三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

2013年06月

今日は休み。昨日の雨はさすがにやんで曇り空。まずは御大の後輪を組み上げます。
 
できた!
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後輪も極上の仕上がりです。
 
さて、エアロスポークで組んだ間引き組ホイール、後輪はこんな感じに組んであります。
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右は普通に6本組タンジェント、イタリアン。左はラジアル、スポークを半分にした間引き組。
 
後輪はコグが付くのですが、近年多段化しているのでオチョコ(オフセット)が大きくなっています。何しろ最大で11枚のギアがこの隙間に入るのです。私のは10速ですが、それでもかなりの量です。8、9、10速は同じ量ですね。チェーンの幅を狭くして歯のピッチを減らすことで対応しています。
 
両側タンジェント組が普通ですが、オーバーロックナットの中央にリムを持ってくるためにはフランジ間のかなり右寄りにしなければならないので、左は相当テンションを下げなければなりません。テンションメーターで計ると右スポークのおよそ半分くらいです。120kgfあたりが限度(これまたロードバイクの科学より)なので、左は60kgf程度までしか上げられません。
 
それなら、いっそ左スポークは半分にしたらどうか、と考え、20年ほど前にやってみたことがありました。しかし、振れが出てしまって使い物になりませんでした。ところが、カンパニョーロからG3スポーキングという、まるで私が若かりし頃試したタイプのホイールを発売しました。なぜこれで振れが出ないのか、不思議だったのです。ロードバイクの科学を読んで理解できました。リムの強度を上げてやればよかったのです。リムの強度を上げるには断面形状を縦に長くしてやれば良いわけで、つまりはディープリムである必要があったのです。
 
さらに、ロードバイクの科学ではまさにその、左だけ半分にする間引き組の制作方法が書かれています。5年前にその方法で組んだのがこのホイールです。
 
スポークはG3の様です。駆動力のかかる右側は普通の組み方ですので、安心して乗れます。
 
さて、後輪のラジアル組ですが、完組の中にももちろんありまして、これが左がラジアルという普通の組み方と、右がラジアル、左がタンジェントというひねくれた組み方のホイールとが存在します。(しました、かも)
 
どちらでも同じに見えますが、左タンジェント組ホイールは、スポークのテンションが低くしかできない方にトルクを受け持たせるので、踏み込んだ力がスポークをより大きくしならせ、摩擦となって力を熱に変換してしまう量が増えるように思えます。また、ぎりぎりの張力しかかけられないので長期間の使用に不安も残ります。そして右はラジアルでテンションはあげやすいのですが、駆動は受けもてず、ショックの吸収性が悪くてしかもハイテンションなので各部に無理が生じる恐れがより高くなると思われます。
 
計算で出したわけではなく、私の脳内で感じているだけなのですが、やはりどちらかをラジアルにするなら左が順当だと思います。
 
そんなこんなで、5年ほど使ってみたのですが、壊れる気配もありません。普通に使えます。
 
このホールですが、車両の前から見ると右スポークはほぼタイヤとリムの陰に入ってしまいますが、(ダウンチューブ、シートチューブが本当の正解だけど)左はかなり外に張り出します。空気抵抗はそんな単純にかかるわけではないのは承知していますが、スポークがかき乱す空気量は感覚的には左の方が多そうです。今回左はだけ前輪同様、星エアロに換装してみました。右は今後どうするのか検討中です。
 
いつしか雲は減り、太陽が顔を出しています。青空の下、こうして自転車いじりをする幸福な時間が与えられました。
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DTコンペティション2.0×1.8から星エアロに1本ずつ換えて行きます。全体的に振れ取りとセンター出しを行ったらなじみ出し、そしてリアホイールにはコグを付けます。
 
 
ロックリングは抜けなければいいので、適当に締めても良さそうですが、一応40N・mの記述があるのでトルクレンチで締めます。
 
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午前はここまで、あ、もう午後になっているか。遅いお昼を食べたらまずはリハビリへ。終了後、一休みしたらようやく気温が下がってきたので組んだばかりのエアロホイールを入れて走りに行きます。
 
今日は体に疲れを感じていたのでいつでもやめられる水元公園で周回しました。舗装の荒れているところなどを通過してホイールの耐久力を見ましたが、まるで問題なし、コーナーで突っ込んでみても特にブレを感じることはありませんでした。
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ツインリンクもてぎのサイクルマラソンに出た時、ダウンヒルストレート後の90°右コーナーではさすがによれを感じました。ブレーキブロックにリムが当たるほどではありませんでしたが、やはり32本スポークとは剛性という点では違いもありました。それ以外ではよれは感じたことはありません。ちなみに速度は60㎞/h位だったでしょうか?もちろんスポークはコンペです。
 
ホイール組技術の維持、向上のため、年に数本は組むことにしています。自分の物や家族の分だけではもの足りないので、ご協力いただけるとありがたいです。

昨日は根を詰めて御大の前輪を組みました。精神的な疲労が出て来ました。今度は後輪か。が、昨日根を詰め過ぎたので、今日は気分転換に自分のホイールをいじりました。
 
名著、「そうだったのか、ロードバイクの科学」(ふじいのりあき著)を参考にした間引き組ホイールです。
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32穴リム、ハブに16本だけスポークを使用してくみました。30㎜ハイトがあればこれで十分な強度が保てるそうです。スポークは20本以下にすると空気を掻き回す量ががくんと減るんだそうで、完組として売られているホイールはエアロを謳いこのような構造になっている物が多くなっています。リムはKINLINのXR‐300、スポークはDTコンペティション2.0㎜×1.8㎜270㎜、ハブはサンツアーのシュパーブです。このハブは中学生の時に友人が買った物、以来30年以上の使用に耐えています。
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センターの黒い金属をずらすと穴が出て来ます。そこにグリスガンをあて、にゅるにゅるっと入れると、古いグリスが左右の軸の方からダラッと出て来ます。現在のハブはラビリンス構造で水分や異物の侵入を少なくするように設計されていますが、グリス交換するには玉押しをばらさなければなりません。レース場でメカニックの負担軽減のために考えられた優れものです。玉押しはさすがにムシクイ発生してしまいましたが、masamasa師匠は合う玉押しを見つけてくれました。今でも往年の回転は健在です。ブランドはサンツアーですが、製作は三信でしょう。
 
これをばらし、このスポークへ換装します。
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星エアロです。
 
ばらしたら組み立て、あれ、ニップルが緩いぞ?あ、星エアロは1.8㎜φか、すると付属のニップルで、うーん、これは星だからDTニップルセッターがかまないぞ。溝が浅すぎ。
 
しからばこれの出番。
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ニップルを種類ごとに分けて仕舞ってあります。DT1.8㎜を16個用意しました。
 
それでは組んでみます。さて、ハブのどちらから通したものでしょう。普通、ラジアル組では外から入れて内側で組みます。が、このスポーク、星のマーキングが付いている方を外に向けると外側で組む必要があります。それなら素直に外側で組みましょう。ひっかけ式なのでサクサクできます。が、バラバラ落ちてしまいます。
 
1本づつ行きましょう。これが確実、安全です。バルブの前後を開けたいので、右スポークから前に向かって組んでいきます。なんか提灯みたいだ。
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全部通したら、少しづつテンションを上げて行きます。縦、横、センター出し、テンション確認と繰り返すと、こんな感じになってきました。
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ハブ付近から。
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せっかくのエアロスポークなのに、ブランドマーキングが盛り上がっているタイプなので空気かき乱しそうな予感。断面は長方形なのですが、サピムのCXーRAYはオーバル形状、さらに空気抵抗が少ないそうです。予算のある方はそちらをどうぞ。1本380円もしますけど。星エアロなら1本81円で今回購入しています。それからハブ穴通らないかもしれないので、ハブに加工が必要になります。このハブのスポーク穴に切込み入れたら、怖くて使えないぜ!今回はひっかけ式がいいよ。
 
さて、気分転換も済んだし、リハビリ行ってきます。御大のリアホイールは明日以降に先送りになりました。

キター
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タキザワから箱が届きました。早速検品します。これで組みます。
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数量と品目の確認を終えたら、品質のチェックをします。
リムの品質の確認です。傷、汚れ、そして歪みのチェック。ゆがみは数カ所で直径を計測します。1㎜以下の誤差しかありませんでした。つなぎ目も滑らかです。溶接ではなく、スリーブジョイントですが、価格から考えれば妥当な線でしょう。
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赤いアルマイトもきれいですね。
 
いずれの項目もわたくし基準をクリアしていました。そして重量の計測です。
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本当か!ぴったり460gではないの。やるなあ、KINLIN。安いだけのリムではありませんね。
 
スポークとニップルの検品です。スポークはスポークルーラーで長さの確認をします。なぜこれをやるかというと、よく違う長さのが混ざっているからです。それからスポークにニップルを最後まで通してスポークネジの確認をします。もちろんサンプル検査ではありませんよ。全64本すべて実施です。そしてニップルも64個すべて確認します。こちらは不良品1個発見。余分に入っていたのでもちろん、問題はありません。
 
ハブの確認をします。回転はなめらか、ガタツキも認められません。傷もなし。穴数も32ありました。
スポークを通します。スポークのネジにスポークプレップを塗るショップもありますが、適正なテンションで組んであれば塗らなくても緩むことはないし、後に調節する時にスムーズにいかなくなるのでメンテを考えれば使用しない方がいいと私は考えています。
 
スポークは6本組イタリアン、そしてハブのロゴがリムのバルブ位置にぴたりとくるようにスポークを通していきます。性能とは関係ないのですが、これがずれていると気持ち悪くて仕方がありません。レース会場のピットなどで、狭いところにずらり並んだバイクの空気を入れる時に、ハブを見るとバルブの位置を探し出し易いというメリットもあります。
 
リムに鳩目がないので、ニップルをそのまま入れるとリムの中に落ちてしまいます。グリスでマイナスドライバーに張り付けてそっと落とし込む方法もありますが、落ちることはしょっちゅう、時間ばかりかかって仕方がありません。しかも、ニップルを出そうとリムを振るとまだ組んでいないスポークでリムを傷つけたりします。赤アルマイトに傷が付いたら、どうしましょう!
 
そこで、DTのニップルセッターの登場。この先にニップルを付けて、リムの中にニップルをセットします。高いテンションをかけてもスムーズにネジが回せるように、ニップルには局圧性の高い自動車用デフオイルをチョンとつけておきます。
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デフオイルは便利ですよ。ホイール組だけでなく、ドリルでもむときの切削油にも、一般潤滑油にも、ママチャリのチェーンにもなんでも使えます。ハイラックスのデフ用に買った使い残りだとは思えないほどよく働きます。1ℓ缶を開けてまだ1/4も使っていないかな?これでもう5年、あと15年は使えるでしょう。で、その缶の隣にまだ封を切っていない同じオイルがもう一缶。あと35年分もあるのか、安心だな。そうでなければビンゴの景品にでもするか。
 
次々とスポークを通し、ニップルで留めて行きます。
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リムにすべてのスポークを通したら、振れ取り台に乗せます。センター出し機能はついていないタイプですが、片側だけ振れセンサーを出してホイールをひっくり返せば大体のセンターは出せます。まだスポークはゆるゆるですが、リムの精度はかなり高いらしく、ほぼまっすぐ、縦ブレも許容範囲でした。
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少しづつニップルを回してテンションを上げて行きます。ある程度上がったところで振れ取り、センター出しを行います。センターはホイールセンターゲージを使って確実に出します。
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箕浦の折り畳みタイプは剛性が低くてそっと扱わないと狂っちゃうので使いにくいですね。それにリムにあたる部分の平面度に問題があるので、同じところが当たるように気をつけないとだめです。同じ場所で裏表数回、それを3カ所ほど実施して確実にセンターを確認します。そして寄っている方と反対側のニップルを締め、再度センターゲージで確認、そしてまた調節、確認、何回も繰り返し、だんだんと寄せて行きます。最後にはどんぴしゃ。0.2㎜以下(箕浦センターゲージの公称誤差)に収まっています。
 
スポークをしごいたり握ったりしてなじみ出しもしていきます。
 
さて、ここまで来たらテンションゲージの登場です。パークツールの簡易型ですが、これでも十分な精度を持っています。32本全部計測し、まずはメーター数字の15を目指します。これが50kgf程度に相当します。
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緩いところ、きついところを調節し、再度すべて計測します。スポークはテンションを上げるとその反対側のテンションにも影響が出るのです。驚いたことに、すべてのテンションバランスを取った状態で縦横とも振れはほとんどなく、センタ―も出せました。リムの精度が抜群です。
 
振れを見ながらテンションを上げて行きます。テンションは100㎏f程度に設定しました。メーター数字でいうと21程度です。そしてセンターを確認してちょこっと調整。
 
これで完成、ではありません。板の上にホイールを置き、上から圧力をかけて行きます。ホイールを回しながら、手が痛くなるほど体重をかけます。さらに、スポークをしごいていきます。
 
再度振れ取り台の上に乗せ、振れ取り、センター出し、テンションの確認をします。これを繰り返し、圧力をかけても変わらなくなったら完成です。本当は100㎞ほど走ってもう一度その作業をかけるといいのですが。
 
ホイールの振れはある程度小さければ走りに影響することはなく、極論すればブレーキブロックにあたらなければ十分なのですが、減速する時にはやはり精度の高い方がよいし、見た目に気持ち悪いものです。一応2㎜以下という基準がありますが、やはり横は0.5㎜以下にしたいものです。今回は0.1mm以下に収まっています。
 
縦ブレはスリーブジョイント、ピンジョイントなら当然、溶接リムでも、接合箇所はどうしても凹んだり凸になっていることがよくあります。これをスポークテンションで無理やり均して(ならして)しまうと張力のアンバランスができてしまうので、むしろテンションを均してリムなりに組む方が、長く狂いにくいホイールになります。その意味からも、リムは精度の高いものがいいですね。
 
最後に、脱脂があります。デフオイルで汚れてしまったリムのブレーキ面の脱脂をしなければブレーキのタッチがよくなかったり、場合によっては危険なことだって起こるかもしれません。アルコールで脱脂した後、マビックのリムストーンで仕上げます。
 
さて、前輪は完成しました。後輪は明日以降に組みます。いい品質の部品で、いい工具を使って、それなりの知識を持って組んでいます。そして同じくらい大切なことが根気を持って作業することです。途中で、「飽きてきたなあ、これくらいでいいや。」と思ったらそこまでのホイールでしょう。商売抜き、マニアならではのこだわりで組まれたホイールです。出来上がりを楽しみにしていてください。

今日は娘の学校の部活、東京都中学校地域別陸上競技会へ応援に行ってきました。
 
場所は夢の島、きれいな陸上競技場です。フィールドは芝になっており、かつて息子はここでサッカーをしたそうです。
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日差しが強く、暑くて参りました。陸上競技は分かりやすい面白さがありますね。知らない人の競技でも、レベルの高いものはなかなかの迫力でした。明日もこの場所で行われるのですが、私は仕事なので来ることができません。残念。
 
最後まで見たかったのですが、帰りが遅くなってしまうのも嫌なので15時20分に引き揚げました。荒川の真ん中で一枚。北の方に真っ黒な雲があります。時々ぽつりぽつり来ることもあります。
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南風に乗って江戸川をさかのぼり、金町まで。masamasa師匠の所に顔を出してみました。まずは御大のタイヤを購入。自国の貨幣価値を下げて喜んでいるバカノミクスのせいで、どうやら値上げがありそうとのこと。いつまでこの値段かわからないよ、と言われました。
 
そしてなぜか玉ねぎをいただいてしまいました。ありがとうございます。明日にでも早速いただきます。
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タイヤはTUFOのC S33 PRO 700×21Cです。このタイヤはチューブレス構造で、クリンチャーリムにはめ込んで使えるチューブラータイヤです。パンク修理はチューブ交換ではなく、専用のパンク修理剤を、あ、これ買うの忘れた!

※注意!今回は体重のややある人用の自転車のホイールを組む人以外読む価値はありません。あらかじめご了承願います。
 
御大から出された宿題の、部品選定と発注まで行いました。
 
現在お使いのホイールはシマノのR500です。このホイールを使用していて、スポーク切れを起こしたそうですが、さもありなん、スポークが錆びる材質でラジアル組なものですから、やや体重のある御大が長く使うにはちょっと無理のある選択のように見受けられます。某ショップでは2桁万円ホイールを薦められたそうですが、うーん、営業トークが入っているかな?でもまあ、懐具合を見ながら薦めるタイプの店はそれはそれで整合性もなくはないのです。金持ちなら少しでも良い走りができた方がよいでしょうし、お金のない人には、性能差がわずかな差なら安い方がよいでしょうから。
 
悪徳な店だと、貧乏人に、ボーラウルトラTWOじゃなきゃ勝てないよ、ローンも組めるよ、みたいなことを言う店もあるようです。
 
ところで、いいホイールってなんでしょう?使う人によって変わってくるのは当然、そして同じ人でも状況によって違ってくることもあるわけで、これはいておけばイイ!なんてことは絶対にないはずです。
 
いいホイールとは?
①重量が軽いこと
②精度が高いこと
③耐久性があること
④回転性能が高いこと(荷重がかかった状態で、が条件ですね)
⑤空気抵抗が少ないこと、空気のかき乱しが少ないこと
⑥乗り心地がいいこと
⑦メンテナンスがしやすいこと
⑧部品の供給がしっかりしていること
⑨見た目にかっこいいこと
 
くらいでしょうか。御大の走りから検証してみましょう。
①これはいくら軽くてもよいはずです。重量は0にならなければ「重い」と言われる、という自転車の世界です。
③しかし、耐久性との絡みがあります。いくら軽くてもゴールできなければなりません。なんでも程があります。ところで、ホイールの軽さはどれくらい効果があるのでしょうか?これは自転車の科学という本に詳しいのですが、短くまとめると、
①平坦定速走行中ではホイールの重さは関係ない。
②加速中はやや関係がある。
③登坂中はそれなりに意味がある。
 
ということになります。ホイールを軽くする手段は、ホールを構成する部品を軽くすることにつきます。ホイールを構成する部品は
リム、スポーク、ハブ、ニップル、リムフラップ、タイヤ、チューブ、ですね。
 
リムは軽くするのは限界があります。チューブラーのパイプリムならアンブロシオのクロノF.20が360g、しかしタイヤをリムセメントで貼るので御大には向かないでしょう。一応、「今の」御大の状況には、としておきますか。これ以上軽いものも存在しますが、もはや日常で乗れるものではなく、1レースごとにメンテナンスが必要になってくる水準です。
 
クリンチャーに限ると同メーカー、エクセルライトが430g7,400円。これは欠品中だそうです。バランスだと500gもあります。KINLINだとXR240が460g、なぜかよりハイトのあるXR300が450g。御大のようにあらゆる状況で使用するならハイトが低い方が横風にふらつきにくいので好適でしょう。XR-240は2,800円と安い!品質は大丈夫、私のリカンベント後輪もこのリムを使用しています。リムの継ぎ目が、マビックオープンプロのように溶接した後研磨をかけてある仕上げに比べてしまえば「ふふ、ここ継ぎ目だね♥」となりますが、実用上問題になることはないでしょう。②の、精度に関しても及第点です。
 
リムは決定しました。次はスポークです。これは材質の良いものがいいですね。DTスイスを選択しました。組んでみると、弾力や精度において一ランク上を感じます。本来安いプレーンを好む私ですが、強度を落とすことなく軽くできるバテットタイプを選定しました。バテットは両端が2㎜、中央部が1.8㎜になっています。価格が高いと言っても1本70円です。プレーンが50円ですし、ブラックカラーなら70円なので黒にこだわらなければ同じ値段で軽くなります。32本で382g、プレーンだと444gです。1.8㎜のプレーンスポークだと359g、ただ重量級の御大にはちょっと怖いなあ。メンテ間隔が長くなりがちだろうしね。折れやすい首部分はやはり2㎜欲しいですね。
 
さて、組み方です。ラジアル組、タンジェント組、間引き組、そのほかねじり組とか変態組がありますが、縦に柔らかく横へ剛性のある、タンジェントが万能でよいでしょう。④空気抵抗を考えれば間引き組、でも、その恩恵にあずかれる速度域での乗車は少ないので、それより③を重視しましょう。
 
ハブはシマノの105にしました。このハブはカップ&コーン式のベアリングシステムで、グリスアップと玉当たり調節ができるところが良いですね。カートリッジベアリングで打ち直しが必要なハブも増えていますが、エコではないですからね。それに、荷重がかかった時の回転性能は(シマノが言うには)上だそうです。振れ取り台の上でホイールを2本回し、「どっちが長く回っているでしょうか!」とサイクルショーなどで自分の会社が輸入するハブを宣伝していることがありますが、まあ無意味な性能ということなのでしょう。真実の④ということですね。
 
105の上はアルテグラ、値段が倍近いくせに重量は2gしか軽くならず、ボールレース研磨していると言っても、そもそもハブの抵抗なんて全体の抵抗から見れば極小、それこそハブダイナモでもいいくらいなので体感できる違いはないでしょう。デュラエースは良いハブです。構造、材質、フランジの厚みまで、とにかく全てが最高です。値段さえ考えなければ。105未満のハブは、、、、105でも十分安いので、わざわざ買わなくてもいいでしょう。
 
ニップルはリムが鳩目レスなのでアルミは使えず、ブラスです。スポーク買うとおまけで付いてきます。
 
リムフラップは、タイヤがクリンチャーチューブラーを使う予定なのでなくてOK。いくらかですが、軽くなりました。が、このタイヤ真っ黒です。現在コルナゴブランドの赤いタイヤを使用中の御大、フレームに合わせておしゃれにまとめています。それならば、これでどうでしょう。リムを赤くするのです。XR-240にはカラーリムが存在します。こちらは値段が上がって2,980円です。性能と関係ない部分で、前後で360円の価格上昇か、痛いなあ。まあここは目をつぶってもらいましょう。
 
さて、MTBコグを使用している御大、9速のMTBコグは何があるかなと、タキザザカタログに目を通します。むむむむ!上から下までダイナシスになっている!これでは「台無し、死す!」ではないか!と思ってよくよくカタログを眺めていると、ソラグレードに9速11t~32t発見。不思議なこともあるものです。~30tコグにしようかと、迷いもありましたが、やはり「登りできつかったぞ、膝が痛い、ゴラァ!」が出ると嫌なので一応ワイドレシオにしてみました。まあ、一度ギアレシオを見直して状況によってホイール毎に違う歯数構成にしてもいいかもしれませんね。
 
価格を改めてまとめます。


Fハブ   シマノ105  HB‐5700‐L ¥2,450
Rハブ   シマノ105  FH‐5700‐L ¥4,290
 
スポーク DTスイス コンペティション ¥70×64本=¥4,480
ニップル DTスイス ブラス        スポークに付属
 
リム    KINLIN XR‐240 RED   ¥2,980


ホイール合計 ¥17,180
 
カセットスプロケット(コグ)が¥2,260
 
これにタイヤ代が加わります。金に糸目を付けずに、御大にとって最上の組み合わせにしてみました。
 
タキザワにファックスで発注をかけたので4,5日後には商品が到着するでしょう。あ、しまった、今はまだ6月だ!これは時間かかるかも!今はタキザワのセール期間、全品10パーセントオフになるのです。貧乏人が一斉にこの時期に発注するので、なかなか届かないんですよね。
 
そんな訳で、御大には申し訳ございませんが、もうしばらくお待ちいただくことになると思います。気長に待っていてください。その代わり10パーセントオフになりますので。タイヤはタキザワで取り扱いがないのでmsamasa師匠の所に行ってみます。
 
字ばかり、しかもやたらと長い文章で、ほとんどの人に全く意味のない今回、もし全文を読まれ、無駄だった、人生損した、と思われた方がいらっしゃいましたらお詫び申し上げます。

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