三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

2013年09月

息子が、キャンプしたいと言い出しました。
 
彼のキャンプは2歳が初めて。以来、なんかいテントで寝たでしょうか。小学校低学年までは、シーズンは月に1~2回のペースでカヌーで川下り、宿泊はキャンプです。そして山登りも、天幕縦走です。
 
しかし、小学3年生の終わりにサッカーチームに所属してから、頻度はぐんと減りました。夏の登山1回だけ、6年生の時に、彼の友人3人と一緒に那珂川で川下りをした時に、かつらでキャンプしたのが最後です。
 
中学生時代は学校もサッカーチームも忙しくてキャンプなんて不可能でした。高校も、強化指定部のサッカー部ですから暇はまずありません。
 
キャンプ、どこでするの?いつするの?え、週末???そこでやるの??????
 
どうぞ、でも、俺はいやだぜ。やるなら一人だ。それでもいいなら。で、こうなりました。
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コンクリートの上は硬いので、エアマットを使用しましたが、どんな寝心地だったのでしょう。
「テントはいいね、面白かったよ。」
結構傷んでいるだろう。糸で縫っているところや、パッチを当てているところもあるし。それ、北岳で飛ばされた時に破れたところだよ。
「ああ、あの時の。まだまだ使えるね。」
 
修理すればまだまだ使えます。
 
こちらが壊れたグリーンランダーのファスナースライダー。いろいろ調べると、スライダーに品番が書いてあることが判明。10Cとありますから、10号コイルファスナーという意味でしょう。
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ファスナーが壊れた原因は、スターンエッジ(スキンにテンションかけるくさび)が飛び出ていて、きつ過ぎること。ここは角をやすりをかけていたのですが、まだきついようです。もっと本格的にかけた方がいいでしょう。やりすぎて緩いのも困りますけど。
 
ガンネルは接着剤を試していますが、ヒンジの所なので不安があります。やはり交換するしかないかな。インポーターは撤退しているので、ここは自作ですね。本来トネリコを使用しているようですが、手に入らなければ檜から作ればいいかな。耐水性が高いのでカヤックには向いているように思えます。檜ならホームセンターで買えるし。
 

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オッ! テントはD社製ですね。
息子さんが「またテントで寝たいな」って言いましたか。山も川も逃げないですから、子供のときのことを忘れないでいてくださいね。 削除
2013/9/26(木) 午後 1:36
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山のMochiさん、コメントありがとうございます。

はい、学生山岳部御用達のD社、最近はプロモンテブランドも展開中のあれです。吊り下げ式で、軽量コンパクト。日本の山岳地域ではアライテントと双璧のブランドです。

テントで寝る楽しさを覚えていてくれたことはうれしいのですが、やありフィールドで使うべきもの、また一緒に行きたいオトッツアンです。本人は友人や一人で行きたがるでしょうけどね。 削除
2013/9/26(木) 午後 9:52
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山は究極1人で楽しむべきだという立場です。グループで登るときも荷物はなるべく自立型であるべきでしょう。
でもお父さんとしては一緒に楽しみたいし、一緒に行けばいろいろ教えておきたいこともあるでしょうね。
末の娘が20歳のとき谷川連峰を一泊で歩きましたが、平標山まできたとき、山頂で娘が行き会った人からベタ褒めされました。
「偉いねえ、お父さんだったの。中年男が若い子をだまして連れてきてるのかと思ったよ。うちの子なんか絶対に親と山なんかに来ないからね」
娘は返事に困っていましたが、ボクは自慢でした。
「高校時代から山岳部だったので、今回も同じだけ荷物を担いでくれてます」
ひとつ手前の仙倉山で、娘が担ぐ、朝露でぐっしょり重いテントを乾かしてきたばかりでした。 削除
2013/9/27(金) 午前 9:23
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取りようによっては、否、そうでなくても「親バカ」なことを書いてしまいました。ですが、末の娘にはよい意味のネバリがあって、自慢の娘でした。それも昔の話し、単純に喜んでばかりはいられません。
これ以上は別の時に。 削除
2013/9/27(金) 午後 9:59
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山のMochiさん、コメントありがとうございます。

山のMochi家のように娘も育ってくれればいいのですが、なかなか思うようにいきません。私自身が父の期待とは違う方向へしか行っていないので、それが家系と言えば家系なのですが。

良いお手本が身近にあるので娘にも良い影響があることをほんのりと期待しています。 削除
2013/9/27(金) 午後 10:03
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昨日帰宅が遅くなったので、今日シーカヤックの手入れをしました。ファルトボートはリジッド艇に比べてメンテがめんどくさいと言いう人もいるのですが、慣れれば案外楽なものです。
 
雨水タンクから引っ張ってきた水を、高圧洗浄機を通して塩と砂を落とします。自宅のプールに水をためて、ロープや生地類の道具は水に付けておきます。
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骨組みもプールに丸ごとつけて塩抜きします。自宅にカヤックが入るプールがあるといいですよ。濾過はないので、かけ流しにしています。
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船体布は裏返して、中も洗います。グリーンランダーはボトムの生地が硬いので、バウは最後までひっくりかえせません。
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水を抜くために、バウとスターンを持ち上げて吊るします。乾くまでかなり時間がかかります。エアチューブが入るようになっていたり、結構複雑な構造なのです。紫外線はよくないのですが、生乾きでカビるのはもっとよくないので仕方がないですね。
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塩抜きが終わったら乾燥させます。
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車の中も掃除をします。ハイブリッド車は1500WまでのAC電源が取れるのでこういう感じで掃除機がかけられます。
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壊れたところはここです。ガンネルのヒンジ部分でパキッといってしまいました。水を含んではめあいがきつくなり、ヒンジでないところで曲げてしまったようです。壊れたファスナーはスターンデッキの、下のスライダーの取っ手です。スライダー交換できないかなあ。ちょっと調べてみるか。
 
ガンネルは新しい木を用意するか、接着剤かです。今回はとりあえず接着剤を試し、ダメなら交換にしてみましょう。
 
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午後は水元公園でリカンベントライド。
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充実の3連休となりました。グリーンランダーの修理は宿題。
 
夕食は私の当番、御大の義兄様よりいただいた鯵の味噌漬けをいただきました。美味しい味付けで、いくらでも食べられちゃう感じでした。ご自分で釣って、処理して、冷凍と、ずいぶん手間がかかっています。ありがとうございました。

深夜地震があり、変な時間に目が覚めてしまったので寝足りない感じで、ついぐずぐずと過ごしてしまいました。ベッドから出たのが5時、車に乗り込んだのが5時30分。
 
後ろに飛び出しているので赤布を付けます。道交法では車体長の一割まで飛び出てもよいので、何とか納まる艇長5mのグリーンランダー。ラダーを付けると、ちょっとまずいかな?もうちょっと前に積みたいのですが、ファルトはリブフレームのあるところでストラップをかけたいのでどうしてもこの位置になってしまうのです。
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本当は、車のキャリア取付け位置が後ろすぎるのが原因。トヨタさん、何とかしてくださいよ。
 
渋滞知らずですいすい進み、コンビニで昼食と非常食を購入した後、7時40分、三浦半島和田長浜へ到着。青い海が見えてくると、やはりわくわくするものです。
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公営無料駐車場に入れ、艇を下してセットアップします。浮力体とサイドチューブの空気を入れ直し、海岸線の側まで持って行きます。艤装品を取り付け、荷物を積み込みます。シーソックを付けたら、いよいよ出発です。出発は8時30分くらいでした。いつもより1時間くらい遅めです。
 
パドルは2本。海では予備パドルは必携です。海上でパドルの流失、破損、盗難に遭ったら、漂流してしまいます。今回は自作の木製ナローパドルと、ワーナーのリトルディッパーです。パドルホルダーにはリトルディッパーを付け、ナローパドルで漕ぎます。
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ベタ凪もいいところ、旗さえだらりとしています。波はほとんどなく、鏡のような水面に引き波を立てて進んでいきます。今日の目的地は菜島にしました。この島まで12㎞位ありますので、往復すれば24㎞漕ぐことになります。この艇において、私の能力では、およそ3ノット(時速5.56㎞)くらいで巡航できます。片道2時間ちょっと、のはずです。
 
GPSとデッキコンパス、地図を頼りに(いや、通いなれた海域ですので視界がよければ無くてもよいくらいですが、一応ね。)ナビゲートします。まずは荒崎に向かいます。この辺りは浅くて暗礁も多く、また波が寄せてくる地点なので荒れることが多いのです。今日のようなべた凪であってもやはり白波が立っています。安定性の良いグリーンランダーは全く不安なく、岩礁の間を抜けて通過できます。
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ここは釣り人も多くいます。釣り糸にも注意しながら通過します。もっと沖を通過してもよいのですが、素潜り漁をしているのでそこを避けるためにもここの通過としました。それに、こっちの方が面白いし。
 
荒崎を越えて進路を30度に取り、二つ漁港をやり過ごしたら進路を0度に取ります。いよいよ小田和湾の横断です。ここは港が多く、動力船が行き交うところなので一気に渡ります。音に注意しながら漕ぎ、エンジン音が聞こえたら進路を確認、かち合わないように調節します。
 
漁船の場合、行く先が決まっているので直線的に進路を取り、回避はしやすいです。また、前方の確認も怠る人はまずいません。困るのはプレジャーボートで、女性を乗せているやつ。ものすごいスピードを出して急旋回し、どこに向かっているのか見当がつきません。しかも女性のキャーが聴きたいらしく、そっちばっかり見てちっとも前は見ていないのです。金持ちのボンボンだか何だか知らないけど、たいしたやつじゃないよ、そんな奴。金がなければ何もできない男だろう、どうせ。そんなやつの船に乗っている女も同類なんだろうけどね。
 
とにかく、横断しなくては。湾口が広いので距離は長く、1㎞位はありそうです。神経を研ぎ澄ませて無事に横断しました。ほっと一息。ここに笠島という島がありますが、ここは自然保護のために上陸は禁止だそうです。また、佐島には橋が架けられていてその下をくぐれたのですが、漁協の圧力でシーカヤックは通行禁止になってしまいました。だれか何かやっただろう!
 
佐島にはブリキのおもちゃ博物館の館長、北原照久さんの別荘があります。
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御大も、軽井沢の次はここら辺りにいかがですか?
 
笠島です。特にどうということのない岩礁に見えます。
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笠島を過ぎると、立石が見えてきます。葛飾区にも立石様があり、地名も駅名も立石が存在しますが、ここのは海に立っていて比べ物にならないくらい大きいのです。遥か沖合を通過していても存在は目視できました。ここに息子と娘を連れてきて遊ばせたことがあったなあ。もう3年も前の話か。
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ブイがたくさん浮いているところに出ました。定置網です。どこを通過すれば向こうへ出られるのか、行ったり来たり捜しますが、迷路のようになっていてどうしてもわかりません。仕方がありません。ラダーが上がっていることを確認し、ロープの沈んでいるところをそっと通過。喫水の浅いシーカヤックならではの通過方法ですね。
 
やがて長者ヶ崎が見えてきました。手前には尾が島が見えています。ここにシーカヤッカーが4名ほどいました。先ほど書き損ねましたが、出発地点でもほぼ同時刻に数名のカヤックが出港しています。フィッシングの人がほとんどでした。釣り具を持たないのは私だけだったかな?こっちのカヤックはツーリング目的の様で、釣り具は見当たりませんでした。沖合で出会ってこんにちは。この意外性はやってみないと面白さがわからないだろうなあ。
 
長者ヶ崎と、二人のカヤッカー。
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長者ヶ崎を越えると、鮫島の向こうに赤い鳥居がかすかに見えてきました。まだまだ遠いなあ。それが菜島です。ここらに御用邸があり、ここも上陸禁止だそうです。
 
そして、鮫島も上陸禁止とガイドブックにありますが、なぜか釣り人がいっぱいいました。なんでだろう。鮫島を通過すると、鳥居は大きく見えてきました。
鮫島のあたりは海が荒れ気味でした。楽しく通過。
 
見えているのになかなか着かないのが海の上です。腕も結構疲れてきました。腰も伸ばしたいなあ。そのうちに、ボードの上に立ってパドルを漕ぐ男女が並走します。
「変わった船ですね。」
「そう?スタンディングパドルボード(だったかな?)て言うんですよ。」
 
なるほど、これなら腰は痛くないかも。でも、安定は悪そうだし、荷物はほぼ積めないなあ。
その2人連れと一緒に上陸。11時を少し回ったところです。うーん、結構疲れているなあ。お腹も空いたし。
 
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艇を舫い、ドライザックからコンビニおにぎりを出します。食べながらその辺りを見ると、結構魚がいるぞ!そうなればこれの出番。マスクとシュノーケル、それに防水動画カメラです。
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しばらく水中を覗いて楽しみました。うにもいっぱいいました。
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時間を忘れてはいけません。今日の行程はこれでまだ半分なのです。このまま鎌倉まで行き、材木座で上がってタクシーという手もあるな、とは思いましたが、それではお金がかかって仕方がありません。また、海水でびっしょりのままタクシーに乗せてくれるかどうかも怪しいものです。
 
帰りましょう。風も出てきています。強くはありませんが、海風でやや向かい風気味です。
 
11時50分、帰路につきました。
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往きは海岸線から遠くないところを通ってきましたが、帰りは早く帰れるようになるべく直線的に、荒崎を目指してまっすぐ行きましょう。が、やはり定置網はかなり沖まで張ってあるのです。そこをやり過ごすためにずいぶん沖まで漕がなければなりませんでした。下手に間を抜けようとすると、往きのように迷路につかまってしまうかもしれません。安全第一、急がば回れなのです。
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上の写真、右前方にかすかに見える岬の、手前の方が、おそらく荒先でしょう。それでもずいぶんあるなあ。ブイはさらに沖まであって、結構遠回りになりました。陸地が遠い!
 
向かい風で速度が出ません。GPSですから対地速度になりますが、4㎞/hくらいしか出なくなりました。また、右腕に痛みを感じるようになりました。それでも休んでは陸地の方へ流されてますます遠くなってしまうのです。ゆっくりでも漕ぎ続けた方が、結果楽なはずです。
 
小田和湾に近づくころ、ボトルの水もペットボトルのお茶もなくなりました。ここからおよそ1時間、後は根性あるのみです。また動力船に気をつけながら湾の横断をします。なぜかこの辺りから突然漕ぎ気がわいてきて、一気にスピードアップ、4ノット=7.4㎞/hを越える速度で漕げるようになってきました。腕の痛みもほとんど感じません。不思議ですが、シーカヤックはいつもこんな感じなのです。漕げるときにはいくらでも漕げ、ダメなときには一漕ぎが重いのです。
 
あれれという間に荒先が近づいてきました。写真は広角なので遠く見えますが、実際にはもう少し近く感じます。
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荒崎は午前よりずっと荒れていましたが、やはり素潜り漁の人がいました。ここは意外なほど豊かな海なのです。間違ってパドルで頭を叩かぬように、慎重に通過します。
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またまた、あえて岩礁の隙間を通過してスリルを味わいます。ここを越えて、いよいよ母港の和田長浜へ向かいます。
 
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14時40分、和田長浜到着。艇から降りると、脚が萎えていて海の中にへたり込んでしまいました。しばらく海水にいい気持ちで浸かっていました。
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片づけます。艇はばらして車内に積みます。組み立て時はファスナーが閉じなくて困っていましたが、今度は開きません。グイッとやったら、ああ、とうとうファスナーが壊れた!ガンネルも一本、折れてしまっていました。どこでやっちゃったかなあ。思い当たらないのですが。買ってもう13年か、でも、直せばまだまだ使えるぞ!とにかく帰ってからだな。
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コンビニで水分を多めに買い、口さみしくならないように食品も少し買い、自宅へ海から上がった旨を報告しました。帰ったら塩抜きをして、なんて考えていたのですが、大渋滞にはまってしまい、帰宅は19時30分に。仕方がありません。洗濯とカメラ、時計の塩抜きはしましたが、それ以外の物は明日やりましょう。

今日は妻も私も公休です。
 
午前中は同僚のご母堂様の葬儀がありました。通夜には参列できなかったので、今日焼香に伺いました。同僚ご本人ではないので、前回のように鬱な気分ではないと思っていましたが、いつも元気な方が肩を落としている姿を目にするのはやはり辛いことでした。ご冥福をお祈り申し上げます。
 
午後は妻とかるーく武蔵野線の江戸川橋梁まで走ってきました。台風18号の影響で河川敷は今でも水浸しの所があります。
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雲はほとんどありません。暑くもなく、快適な走りが楽しめました。速度は控えめ、平均で20㎞/h程度でした。
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往きは軽い向かい風、帰りも向かい風気味の横風と走りやすくはなかったのですが、距離も短いし、疲れる前に帰ることができました。今日はまだまだやることがあるのです。
 
明日、あさってと、私は偶然の3連休です。明日は久しぶりに海に行きましょう。で、シーカヤックの準備です。シーカヤックと言っても、置く場所のない私はファルトです。
 
私のカヤックはフランス、ノーティレイ社の、グリーンランダーMKⅢです。このカヤックはかなり安く売られているので、持っている方もいらっしゃるかと思いますが、日本製と比べていろいろと粗があるのです。
 
これが収納状態です。電車でGo!の時にはサカイヤのファルトザックに船体布と艤装品、漕行用具、着替えなどを入れて担ぎ、骨組みの方はカートに括り付けて歩きます。重量はカヤックだけで30㎏近くあります。正直、すべてがザックに入る、軽量ファルトがうらやましいですね。
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組み立てです。まず、骨組みをすべて出します。腐食や傷みのチェックをしながら、折りたたんである所を伸ばしていきます。
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前後の骨組みを組み立てたら接続し、一つにします。ここまではあっという間、5分もかかりません。で、骨組みの完成です。アルミやグラスファイバーの骨組みの多い中、全木製のフレームは美しさ、優美さを感じます。
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船体布に骨組みを入れていくのですが、その前に浮力体とラダーペダルを付けます。浮力体は沈した時に、艇内に入る海水を減らして不沈構造にするためです。ラダーペダルは、純正品は足にベルクロで固定するタイプだったので、休ませることができないし、シーソックを使用すると使用不能になるので自分で作りました。エアプレーン式のペダルです。
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浮力体はこちら。小、大とタンデム配置です。この位置だと、どうやって空気圧を調節できるかって?それは後で解説します。
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ここまでできたら、いよいよ船体布に入れて行きます。これが組立で一番大変なところです。布と言っても、艇の底は分厚いハイパロンです。これが硬いのなんのって、濡らすと伸びると言われますが、五十歩百歩ですね。
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センターを確認しながら差し込みます。上は黒いテープに沿って、下は底にマジックで書いた線を目安にぐいぐい入れて行きます。やっとの思いではめられました。しかし、これで終わりでないのです。このくさびを打ち込んでさらにテンションをかけるのです。
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滑車を使って引き揚げながら足で踏んで何とかはめ込みます。そしてファスナーを締めます。このファスナーがまた締まらないのです。ぐいぐい骨組みを下に押して、どうにかこうにかファスナーを締めました。いつかファスナー壊れるな、これは。
 
リアにも浮力体を入れます。こちらはスペースが大きいのでカナディアン用の物を入れます。
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木製のコーミングを取り付けます。左右は穴に入れてずらすタイプ、前後はボルト&ウイングナットです。
そしてコーミングに船体布を巻き込んでいきます。
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シートの取り付けです。シートの背もたれは、付属の物はエア充てんタイプでしたが、かなり下の方で支えているのでバックレストとしての役を果たせず、腰痛を起こしてしまいます。そこで、代わりにアウトドア用の座椅子の背もたれを加工して取り付けました。そのままでは背もたれが高過ぎてスプレースカートが使いづらくなるので、ちょうど良い高さに加工しました。
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さて、バウ側に入れた浮力体の空気圧の調節はどうすればよいのでしょうか?実は、艇の設計上それはできないのです。また、荷物をバウコンパートメントに入れると出し入れするのに手を突っ込んで無理やり押し引きするしかなかったのです。バウハッチがあれば、そんな不便も解消できます。
 
ないなら、作っちゃいましょう。防水は2重です。内側は防水袋を切って縫い付けました。外のカバーはナイロンの生地で縫製しました。ハッチのコーミングはナイロンの生地で縫製、芯は背もたれとして使った座椅子の座面の発砲ウレタンをドーナツに切って使いました。ちょっと柔らかいのですが、波に突っ込んでも今までカバーが外れたことはありません。
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バウハッチの内側には、座椅子のストラップを使用して切り口の養生をしています。ここから手を入れれば、前も後ろも浮力体の空気を入れたり抜いたりすることができます。穴の下に見える灰色のビニールが浮力体です。
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ハッチを閉じると、こんな感じになります。船体布を折りたたんだ時に折り目にならず、手が入るギリギリのサイズで真ん中を避けるとこの位置になります。真ん中にはフレームが通っているので、大きな穴を開けないと手が入りません。右か左か、どっちでも良さそうですが、フジタ艇を見習って左にあけました。
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この艇の問題はまだまだあります。ラダーシステムが大変に遅れた仕組みなのです。ラダーを下げている時には全く問題を感じないのですが、上陸する時や、そもそも風の弱い時なんかは使わないことの方が多いのですが、90度程度しか持ち上げることができません。岩場に上がるときなど、ぶつけてしまうこともあります。改良しようにも、そもそもヒンジの位置がかなり下なのでどうしようもありません。フェザークラフトやアルフェックのようなラダーが欲しいなあ。
 
現在はさすがにノーティレイも270°回してスターンデッキの上に乗せられるタイプにモデルチェンジしていますが、値段も高いし、日本ではインポーターが撤退中で手に入れるのに苦労します。同じ苦労なら、作ってしまいましょう。材料は木と使っていたまな板です。まな板は新品を買ってきて妻と交渉、無事使い古しを入手しました。鯵のたたきなんか作ったまな板だから、もしかしてサメが寄ってくるかな?
 
下の写真、左が純正、右が私の制作。図面は10枚では済まないほど何枚も書き、検討を重ねて製作しました。写真ではラダーを上げている状態です。
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艇に付けると、こんな感じです。ラダー受けももちろんまな板の削り出しです。
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ステアワイヤーの付いているウイングがサンダーバード2号よろしく前進しているのは、ラダーが切れすぎないようにするためです。右ドラムに巻かれている細引きをコックピットに座ったまま引くことで、ラダーの上げ下ろしができます。ラダーはフィッシュフォームで前の方がやや膨らんだ形をしており、抵抗を最小限に抑える努力押しました。物がまな板なので、やや重くなってしまいました。本当はラダーを下げた時にドラムの後ろ側に重りを入れてしっかり下げられるようにしたいのですが、これ以上重くなっても困るので、反対側を空洞にしてみようかと考え中です。
 
これを車に積みます。
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明日が楽しみです。早起きするから、もう寝ます。
 

ここしばらく忙しくて書いていなかったのですが、いろいろありました。
 
息子の自転車が盗まれました。通学に使用し、駅の側でないところの駐輪ラックに駐輪し、施錠しておいたそうです。警察に被害届を出しに行くと、まず放置自転車集積所に問い合わせ、ないことを確認してからあらためて提出するように言われたそうです。
 
おい、警察、おまいばかだろう!ラックに乗せておけば、放置自転車扱いにならないので持って行かないのは分かりきったことだろう。それより早く防犯登録を「盗難」として登録した方が、出てくる可能性がまだ高くなるはず。受理してから、「一応集積所に問いあわせ、出てきたら連絡ください。」と言うのが筋だろうが。それとも北海道署員旅行でも控えているのか?
 
息子は言われるまま集積所に連絡しますが、土日は休みで不可能。もう一度交番に行って、何が何でも受理させろと言って送り出すと、今度は無事に受理。
 
それからもう1週間過ぎましたが、連絡はありません。
自転車は父のフラットバーロードを改造した例のあれです。フロントハブはスポークを切って組んだハブダイナモ仕様。手間かかっているなあ。
 
この車です。サドルは今は黒いのが付いています。
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ただし、息子も悪いのです。鍵は1つしかかけていませんでした。それも3桁ダイアル錠で、2つのダイヤルをそろえて回しておいたそうです。鍵を買う時も、シリンダー錠を薦めたのに、鍵をなくしそうと言って頑としてダイヤル錠にこだわっていました。一時は2つの鍵をかけていましたが、何かのはずみで一つだけになっていても全くお構いなしでした。
 
しかも、これに懲りたかと言えば、「別に、他のママチャリ乗っていくからいい」、といった態度で私をイライラさせます。
 
正直、それほど高級な部類の自転車ではないのでオークションにかけても二束三文です。盗って嬉しい部品もまずないと思われます。なんでこれを盗ったのか、泥棒氏に聞いてみなければわかりませんが、盗られた方が困ることは間違いありません。彼には天誅が下ることを期待します。

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