1月5日続き

13時10分、予定通り迎えのタクシーが自宅に到着しました。タクシーはJPNですが、運転席との間は分厚いシートで隔離され、中央部に穴が開けられ塩ビ管が前から伸びていました。ここから外気を取り入れて車両後部から排出させるように思いました。荷物はリアドアから入れますが、全て乗客の仕事、運転手は一切触ることはないということでした。もちろん私も自分で積み込みました。同乗者がいる場合ありと電話で伺っていたので運転手に確認すると、今回は私一人ということでした。

日暮里までということでいくつかの道順が頭にありましたが、そのどれとも違うまさかの首都高速経由で扇大橋からアクセスという大変贅沢なルードを使いました。

療養ホテルに到着したら、チェックインします。人物確認後血圧を測定し、窓口で申告、パルスオキシメーター、カードキーと書類を一式渡されました。また、ロキソニンを持参したことを伝えると服用は指示があってから、服用後24時間は退所できないことが伝えられました。

部屋は6階でした。部屋に到着したらカードキーでドアを開け、荷物の整理をします。部屋が寒い!まずはエアコンを入れなくては。どこにスイッチが有るのかな?あれれ、ないなあ。あ、あったここか〜。まさかの照明コントローラー部に一緒にありました。

荷物を整理する途中、どうも体がだるくて仕方がありません。布団に潜り込みました。寒い、布団が薄すぎる!それにちっともエアコンが効かないじゃないか。

LAVITA(ラヴィータ)というシステムに検温、血中酸素飽和度(SPO2)を記入していくので、そのシステムにアクセス、打ち込みました。入所時の体温は37.3度、SPO2は97%でした。

寒いのは布団が薄いからでもエアコンが効かないからでもなく、要するに悪寒だったのです。これから熱が上がるぞ。

夕食は放送があったら1階まで降りて取りに行くシステムです。とにかく食べなければ良くならないので、食欲は感じていませんでしたが取りに行きました。

明治座というブランドの弁当で、自分で廊下にある電子レンジで温めて食べました。
IMG_2394

味はどうでしょう?うう、塩っぱい!なんてまずさだ。ご飯だって噛でも甘みが出てこない酷さです。こんなまずい弁当食べたことがありません。会議茶というペットボトルの茶ももらいましたが、これも渋みばかりでちっとも美味しくありません。さすがAPAだな、全てがまずい。

先行してここで過ごしている妻に報告すると、全くそんなことはないとのこと。
「味覚やられているんじゃないの。」

え、そうかな。むしろ敏感になっている気がするんだけど。水分を取ろうと買っていったスポーツドリンクをお湯で溶かして飲むと、これまた塩っぱい!なんだこれ。いやいや、いつもは美味しく飲めていたじゃないか。つまり甘みを感じなくなっちゃっているんじゃないの!!味覚障害って、こういうことか。

20時、看護師から電話があり、入所時検温で微熱があったので再度測定するように指示されました。検温してびっくり、なんと39.6度もあるではありませんか。SPO2は91%程度しかありません。深呼吸するように指示され、深く吸い込もうとしますが喉の痛みが酷く吸うと咳き込んでしまう始末。数字はちっとも上がってきません。時間をかけてなんとか95%まで戻しました。喉の痛みを訴えると、ロキソニンを服用するようにとのこと。早速2錠服用しました。しばらくすると喉の痛みは軽減され、呼吸もなんとかできるようになってきました。後頭部と鼠径部をペットボトルでクーリングしました。やがて眠ってしまいました。

1月6日
4時ころひどい頭痛で目が覚めました。検温すると37.8度ありました。冷蔵庫で冷やしておいたペットボトルで後頭部と鼠径部をクーリングします。喉の痛みが酷く、声を出すどころの騒ぎではありません。

6時50分、館内放送があり、計測とLAVITAへの書き込みをするようにと指示がありました。体温37.5度。SPO2 93%でした。数字が良くないからでしょう、看護師から電話が直ちにかかってきました。食事は入るけど味覚がおかしい事、喉の痛みが薬が切れると猛烈にあること、などを伝えました。ロキソニンは飲んでもいいけど、もし我慢できる範囲なら飲まずにいたほうがいいと言うことなので我慢することにしました。

朝食は時間をかけてなんとか全量摂取します。食べている最中に横にならずにはいられなくなって、ベッドに横たわり、しばらくしてからまた起きて食べ、を繰り返しました。

とにかく呼吸が苦しいし、固い痰がとめどなく出てきて痰壷として使っていた紙コップにたっぷりと溜まってしまったくらいです。この喉の痛み、もし気管支や肺に到達したらこれは死ぬんだろうな、と感覚的に理解できました。

9時過ぎ、葛飾区保健所のマイハーシスに入力したところ携帯電話にそこから着信しました。値が良くないということで確認の電話でした。昨日からホテル療養し、こちらの看護師に管理されていることを伝えると、主たるはホテルの看護師が当るけど保健所と連携するのでマイハーシスにも継続して記入をするように指示されました。

昼食になりました。取りに行きましたが、1/5程度しか食べられませんでした。どうしても喉を通らないのです。

横になっているうちに16時、計測の時刻です。体温は39.0度、SPO2 96%でした。高熱が出ているので20時も計測するように指示がありました。

夕食のコールがかかりましたが、到底食べられる状況ではなく取りにも行きませんでした。その代わり持参したメイバランスを一本、3回に分けて摂取。
IMG_2393

ホットスポドリを300ml程度飲んで横になります。20時、検温39.3度、SPO2 95%でした。看護師から、もし夜間具合が悪くなったら電話をするように指示されました。

23時頃、猛烈な喉の痛みで呼吸が困難になってきました。痰がひどく出てきて、また悪寒がひどくなってきています。寒くてどうにもいられない感じです。体温を測るとまさかの39.8度、SPO2は90%を下回っています。看護師に電話します。

看護師から、ここまでSPO2が下がると救急搬送することになります。とにかく深呼吸をしてください、と言われます。咳き込みながらも必死で深呼吸をしてちょっと盛った数字ではありますがなんとか救急搬送はしないことになりました。ロキソニンの服用を願い出たところ、服用して良いとのこと。服用後しばらくしてから喉の痛みが和らぎ、SPO2はそれほど改善はされませんが呼吸は随分と楽になり眠ることができました。

1月7日
朝、ウトウトしていると朝の計測のコールがかかりました。昨日に比べると随分と楽になっています。
検温36.8度、SPO2 97%と大幅に改善されています。喉の痛みが酷く声は出せませんが、なんとか食事は摂れそうです。

朝食は食べたい気持ちは全く起きませんがなんとか全量摂取しました。水分もホットスポドリなどをなるべく多く摂取するようにしました。この調子で頑張れば良くなっていくでしょう。

喉の痛みと頭痛はあるものの、熱も下がってきたので入浴することにしました。ホテルに来て3日目、その間着替えこそしましたが入浴できていなかったのです。

非常に狭いバスタブでしたがなんとかシャワーを浴びて湯船に浸かり、リラックスしました。しかし、入浴していると頭痛が酷くなってきたので程々で出てしまいました。

そうこうするうちに昼ごはんです。頭痛と喉の痛みで食べたい気持ちもなく、また味がしょっぱく感じてしまうのでもはや苦痛でしかないのですがそれでも食べないことには良くならないので我慢してなんとか平らげました。

午後、異常な疲れを感じて寝てしまいました。昨日深夜まで高熱と戦っていたからでしょう。気がつけば午後の計測のコールがかかりました。検温36.5度、SPO2 98%とすっかり改善されています。その調子で夕食も塩っぱさに耐えなんとか全量摂取。20時も値は良好でした。テレビでも見ようかとスイッチを入れてみましたが、やはり頭痛に音声が響くのですぐに消してしまいました。そういえば退屈だろうからと持ってきた新聞や本は全く読んでいないなあ。とにかく横になることを優先的にしてきましたからね。


LAVITAの記録です。
IMG_2406


コロナ感染ホテル療養篇2へ続く



にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村