私の所有する唯一のリカンベントバイクはTW-BENTSのアクションプラスです。もともとは後輪は26インチで設計されているのですが、ディスクブレーキ台座もあるのでそれを利用して700Cを履かせています。ホイールがわずかながらも大きくなってしまうので、キャスターアングルが立ちすぎになるのでしょう、直進安定性に大きくかけるようになってしまいました。また、リジッドのフォークでは突き上げが厳しくて、抜重ができない構造のリカンベントでは衝撃を脚で逃がすこともできず、シートからそのまま体を直撃します。
以上のような理由から、SRサンツアーの20インチ用スイングショックフォークに換装していました。今までサーキットレースでもこれをそのまま使用していました。しかし、昨年前輪を406から451に変更したため、リジッドサスでも十分なキャスターアングルが確保できるようになりました。また、ショック吸収はサーキットでは不要な機能です。
僅かながらの重量軽減と、踏力の逃げを嫌ってレースではリジッドに戻してみることにしました。
いやまてよ、どうせなら前輪を700Cにするのはどうだ?これなら豊富に持っているホイール資産が生かせるし、エアロスポークで組んだ間引き組のホイールも使えます。
余っているフォークからした玉押しを抜いて、フォークを入れてみます。
こんな感じになりました。いけないことはなさそうです。ちょっとコラムが長いので、切断する必要はありそうですが。いやいやいや、さらに良い物がその先にあるではないですか。娘に組んだブサギロードにカーボンフォークが付いていますよ。
頂いてしまいました。すると問題点が発生。
ブレーキのアウターカップがフレームとチェーンの間に入り込み、ステアリングがほぼ切れません。
それともう一つ、クランクと前輪が当たります。
処方箋は、クランクの当たりはブームを伸ばすことで解決しました。チェーンの長さも調節が必要ですが、ローギアを小さい物に変えるのでこの程度では問題はないと思われます。
ブレーキキャリパーは前後を逆に付ければOKでしょう。いや、だめだ、そうはできないんだね。前側の穴は小さくてナットを飲み込まず、後ろ側の穴は太くてシャフトががばがばです。いくつかの工夫をしてみましたが、ことが前ブレーキという安全の要ですから無理はしないでハイレーサー化は断念することにしました。
ステムを何回も締めたり緩めたりしていたら、アルミなので雌ねじが音を上げてしまいました。長いネジに交換して、反対側をナットで締め付けて対処しました。
ホイールはそのまま451で、サスをリジッドに換装しただけになりました。明日は試走とエンデューロ前最後の走り込みをします。
なかなかうまくいかないものです。
頑張って下さ~い。
なかなか一筋縄にはいかないのです、リカンベントという乗り物は。普通の部品が使えると言っても規格だけの問題で、実際に入れて見なくては不具合はなかなかわかりにくいのです。
そこがまた面白くて、壁を工夫で乗り越えた時に「下町ロケット」を味わえるのではありますが。
でも用語がわからずちんぷんかんぷん
(@_@;) あはは
リカンベントは独特の構造ですからね。用語も独特なのです。