名著を追いかけてシリーズの番外編になる今回の山旅、例によって一日ずつアップする予定です。気長にお読みください。

2019年8月4日
前日は早く寝るつもりが夕食後に帰ってきた息子にスーパー銭湯に誘われ、朝が早いからと一旦は断ったものの、妻も行くというのでつい、一緒に行ってしまったのが失敗の素だったでしょうか。朝4時起床、準備を整え愛車CB250Fに火を入れたのが4時37分でした。シングルの乾いた音をひっそりと立てながら薄明るくなってきている街に滑り出します。

今回目指すのは椹島を起点に荒川岳、赤石岳を巡る周遊コースで、恐らく一番ポピュラーな回り方でしょう。名著「山行十話」では本来の計画では椹島から赤石を越え、畑薙大吊橋へ下山の5泊6日と読めます。地図で確認すると椹島までタクシーで入り、赤石岳、兎岳、聖岳と回って茶臼から畑薙大吊橋へ降りるものと思われます。本来のその計画を実行するつもりもあったのではありますが、聖は昨年実行コースで、上河内、茶臼は2年続けて登っているので、そちらには行かずに名著を追いかけてシリーズの番外編として荒川岳、赤石岳周遊コースとしてみました。

加平ICから都心環状線経由で東名高速へ入り、御殿場JCTから新東名へ。暑さ対策に上下フルメッシュのライディングウェアを着ていたのですがこれが寒くて参りました。早朝だったことと、御殿場は東名高速最高地点であることなどで気温も低いのでしょう。

朝食を食べるために、最初のSA駿河湾沼津へと立ち寄りました。さて何食べるかな。
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と、うどんの写真を撮影して失敗に気がつきました。カメラのデータ残量が極端に低いのです。そうだ、SDカードをPCで空にして、戻すの忘れてた!昨夜はやはり、スーパー銭湯に行っている場合ではなかったのだ!さてどうする。内蔵メモリーでもVGAまで画素数を減らせば280枚くらいは行けるようです。さらに画質を落とせばもっと行けるはず。いやでもなあ、うーん。でもなあ!

まあ、なくても何とかなるし、途中で購入できるならそれもよし、ということにしてSA内のコンビニで探しますがない様子。次行きましょう。

次は清水PAに寄ります。ここはモーターサイクリストにはなかなか楽しいのです。

今年の8耐ではカワサキ良かったねえ。色々あったけど。いやここじゃないのさ。8時になるのを待ってミチドンキへ。がしかし、ここにもSDカードはない!
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無駄な時間使っちゃったなあ。高速上にはもうSAはないので、新静岡で降ります。降りたところにあるローソン。ここになければもうあきらめ、、、。あった!よかったよ~。皆さん、山行前の準備は怠りなく。お願いしますよ。

そして安倍川に沿って北上し、玉機橋を渡ってスーパーロング&ワインディングロードへ。しかしここでも準備不足が新たな問題を発生させます。富士見峠付近を走行中、燃料計が最後の一本になってしまったのです。でもこの先にGSはあるからなあ。いや待て、今日日曜日だぞ。やってなかったら?その場合給油せずに臨時駐車場へ行き、帰りに給油すれば十分かな。もし営業辞めちゃっていたら?有り得るなあ。下り主体だから節約走行して、何とか新静岡付近までもたせれば。ああ、なんで昨日夜に給油してこなかったんだ。行くつもりだったじゃないか。風呂入っている場合じゃなかったなあ。

ありがたいことにその心配も杞憂に終わりました。井川で営業中のGS発見。ガソリンは満タンとなりました。これでもう確実に家まで持ちます。余計な心配せずに登山に集中できるという物です。

失敗はすべてクリアされ、後は11時30分のバスに間に合えばよいだけです。それも何の心配もなく、10時30分には夏季臨時駐車場へ到着です。ライダーウェアから登山服へ着替え、荷物を整え、駐車処置をしてバスの待合ベンチへ並びます。私で二人目でした。そして登山計画書を提出しました。あらかじめ作ってあるので、書くことなく通過でした。
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出発10分前、バスが椹島からやってきました。
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ザックを抱え、乗り込みます。ゲートまでは普通の道ですが、すぐに穴ぼこだらけの簡易舗装になってしまいます。ガードレールは落石であちこちが破壊されていました。マイクロバスは激しくゆすられます。到底寝ていられる環境ではありませんでした。

赤石沢の前で一旦停止、赤石岳が見えますよ、と運転手さんが声をかけてくれました。残念、右に座っていた私には見えませんでした。まあいいさ、これからもっともっと、よく見える所へ行くんだからね。

そこからすぐに椹島ロッジです。今日はここでテント泊をするので、受付をします。初めて南アルプスに登ったのは2005年の仙丈ケ岳でした。2010年名著「山行十話」を追いかけるようになって南の南に足を運ぶようにはなったのですが、それでも椹島は実距離ももちろん、なにか社会的な距離感もあってなかなか行けずにいました。しかし、思い切って来てみればそれほど遠い感じもしませんでした。
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大正年間に建てられたというクラブハウスの向こうがテント場です。
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奥の緑が私のテント、そのすぐ横の青いテントは70代単独行のオジサマ。この方とは日程もコースも一緒でした。手前の緑のニーモは若い男性単独行です。
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テントを張り終えたら、椹島探検に出かけました。まずはテン場の隣、写真館へ。でも資材置き場になっていて中には入れない様子。
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その先へ行くといくつもの大きな会社の創業を手掛け、さらにこの会社の創業者でもある大倉喜八郎の記念碑と記念植樹がありました。あと神社もね。
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神社の左の坂を上っていくと、
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ああ、ここへ出るんですね。椹島ロッジ入り口でした。明日朝はここを登ってくればいいんだな。
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車道の方を降りていくと、ロッジの全景が見えました。数棟のプレハブを渡り廊下でつないだような構成ですね。
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ぐるりと一周してきました。16時からお風呂に入れますが、まだ時間が1時間以上もあるなあ。
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ニーモの彼、テントを撤収していました。あれ、MTBで来ていたの?林道走れるんだ!
「ええ、自転車可って書いてあったし、ゲートでも通してもらえましたよ。」
彼のMTBはXTR仕様、いいなあ。
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隣のテントのオジサマも加わり、自転車談義、そして山談議を楽しんでいるうちに16時になりました。それではお風呂をいただいてきますか。
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風呂はいわゆる温泉旅館と比べてはいけませんが、この場所にして石けん類も完備でもちろん使用も可能と不平を言う隙間はなかったです。
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入浴が終わったら調理します。いや調理なんて言葉使っちゃいけないな、これは。担ぎ上げないで済むので、やや豪華にしてみました。このテーブルには4名、兵庫の男、若い男、隣のテントの横浜のオジサマ、そして私が座り、山の話で盛り上がります。若い男、カメラに電池を用意しています。あれ、それ単3電池なの?
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「はい、PENTAXK 50です。電池が単3使用可能なのでこれにしました。」
そう、私もPENTAX使いだよ。やがて話は古い話になり、シノゴ(4インチ×5インチ)で山岳写真を撮る話などで盛り上がります。

18時。まだまだ日が落ちてはいないからでしょうか。ヘリがひっきりなしに荷揚げをしています。
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横浜のオジサマ、ヘリにもやたらと詳しくてその話でも盛り上がります。ヘリが飛ばなくなったのを機に、それぞれのテントへ入って明日に備えました。
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2に続く。