正直、今まですまなかったです。
自動2輪で教習所に通ったのはもう2年前になります。その時に被っていたのがOGKのオープンフェイスでした。このヘルメットは、さらに7,8年前に買って50㏄スクーターで使用していた物です。しかし、卒業検定に内装が痩せてきてグラグラになっているもので受けるのはいかがなものかとアライのクアンタムJを購入し、今はそれとメインに使っています。妻もヘルメットを新調しました。
そして免許取得後1年、タンデム走行ができるようになったので、もう一つヘルメットを買い増ししました。これでまともなヘルメットが3つ、もうOGKの古いヘルメットは捨てるべきですよね。しかし、捨てられない理由があったのです。私の頭はアライのMサイズです。妻も同じ程度か、やや小さいくらい。しかし、私のピリオンシートに乗るパッセンジャーにはMサイズヘルメットがかぶれない人が2名いるのです。その一人は息子で、もう一人は先日下町タンデムツーリングに行ったあの男です。彼らを合法的にピリオンシートに座らせるには、古いこのメットが必要だったのです。
いい加減、Lか、XL程度の大きさの安全なヘルメットを買おうと思っていました。そしてヘルメットを探して1年、ようやく買ってもいいと思えるものに出会えました。それがタイトルのコミネ、HK‐168プルートです。
2りんかんやナップスへ行くと、必ず一度はヘルメットコーナーへ行き、頭の大きめパッセンジャー用のヘルメットを物色していました。しかし、どうしても踏ん切りがつかなかったのです。一つは品質、もう一つは価格です。
法令順守の為だけなら企画の通った物なら何でもいいわけです。しかし、ホームセンターなどで激安のヘルメットを販売していますが、被ってみるとやはりフィット感に大きな問題があったり、名の通ったメーカーと比べると明らかに品質が劣ります。
老朽化したヘルメットOGKか、新品だけどどうも怪しい安物か、どちらも問題がありますよね。しかし、使用頻度が低い物に大金も出したくない、これは貧乏人の本音でもあります。
その、どちらもクリアーしたものが、今日のブログネタ、コミネのヘルメットなのです。これがどう安いかと言えば、税抜き6000円でした。げろげろ、これ大丈夫か????ちなみに定価は税抜き13,500円です。これがすでにかなり安めですね。
そのあたりは後程検証するとして、細部を見ていきましょう。横から見た図です。オープンフェイスですが、頬の部分の前方への張り出しはそれなりにありますね。シールドはピポット部にネジ頭が見えますが、これで留まっているわけではありません。工具レスで取り外し、取り付けができるようになっています。シールドの接地具合を調節できるようになっています。そして安物ヘルメットのありがちな、ずしりとした重みがありません。かなり軽く感じます。
前頭部のエアインテークです。驚くべきことに、定価があの程度なのに金属のメッシュで虫やゴミが入らないようになっています。蓋も大きいのでウインターグローブをはめたままの操作も簡単でしょう。節度もあり、パチン!という感触も楽しめます。
ピントが出ていませんね。後部もメッシュが入っています。
あご紐は赤いストラップを引っ張るタイプです。シングル操作なので、OGKカブトのアサギのような二重操作が必要なタイプに比べてちょっと不安がありますが、プッシュボタン式よりは不用意に開いてしまう心配は少ないでしょう。
ラチェット式なので、パッセンジャー用としては使いやすいですね。
内装が意外なほど豪華でした。私には大きめですが、全体を包み込み様な感じはあります。内装は取り外せて洗えるタイプです。交換用の内装が用意されているのも、この価格帯としては良心的でしょう。
さて、値段の安さの秘密は、後頭部にあります。ここに引っかき傷があるのです。そう、私がコミネを買うのですから、もちろん本社アウトレットです。
社員さんに確認したところ、不注意で塗装に傷をつけてしまい、商品としての価値をなくしたのだそうです。しかし、衝撃は与えていないということでした。気になるかどうかは使う人次第ですが、私のクアンタムJのようにパテ盛り―シール貼りのようなことを考えれば、かなりましなはずです。それに塗装のごく浅い部分だけのように見えました。
ヘルメットケースも付属していました。ヘルメットケースはやはり、アライはヘルメットの形をしていてかっこいいですね。OGKカブトは普通の四角い袋です。さて、コミネです。あれあれ、このデザインはアライよりむしろカッコいいのではないでしょうか?黒生地に赤い糸、そしてKOMINEのロゴ。形も球体に近い縫製がなされています。
FRP帽体、しつらえの良いクールマックス内装でこの定価なら、まずは十分安いと言ってよいのではないでしょうか。さらに塗装の傷によるアウトレットです。パッセンジャー用として用意する物としては十分だと考えています。ただし、高速走行をするなら、やはりフルフェイスの方がいいのかなあ、なんてことも思いますけどね。
さて、OGKヘルメットは分解して廃棄することにしました。地域の清掃局のルールに従って分別するのです。
ガラス繊維が含まれている樹脂は燃やさないゴミでしょうかね。
燃やすごみとして出せる発泡スチロールを取り出しましょう。何か、製造する時のメモが書いてありますね。どういう意味なのでしょうか?
継ぎ目が入っていますね。ここが型の分かれ目なのでしょう。
嵩張るので潰そうと目いっぱいの力で押してみましたが、びくともしません。なんか凄い強度です。剛性も高くて変形さえほとんどしません。これが10年ほど使ったヘルメットの衝撃吸収ライナーですから、OGKには大いなる信頼を寄せて大丈夫だと思います。