三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

2012年11月

明後日12月1日はK氏とサイクリング。メカトラで彼に迷惑をかけないように、整備しました。
 
ホイールはヒルクライム用チューブラーからオープンプロ+デュラハブ、タイヤはTUFOクリンチャーチューブラーへ換装。洗車、給脂をしました。
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そして車載。今回は2人2台だけなので、車内積みします。燃費も良く、バイクも汚れず、高さ制限で、あ、しまった!で愛車屑チタンということもないので安心です。それほど汚れる訳ではありませんが、こんな感じで積めば汚れには安心でしょう。
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今のところ、天気も良さそうな予報なので、とても楽しみです。

緑のヘルシーロードセンチュリーラン 上から続く
 
時刻はちょうど14時。あとは追い風を受けて、走りなれた道を行くだけです。まずは利根川サイクリング
ロードを走ります。追い風を受けて、30㎞/hを軽く超える程度で流せます。さっきとは大違い、今度は
メーターが暴走しているのか?というくらいどんどん距離がかさんでいきます。道の駅羽生前に来ました。
信号待ちしていると、案内版が目に留まりました。信号が変わるのを待って、見に行くと、
「むじなモンと走ろう」
というキャッチコピーがありました。ゆるきゃらは全国至る所で大発生は知っていましたが、羽生なんて
観光地でもないのに、なぜ必要なのでしょう。しかもむじなモンて、いったいなんでしょう。ホリエモンに
ヒューザーのオジャマモン、モンが付くのはドラえもん以外悪人が多いのは気のせいでしょうか。
 
利根川サイクリングロードも途中で未舗装になったり、消えたりしますが、一般道路を走ればいいので
無問題。これも最初はずいぶん試行錯誤しましたが、結局適当に走っても方向さえ間違えなければ
なんとかなるので地図もなしで毎回違う道を通っています。今日はほとんど一般道で行きました。
 
東武線踏切で、えらく待たされたので暇つぶしに一枚。この程度だとS先生に怒られそうだけど。
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そうこうするうち、国道4号利根川橋まで来ました。ここで道を渡ろうとしたら、またまた不可解なことにガードレールに切れ目がなくて強引に茨城県に渡らせられてしまいました。ま、いいか。いつもそっち側通っているから。先月はリカンベントで来たばかりだし。ところが、橋を渡った後、まだ道を渡れないのです。いったいどうなんているの?車道に出ると、左を走るために土手から遠い方に出なくてはなりません。つまり信号を3回待たなくては行けないのです。
 
はいはい、そうやって通ればいいんでしょう。本当に自転車は割を食ってしまいます。でも、歩行者はどうすればいいんだろう。歩道ないよ。
 
新幹線をくぐり、新4号バイパス新利根橋まで来たらまた埼玉県側に戻ります。橋の上で横一列になって走る高校生がいました。右行きます、と声をかけたら、一人がよろけてしまいました。自転車乗車中にスマートフォンをいじっていたのです。
 
15時30分、関宿のお城の横を通過。予定通りです。17時帰宅は出来そうです。追い風を受けて、くるくる回しては一休み、またくるくる回しては一休み、とエネルギーを節約しながら走りました。昼食はご飯をたっぷり入れたので、摂取熱量は相当なはずですが、あれから休憩なく走り続けているし、これから先も家まではカロリー補給する暇はないので切れないように計算しながら走りました。
 
途中、土手の工事で迂回がありました。最近よく工事をしています。ゲリラ豪雨に耐えられるようにだとかなんとか言い訳がありますが、今まで危ないと思ったことに一回もなっていないのに、本当に必要なのでしょうか。スーパー堤防は挫折したと思ったら、別な形で復活しているようです。まさに白アリです。
 
だんだん日が傾き、寒くなってきました。富士山のすぐ横に太陽が沈んでいきます。そして360度、全方位に紫色のグラデーションがきれいに入ってきました。そして月の出です。ただ一人、その中を楽ちんにペダルを漕ぎながら走っていきます。もうすぐ暗くなってしまうのですが、もしこのままの状態が続くなら、ずっとこうしてペダルを漕いでいたいと思いました。距離はもう140㎞になろうとしています。
 
西側景色
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同時刻東側
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日が沈んでもしばらくは明るいのですが、さすがにライトは点灯しました。CATEYEのEL120をポジションランプに、メインはホームセンターで買った1wLED懐中電灯をホルダーで付けています。これが明るくて配光もよく、最高。充電電池がつかえてランニングコストも安く、しかも本体価格も自転車用の半額以下です。
 
スカイツリーも大きく見えてきました。
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17時調度、人の顔がかろうじてわかる程度の明るさになってきたころ、水元公園到着。安全の為、ゆっくりと流して帰宅しました。計画通りに走り終えた満足感でいっぱいです。(秩父行は忘れました。)
 
本日のデータ SHIMANO FLIGHT DECKによる
 
距離 158.32Km
最高速度 42.3㎞/h
平均速度 22.5㎞/h
走行時間(停車中は計測せず) 7時間00分12秒


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ホン~トに日が沈むのがはやくなったよなぁ。
美しい夕暮れ写真ですね~、お家が恋しくなるね。
利根川は「坂東太郎」って言うくらいだから東日本一の暴れ川だった
歴史が長~くあるから、ヒトが多く住むようになってからは余計に神経使っているんだろうかな?運河も多いしね~( ´∀`)! 削除
2012/11/28(水) 午後 6:16
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くまそんさん、コメントありがとうございます。本当に綺麗な夕焼けでした。寒いし疲れているし、本当に早く帰りたいという気持ちと、ずっと見ていたい気持ちとで複雑でした。だから、また走りたくなるのかもしれません。 削除
2012/11/28(水) 午後 8:07
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これ、走ったその日に書いているのかな? (月)が冷たい雨で、昨日出かけた? それにしても走るのもblogを書くのも早い。現像も早い、といきたいところだが、これはデジカメですよね。
たとえエンジンが着いた方のバイクでもこれだけ走ればずいぶん走った気分になれる距離です。写真もマメでボクは十分楽しんでいます。
オランダみたいなバイク(エンジンなしの)王国が遠からずやってきそうな予感、、、①若い人もあとに続こう! ②バイクが安心して走れる道を行政は作ろう。 削除
2012/11/28(水) 午後 9:58
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山のMochiさん、コメントありがとうございます。ブログは走った当日に書きました。写真はもちろんデジカメです。三脚なしで、手振れがひどいのですが、これ以上サドルの上ではどうしようもありません。

自転車に優しい道は、環境にも障害者、高齢者、年少者にも優しい道なのですが、行政の人は自転車乗らないみたいで大変に残念です。それでも、江戸川は新しく作ったところは「わかってきたな。」と感じるところが増えてきています。荒川はますますひどくなる一方ですが。

谷垣氏は自転車乗りなのですが、そもそもの立ち位置が「あっち側」
ですから、全くダメでしたね。 削除
2012/11/28(水) 午後 10:47
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センチュリーランとは、100マイル≒160kmを走るという意味です。
 
2連休でしたが、昨日は大雨で何もできず、年末大掃除と妻の送迎、息子のインフルエンザ予防接種の付添、夕食作りと、忙しく過ぎました。
 
今日は1日遊ばせていただきます。荒川、入間川、と走り、高麗の巾着田からいよいよ登り、日和田山、北向き地蔵、顔振峠、そこから奥武蔵グリーンラインを通り、定峰峠から西武秩父へおりて、レッドアローで帰る、というのが第一プラン。しかし、どうも今日は風が強そうです。北風だと、高麗に着く前に脚が売り切れ、そうなると登りが練習にならないばかりか、帰りの電車が遅くなってしまいます。また、それでは楽しく走れません。その場合には第2プランへ移行すればよいのです。
 
例によっていくつかの家事をこなし、準備万端出発、と行きたいところですが、そういえば可燃ゴミの日だった、昨日の掃除で出た山のようなごみを出さなくては、とか、一回外に出たらあまりの寒さに衣類を交換したとか、なんだかんだで9時10分になってしまいました。
 
一般車道を西に向けて走ります。30分後、五反野の駅をくぐって荒川まで出ます。この駅は、小学生時代、弟の手を引いて父の勤める高校の文化祭に行った思い出があります。
 
荒川に出ると、想像以上に強風です。24㎞/hがやっと、気を許すと20㎞/hを割ってしまいます。これですぐに第2プランへ移行しました。まあ、ひよったわけです。富士がきれいに見えました。
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荒川サイクリングロードはいろいろ問題を抱えているので、あまり走りたくはないのです。工事が多く、未舗装だったり、とんでもない迂回させられたり、というのはまあ期間限定と思えば我慢できないこともないのですが、管理者が全く自転車を知らない輩なのでそっちでも困っています。制限速度20㎞/hと言い出したこともあります。自転車にスピードメーターは義務付けではありません。どうやって速度を割り出すのでしょう。
 
右岸側では、広い道路に線を引き、自転車はこの中を通行してください、とやっているのです。すれ違うのが怖い、極端な狭さです。歩く方はたっぷりあって、なんじゃこれ、という感じです。河川敷には野球場もたくさんあるのですが、よりによってサイクリングロード上で少年たちにキャッチボールをやらせていることも日常茶飯事。ある時、河川管理は、驚くべきことに「自転車は危ないので押して端を通行してください。」と言いうのです。道路でキャッチボールはここでは通行権より上なのか?ここ、車いすの人も通るけど、その時にはどうするの、と尋ねたら、職員に聞いておきますだって。
 
また、車止めが頻繁にあるのですが、ここがなんと自転車が通行できないのです。公園の入り口みたいなゲートなので、いったん止まってペダルが当たらないようにしながら、そろりと抜けなければなりません。結果、土手に轍ができてしまっています。これ、洪水の時に弱点となって決壊の恐れがあるはずです。
 
自転車は走ってはいけないサイクリングロード、だんだん日本に広がりつつあります。
 
愚痴はこれくらいにして、次へ行きましょう。鹿浜橋の所から、新柴川サイクリングロードへ入ります。この道がまたすごいのです。橋がたくさんかかっているのですが、平面交差しているところを渡らせないようにしてあるのです。いったん土手を下りて、橋の下へUターン。橋の下をくぐって、つまりここで道路を渡るわけです。そしてまたすぐに橋のたもとへ戻りUターン、登ると道路横断となるわけです。通勤通学にも使われている道ですから、悠長にそんな行き方する人などほとんどおらず、平面交差を突っ切っています。
 
R122はくぐるときに、ひとつ前の橋で左岸に渡り、くぐり終えたら一つ先の橋で右岸に戻ります。ここを過ぎると、川口オートレース場が見えてきます。妻とここを走った時に、ずいぶん遠くから排気音が聞こえたものですが、今日は何もないのか、静かでした。
 
風は北西の風、ところどころ強く感じますが、市街の中なのでそれほど困ることはありません。もちろん道が道だし、人も多いので飛ばすことは避けますが。
 
イオンモール川口を過ぎると、外環が見えてきます。その先で、平面交差があり、渡れないように柵がしてあります。矢印は右、迂回と書いてあるのですが、その指定された道はなんと!階段!!!どういう神経なんでしょう。これ、知らない人が夜間に通行したら落ちるかも。私も最初に来たときには結構やばかったです。ご丁寧に道の反対側でも階段に誘導しています。つり合いだけは取れていますね。
 
外環はさすがにくぐれるようになっています。
 
そこからわずかで、通船掘りに出ます。ここは見沼代用水東縁と西縁の水位差を克服するために、閘門が作られています。
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通船掘りに沿って見沼代用水東縁へ移動します。ここから緑のヘルシーロードという名前の道になります。この道はこれはこれで、いろいろバカ丸出しな部分も多いのですが、ここから利根大堰までほとんどサイクリングロードなのはありがたいことです。
 
この辺りから市街地ではなくなってくるので、風がもろに当たります。せっかく走りやすくなってきているのですが、なかなか前に進んでいきません。走り出してすぐ、武蔵野線の下をくぐります。ちょうど貨物列車が通過しました。紅葉が見事です。
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武蔵野線をくぐると、ますます風を遮るものはなくなります。強烈な風です。のろのろと、そしてバランス保持がやっとでヨタヨタとしかすすめません。冷たい風で、フェースマスクをしていたのですが、それでも鼻水が止まりません。バックポケットのティッシュは次々と使用済みとなっていきます。
 
やがて大崎公園へ出ました。この公園は、かつてこのコースを走った時に見つけ、面白そうだからと後日子供を連れてきたことがあります。まだ小学校に上がる前の兄妹は、長時間水遊びに興じ、そして初めて見る馬車に乗って大喜びでした。そうなのです、サイクリングというより、むしろ子供が安全で、楽しく遊べる場所を探してロケーションハンティングをしていたのです。本当なんだ、信じてくれー!
 
緑のヘルシーロードは時々極端な狭さになります。ひどいところでは、20㎝程度しかありません。そんなところをロードバイクで通るわけもなく、用水の反対側の車道を通行します。どうせ車もほとんど通らないし、ヘルシーロード歩行者安全の為には当然の選択です。ま、どうせ歩行者も車道の方を安全の為に選択することがほとんどですが。この道はこういうところがよくあるのです。
 
それにしても、ものすごい向かい風でちっとも距離が稼げません。メーター壊れちゃったかな?と本気で思うほど、進んでいかないのです。それでも家から50㎞を過ぎました。ここに、用水路の立体交差があります。江戸時代に掘削されたこの用水、いったん地下へ潜らせ、なんと元荒川の下をくぐっているのです。和算が発達し、測量技術も土木技術も確かなものがあったのでしょう。重機のない時代にこれだけの大工事を成し遂げたことは称賛に値します。ここにトイレがあったので小用を済ませます。
 
時刻は11時30分。そろそろ昼食ポイントを探しましょう。今日の献立は朝の残りご飯と久しぶりのカップヌードルです。しかし、ストーブを焚くにはこの風では風除けが必要です。風のこないところを選ぶために、まずは前進します。
 
風さえ弱ければもっと先まで行けていたはずで、いつものポイントがあるのですが、今日はとてもそこまで行けそうもありません。結局50分ほども走って、それでも距離は15㎞に満たないくらいですが、ようやく風よけになる建造物を見つけ、その陰でお湯を沸かして調理しました。家を出てから3時間以上、初めてのちゃんとした休憩です。
 
セルフシャッターだと、ちょっと無理があるなあ。ちなみにピンクのジャージはジロ・デ・イタリアの総合一位ジャージ、マリアローザです。こんな派手で意味ありげなものを買うわけもなく、福箱に入っていたものです。イタリアサンティー二社の、ジロの公認レプリカです。防寒用なので、これからは大いに活躍してくれますが、輪行で激しく油汚れを付けてしまいました。チェーンの真黒なやつ。洗っても完全には落ちません。
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寒い時には熱々のラーメンライス。これがうまいんだよね。ストーブはSOTOMUKA。レギュラーガソリン仕様なので心置きなく使えます。どうせ最大火力でしか使わないから、この場合とろ火はなくてもOK。
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 さて、これからどうするか思案します。第2プランは、本来このまま緑のヘルシーロードを最後まで北上し、利根川に出ます。そして利根川サイクリングロード、途切れるので一般道、また利根川サイクリングロード。そして関宿で江戸川に出て、自宅に戻るセンチュリーランです。しかし、風が強くてこのまま行くと明るいうちに帰宅できる保証はありません。
 
ここで戻るという手もあります。65km程度ですから、ここから帰れば追い風の中、おそらく3時間もしないで帰れるでしょう。風は止む気配なく、そちらに心が傾いてきました。
 
しかし、ここで帰ると何かやり残したまま終わるようできっと後悔するでしょう。それに、強風区間はあと20㎞、ここをこらえればあとは追い風なので、その方がやり遂げた感動が得られるのではないでしょうか。
 
出した答えは、前進です。もし、どうしてもだめなら鉄道で帰る手もあります。強烈な向かい風の中、緑のヘルシーロードを走り通した感動を手にできるでしょう。時間計算すると、全行程を走っても17時ころ自宅に帰りつくはずです。日没は16時30分程度、17時ならまだ何とか明かりが残っているし、それより多少遅くても強力な照明は持参はしていますので、ゆっくりなら安全に走れるでしょう。
 
そうと決まれば、まずは走らなくてはなりません。何しろあと95㎞も残っているのです。が、いきなり工事で通行止め。工事多いなあ。反対側の車道を行きます。風は午後になり、ますます強くなってきました。カロリーを体内に入れたので、食前とは打って変ってぐんぐん進みます。時々ダンシング(立ちこぎ)を混ぜながら、ギアはアウター固定、ただしコグはヒルクライムのまま16t~27tなのですが、20㎞/hを常に越えながら(たいしたことないか)ペダルを回します。
 
行田市なので、所々こんもりした丘があります。古墳でしょう。やがて秩父鉄道が見えてきました。仕舞った、やっちゃった。この道には踏切がないのです。その手前でいったん道を外れ、踏切を渡ってからまた戻らなければいけないのです。すると、線路で行き止まりになっている部分の価値は、なんでしょうか?とにかく戻って道を外れ、踏切をわたります。
 
ここまでくればあとはすぐです。そのすぐが、今日は辛い。辛いけど、最後の踏ん張りです。利根川の土手が見えてきました。強烈な向かい風の中、ついに緑のヘルシーロードを走りきったのです。土手に上がると、利根大堰が見えます。がんばればちゃんと着きます。あきらめないで本当に良かった。
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 緑のヘルシーロードセンチュリーラン 下に続く

昨日はさらっと流しましたので、今日は2本のM42ロシアレンズをクローズアップ。
 
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ロシアレンズはケースが妙に凝っています。
 
ジュピター9は透明なドームの中、黒い蓋はスクリューでしっかりと固定されています。そしてその蓋にM42の雌ねじが切ってあり、ねじ込んでしっかりレンズが固定できます。ゼニタールはざっくりした肌触りの布ケースで、クッション入りです。レンズと付属のフィルターケースを仕舞うことができます。両方に言えることですが、レンズを守る機能に特化していて、速写という面では何一つ考慮されていません。向こうでは素人向き高額商品という位置づけなのでしょうか。
 
ジュピター9 1:2 85㎜
このレンズは、絞りに特徴があります。一番驚くのが、絞り羽の数。多いほど真円に近づくのですが、ふつう6枚程度、5枚というのも珍しくない中、なんとこれは15枚もあるのです。写真では分かりにくいでしょうか。
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ちょっと油にじみがあるのはご愛嬌。そして絞りリングも独特の工夫があります。絞りリングはふつう一番手前にあるのですが、このカメラはなぜか先端にあるのです。絞りリングを回して絞ってみます。絞りは解放のままです。カメラ側のレバーで撮影時にだけ絞るというわけではありません。絞りリングの手前にあるリングが、本当の絞り駆動リングなのです。たとえばf4で撮影しようとします。まず、絞りリングをf4に合わせます。そしてファインダーをのぞき、構図、ピント合わせをします。そして絞り駆動リングを回すと、f4の所で停まります。測光をして露出を適正にしたら、シャッターレリーズ。この仕組みなら、カメラ側がよほど特殊でない限り使えるでしょう。
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三脚でカメラを固定し、同じ被写体に対して、同じ焦点距離のレンズで、同じ絞り、同じシャッター速度で撮影して、スライドマウントには番号のみ記入。そしてライトボックスに乗せてルーペで観察、どのレンズで撮影したかを当てる遊びがあります。平安貴族たちが匂いを当てる遊びをしていたそうですが、まあ、それの現代版といった雅な遊戯ですね。
 
私の場合、スーパーマルチコート(smc)の施されているPENTAX FA☆1:1.4 85㎜というピンのレンズとの比較になってしまうので、やはり解像度、色味ではとてもかないません。しかし、軽量コンパクトという面ではこちらに軍配が上がるので、軽量を望む場合には必然の選択となります。写真の難しいところは、その現場にいないと撮影できないわけで、絵画のようにあとから描くという技が全くできません。持ち運びも性能の一つと捉えると、その点ではこちらに軍配が上がります。コートが貧弱なので逆光や微妙なカラー表現ではもろに弱点を露呈してしまいますが、順光、人物といった85㎜レンズらしい使い方なら独特の味わいが楽しめます。
 
さて、次はゼニタール1:2.8 16㎜ FISH‐EYEを見ていきましょう。あんまり安いので、5000円札で銭足ーる。お粗末!
同じロシアレンズでも、こちらの絞りは普通の位置に、6枚羽で普通です。普通の位置にあるので、LXの絞り確認窓で値がみられるのですが、そこはスクリューマウントの悲しさ、ぴたりと線の位置が窓の位置にこないので、22が見えても実際には11だったりします。
 
レンズの裏に、フィルターが付けられます。
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フィッシュアイでも、申し訳程度のフードが付いています。乱反射防止を狙ってのことでしょう、内側にひだが刻まれています。結構凝ったつくりです。
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リバーサルで撮影してきますので、レンズ比較はまた、今度。


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ぼくもPENTAXを捨てなければこういう遊びが出来たのでしょうか?
値段のことを考えれば、ロシア製レンズは気軽にあそべる、カメラ好き絶好のおもちゃなのですね。
ボクのカメラのスタートは親父が戦地に持ち歩いた蛇腹のセミ版フィルムカメラで、これでカメラのおもしろさを知りました。距離、絞りとシャッター、フィルム巻き上げ、全部を感だけでやるもので、こういうカメラで練習するとカメラの原理がよく身につき、大失敗(巻き取ったときフィルムを取り落とし全コマ感光してアウトとか二重撮りとか)もあって、とてもよい薬にもなりました。撮れるコマ数も少なく、気軽にパチパチ撮るものではなかったから、表現的上達はできませんけれど。 削除
2012/11/24(土) 午後 5:05
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私も中国を旅したときには、シーガル2眼レフブローニー版カメラを使いました。露出計はなく、巻き上げはフィルムの裏に出てくる数字を赤い窓からのぞきながら、シャッターチャージはもちろん別系統、こんなんでも何とか撮影にはなりました。巻き上げたのかどうか忘れてしまい、安全の為一枚送ってしまって真っ白という部分もあります。

残念だったのは中国語ができないので、フィルムの種類が理解できず、撮影したのに現地でも、日本に帰ってきてからも、現像液の種類がわからないと断られてしまったものが数本出てしまったことです。また、カラーフィルムを買ったつもりがなぜかみな白黒でした。ただ、そのおかげで日本で現像できたという面はあったようです。

PENTAXはデジタルも一眼レフならKマウントなので、タクマーやロシア、M42本家ドイツのレンズも遊べます。逆に、デジタル専用の現在のペンタックスレンズは、フィルムカメラでは使えません。

お孫さんもいらっしゃることですから、この際K30あたりでも、、、、いや、奥様が読む可能性のある所で書くのは身の危険を感じてしまいますので、ここまでにしておきます。 削除
2012/11/25(日) 午前 11:30
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タイトルを見て、「ウルトラマンの故郷」などというボケはなしでお願いします。メシエ天体のそれではありません。ちなみにM42はオリオンの大星雲です。
 
PENTAX愛好家の皆様、私のを披露いたします。ペンタックスのいいところはレンズ資産がいつまでも活かせるところです。AFになった時もKマウントのまま、デジカメになってもKマウント、そしてその前のM42スクリューマウントレンズでさえも、いくつかの例外を除き、使うことができるのです。記憶があいまいですが、MZ‐50が絞りがオートにならないレンズは使えなかったくらいでしょうか。
 
使い方は簡単、KバヨネットにM42アダプターを付ければ、あとはレンズをねじ込むだけ。
 
そしてM42スクリューマウントはSPなどの時代のペンタックスだけでなく、ロシア製の物も流通しているので、お金をかけられない写真愛好家にはたまらない仕様です。下は私のレンズ資産です。他にもいくつかのレンズがありますが、まあ駄物ですので紹介するまでもありません。
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LXに付いているグリップは私が自分の手に合うように削って作ったものです。これ、純正オプションなんですよね。
 
レンズ 長玉から順に
 
SIGMA MIRROR-TELEPHOTO 1:8 600mm 
smcPENTAX-F☆ 1:4.5 300㎜ ED(IF)
smcPENTAX-FA☆ 1:1.4 85㎜ (IF)
JUPITER-9 1:2 85㎜ (M42スクリューマウント)
smcPENTAX 1:1.2 50㎜
smcPENTAX-FA 1:1.9 43㎜ Limited
smcPENTAX-M 1:2.8 28㎜
TAMRON SP 1:3.5 17㎜
MC ZENITAR-M 1:2.8 16㎜ FISH‐EYE (M42スクリューマウント)
 
ここで取り上げたいのはロシア製M42スクリューマウントレンズです。どんな味があるのか、見てみましょう。
MC ZENITAR-M 1:2.8 16㎜ FISH‐EYE 
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残念ながら、せっかくの魚眼なのに撮影カメラがK100なので、APS-CサイズのCCDで周辺が映りこみません。PENTAXではまだ35㎜フルサイズCCD機が発売されていないので、(仮に発売されても買えない値段でしょうが)やはり銀塩かな~。
 
コートがPENTAXに比べると貧弱で、逆光には弱いのですが、低価格なので許せる範囲でしょう。5千円でお釣りが来たように記憶しています。違ったらごめんなさい。本来白黒用なのか、R-8X、YG-2X、Y-1.4Xフィルターが付属しています。魚眼なので、手前側にねじ込むようになっています。
 
山のMochiさんのお使いだったSPは構造的に無理がないので修理が利くので有名なカメラです。PENTAXはかつては大衆カメラとして大変な人気があり、それがかえってニコンに対して引け目を感じさせるところでもあったようですね。でも、B級というと、ミランダ、ペトリ、チノンあたりが引き受けてくださっていますのでその称号はペンタックスには与えられないでしょう。もちろんそれらのブランドも実はけっこう品質良く、あくまでもイメージとしてとらえた話で、という意味です。ほんとうにB級品はロシア、中国などのカメラでしょう。
 
私のカメラ入門は中3の時。母の同僚から、なぜか私へと一眼カメラと1:1.4 50㎜レンズを譲っていただき、、それに写真のイロハを伝授していただきました。その時のカメラがキヤノン FTでした。これを持ってクラブ合宿に行っていたのですが、これが重くてでかくて。天文部にいる同級生が使っていたPENTAX スーパーAが軽量コンパクト、うらやましくて仕方がなかったものです。写真部の人はニコンとキヤノンでしたね。
 
社会人になってから、むしろ憧れをもってPENTAXへマウントチェンジしました。キャノンのレンズ資産は売却しましたが、キヤノンはレンズマウント変更したので、二束三文でした。
 
HOYAの軍門に下ったり、プアマンズKマウント機を作っていたリコーが親会社になってしまうなど、順風満帆ではないようですが、やはり私にはPENTAXを使い続ける意味があるのです。


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PENTAXを2台、ボクには「軽い!」が最大の理由で愛用し続けました。クローズアップ用の中間リングも二種持ちましたが山の花程度なら薄い方の1枚(20g程度?)で大体用が済みました。捨てた理由はレンズカビ以外に水銀電池が無くなったこともありました。
もっと愛着を持ち続けるべきだったかも。でも、デジカメが安価で軽量で接写力が有ることといった「安き」についたことも。両者の真ん中に数年他社(M社かO社かも記憶があいまいだがたぶんM社)の普及版一眼レフ時代(後半はデジカメ併用)がありましたが愛着が湧かないままに故障したので捨ててしまい、とうとうデジカメオンリーになりました。
それほど保管場所は取りませんが、機械も衣類も家具も、「使えない」OR「使わない」は断捨離元祖みたいな家内には全くのゴミで、この類の男のロマンはボクの棲息環境では通用しないのです。暗室道具一式も捨ててしまって10年。 削除
2012/11/23(金) 午後 4:40
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やはり山屋の山のMochiさん、軽さは選定の大事な基準ですね。九太郎さんは、SPの水銀電池ボックスに入るリチウム電池変換アダプタ―なるものを噛ませて使っていたのではないでしょうか。そのうち出て来るでしょうから聞いてみましょう。

あきらめたらそこで終わりです。男のロマンはまだまだ続くのです。

暗室道具の処分は、なんか私もショックだなあ。山行十話でも、いくつかの場面で重要な役割を担っていましたから。

高校生の時には、クローズアップはレンズの手持ち逆さ付けやフィンガーエクステンダー、つまり指でマウントする方法などで高山植物は撮っていました。 削除
2012/11/23(金) 午後 9:07
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リチウム電池変換アダプタがあるらしいことは、ダイエー某駅前店出店の某カメラ店では示唆してくれましたので、よほどメーカーに問い合わせようかと思いましたが、カメラ屋さんは「もっと軽量でピントもオートの新型が安くてあります。望遠もズームなのに軽いですよ」なんて具合に話を逸らすばかり。
ぼくもあの半円磨りガラスのピント合わせに目が疲れてきていました。望遠は単焦点135ミリでした。スクリューマウント式程度は我慢できましたが。
こう考えると、迷い迷いしながら、ついには捨てるに至ったあの頃が甦ります。
追記;呆れたことに、CABINの初代スライドプロジェクタが出てきました。明日あたりお見せしますね。 削除
2012/11/23(金) 午後 9:40
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スライドプロジェクタ出てきましたか!やはり男のロマンは不滅ですね。幻燈観ながら飲む酒税のかかる飲み物は格別においしいことでしょう。

マニュアルフォーカスカメラでも、ピントはあきらめて、28㎜を絞ってパンフォーカスという手もありますね。もはやファインダーも不要です。老人力で有名な赤瀬川源平さんもその手を使っているそうです。

でも、オートフォーカスデジタルカメラ使っちゃうと戻れない気持ちはよくわかります。ピント、露出で悩むこともなくなり、フィルム、現像、プリントから解放されるのですから。

しかし、物欲日記はまさにそのタイトル通りになってきました。まずいな、この流れは。私の妻と、九太郎さんの奥様、山のMochiさんの奥様からうらまれそうな気がしています。そろそろ逃げ道を考えなきゃ。 削除
2012/11/23(金) 午後 10:51
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呼ばれた気がしたので来ました。

お察しの通り水銀電池は製造中止なのでリチウム電池アダプターをかませて使っていました。

ネットとかまともにない時代のことなので本で調べたりカメラ屋で聞いたり手に入れるまで色々苦労した記憶があります。

結局はOM-1用もSP用もヒカリカメラの電池コーナーにぶら下がっていたという…。
結構いい値段しましたよ2500円くらいだったかな。まあこれで使い続ける事ができると思えばタダに等しい値段と判断しましたが。

で、今はネットがあるから調べ物は楽ですね。ちょっとググるだけで金属ではなくプラ製の600円くらいの安価なアダプターがヒットしたり、アダプターすら使わず東急ハンズでOリングを買ってきて(10本315円)LR41を水銀電池の大きさに合わせて装着するといった方法が紹介されていました。 削除
[ 九太郎 ]
2012/11/24(土) 午前 9:16
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九太郎さん、情報ありがとうございます。電圧の問題は無視できる範囲だったら、詰め物でも大丈夫でしょうが、どれくらい違うんだろう?まあ、きちんとした測光したいならアダプターですね。

ところで、OM1はレンズシステムどれくらい持っていますか?OM10とZUIKO 1:1.8 50㎜が手元にあるので、よかったらサブ機で使いませんか?差し上げますよ。電池はLR44アルカリ電池でOKです。 削除
2012/11/24(土) 午前 11:19
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電圧についてですが、詰め物法を紹介していたHPでは「市販の電池なんて『だいたい1.5V』、『だいた3V』とかなりいい加減な電圧なので露出の許容範囲の広いネガフィルムなら誤差の範囲で問題ない」とされていました(だったら内蔵の露出計なんてなくても・・・とかMF一眼を使い慣れると思ったりもしますが)。

気になるならきちんとした露出計の数値と1.5V駆動の内蔵露出計の差を測っておいて頭の中で足し算引き算するか、分解すると内蔵露出計の調整ネジがあるそうなので1.5V駆動用に較正すれば良い。とのことでした。

ところでOM-1のレンズですが、買った時に付属していたシグマの35-80mmとヒカリカメラで買ったソリゴールというメーカー(すいません全く知らないメーカーです)の80-200mmを持っています。普段使いの全てをこの2本でカバーできますが、よく考えるとズイコー純正レンズは一本も持ってない上に単焦点の明るいレンズも持ってないですね。 削除
[ 九太郎 ]
2012/11/24(土) 午後 2:34
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ソリゴール、聞いたことがありますね。で、ウィキで調べたら、ドイツブランド、OEMで日本生産だったそうです。しかも、あの(どのだよ)ミランダの倒産が絡んでいる模様。ミランダの技術は引き継がれてはいないという研究者が多い、つーかそんな研究者、そんなにいるのか??

電圧の話はなるほど、そんな考え方もあるんですね。ラティチュードの広いネガなら何の問題もないというのは納得です。何しろ絞り、シャッター速度固定の「写るんです」でもなんとかなっちゃうくらいですから。おっしゃる通り、メカシャッター機なら、電池もいらないですね。それもエコでいいか。 削除
2012/11/25(日) 午前 11:46
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