今日は葛飾区の中学校で出前講座の講師体験2回目をさせてもらいました。学校まで、息子に車で載せて行ってもらいました。帰り用の自転車も積んでいきました。

集合時刻丁度に現地到着、さあ、体育館へ入り、準備します。貴重品をまとめてウエストポーチに入れておきます。あれ、財布がないぞ?そうだ、ザックのメインコンパ―トメントのファスナーが開いていたので、車の中に落としちゃったかな?息子にメールを入れます。
「車の中に俺の財布ない?」
すかさず返事がきました。
「ないよ。」

え、マジか!やべーな、どこかへ落としたか?でも今は財布に気を取られている場合じゃない。講座に集中するんだ、俺!

今日の講座は1学年全クラスを3つに分けて、一つのグループは車椅子体験を、一つのグループは点訳ボランティアを、そしてもう一つのグループは私の体験として講師をさせてもらうアイマスク、ガイドヘルプ体験です。車椅子体験の講師は、S大先生です。

(゚∀゚)キタコレ!おいおい、申込時には聞いてなかったよ、あの人は講師養成講座の1回目の講師じゃん。200回以上の出前講座を持ったことがある大ベテランで、話術の素晴らしさは折り紙付きです。自身も車椅子に乗る障がい者としての視点から、分かりやすく、そして引き込まれる話をするのです。さらに時々ガッチリと生徒の心をつかむ、下品にならない程度の下ネタを挟んで笑わせる術を体得しています。

体育館を分けて、その隣で私は講座に立つなんて、!もう勘弁してください。体育館でしゃべる反対側でドッカンドッカン受けていて、こっちはシーン。あっち何やってるのかな、面白そうだな、くそ、車椅子体験にすればよかった、と思われないように、面白い話を用意しよう。それとつかみが肝心だな。ギャグをいくつか用意しておこう。事前に原稿を用意、もちろん読みながらなんてできないので、頭の中に入れておきます。それに反応を見ながらカットしたりショートにしたり、あるいは膨らませたり、さらに話を前後を入れ替えたりという対応を数種考えておきました。

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皆さんの感想を伺いました。どうでしょうね、視覚障害の方のお世話をしてみて、人を幸せにする仕事って、いいなと思った人いませんか。

私は最初に紹介したとおり、老人ホームで働いています。かつて勤務していた特別養護老人ホームでの出来事について、ちょっと話をさせて下さい。

今の90歳から80代の方は、皆さん何らかの形で戦争を経験しています。Iさんという方は、大正7年生まれで、と言っても分からないでしょうが、とにかく一番ついていない世代と言われているのだそうです。

日中戦争でまず召集され、大陸へ連れて行かれます。そこで殺したり殺されそうになったり、とにかくたくさんのひどい目に遭って、それでも何とか生き延びて、一旦内地へ戻ってきます。内地って、日本本土という意味ですよ。戻ってすぐに今度は太平洋戦争の勃発です。再び招集されて今度は南方へ連れて行かれます。一緒に行った兵士は9割が亡くなるほどの目に遭って、命からがら復員してきます。

しかし、日本に戻ってみるとご家族は全員空襲で死んでしまっていました。仕事につきたくても、戦争に行っていたので学校にはろくに行っていないので、いい仕事には就けずに日雇いの仕事で日銭を稼ぐのが精いっぱいでした。そして高齢になり、病気して老人ホームに入所したのです。

私のホームには、利用者1泊旅行という行事があります。Iさんも誘ったのですが、行きたくないと言っているというのです。じゃあ、俺がちょっと話をしてくるよ。

「Iさん、なんで行きたくないのさ。美味しい魚も食べられるし、温泉も入れるよ。」
「行かないよ、俺。だってこんな体だからさ、寮母さんたちに迷惑かけちゃうじゃん。元気だったら、行きたかったけどね。」
「Iさん、俺が面倒みるからさ、大丈夫だよ。俺たちの仕事は、皆さんのお世話することなんだぜ。だから大丈夫。」

結局旅行に参加してくれることになりました。房総の海の側で昼食を食べ、これが刺身がたっぷり盛り付けられていておいしかったんですよ。魚好きなIさんもうまいうまいとたくさん食べていました。そして夜は温泉です。障がい者に配慮した浴槽ではなかったので、私とガタイのいいKさんと二人で抱えて3人でお風呂に入りました。

それから何年かして、私は転勤でほかの老人ホームに移りました。ある日、そのホームの用事で病院の入院病棟に行くと、

「三毛さん、三毛さん。」

という声がします。病室をのぞくと、Iさんがいました。

「どうしたんですか、入院しちゃったの?」
「そうなんだよ、俺もうダメみたい。だからさ、しゃべれるうちに三毛さんにどうしてもお礼が言いたくてさ。あの旅行、本当に楽しかったなあ。今でも思い出すよ。魚もうまかったし、風呂もよかったなあ。本当に楽しかった。俺の人生、ついていないことばっかりだったけど、最後にいい思いさせてもらったから、いい人生だったなあ、って思うよ。」

高齢者福祉の仕事の魅力は、これなのです。終わり良ければ総て良し、人生の最後に良い思いをしていただく為の仕事なのです。もし、高齢者福祉に興味が出てきた人がいれば、まずは老人ホームでボランティアしてみてください。

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アイマスク、ガイドヘルプ体験中にはややふざけてしまう人も出てしまいましたが、それも想定の範囲内、私がしゃべる間は皆さん真剣に聞いてくれました。私も結構楽しくできました。それと隣のS大先生の車椅子体験講座はもちろん大盛り上がりでしたが、そちらに気を取られる生徒があまりいなかったのも嬉しかったです。正直、まだまだ工夫が必要な所もたくさんありました。次にはさらにスムーズで分かりやすく、楽しい口座にできるようにしていきたいと思っています。

学校から、講師のお礼として頂きました。下の写真です。この場をお借りして、改めて御礼を申し上げます。それと、家に帰って車の中を見ると財布あるじゃん!もう。いや、私が反省すべきところですね。
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ペーパークラフトはボディまで来ました。単純な箱ではなく、FRPのルーフには丸みが、そしてボディはルーフより内側に入っているので折れ線が二つ必要と凝った構造ですね。
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先を入れて裏返してみました。線を入れ忘れているところはこうしてチェックします。組み立ててからではもう折れ線は入れられませんからね。
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のりしろには爪楊枝で接着剤を塗ります。
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フロントスクリーンは上下位置も合わせないと、カウルが合わなくなりますから難しかったです。
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ディテールまで作るので、ホイールハウス内も切り抜きます。
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切り抜きました。説明書ではこの順番で書いてありましたが、組立前に切った方がいいでしょうね。
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フロントマスクを付けるとボディサイドパネルの前部絞りが確定されてカウルも安心して接着できるようになるでしょう。車の「顔」ともいえる部品ですから、さらに丁寧に。
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ボンネットも3Dです。のりしろちっちゃすぎ!
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バルジはまあ何とかなりましたが、左右はRを付けなければならないのですよ。接着剤が完全に乾いてから、鉛筆に巻いて癖付けてみようかなあ。
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