2018年11月23日
13時45分頃、パドックからピットレーン横へ誘導されます。

ピットレーンが閉鎖され、コースへと入ります。ここまで来るともうトレイに行くこともできません。

5分前にフォーンがなり、10秒前からカウントダウンがはじまります。
「5、4、3、2、1、スタート!」
14時10分、スタートです。列の中ほどにいるのでいきなりは走り出しません。しばらくするとゆっくりと動き出します。

前方にバチバチの雰囲気を醸し出している先頭集団が先導車の後ろに固まっているのが見えます。

隙間があるので追い越しをかけます。ビクトリーコーナーは下りなので、ここで速度を上げて登りを少しでも楽にしようという作戦です。

登りに差し掛かりました。さあ、ここでどれくらい頑張れるかが勝負です。しかし今日はどうもよくありません。まだ足はフレッシュなのでアウターのまま登りましたが、傾斜がやけに急に感じます。1周目からこれでは先が思いやられます。いや、まだ体が温まっていないだけだよ。そう自分を納得させながら脚に掛かる負荷に耐えます。

登り切りました。スピードを回復させます。しかしまだ思ったほどの筋力が出せません。

ヘアピンカーブです。ここを抜けると下り坂です。その前に前を引いてくれる人を探したいところです。このイエロージャージにするか?

いや、ちょっと遅いなあ。おっと、後続に早い集団が来ているぞ。

そっちへ乗り換え!

V字コーナーです。よし、追いついた!しかし速度が上がったリカンベントはロードより速いのです。空気抵抗が少ないから、脚を止めていてもまだ追い越す勢いなのです。こうなったら抜いちゃえ。

ファーストアンダーブリッジまでに上の写真で見えている先行するロードはほぼ抜き去り、(一部は先へ行っていますが)独走状態で平坦部へ出ます。

平坦部になっても丁度良い集団はなく、独走状態での走行になってしまいました。

第4、第3コーナーを抜けると向かい風です。そこまでにはどこかの後ろに入りたいなあ。

何とか前に追いつきました。さあ向かい風だ、どれくらい吹いているかな?

どうも速度が合いません。結局独走です。そして向かい風が結構きつい!

第2,第1コーナーで前に追いつき、ようやくちょっと休めました。しかしホームストレートからは追い風区間です。でも後ろに入っている意味はありますね。

1周目、スタートに時間差があり、さらにローリングスタートです。そしてほぼ独走状態にしてはまずまずの9分00秒679でした。1周9分以内を目標としているので、タイムだけ見ればまあまあの出だしであると言えるでしょう。しかし、体力は消耗している感じがします。この調子であと1時間51分も走れるか?無理そうだなあ。さて、どうするか?

2周目、第5コーナーを抜けたところでOさんが追い越していきました。ちょっとほっとする気がしました。これで本来の順位になれた気がしたのです。それのしてもロングホイールベース車は迫力がありますね。高速になる下りは安定していることでしょう。

2周回終了時、経過時間を見てビックリというか当然というか、18分を越えていました。これは1周回を9分以上かかっていることを意味します。レース中には見ていませんが、速報値では9分01秒728となっていました。1周目より遅いなんて、目標の14周回はもう絶望的です。いやいや、ここから上げて行けば。

しかし、登りに差し掛かると自分の置かれている状況を実感するのです。速度は15㎞/hまで落ちてしまうのです。昨年そこまで落ちたことは2~3回だけでしたから、1周9分を切ることは難しいということになるのです。登りでだめなら、集団の力を借りて平坦部で時短をするしかありません。

3周目は9分31秒327、これは最終周回を除けば最も悪いタイムでした。
それからもタイムは縮まることはなく、目いっぱいの走りでも満足できない自分がいました。タイムは常に9分台で、これを割ることができずにずるずると時間ばかりが経って行ってしまいました。
4周回9分17秒502
5周回9分04秒059
6周回9分22秒828
7周回9分25秒482
想像以上に悪いタイムです。なんとか8分台を出したいなあ。
いやだからさ、登りで集団が追い越していってはダメじゃん。

下りと平坦はいつもスカスカ、独走が続きます。向かい風に戦意喪失気味になり、何か気持ちが切れてしまっていました。

8周回目、Yさんを捉えます。今回トライクは彼とハンドサイクルの2台だけです。この周回では9分17秒301でした。

9周回9分30秒815
10周目、Oさんが登りに差し掛かったところで抜いていきました。抜かれたのはこれで2度目ですから、私は周回遅れとなったのです。Oさんは登りでもガンガン踏んでロードと遜色ない速度で追い越していきました。登り切って一呼吸おいている間に視界から消えていきました。

もう追いつくことはできないかな?いや、向かい風区間前に大集団がキタ~!

まだゴールまで間があるので、まったりしていて安心して乗っかることができました。

このまま周回できればいいんですけどね。集団効果もあり、10周回は9分03秒964でした。

ファーストアンダーブリッジをくぐったら、登りです。集団に皆様、周回遅れの私を温かくお迎えくださりありがとうございました。とても楽しく有意義な時間でした。さようなら~。

向かい風区間が終わるところでなぜか来る集団。もう少し早く来ればなあ。

それでも一応乗せていただきます。ヘタレもここまで来るとプライドなんて全くないのです。11周回、タイムは9分06秒183でした。

12周回は9分39秒368でした。この周回終了時、電光掲示板で確認する残りタイムは9分丁度!9分以内で回れば14周目に入れます。よし、ここは頑張りどころだ。
おっと、Vコーナーで先頭集団が来ました。もうバチバチの雰囲気で入れる状態ではありません。

そしてS字を抜けたところでその集団に落車が発生!

下り区間ですから、見る見る近づく落車現場。車体を真っすぐにしてから減速します。ここで突っ込んだら最悪です。何とか回避しました。モーターサイクルのオフィシャルがいたので救護措置はお任せしてよいでしょう。
倒れている人、外れたアイウェアのレンズなどもコース上に散乱しています。

日が沈んで気温も下がり、非常な寒さを感じます。手もかじかんでいます。集団落車に震えていたのかもしれません。

「あと1分!」
これは厳しいかな。14周回は春にお預けです。はるか前方にAさんのリカンベントを認めます。彼はもう1周行けるかな?

「あと30秒」

「終了~」

ゴールラインを通過します。13周目、タイムは9分39秒368でした。トータル13周回、2時間00分42秒641でした。

パドックへ戻ってきました。寒くて震えが来ています。

表彰式を待つ間が寒くて辛かったですね。しかし、普段なかなか集まることのないリカンベント乗りですから、談義も楽しく時間はあっという間に過ぎていきました。
ポディウムの中央ではありませんが、やはりこれに乗るということは嬉しいものです。6回連続の表彰台、2位は連続で2回目でした。

車を取りに行き、荷物の撤収に行くと後片付けの真っ最中でした。スタッフの皆様、今日もありがとうございました。とても楽しく走ることができました。次もできる事なら参加したいと思います。

7時間でエントリーしました。
はじめまして、とんまガレージさん。動画を拝見いたしました。ずいぶんと速いので私を追い抜いていると思われます。リカンベントカテゴリーではトライクの姿が映っていましたね。
これからよろしくお願いいたします。
他の方とは自転車の形式が違うのですね!
座ってこぐタイプ。
効率はどちらの方がいいのですか?
リカンベントは空気抵抗が少ないので平坦では有利とされていますが、登りでは立ち漕ぎができない、車重が重い、低速で安定させにくいとなかなか苦労の多い形式です。
一番のメリットは面白いとこでしょう。一度いかがでしょうか?
サーキットを目いっぱい走れる快感は病みつきになりますよ。是非!