4riders interphoneV4を使っていたのですが、最新のインターコム比べるとやはり性能的に劣っているし、電池の持ちもよくなくなってきていました。主力機としてVNetphoneV8を使っていることもあり、特に落差を大きく感じていました。それに、同行する方へ朝集合する度にヘルメットへスピーカーとマイクを設置する面倒も感じていたので、よくご一緒していただく方2名に差し上げてしまいました。
テレビの前にV8を付けているヘルメットを置いて見ました。音はかなり澄んだ音で、きれいに鳴っています。反対側も試してみました。こちらもきれいな鳴りっぷりでした。
となると、欲しくなるのはパッセンジャーかヘルメットレンタル時に使うインカムです。これはブリッジ接続はできなくても良いし、走行中に色々といじれなくてもよいのでリモコンは不要、それでいてノイズキャンセル能力はV4以上の性能は欲しい所。
インターコムの神様、まさきちさんのブログを熟読し、性能が良いのに価格は最低価格帯に属するT9Sを購入してみました。
例によって配送センター止置きにしてあったので取りに行きました。

配送用の箱はものすごく大きいのですが、中身は大変小さいサイズでした。

早速開けてみました。一番上には説明書が入っています。

説明書は冊子ではなく、一枚の紙を折りたたんだものです。その下に本体を認めます。

表には英語が、裏には「ほぼ」日本語で書かれていました。

デザインは好きずきがありますが、自分的には今までの2機種よりすっきりした外環で好感が持てました。サイズもほどほどで良いのではないでしょうか?

裏側にはクリップへ差し込む部分があります。

V4のダミートルクスではなく、本物のビスで留められていました。これならバッテリー交換もしやすいのではないでしょうか?

本体の下にスピーカー、マイク、充電ケーブル、などが入っていました。充電ケーブルの本体側端子は一般的なスマホと同じmicroUSBです。

マイクはジェットヘルなどに使うアーム型と、フルフェイスで使うソフトケーブル両方入っていました。

ソフトケーブルの方はマイク本体は薄いのですが、スポンジが必要以上に厚みがあって、私のアライクァンタムJでは唇に当たりそうです。

クリップも二種、スプリング挟み込み式と両面テープ式が入っていました。スプリング挟み込み式は持ち手を付けて開き、設置後に持ち手を外す仕組みです。

スピーカーです。重量があり、しっかりとした作りです。

不思議なのがこのプラグです。5極になっています。アース、左右、マイクですから、もう一つは何に使っているのでしょうか?ちなみにV4は4極です。

不思議装備はこの防水キャップです。インカムとして使用するにはここへプラグを差し込まなければいけないので、キャップは必要ないはずなのですが。豪雨の時には防水が間に合わないので使用を中断し、キャップしろという事なのでしょうか?
説明書を読んで納得、ブル―トゥースイヤホンとペアリングができるのです。その場合にこのキャップを使うのでしょう。

プラグを差し込んでみました。ちょっとした疑問が一つ、後部がスラントしているので雨天時などにはジャックを伝わって水分が侵入してしまうでしょう。販売サイトには一応防水してあるような記述もあり、奥まできちんと差し込まなければ音がうまく出ないとされていますが、ここは逆スラントにするかV4のように下部へ差し込めばその心配はかなり減るのですけどね。

まずは充電してみましょう。充電は下部のUSBポートから行います。

V4は4極ミニプラグ、V8はミニUSBです。
V4の困ったところは充電がUSBー4極ミニプラグという特殊な物しか受け付けないので、付属の物を使うかもしくは購入するしかないのです。そのかわり一般的なスピーカーマイクに4極ミニプラグが使えるというメリットがあります。
V8はその逆で、一般的なミニUSBで充電できるのでケーブルには事欠かないのですが、(根元の太い物は差し込めませんが)スピーカーマイクもミニUSBなのでこちらに制限が生じてしまいます。
T9Sの良い所は、充電もスピーカーマイクも一般的な物が使える上、それぞれ専用のポートがあるので充電しながら使用することができるところです。充電しながらはやらないにしても、これは便利そうですね。
さて、まずは設置してみましょう。付けるヘルメットはOGKカブトのAsagiです。
クリップに持ち手を付けます。

事務用クリップに似ていますが、内側はゴムで養生されていて傷つきの予防になっています。

今設置してあるV4のクリップを外します。

代わりに付けてみました。

内側の持ち手は外しにくいですね。一旦手前に引いて外し、それから押し込みました。

さあ使ってみますよ。あれ、V4のプラグは根元が太くて入りません。ダメだこりゃ。そのまま使えると踏んでこれにした面もあったのですがね。

仕方がありません。付属のスピーカーマイクに交換します。せっかくだから、2つを比べてみましょう。面積は少し小さいですね。もっともV4はカバーを取るとそれほど大きな差はないのですが。

T9Sはカバーを付けたままのV4よりさらに厚みがあります。

裏から見てみました。しっかりとしたボイスコイルが入っているようです。これなら音質も期待してよいかもしれません。

V4スピーカーを付けていた面ファスナーメスにそのままつけてみました。

内装を外して、配線処理を行います。

窪みに丁度うまい具合にはまっています。

左はマイク端子もあるし、やや配線が混み気味ではありましたが何とかうまく収めることができました。

マイクブームの根元の固定は面ファスナーを半分に切って使用しました。

被った時に邪魔にならないことを優先して根元を凹んでいるところに設置したので、マイクブームはちょっと短めになりました。実用上問題はないでしょう。

この位置なら乗車中に操作できるし、インナーバイザーの出し入れにもそれほど干渉はしないと思われます。プラグは下刺しだともっとよかったんですけどね。

下から見た図です。

それでは、電源を入れましょう。電源ボタン2秒押しします。

電源が入るとスピーカーから「Power On」という男性の声でアナウンスが入ります。

V8とペアリングしてみました。これができないと買った意味は全くないのですが、できるかどうかの確証はないままの購入だったのです。結果は、極めて良好にペアリングできました。

+ボタンを2秒押しします。「radio on」とアナウンスが入り、FMラジオが聞けます。+ボタン2クリックで「tuning up」-ボタンで2クリックで「tuning down」とアナウンスが流れてそれぞれ上、下へサーチします。葛飾区の家の中で聴く分にはかなりきれいに入感しています。+ボタン2秒押しをすると「radio off」でラジオはオフになります。
電源オフ状態にして見ます。「Power off」とアナウンスが入ります。
電源が切れた状態で電源ボタン8秒押しで携帯電話とのペアリングです。これも完ぺきにできました。+ボタン2クリックでリダイヤル発信です。これは息子の携帯にしてみましたが、完璧な動作でした。
MP3プレイヤーともペアリングしてみました。音の良さにはちょっとびっくりです。V8を確実に凌駕しています。+、-ボタン2クリックで選曲できるのは便利です。電源ボタンで一時停止、再生ができます。
使用してみて、その素性の良さには驚きました。価格が安く、(しかもクーポン使用でさらに10パーセント引きだった)必要な機能は搭載してしかも音が良いと2台だけで使うには最良の選択の一つであると思います。また、機能切り替え時などに「バチッ」という不快なノイズが小さいのもV4と比較して快適で良いですね。音声のアナウンスも何を言っているのかわからない物もあるのですが、状況が見えない走行中を考えると便利でしょう。また、ヘルメットの下側に出っ張らないのでネックブレイスとの干渉も少ないだろうし、置いた時にケーブルをいじめないで済むのはメリットです。ただし、先にも買いた通り防水の点で心配もあります。
残念な点は、まさきちさんも述べられている通りボタンの差が分かりにくく、特にマイナスと電源はどっちを押しているのか分かりにくいですね。素手なら+、-、電源の形を触覚で分かるのですが、グローブをしていると夏用でも全く分かりません。かなりの慣れが必要と思われます。その点、V8は単体でもわかりやすいし、もちろんリモコンを使えばボタンを間違うなんて心配は全くありません。乗車中にはできることは限られていますから、安全を考えれば基本性能では負けても、この1点だけでもV8は買う価値があると思います。
一通り使ってみて、欠陥はないようでした。とりあえず今日は使わないので箱に仕舞っておきますか。不要な物をインナーケースに入れて内箱を被せようとしてびっくり、何と底の部分にもきれいな印刷がしてありました。こんなところにお金かけないでもいいのになあ。

さて、せっかく付属しているのだからソフトケーブル式マイクをクァンタムJに頂いてしまいましょう。現在V8付属のブーム式マイクを使用中です。これを外して、マイクを付け替えます。

ん、あれあれ、なんかコネクターの形が微妙に違うぞ。

やはり差し込めませんでした。V8とT9Sのマイク端子は似て非なる物でした。そうか、そうだったのか。

今回は素直に諦めました。まあそのうちに端子の付け替えを施しますかね~。それか削ってみるとか?でも現状なにも困っていないからなあ。それより、もう一つ持っているコミネのプルートXにもV4スピーカーマイクが設置してあるから、あっちのプラグの根元を削ってみますか。
価格帯もピンキリなので
高額商品がよいのか低価格商品でも問題ないのか
まったくわかりません(初購入予定なので)
教えていただけると購入検討の材料になります!!
どちらが良いのかといえば、もちろん高額商品です。ビーコムかセナなら間違いはありません。低価格品には欠点やリスクが存在します。電波法に触れる製品さえ出回っているのが実情です。技適適用と書かれているものから選択はしています。番号で調べられます。
自分の使い方で欠点やリスクに目をつぶれるかどうかが分かれ目になります。
無くて当然、喋れれば便利だね、というスタンスなら低価格品でもよいと思います。何が何でも切れちゃいや、という方はこちらに手を出すべきではないと思います。
聴きながら走る事です。
自分はソロツーリングなので会話をしながらの
ツーリングは孫とのタンデムの時だけです。
了解です!
必要最小限の会話ができれば
問題なしなので
安いのアマゾンで買ってみるかなぁ?
beat1さんも音楽派でしたか。私も音楽や録音したラジオ番組などを聴いて走っています。もう少し良い音質で聴きたいのですが、値段を考えれば仕方がないかな~でしたが、さらに安く良い音のインカムが買えたので楽しみが広がりました。
お孫さんとタンデムはうらやましいですね。私は場合はもうちょっと先かな?
アマゾンで安いのは「冒険者向け」であるとこの道の達人、まさきち様が仰っておりますが、tatsundo3さんなら合法でご自身の使い方に合った製品を見極められるでしょうから、大丈夫だと思います。
買ったら、ブログへ感想をアップしてください。
僕はタンデムの息子としか話さないので、これで十分なんです。
メットを換えて古いほうに余ったマイクを付けるべく、スピーカーを探していたらこちらに来ました。
なるほど! よく見ると5極だ。すると400円ほど安い v4,v6用のスピーカーにマイクやついているヤツは使えないのか?
とか、調べていると、端子にも「ctia」と「omtp」があるのですね。勉強になりました。
TS9、いいんですが、確かにボタンの凹凸がわかりにくく、慣れるまでかなり苦労しますね(笑)
丁寧なコメント、ありがとうございます。「ctia」と「omtp」が私初耳でした。良い情報をありがとうございます。早速調べて知識を活用してみたいと思います。