午前中から動き出します。長い間温めていた、バタフライカヤックス クルーソーコックピットポッドのラダーシステムのワイヤーの取り回しとペダルの再設計をしました。
今までの私のラダーペダル。これと同じように、フットブレイスの位置を下げてそこにペダルを組付ける方法で現在のバタフライカヤックスのラダーペダルは作られています。もしかして私の物を参考にしたのでしょうか?製品版はもっとシンプルな形にはなっていますけど。

もう昼か、時間もったいないから調理しながらも検討しましょう。ラダーのアウターワイヤー受けの構造について検討しています。

そこへ佐川急便が到着。待ってました!

カヤックの物はすべて仕舞い、ブルーシートも畳みます。そして開梱の儀。

息子のヴァクセンはフレームを折りたたんだ状態で梱包されていましたが、こちらは伸ばした状態で梱包されていました。長いけど幅は狭いですね。
ハブ軸のナットキャップとポジションランプがおまけでついてきました。

車両を出してまずやることは、スタンドの長さと足の向きの調節です。長すぎて立たなかったのです。ちなみに、説明動画でもこれが一番先に出てきます。

そして養生を外していきます。結束バンドは切断せずに戻して再利用をします。

ハンドルバーが下を向いております。ステムのクイックレバーで緩めれば簡単に調節できます。これは畳んだ時にブレーキレバーが出っ張らないようにするための機構のようです。驚くのはハンドルグリップです。掌が乗る部分が張り出す構造の物が付いていました。後に試乗しましたが、これがなかなかに快適でした。息子のヴァクセンはカチカチのただの樹脂の筒で、とてもじゃないけど握っていられずその日のうちに交換しました。

この価格帯にしては珍しいかな、折りたためるペダルが付いていました。ただ、回転は渋めです。ガタツキはないし異音も出ないからまあ許せる範囲です。折りたたむときに本体を外側から押して曲げると言う非常にシンプルな方法です。外側についているピストンが内側を押している構造です。

ハンドルが曲がってはいませんでしたが、ステアリングコラムも一旦抜いてみましょう。

斜臼タイプのスレッド式ですね。ちょっと錆が浮いています。さび落としで拭い、防錆油を塗って戻しました。よく滑るタイプの潤滑油はステムの固定が甘くなることが有るので避けた方がいいと思いますが、サラサラのタイプなら大丈夫かな。コラムの中も清掃、防錆油を塗布しました。

再組立てし、折り畳み機構を観察します。ローラーを写真下に見える銀のロッドで押さえつけることで折り畳み部のロックをするタイプでした。

シンプルでいいのですが、走行中に外れる恐れがありますね。このように、樹脂のパーツでロックが起きないようにダブルロックをかけることができます。面倒でもこの作業はやっておいた方がいいですね。万が一、脚や荷物が当たってロックが解除されちゃったら大変だ!


フレームの折り畳み部はどうでしょうか?ステムと同じ構造ですね。ローラーをロッドで押さえつけます。こちらも2重ロックは必須でしょうね。また、このフレームはトップチューブも付いていて、それも分割されています。問題はそこのはめ合いがシビアで、雑にやると塗装を傷つけてしまいます。合わせながらそっと組み立てた方がいいかもしれません。傷は見えなくなるところではありますけどね。

それと、フレームの関節が非常に固くてかなりの力を必要としました。するっと回ってはくれません。メンテルーブを差しておきました。使っているうちに柔らかくなるでしょうか?
ブレーキはSunrunというブランドかな?構造的には一般的なVブレーキです。とにかく調整は必要ですね。

ブレーキを外して軸にグリスを塗ります。

驚いたことに、リアブレーキのワイヤーはベアシステムがどこにもない一本物です。

本体を組付けたら、パッドの調節をします。紙を挟んでいるのは適切なトーインを得るためです。

最後にワイヤーインジェクターで長いアウターの中にワイヤーオイルを流し込みます。

フロントワイヤーは私的には長すぎるなあ。

これくらいつめました。切断面を整え、目打ちでテーパー状に穴を広げます。こちらはインナーを抜いたので、直接アウターの中にワイヤーオイルを流し込みました。

アウターを切断してから気が付きました、そうだこのバイク、ステムを長くできるんだ!でも、余裕を持っていたので大丈夫でした。それに高くする必要を感じてはいませんしね。ああよかった。ステムは横向かないような構造になっていて、しかも高さの目安が印字されています。

Vブレーキバナナにはグリスを入れました。

フロントブレーキも一旦外してグリスを塗布し、再組立てします。そしてパッドの向きの調節です。

ブレーキワイヤーにはベアシステムはどこにもありませんでしたが、シフトワイヤーにはチェーンステーにだけ存在します。こちらにもワイヤーオイルを差し、シフトの調節をしました。

娘がバイトから帰ってきました。
「あ、来たの!ちょっと乗りたい、乗らせて。」
まてまて、まだ整備完了じゃないよ。ま、いっか、ちょっとだけなら。その前に空気だけ入れさせて。
このバイク、バルブは一般的なプレスタ(フレンチバルブ)なので出先の空気圧調整、パンク修理が簡単でいいですね。ウッズバルブはインフレーターが対応している物が少なくて困ります。

ところで、販売サイトに
「タイヤの向きが逆になっている物もあるのでアウトレットに」
と記述があるのですが、何とびっくり、ローテーションマーク通りに組付けられているのはもちろん、バルブ位置にブランドマークが来るように組付けられていました。ここまでしっかりやるのは本当に珍しいのですよ。
「結構いいね。よく走るよ。」

シートポストがアルミなのはありがたいですね。残念なのは高さの目安になるマークが入っていないこと。なぜステムにあってこちらにないのでしょうか。あちらよりずっと有用なのになあ。シートクランプも動きは適正で、ピラーの出し入れに抵抗はなく、しかもガッチリと固定できました。

ヤグラは鉄の菊座で、これは残念だけど、サドルなんかは値段考えるとむしろ頑張っている方かな。角度、前後位置が気に入らなかったので調整しました。

チェーンルブを吹き付けます。通勤が主な使用目的ですから、なるべく長持ちするタイプがいいと思いワコーズのチェーンルブにしました。

そしてフレームはプレクサスでコーティング。

ベルの位置を直します。あれ、うまく鳴らないよ。分解して納得、中のギアのかみ合いがおかしくなっていました。直して油を差したところ完治しました。でも長持ちはしないだろうな。鳴らすことなんてほとんどないから、まいっか。

これで完成!

14インチのBSトランジットスーパーライト”トラさん”と並べてみました。どちらも折り畳み小径車というくくりですが、全く使用目的が異なります。この写真を見れば一目瞭然でしょうね。

どちらも折りたたんでみました。やはりサイズは随分と違います。

全てが終わったころ、すっかり暗くなっていました。ライトを点灯させて防犯登録をしに自転車店まで走行してきました。

乗った感想を書いてみます。
BBの位置が高めで、サドルに座ったままでは足つきはあまりよくないです。ロードバイクと同じくらいあるのではないでしょうか。その分かかりは良く、脚に力を入れるとするすると走っていきます。フロントチェーンリングが46tと小径車にしてはちょっと小さめですが、これだけよく走るならもうちょっと大きくてもいいのでは?7速にしてももう一段倍数をかけたくなりました。
視線も高めになるので景色も良く見えます。駆動部は廉価品で固められてはいますが、調子は良いのでほぼ無音で走行できます。また、ブレーキも見た目のチープさはナニですが効きは申し分なく、タッチも良く(もっとも私がそうなるように整備しましたが)鳴くこともなく快適に使えます。
手放しをしてみましたが、まっすぐに進んでいました。折り畳み部の精度もかなり高いようです。ホイールは20インチですが、これが451なのです。ヴァクセンは406ですので、走りはやはりこちらの方がかなり上です。また、小径車特有のステアリングの過剰な切れ込みもほとんど感じられませんでした。ごくごく普通に乗れます。
これで販売価格が3万円を大きく切り、さらにポイントが16%も付いて実質2万4千円台というのですからいい買い物だったのではないでしょうか?
ところで、販売サイトでは3件のレビューがありそのうち二つが☆1とひどい有様でした。しかし、レビューの内容を見てみると「ペダルが高すぎる、膝が高く持ち上げられる」「ふらふらする」「輪行できるような商品とは程遠い代物である」など、そもそもスポーツバイクがわかっていない方々のようです。全く気にすることはせずに購入しました。私の評価は☆5です。文句のある所は値段で帳消しになるし、そもそもスポーツサイクルって、自分に合わせて改造していくものですからね。

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今までの私のラダーペダル。これと同じように、フットブレイスの位置を下げてそこにペダルを組付ける方法で現在のバタフライカヤックスのラダーペダルは作られています。もしかして私の物を参考にしたのでしょうか?製品版はもっとシンプルな形にはなっていますけど。

もう昼か、時間もったいないから調理しながらも検討しましょう。ラダーのアウターワイヤー受けの構造について検討しています。

そこへ佐川急便が到着。待ってました!

カヤックの物はすべて仕舞い、ブルーシートも畳みます。そして開梱の儀。

息子のヴァクセンはフレームを折りたたんだ状態で梱包されていましたが、こちらは伸ばした状態で梱包されていました。長いけど幅は狭いですね。
ハブ軸のナットキャップとポジションランプがおまけでついてきました。

車両を出してまずやることは、スタンドの長さと足の向きの調節です。長すぎて立たなかったのです。ちなみに、説明動画でもこれが一番先に出てきます。

そして養生を外していきます。結束バンドは切断せずに戻して再利用をします。

ハンドルバーが下を向いております。ステムのクイックレバーで緩めれば簡単に調節できます。これは畳んだ時にブレーキレバーが出っ張らないようにするための機構のようです。驚くのはハンドルグリップです。掌が乗る部分が張り出す構造の物が付いていました。後に試乗しましたが、これがなかなかに快適でした。息子のヴァクセンはカチカチのただの樹脂の筒で、とてもじゃないけど握っていられずその日のうちに交換しました。

この価格帯にしては珍しいかな、折りたためるペダルが付いていました。ただ、回転は渋めです。ガタツキはないし異音も出ないからまあ許せる範囲です。折りたたむときに本体を外側から押して曲げると言う非常にシンプルな方法です。外側についているピストンが内側を押している構造です。

ハンドルが曲がってはいませんでしたが、ステアリングコラムも一旦抜いてみましょう。

斜臼タイプのスレッド式ですね。ちょっと錆が浮いています。さび落としで拭い、防錆油を塗って戻しました。よく滑るタイプの潤滑油はステムの固定が甘くなることが有るので避けた方がいいと思いますが、サラサラのタイプなら大丈夫かな。コラムの中も清掃、防錆油を塗布しました。

再組立てし、折り畳み機構を観察します。ローラーを写真下に見える銀のロッドで押さえつけることで折り畳み部のロックをするタイプでした。

シンプルでいいのですが、走行中に外れる恐れがありますね。このように、樹脂のパーツでロックが起きないようにダブルロックをかけることができます。面倒でもこの作業はやっておいた方がいいですね。万が一、脚や荷物が当たってロックが解除されちゃったら大変だ!


フレームの折り畳み部はどうでしょうか?ステムと同じ構造ですね。ローラーをロッドで押さえつけます。こちらも2重ロックは必須でしょうね。また、このフレームはトップチューブも付いていて、それも分割されています。問題はそこのはめ合いがシビアで、雑にやると塗装を傷つけてしまいます。合わせながらそっと組み立てた方がいいかもしれません。傷は見えなくなるところではありますけどね。

それと、フレームの関節が非常に固くてかなりの力を必要としました。するっと回ってはくれません。メンテルーブを差しておきました。使っているうちに柔らかくなるでしょうか?
ブレーキはSunrunというブランドかな?構造的には一般的なVブレーキです。とにかく調整は必要ですね。

ブレーキを外して軸にグリスを塗ります。

驚いたことに、リアブレーキのワイヤーはベアシステムがどこにもない一本物です。

本体を組付けたら、パッドの調節をします。紙を挟んでいるのは適切なトーインを得るためです。

最後にワイヤーインジェクターで長いアウターの中にワイヤーオイルを流し込みます。

フロントワイヤーは私的には長すぎるなあ。

これくらいつめました。切断面を整え、目打ちでテーパー状に穴を広げます。こちらはインナーを抜いたので、直接アウターの中にワイヤーオイルを流し込みました。

アウターを切断してから気が付きました、そうだこのバイク、ステムを長くできるんだ!でも、余裕を持っていたので大丈夫でした。それに高くする必要を感じてはいませんしね。ああよかった。ステムは横向かないような構造になっていて、しかも高さの目安が印字されています。

Vブレーキバナナにはグリスを入れました。

フロントブレーキも一旦外してグリスを塗布し、再組立てします。そしてパッドの向きの調節です。

ブレーキワイヤーにはベアシステムはどこにもありませんでしたが、シフトワイヤーにはチェーンステーにだけ存在します。こちらにもワイヤーオイルを差し、シフトの調節をしました。

娘がバイトから帰ってきました。
「あ、来たの!ちょっと乗りたい、乗らせて。」
まてまて、まだ整備完了じゃないよ。ま、いっか、ちょっとだけなら。その前に空気だけ入れさせて。
このバイク、バルブは一般的なプレスタ(フレンチバルブ)なので出先の空気圧調整、パンク修理が簡単でいいですね。ウッズバルブはインフレーターが対応している物が少なくて困ります。

ところで、販売サイトに
「タイヤの向きが逆になっている物もあるのでアウトレットに」
と記述があるのですが、何とびっくり、ローテーションマーク通りに組付けられているのはもちろん、バルブ位置にブランドマークが来るように組付けられていました。ここまでしっかりやるのは本当に珍しいのですよ。
「結構いいね。よく走るよ。」

シートポストがアルミなのはありがたいですね。残念なのは高さの目安になるマークが入っていないこと。なぜステムにあってこちらにないのでしょうか。あちらよりずっと有用なのになあ。シートクランプも動きは適正で、ピラーの出し入れに抵抗はなく、しかもガッチリと固定できました。

ヤグラは鉄の菊座で、これは残念だけど、サドルなんかは値段考えるとむしろ頑張っている方かな。角度、前後位置が気に入らなかったので調整しました。

チェーンルブを吹き付けます。通勤が主な使用目的ですから、なるべく長持ちするタイプがいいと思いワコーズのチェーンルブにしました。

そしてフレームはプレクサスでコーティング。

ベルの位置を直します。あれ、うまく鳴らないよ。分解して納得、中のギアのかみ合いがおかしくなっていました。直して油を差したところ完治しました。でも長持ちはしないだろうな。鳴らすことなんてほとんどないから、まいっか。

これで完成!

14インチのBSトランジットスーパーライト”トラさん”と並べてみました。どちらも折り畳み小径車というくくりですが、全く使用目的が異なります。この写真を見れば一目瞭然でしょうね。

どちらも折りたたんでみました。やはりサイズは随分と違います。

全てが終わったころ、すっかり暗くなっていました。ライトを点灯させて防犯登録をしに自転車店まで走行してきました。

乗った感想を書いてみます。
BBの位置が高めで、サドルに座ったままでは足つきはあまりよくないです。ロードバイクと同じくらいあるのではないでしょうか。その分かかりは良く、脚に力を入れるとするすると走っていきます。フロントチェーンリングが46tと小径車にしてはちょっと小さめですが、これだけよく走るならもうちょっと大きくてもいいのでは?7速にしてももう一段倍数をかけたくなりました。
視線も高めになるので景色も良く見えます。駆動部は廉価品で固められてはいますが、調子は良いのでほぼ無音で走行できます。また、ブレーキも見た目のチープさはナニですが効きは申し分なく、タッチも良く(もっとも私がそうなるように整備しましたが)鳴くこともなく快適に使えます。
手放しをしてみましたが、まっすぐに進んでいました。折り畳み部の精度もかなり高いようです。ホイールは20インチですが、これが451なのです。ヴァクセンは406ですので、走りはやはりこちらの方がかなり上です。また、小径車特有のステアリングの過剰な切れ込みもほとんど感じられませんでした。ごくごく普通に乗れます。
これで販売価格が3万円を大きく切り、さらにポイントが16%も付いて実質2万4千円台というのですからいい買い物だったのではないでしょうか?
ところで、販売サイトでは3件のレビューがありそのうち二つが☆1とひどい有様でした。しかし、レビューの内容を見てみると「ペダルが高すぎる、膝が高く持ち上げられる」「ふらふらする」「輪行できるような商品とは程遠い代物である」など、そもそもスポーツバイクがわかっていない方々のようです。全く気にすることはせずに購入しました。私の評価は☆5です。文句のある所は値段で帳消しになるし、そもそもスポーツサイクルって、自分に合わせて改造していくものですからね。

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