3時05分にアラームが鳴りました。どうするかな。なんかまだ頭がすっきりしないから(頭頂部はすっきりしてきているけどそっちはAGAだからキニシナイ!)もう少し寝ていましょう。今日の行程をざっと計算して、6時出発で十分だと確認します。なら、もう1時間くらい寝ちゃうか。
4時30分。さすがに起きます。湯を沸かして雑炊とみそ汁を作ります。その間に寝袋をしまってパッキング。食べたらテントから出ます。
ネイチャーハイクのテントは昨夕の雷雨に耐え、快適な眠りを与えてくれました。
5時53分、登山開始です。もうすっかり明るくなっているのでヘッドランプはしまってあります。いきなり樹林の急登が続きます。
6時42分、休憩ベンチ通過。ここから大無限山が見られるとのこと。
おお、よく見える!登ってみたいのですが、結構大変な山のようです。
7時丁度、横窪沢小屋―茶臼小屋中間点通過。
7時32分、樺段到着。ここで休憩を入れました。
樺段で上を見ればこの景色です。これが樺段の名前の由来かな?
高度を稼ぐと段々樹林が薄くなってきました。そして高山植物のお花畑があちこちに見られるようになってきました。さあ、もうすぐ稜線に出られそうですよ。
九太郎さん、Nさんなら種類まで言い当てられそうですね。高山植物の蜜を吸う蝶が多く居ました。
発電機の排気音が聞こえてきました。そして森林限界を越えようとしています。
今日は眺望が楽しめることでしょう。
もうちょっとで茶臼小屋です。小屋周辺のお花畑の美しさはこの辺りでは一番でしょう。ここでハイドレーションの水を追加するかどうか迷いましたが、それほど消費はしていないように感じたので通過しました。
9時丁度、稜線へ出ました。さあここからは天空の散歩道です。楽しくいきましょう。もう聖岳が見えています。そしてわずかに上河内岳の山頂も顔を出しています。
振り返れば茶臼岳が見送ってくれていました。
茶臼の陰から光岳が、次はこっち来てくれよ、と言っていました。
一旦下って二重山稜部分へ出ます。亀甲状土が見られるところです。昨年もここを通過していますが、とても印象に残る部分でいつまでもここで過ごしたい気持ちにさせてくれます。奥に見えるのがこれから登頂する予定の上河内岳です。
10時07分、奇岩竹内門を通り抜けます。ここを越えれば上河内岳はもうひと登りです。
10時45分、上河内岳の肩へ出ました。ここから空身で上河内岳を楽しんできます。
10分強で山頂へ到着です。おお、この景色!昨年も登っていますがガスで半分以上の方位が覆われてしまっていました。
11:00、登頂記念撮影!
遠くに富士も見ることが出来ました。やはりガスは多めですね。
明日登頂予定の聖岳、その右の肩は奥聖岳。さらに向こうに見えるは赤石岳遥かなり!
眺望を楽しんだら肩までおります。ここで単独行の後続縦者と会いました。彼は朝、光小屋からあるいて来たのだそうです。さすがですね。幕営予定地は私と一緒、聖平でした。向こうでも会えますね。
聖平に向けて出発します。
時々赤い屋根が見えていたので分かってはいたのです。大下りが待っていることは。しかしながら、目の前にして改めてここを下っていくのかと思うとうんざりする大下りです。
いやいや、うんざりすることなんてないですね。お花畑が点在し、楽しい山歩きを演出してくれています。
11時49分、南岳通過。
さあ、いよいよここから激下りが始まりますよ。
蜂が異常に多く、歩くとぶんぶんと近寄ってきてものすごいことになってしまいました。刺されることはありませんでしたが。短い夏の間にやるべきことをやらないといけないので殺気立っているのかもしれません。
大下りを終えたら、ゆるめのアップ。そしてダウンとなり、ポンと草原へ出ました。お花畑は防鹿柵に囲まれています。ちょっと覗いていきましょう。
しばし遊んだら、木道を北へ進みます。この先に聖平小屋があるのです。
12時50分、聖平小屋到着。
受付をしてテントを張り、日が出ていたので寝袋を干しました。
素朴な幕営許可証はここに。
ゆっくり作業しても、14時には終わってしまいました。じゃあ、昼寝でもするかな。
やがて高齢女性の下品な笑い声で目を覚まされました。
「わたし酔っているんだから~、もっと世話してもらってもいいでしょう~。」
「全部飲んじゃったん?」
「まだワインあるよ。飲む?」
「じゃあ開けるよ。水で割る?ワインはそのままでいいよね。」
「いいよ~、私ね、○○さんとできているって言われてんのよ。バカみたいでしょう。できてたらこんなに酔うまで飲むわけないじゃんね~。」
一人離れた所へテントを張ったのですが、某山岳会のテントが後から側へテントを張ったようです。参ったなあ。
やがて山のマナーの話を始める男。
「山にはマナーがある。ゴミを持ち帰るのもマナー、一人で山に入らないのもマナー。」
「この辺の人たちみんな一人で来ているよ。」
「だから、こいつらはみんなマナー違反。」
んだと!泥酔して大声でしゃべるのはマナー違反の最たるものだろう!これが学生なら例によって意見するところですが、酔っ払いに言っても始まらないので放置しました。
さあ、こちらも夕食にしましょう。基本昨夕と一緒ですが、粥がご飯になり、オニオンスープもいただくことにしました。
あともう一回、このシチューを食べることになっています。栄養的にはいいのでこの際味は関係ないということで。山のマナー、必要十分な栄養を摂るを実施中ですから、これでいいのです。
オニオンスープには分葱を追加します。
18時30分、就寝しました。昼寝を良くしたのにもかかわらず、大変寝つきがよかったです。
言った気分にさせて頂きましたよ
聞いたことのない山ばっかり出てきまして、どこだろうと読んでいました。赤石岳の名前でわかりました。ひとりの方が気楽でいいでしょう。
私はいつも一人でしたが、福島ではマナー違反などという人はいませんよ。福島では女連れがよく遭難してました。死ぬのはかならず男です。女は脂肪があるからなかなか死なないのです。
荷物をしょったり、ラッセルしたりするから疲労困憊になって先に死ぬんです。
女連れで笑いあって山登りする連中は必ず遭難します。どこかに油断ができるんですね。判断が狂うわけです。楽しみには苦しみが必ず付いてきます。
心すべきと思いますがジャガーさんには関係のない話です。
相変わらず楽しい山行記でした。続きが楽しみです。
すごく健康的な夏の過ごし方です。
ココの下りは大変そうです。
無事通過できてよかった。
羽根の模様だけ見るとベニヒカゲ?
1.捕まえるとか写真に撮る
2.身体の特徴
3.行った場所
などのヒントから(そのヒントを見つけるにはそれなりに「好き」じゃないとできませんが)、「あ、タテハチョウの特徴があるな。行ったのは高山か」「じゃあ高山性のタテハチョウを図鑑で調べてみよう」「チラッと見える模様から全体を想像するとベニヒカゲかな?」と同定していくものなんじゃないかな。と。
だから俺は「詳しくない」んですよ。最終的に図鑑で調べないと判らないんだから。
お越しいただいた気分を味わっていただければ幸いです。つたない文章を写真で補っておりますものですから。
ガスカートリッジに付ける脚はあると無いとでは安定性に大きな違いがあります。重量は本当に軽いのでどの場合でもお勧めできます。
赤石山脈の名前の由来となる赤石岳にはまだ登っていません。来年あたりに狙っています。聖岳、光岳は深田久弥の日本百名山に指定されているのでメジャーですが、それ以外の山はアクセスの悪い地域のためもあってあまり知られていないかもしれませんね。私も山行十話を読むまでは地図に記載されている普通の地名でしかありませんでした。
早起きだけは大抵の人に負けないでしょう。魚河岸や新聞配達、早朝のテレビ、ラジオ番組制作の方々には負けていそうですが。
高山ならではの昆虫もいるし、一度行ってみませんか?ぬるめの所からいかがでしょう。雲取は一番最初の山、それがぬるく感じる人はまずいないと思います。ザックも登山用とはいいがたいものでしたしね。
山登りも自転車と一緒でソロで楽しむ方は結構いますよ
縦走というのでしょうか?
知り合いは毎年1人で春と夏に楽しんでいます
「1人で来るのはマナー違反」とは無知なだけで
人としてモラルのない人がいう言葉ではありません!
山によっては、例えば八ヶ岳などは「単独行は禁止」と掲げられているところもありますし、些細な事故が重大な結果になりかねないことも事実なのでそういう意味ではマナー違反であるという自覚はあります。それ故にアマチュア無線機、ツェルト、ファーストエイドキットと非常食の携行はどんな場合でも欠かさないようにしています。
それにしても酔っぱらいの大声の主が「こいつらはみんなマナー違反」だなんて、よく言ったものです。