三毛ジャガーの物欲日記

オートバイ、自転車、登山、カヌーカヤック、スキーなどアウトドアレジャーを楽しんでいます。物欲にまみれていて欲しい物は買う、戴く、無い物が欲しければ作ってでも手に入れております。

2012年10月

無事に下山いたしました。すべて計画通りの行程をこなし、13:30日原鍾乳洞発のバスにも余裕で乗れ、17時過ぎに帰宅しました。
 
行動記録はまた後日書きますので、今日は感想まで。
 
1日目 奥多摩駅~石尾根縦走~奥多摩小屋(テント泊)
 
長いです。地図で見ていたのでわかってはいましたが、やはり長いです。最初の林道でショートカットコースを探していたにもかかわらず、見逃してぐるっと車道をすべて歩いてしまいました。もしかして工事していた区間にあったのでしょうか。その分の遅れを取り返すべく、そもそもコースタイムより短く見積もった計画なのでガンガン飛ばしましたが、やっぱり長いなぁ。でも、何とか15時30分にはテン場へ到着しています。
 
夜 
 
月明かりで暗くなりませんでした。星もきれいでしたが、月でかき消されてしまうものが続出。明け方の外気温-2℃。テントに霜が降り、それが滑り落ちて下にかき氷状になってたまっていました。内壁も全面結露、凍って一部下に落ちてきました。午前3時、外に出てみると、地面に降った霜が月の光に照らされて、星の海に浮いているような感じでした。きらきら。
 
人間はというと、ブラッカンと冬用羽毛シュラフ、シュラフカバーの組み合わせにフリース靴下で全く寒さを感じることなく、いやむしろあまりの暖かさにえらく早く眠ってしまい、妻へ電話するよとメールを打っておきながら気が付いたら日付が変わっていました。
 
2日目 雲取を越えて芋ノ木ドッケから長沢背稜、天祖山越えで下山。
雲取ではご来光を拝めました。雲の上下に隙間があり、そこから顔を出し、数分後に上の雲へ消えていきました。
長沢背稜は踏み跡はしっかりしているという評判でしたが、落ち葉が厚く覆いかぶさり、一部不鮮明になっていました。コンパスで進路を保持、GPSで現在位置と進行すべき方向の確認をしながら進みました。そして人が少ないという評判もあてにはならず、結構行き交いました。一番印象に残ったのは長沢背稜の専門登山家のようなおじいさんで、どう見てもわたくしより重たいザックを背負い、ゆっくり登って行きました。何回もこのルートをやっているという話で、今日は一杯水の避難小屋から雲取まで行くそうです。天祖山経由で日原に下りるというと、あの道は登りも下りも険しくて苦労するよ、とアドバイスをいただきました。まさにその通りでした。
 
全般に、紅葉は部分的には大変にきれいでしたが、山が燃える感じではなかったです。そもそも針葉樹が多いようです。展望は2日ともほぼ樹林の中で、切れているところからのぞくような感じで眺められました。
 
肝心のヒルクライムトレーニング効果はというと、あれだけ背負って空気の薄いところをこれだけ歩けば、何かあるでしょう。あってほしい。あったとして、この効果があと11日、持つかな~。
 
さて、これから道具の手入れが待っています。あと、肉体も手入れしないと。俺ももう年だぜ。でも明日の仕事に穴はあけないようにします。

明日から登山です。計画書について、山をやらない方からの質問があったので、ここに掲載します。3通制作し、1通は自宅(遭難対策本部)、1通は自分で持ち、もう1通は登山届の箱や現地交番などに提出します。
 
山によっては専用の書式が印刷されている用紙に書くようになっているのですが、必要事項を記入してあればどんな書式でもよいことになっているようです。あらかじめ作っておけば、記入ミスや漏れもなく、出発前の時間節約にもなります。一番肝心な自宅に置いておく物と、現地へ提出の物が食い違うこともありません。
 
私は山に限らず、シーカヤックやMTBで山に入るときにも必ず作成します。そして計画書にない行動はやむを得ない場合を除き、しないように心掛けています。そして終了後、速やかに連絡を入れています。これは名著、「山行十話」の弟2話、消えた少年をお読みいただくとその意味が分かると思います。
 
 
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                      登山計画書
 
メンバー ◎三毛ジャガー(みけじゃがー)45歳 身長172.5㎝ 体重61㎏
       登山靴 赤いサロモン   ザック 赤いモンベル65ℓ
 
コース 1日目 奥多摩駅―六ツ石山―鷹の巣山―七ツ石山―奥多摩小屋(テント宿泊)
     2日目 奥多摩小屋―雲取山―芋ノ木ドッケ―長沢山―天祖山―八丁橋―日原鍾乳洞バス停
          ==バスで奥多摩駅へ
 
撤退時 =1日目 奥多摩駅方面、もしくは奥多摩湖方面へ下山。鷹の巣付近では日原林道へ下山。
      =2日目 長沢背稜へは行かず、鴨沢へ下山。長沢背稜に入っている時には戻るか、計画通り。
 
遭難対策装備
 
アマチュア無線 50MHz、144MHz、430MHz、(バーテックススタンダードVX-7)
コールサイン  JE1EPY             緊急時は145.00MHzで非常呼び出し
 
携帯電話 0○0-○○○○ー○○○○
 
食料 全食持参、予備食1日分、非常食、他
燃料 ガソリン450ml、非常用キャンドル
衣類 セーター、防寒ジャケット、ウール帽子、他
アイゼン 軽アイゼン持参
 
緊急連絡先
 
氏名、住所、電話番号
 
※31日、日没までに自宅へ連絡ない場合には家族より現地警察ヘ連絡。
 
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解説 
 
メンバーの前の◎はリーダーを表し、○は一般参加者を表します。今回単独行ですので、当然私がリーダーです。身長、体重、靴とザックは遭難時の見分けになります。私を知らない人が捜索活動や情報提供することになるので、少しでも多くの情報を書いた方がいいのです。衣類も色を書いていた方がいいのですが、気温によってレイヤードしてしまうので今回はパス。
 
コースは計画の段階で無理のないものにします。もし、時間や体力の問題で手前や先で宿泊する場合でも、コース外にはならないようにします。
 
撤退時のコースも書いておかないと、捜索範囲から漏れたところにいる可能性が出てきてしまいます。
 
遭難対策装備は、連絡方法と、山中でどの程度耐えられそうかの判断材料を提示します。アマチュア無線を持参している場合、県警山岳救助隊のそれでハイパワーで呼びかけてもらえ、耳の良いアンテナで拾ってくれる可能性がありますので、どの周波数の物を持っているかを書いておくと良いと思います。
 
一般的には144MHzが出ている人が多く、拾ってもらえる可能性が高いのではないでしょうか。ただし、波長が2mと短いので直進性が強く、基本的には見通しできるところになります。
 
430MHzはさらに波長が短く70㎝、光に似た直進性なので山の中では苦戦しそうですが、レピーターが使えるのは大きなメリットです。レピーターは無線の中継局で、自由に使えます。もちろんマナーはありますよ。レピーターに拾ってもらえる所なら最良でしょう。
 
分類上はVHFの50MHzですが、波長は6m、HF帯に近い方なのでその性格はややHFに近い物があります。基本はやはりVHFなので見通し距離なのですが、Eスポで電離層反射したり、山岳回折伝搬したりすることがあります。ただし、最近空いているバンドなのでせっかく届いていても誰も聞いていない可能性は一番高そうな気がします。
 
そんなわけで、冬直前の単独行だとやはり3バンド持っているVX-7が一番安心感があるということになります。
 
一人で自由きままに歩いているわけではないのですよ。時間も分単位で管理して、気象通報の時刻、バス時刻などに縛られて自由時間は案外すくないのです。
とにかく、十分な装備、計画、遭難対策を持って山に入るので、安心して下山報告を待ってください。


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山行計画書、バッチリですね。拙著中「消えた少年」を引き合いにしていただき恐縮です。ハムをお使いで素晴らしいです。登山講習では「沈黙時間」etc教えられましたが、ボクは使ったことがありませんし、いまでは皆さんドコデモ・ドコモですね。ところがボクのはホワイト犬で、こいつ山に弱いのです。先日の石裂山でも麓の村以外は山頂でも使えませんでした。2日目のコースをボクは未体験ですが、近年は入山者の多くないルートでは? 寒いけれど天気が良さそう、良い山旅を! 次回のblogに期待しています。 削除
2012/10/29(月) 午後 9:47
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追伸;テントは奥多摩小屋にするんですね。月が煌々、17夜ぐらいかな? テント仲間が一人もいないかもね。いいなあ、、、。 削除
2012/10/29(月) 午後 9:56
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山のmochiさん、コメントありがとうございます。本日下山してまいりました。mochiさんご指摘の通り、長沢背稜は入山者が少ないという評判でしたので、それなりの準備をして入りました。結構人とは出会いましたが、やはり道は途切れている部分がありました。

計画書は学生時代の名残でもあり、小心者であることの表れでもあります。あと、やはり「亮太」「シゲル」は心の奥底にいつもあります。 削除
2012/10/31(水) 午後 6:57
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明後日30日から奥多摩に入ります。
 
週間天気予報では両日とも晴時々曇りになっているので、今のところは大丈夫そうです。ただし、最低気温は0度を下回りそう。忘れ物ないように、しっかり準備します。
 
パッキングしてみました。行動用の飲料水はハイドレーションシステムを組んでみました。このザックにはその機能はないのですが、サイドストラップにプラティパスのケースを付け、ホースは雨蓋の下にうまく回り込ませました。これを失敗すると、雨に当たった時にホースを伝わって雨がザック内に侵入します。外に出ている部分の方が下になっていなくてはならないのです。かといってダランと外に垂れているとひっかけてしまう恐れがあります。
 
ブラッカンのエアマットはやはり外付けです。ホースを配管しているのでこれ以上小さくはなりません。
 
レーションはこれから買いに行きます。今日は近所のスーパーでガラポン抽選会があります。買った金額に応じてくじが引けるのですが、結構いい物が当たるので妻がはまっています。米5㎏を買ったレシートで米5㎏が当たり、しかも買ったコメよりいい米だった時には思わず声が出てしまいました。現在彼女の一番の趣味なので、行動用レーションを買って協力したいと思っています。
 
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シュラフ、衣類が場所を取る割にコンパクトなのはやはりテントがコンパクトだからでしょう。1泊だから食料も少なくて済むし、まだまだ余裕です。重量はこの状態で18Kg。水とレーション入れると20Kgを少し超えるくらいでしょうか。
 
無線機はどちらがいいでしょう。重量はVX-3が120g、VX-7が250g、どちらもバッテリー込み、アンテナ抜き。倍上の重さがあると、持った時にずしりと来ます。ただし、VX‐7は空中線電力が5w出せ、50MHz帯でも送信できます。50MHzはVHF帯ではありますが、HFに近いので特徴もそれの部分があります。回折波伝搬が期待できるので、尾根に出ていない時でも電波が届く可能性があります。ただし、山では一般的ではなく、144か430が主流なのでだったらVX-3でもいいかな、となるのですが。
 
中波ラジオは内臓バーアンテナを持つVX-3の方がいくらかましです。VX-7はマグネシウムボディなので、中にアンテナを内蔵できずに外付け対応です。VX-3でも、感度と音質はソニーの980円ラジオに負けてしまいますが。
 
右からVX-3、VX-7、寸法比較用のミカンです手前はAM、FMラジオ受信専用のアンテナ、マルドル AS-75FA。
イメージ 2
 
VX-3は軽くてコンパクトなので、買い増ししました。ハンディ機は操作が煩雑で、覚えるまでは説明書が欠かせません。せっかくVX-7で覚えた操作手順なので、同じバーテックススタンダードなら使いこなしもできるだろうという見込みもありました。ところが、全く歯が立たないのです。テンキーレス機なのでそれなりに違いはあるだろうとは思っていましたが、基本部分からして違うので面喰いました。
 
まず、ファンクションキーを押しながら→押してからという違いがあります。ファンクションキーとモニターキーの位置が入れ替わっています。VX-7の要領でPTTの下のボタンを押すとスケルチが解除されてしまいます。ボタンの長押し操作も入りました。スキャンは両手が必要なファンクション押しながら1ボタンより、BANDボタン長押しの方が便利ですね。どちらも字で書いてあるので、ファンクションを押して、長押しして、は理解すれば何とかなります。セットモードはマニュアル見ないとちょっと無理です。
 
VX-3も最近ようやくわかってきたのですが、今度はVX-7の方が使えなくなっています。また操作の覚えなおし。私の頭が悪いのか、操作系をそろえない設計の方が悪いのか。もしかして吸収と合併の有った会社なので、八重洲無線と日本マランツ、モトローラの技術者の寄せ集めがこのような事態を引き起こしたのでしょうか。
 
アマチュア無線は日本ではポピュラーな趣味で、機材メーカーも多くあったのですが、携帯電話とインターネットの普及がユーザー数を減らしてしまっているそうです。メーカーやショップも減り続ける一方、がんばって開発し続けているだけでも感謝しないといけないのかもしれませんね。
 
で、どっち持って行きますか?


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雲取山、あの山小屋はわりと新しいし人気の小屋で賑やかでしょうが、テントで頑張れる満足感は、屋根の下にしか寝たことのない人には分からないでしょうね。それにしてもずいぶんデラックスなテント泊をやる様子。成功を祈ります。 削除
2012/10/28(日) 午後 8:30
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山のMochiさん、コメントありがとうございます。

おっしゃる通り、テント生活の楽しさ、快適さは何にも代えがたい魅力にあふれています。また、寒い季節こそ、テントが便利です。空間が狭いので、すぐに暖まります。

薄い生地1枚隔てた向こうは本当の野外。それなのに、中は安心感と落ち着きのある立派な宿泊施設です。やってない人にこの良さを説明するのは至難の業ですね~。

平日の奥多摩小屋でのテント泊はおそらく少ないと思われるので、無線も気遣い要らずで楽しめるのではないかと期待しています。床暖の上に寝転がってCQ、CQ、。仕事がなければもう2、3日山で過ごしたいところです。 削除
2012/10/29(月) 午前 11:14
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本文中に出てくる、スーパーのガラポン抽選会では、なんと米5Kgを当ててきました。これで2度目の快挙です。前回同様、昨日も米を5Kg買ったそのレシートでした。 削除
2012/10/29(月) 午後 4:34
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レース前日は寒冷環境でキャンプするので、必要に迫られて(本当)ブラッカン用追加温水マットを買ってしまいました。早速つないで点火試験。
 
2枚は並列つなぎになります。マット自体は全く同じもので、二股になっている延長チューブが付属します。全身サイズの自動膨脹型エアマットに温水管を配管してあって13,800円は安いですね。
 
1枚の時に比べると水が回るのにやや時間がかかります。数回チェックバルブのポンピングするとコポコポと空気が出てきて水が回り始めます。さらにポンピングすると短時間で水が回るのですが、ほっておいても入るのでそのまま様子を見ました。水が不足したら足します。水は1ℓ程度入りました。
 
カセットガスアダプターを買ったので、カセットガスで試してみます。ファイヤーマップル社のアダプターは内径が小さめで、そのままだとはめられませんでした。樹脂のリングの内側をマイナスドライバーで削ってはめられるようにしました。カセットガスは低温で気化しにくくなるので、温水管を巻いた後、ブラッカンボイラーのケースに入れて保温してみました。うまくいけばランニングコストをうんと下げられます。
 
ケースだけでは断熱が不足気味なので、他の物を詰めたりして見たらどうでしょうか。山で使うので重い物や嵩張るものは使いたくないのです。
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マットレスはこんな感じです。
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1時間くらい燃焼させてみましたが、燃料はわずかに減っただけでした。2枚でも余力十分、3枚接続できないかなあ。それかいっそ、カーペットのような形態の物にするとか。オートキャンプならコンパクトでなくてもいいので、エア充填式でなくてもいいですね。ただのウレタン削って配管するとか。自分で作れそうです。接続用のねじ込みバルブ、販売しないかなあ。
 
工夫次第でいろいろ楽しめる、奥の深い道具です。

今日は16:30までが自由時間。娘の帰宅を待って皮膚科へ行かなければならないのです。小学校も、もう6年なので一人で行けるのですが、日が暮れるのが早く、変質者が出ないとは限らないので一応付き添っていくようにと、とある方面からの要請があったので仕方がありません。
 
例によって風呂掃除したり片づけ物したりして出発は9時。ロードバイクで出かけます。そして定番の江戸川サイクリングロードを北上。運河に入り、利根川を少し下り、新利根橋を渡ります。イオン前の交差点を今日は直進。そのまままっすぐ行って小貝川に直接出ます。小貝川は左岸を北上。TXをくぐり、常磐高速をくぐり、まだまだ行くと自然にR354に出ます。ここは側道がなく、緊張します。TXを再度くぐるとここが「みどりの」の駅。常磐道谷田部ICの北側でサイエンス大通りにぶつかり、ここを左折。不動峠に車で行くときもここは通ります。
 
再度TXをくぐるとここが研究学園駅。駅前にイイアスというショッピングモールがあります。TXの駅前にはいくつショッピングモールがあるのでしょうか。そんなに購買力、あるのかな。共倒れしないかとちょっと気になります。
 
サイエンス大通りは国土地理院前でR408にぶつかります。この交差点にセブンイレブンがあるので、ここで昼食にしました。時刻もほぼ12:00。今日はかに寿司(見た目だけ。実態はかにかまぼこだった)とチキンクラブサンド、それにピーナッツのランチパック。水分は持参の水。
 
食後はR408を北上。ここまで来ると遥か遠くに見えていた筑波山が大きく見えてきます。ロープウェイのケーブルも分離してはっきりと見えます。頂上から右に見える稜線には京成ホテルが、そしてそこからさらに右に下った稜線の一番低いところが今回のトレーニング場、不動峠です。
 
田中の交差点で右折、内町下を直進すると北条市街に出ます。北条はゴールデンウイークに竜巻の被害にあった所です。現在復旧の途中で、ブルーシートで覆われていたり工事をしている部分がたくさんありました。masamasa師匠とよくトレーニングに来るこの町がこんなになってしまうなんて、驚きと悲しみを感じずにはいられません。気を付けようもなく、運を信じるしかないのでしょうか。竜巻警報が出たら、どう避難したらいいのでしょう。
 
いつもの中華料理、天津を通過。ここは被害は免れたようです。そしてその先を左折すれば平沢官衙遺跡(ひらさわかんがいせき)が見えてきます。
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ここの駐車場に車を止め、峠でトレーニングするサイクリストが多く、問題になってしまいました。官衙遺跡見学客より多いそうです。しかもトイレは借りるわけで、その水道代は年間10万円程度になると言われていました。われらがmasamasa師匠は、だれか10万円寄付して解決してくんないかな、なんて言っていました。今回行くと、この先にサイクリストと登山家のための駐車場ができていました。未舗装ですが、結構広く、公営で無料といい感じです。これならトラブルは避けられそうです。スポーツしやすい環境を整えることが、医療費の抑制につながり、そしてスーパーアスリート登場の下地になると思うのです。日本はこの部分では大きく遅れていることをいろいろな場面で感じます。この処置には未来を感じます。
 
でも、平沢官衙の駐車場、無駄に広くないかい?こんなに見学者来たことあるのかな?トイレの水道代は有料化してもいいのになあ。
 
さて、いよいよアタック開始です。十分体は温まっているのでカリッと行きましょう。登り始めて直ぐの傾斜が急なので、ここは無理せずインナーローでダンシング。そして緩くなってきたところでシフトアップ、と言ってもリア25tにするだけですが、ぐいぐい行きます。しかし長くは続かず、たまらず27tへダウン。シッティングのままトルクをかけてガンガン行きます。しかし昨日は過労気味で片頭痛が出ていたこともあり、今日は体がまだ重い。半分も行かないうちに脚が売り切れてしまいました。
 
ペースを落として深呼吸。ここで無理するともどすかも。私のブログは嘔吐の話が多いので、それがこれ以上増えるのも嫌なものです。落ち着いてきてから再度ペースアップを狙いますが、どうも心拍が下がらない。ずるずる時間だけが過ぎていき、最後の10%の看板の所からはもうヘロヘロ。その時、ザックに入れておいて、マイクスピーカをザックの肩紐に付けていたアマチュア無線機、VX-3からCQコールが聞こえてきました。
なんと!渋峠からだというではありませんか。渋峠はサイクリストにとってあこがれの峠の一つで、国道が通る最も標高が高い峠だったはずです。つくばからだと距離にして200kmくらいあるぞ!息も絶え絶えではありましたが、PTTを押して電波を発射。
「JH1STD、こちらはJE1EPY、筑波山不動峠ポータブル。」
たった1.5wの、しかもアンテナは無線機の付属品の小さい物です。電波の出せる防水キャップという位置づけで使っているので、返事は全く期待していませんでした。すると、どうでしょう。間髪を入れず、返答があったではないですか。
 
ホームQTHやシグナルレポートの交換をいたしました。あちらは空中線電力50wに良いアンテナを使用していることもあり、59でガンガン入りますが、こちらのはどうでしょう。なんと55で入感しているというではありませんか。1.5w、しょぼいアンテナでもバカにできないですね。アマチュア無線の面白さを再認識しました。
 
息も絶え絶えのままQSOしてしまい、ご迷惑だったと思います。しばらく握っていたようですので、もう少し落ち着いてからやればよかったです。下はQSO中の私。
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このブログ、マニア対象のつもりでしたが、実は身近な方々(特に会社関係)が多くご覧になっているという情報を得たので、一応解説。興味がない方ばかりで必要ないかとも思うのですが。
 
シグナルレポートは相手の電波がどの程度の了解度、信号強度で入感しているかを送ります。了解度は5段階、強度は10段階です。59はファイブナイン、完全に了解できる、信号強度はきわめて強いに相当します。これ以上上はありません。有線放送並みの明瞭さです。私のは55、ファイブファイブですので、完全に了解できる、信号強度は「かなり適度な強さ」に相当します。信号強度は本来主観で決めるのですが、混信がない場合にはSメーター値を読み上げることが多いようです。私の場合、未熟なのでメーター読み上げ以外、10段階もの聞き分けなんてできません。
 
こればっかりやっていると娘との約束に間に合わなくなります。時刻は13:30を回りました。15:15のTX、つくば発に乗りたいので、もう1本だけ峠を登ることにしました。このまま東に下り、また登り返します。通称裏不動。ここは表より傾斜が急なところが多いので負荷をかけるにはもってこい。下りは道も狭く、うっそうと茂った暗いブラインドーコーナーばかりなので慎重に下ります。下りきって峠を見上げると、秋の空に筑波の稜線が美しく映えます。
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こんな日は何をやっても楽しいですね。
 
表で消耗しているので、これ以上無理すると明日の仕事に差し支えそうなのでゆっくり登ることにします。それでも筋肉にはいい刺激になるでしょう。
 
表側に下りて、あとは平坦で帰るだけです。帰りはりんりんロードを一部利用しました。このサイクリングロードは筑波鐵道の廃線跡を利用しています。休憩所はプラットホームをそのまま利用しています。走りやすいのですが、車道との交差点が多い欠点があります。踏切を残しておいて、自転車が来たら遮断機を下して車を止めて通過、なんて面白いと思うんですが。今はクルマ優先、こちらが一時停止です。
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小田城跡の先から一般道へ。10㎞程度でTXつくばの駅です。このまま土浦に出る手もあります。西風の場合快適に走れ、脚にたまった乳酸除去にいい感じです。かつてMTBで走った後土浦まで走り、そこから輪行したら高校生に話しかけられ、その時の縁で親交のある男がいます。あれが2005年でやつが高校1年生だったから、今は23歳くらいかな?自転車を譲ったり(売りつけたりかも)、家に泊めて一緒にレースも出ましたね。
 
TXの中です。八潮からは組み立てて自宅まで自走です。
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娘の約束より10分も早く家につきました。最近は妻以上に私に厳しいので取り扱いは慎重にしています。もちろん、怒るときには容赦はしませんよ。親父が怖くなくて、誰が怖ければいいのでしょうか。でも、最近怒鳴ることはまずないなあ。
 
帰宅後、渋峠‐不動峠間をグーグルアースで距離測定。153㎞でした。これ、地球の丸さは考慮しているのかな?

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