2013年1月3日
正月勤務を乗り越え、ようやくもらえた2連休。妻は4日に仕事始め、息子はサッカーチームの初蹴りと参加不能。娘と2人で泊りがけでスキーに行きました。旅館宿泊は本当に久しぶりです。テントに泊まることにこだわる私には実に珍しい企画です。本当は極寒の地でのブラッカン使用テストなんてやってみたかったのですが、娘の同行があるので無理はしないことにしました。
帰りに帰省ラッシュの戻りにかかりそうな日程なので、東北道がなるべく短くなるように考えると、スキー場は当初エーデルワイスが宇都宮(有料では今市)なのでここがいいかなと宿泊先をあたったのですが、空室なしか、あっても正月料金でべらぼうなことをいうところしかみあたらず、他にすることにしました。結局、娘のレベルでは十分なのでまたまた日光にしました。宿は前回入浴したところ、風呂も人も良かったのでかつら荘へ電話してみました。何とか2人分の部屋を確保、値段も鬼怒川より2人で1万円近く安いのでそこに決めました。
また5時30分に家を出て、東北道を飛ばします。帰省戻りとは逆方向なのですいすい行けました。
いろは坂を抜けると、中3日しかないのに前回とは景色がずいぶん違います。雪の量がまるで違うのです。戦場ヶ原あたりから路面に雪が積もっています。そして気温が低いのです。車の外気温計がマイナス10度になっています。今日の滑りはどうでしょうか。
駐車場で1,000円払い、入場します。200mほど手前に無料駐車場もあるので、そこから歩いてくる人も少なくないのですが、娘がいるので無理はしないことにしました。一人だったり、気合の入ったメンバーだけならシール付けて踵を開放、という手もあるのですけどね。
リフト券は2日券を買いました。今回の目標は、娘がパラレルターンをできるようになること、に設定しました。怖がりで斜面に向かっていく気持ちの薄い子で、しかも人の言うことを聞きたがらない性格なのでなので、かなり手こずることが予想されます。
まずはまたリフトまで斜面を登っていきます。気温は前回とはまるで違い、とんでもなく低そうです。サラサラのパウダースノーが風に舞舞いながら降りてきます。風が強く吹くときには地吹雪になってしまい、視界が失われることも度々です。
まずは脱ボーゲン姿勢を目指し、片方の板のエッジのみで滑り、もう片方は横滑りさせる通称エイリアン滑走をさせました。この段階で早くもエッジを立てないことを怖がってしまい、なかなかできません。それでもリフト2本分の練習で何とかできるようになりました。次は斜滑降です。スタンスを大きめにとらせてゆっくり滑降させました。リフト5本分で約1時間。だんだん娘がしゃべらなくなってきました。
「手が冷たい。足先が冷たい。」
私も同じような感じです。山岳用防寒グローブでももはや能力不足となるような強烈な寒さが末端部の血流を阻害しているようです。前回は雨、今回は寒すぎ、この中間にならないのでしょうか。仕方がないのでカフェテリア湯元へ暖を取りに逃げ込みました。何も売っていないのは前回でわかっていたので、今回ヒップバッグにテルモスとパンなどの食料を入れておきました。温かい紅茶を飲んで、手足を温風にさらして温めました。
ある程度回復したところで再度斜滑降に挑戦です。地吹雪は相変わらずで、せっかく積もった新雪はみんなほこりのように舞ってしまい、クラストしたバーンの上を滑ることになっています。どうしても山側板のアウトエッジを立てることができず、ボーゲン癖が抜けきりません。ボーゲン期間が長すぎたのかもしれません。乳離れ、親離れ、インエッジ離れ、なんでも離れ時はあるようです。
リフトに乗っていると、登山者がゲレンデを下りて行くのが見えます。後でこの時期に遭難が相次いでいたことを知りました。装備も歩き方も、かなりのベテランだと推察されます。この方々に限っていえばまず大丈夫でしょうが、それでも心配になるほどの風と気温です。
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娘は直滑降の練習をさせました。緩い斜面でさせ、スピードが上がりすぎたら制動をかけてまた直滑降と繰り返させました。他大学のワンゲルに直下り(ちょっかり)の山ちゃんと呼ばれる強者がいました。直下りと急制動だけで30kgザックを背負って厳冬期の吾妻連峰を下ってきた猛者です。パラレルができるようになったのは次のシーズンだったようです。
昼食は朝買っておいたパンと紅茶です。紅茶は夏の売れ残りが4割引きだったマンゴー風味紅茶ですが、結構おいしく飲めました。
午後はいよいよ内脚のアウトエッジで滑る練習です。抜重して外脚の重心を小指から親指の方へ移動させ、内脚の重心を抜いて小指側で踏ながら前へ出すようにしていきます。やはりどうしてもアウトエッジで雪面をとらえるのが難しいようで、出来てフラット、気を抜くとインエッジで踏んでしまっています。時間をかけて練習したいのですが、やはり1時間が限度、手足の冷たさに暖を取りに行くしかありません。
午後3時30分、手足の痛みはもはや限界、本日の宿へ行きます。道なり900mしかないのであっという間に到着しました。早速チェックイン、まずは部屋でくつろぎます。小奇麗な和室で、部屋にトイレもあり、なかなか居心地の良い宿です。
さて、勉強するぞ、勉強道具を車に取りに行くというと、娘は
「えー、ここでするの!」
と小学生にあるまじき発言。小はついても学生ですよ、あなたの身分は。そして昨夜作ったYouTUBE動画を編集したDVDをポータブルプレイヤーで再生し、パラレルの勉強をします。
「なんだ、勉強ってこれのこと、これならやる!」
じゃあ、どんな勉強ならやらないんだよ。観終わってからおまけで入れておいたお笑い系動画をかけていたら眠くなってしまい、寝てしまいました。気が付けば娘もうとうとしています。目が覚める頃夕食の時刻を知らせる電話が鳴りました。
これに鉄板焼きと茶碗蒸し、蕎麦など数品が付きます。そして米がまたうまいんです。4日前に入浴に来て気にったので予約したという話を電話でしていたこともあり、宿の方から宿泊をとても喜んでいただけました。
食後は特にやることなく、とりあえずTVを点けたら、ぴったんこカンカンで力士19人と新年会をやっていました。何の気なしに見ていたのですが結構娘が気にいり、結局最後まで見てしましました。観終わったら8時45分、娘は眠いと布団に入ったので、私も同時に寝ました。暖房は切って寝たのですが、朝までぐっすりと寝ました。
お父さん、家族へのサービスにこれ努めていますね。
ゲレンデの一番下部が冬以外はキャンプ場になり、1回は家族(子供が小学校)で、他の2回は山岳部のプレ夏山の白根山登山とキャンピング練習で数年の間をとりながら幕営。10年ほど前、最後のキャンプは、回りにテントがわずか2張りという寂しさ。白根登山のメインルートが変わってしまっていたのです。『日本百名山を登る・上卷』昭文社には「菅沼登山口から登るのが最もラクで人気が高い」とある。ラクが目的なら家で昼寝が一番。また、オートキャンプ場として見るなら設備が3流(15年前の話です)。スキー施設としても客のニーズを無視の不親切な殿様商売をしているようですね。
めげずにスキー(ボードでなく)にいそしんで来られたのは素晴らしいことです。
貴殿のお正月のお仕事ご苦労様です。当家も孫の暮れからの入院で地元病院の医師・看護士はじめ大勢のスタッフにお世話になりました。また、嚥下障害が出始めている母も老人施設で年を越しました。命を支えるお仕事の方たちの「おかげ」を改めて深く思う年末年始で