気分ではありません。
 
で、1時間後にはここにいます。
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やや強めの東風なので、漕がなくてもどんどん西へ流されていきます。漁労施設が何カ所もあり、鳥がたくさんとまっていました。
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家から近いので手軽ではありますが、手賀沼は水質の悪さで全国にその名が轟いています。近年、行政と近隣の方々の努力で水質が改善されてきていました。しかし、2年前からは残念ながら放射能汚染が心配されます。ホットスポットからの流れ込みがありますからね。
 
33年前にも、この沼でボートを漕いでいました。「自転車沼」に足を取られて身動きできなくなっていた中学生の時、自転車好きの同級生たちとこの沼までサイクリングに来ていました。手賀沼大橋の袂のボート屋でボートをレンタルし、沼に漕ぎ出していました。友人の一人は、
「彼女ができたらここで一緒にボート乗るんだ、だから漕ぐ練習しないと。」
なんて言っていましたが、その後来たかどうかは分かりません。おそらく来ていないだろうな。
 
風は結構強く、風波が立っています。追い風なのでラダーを下げます。ラダーがきちんと降りているかどうか、写真撮って確認しました。うん、大丈夫。
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鳥がいます。あちこちに打ってある杭は鳥たちの休み場所になっています。静かに近づけるシーカヤックならすぐそばまで寄ることができます。
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30分ほどで手賀沼大橋の手前まで来ました。ここは中学生の時には一部だけ高くなっている橋でしたが、架け替えで全面高い橋になりました。
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こんな漁労施設もあります。
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向かい風の中帰るのがきついことが予想されるので、180度方向転換、元来たところに帰ります。向かい風なのでラダーを上げます。
 
シーカヤックはウェザーコッキングという特性があるのです。漕いでいると、風に対して向かっていくようになる特製です。風見鶏のようなものですね。追い風や横風ではそれでは困るので、ラダーで調節したり、スケグを出してキャンセルしたりするのです。そうでなければ右を19回、左を1回漕ぐというような事態になってしまいます。
 
艇によってはその特性が弱く、ラダーやスケグが要らないと豪語するメーカーや製品もありますが、やはりあった方が長距離、長時間では楽でしょう。また、ベテランカヤッカーの中には
「リーンさせたり漕ぎ方で何とかなる、ラダーを使うのはヘタレだよ。」
という向きもありますが、それもまた真であれば、その逆も真ですね。
 
名著「シーカヤッキング」で、著者ジョン・ダウドはよく調節されたラダーは必須、スケグも意外に良かった、と記しています。しかし、ラダーなしにはまっすぐ進めないでは困ります。波の中ではラダーは空に浮き、そして可動部のあるシステムは常に故障する可能性を抱えているからです。
 
ジョン・ダウドは言います。
「一番いいのは、ラダーシステムに頼らなくても問題ない艇に、よく調節されたラダーを付けていること。」
 
グリーンランダーはウェザーコッキングはほとんど感じません。アフトデッキが低めでフラットに近く、重心バランスも良いからでしょう。水線長も5mの艇としてはかなり長い方です。スターンはエンドまでキールが伸びていて、ほぼ垂直になっています。さらにそこにラダーの蝶番がついているので、ラダーを上げていても実質的な水線長はそこまで伸びていることになります。
 
それでも、やはり向かい風はラダーを上げるとやんわりとではありますが、自然と風上に向かって行きたがります。風上への保針は楽です。
 
時々結構な高さの波が来ます。沼が浅いせいでしょうか、すぐに白く崩れてしまいます。
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本当に大きい波の時にはパドルを離せないので撮影は無理でした。
 
カラスはこんなところにもたくさんいました。
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向かい風の方が漕ぐ気が高まるせいか、帰りの方が艇速が速いくらいでした。あっという間にゴールが近くなります。水門の所にハクチョウがいました。
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そして、ゴール。手にしているパドルは今回も使用の、自作グリーランド2ピースパドルです。
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分解中も見世物状態。とっとと引き揚げました。帰りの車中、メールを受信しました。eステーション終了のメールです。ほぼ同じ頃、柏を走行。でも、帰りは息子の方がちょっと早かったです。渋滞ないから、やはり電車の方が早いのか。
 
手賀沼もシーカヤックフィールドとしては悪くない感じです。水質はずいぶん改善されてきているようです。あーあ、原発事故さえなければなあ。私の思い出のいっぱい詰まった沼です。原発推進派にこれ以上汚されないようにしたいものです。

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