山のmochiさんと待ち合わせた7時丁度、蓮田SA自動二輪駐車場へ走りこむとすでにST250とそのオーナーは待っていました。隣へ並べてインターカムを取り付け、ペアリングします。もう3度目なのですいすいできます。

向こうに見えるはゼファーですね。
イメージ 35

高速は順調に流れますが、結構寒く感じます。今回ライディングパンツはウインターか、それとも先日買ったフルイヤーか悩みました。まだ寒いのでウインターにするつもりでしたが、昨日かなり暖かで車では冷房を入れたこと、それと今日は歩きパートもライディングパンツで済ませたいので通風ができるフルイヤーに直前になって急遽変更してきたのです。通気パネルはフラップで閉じてあありますが、やはりファスナーからわずかながらも空気の流動を感じ、寒いですね。防風インナーの入っているウインターパンツに比べると防風能力は一段下です。

栃木ICで降りたら、県道32号で西へと向かいます。ここから粕尾峠までは私の自転車トレーニングではおなじみのコースです。緩いのぼりが淡々と続くのでギアを落として回転で登っていくのですが、やはりモーターサイクルでもトップギアでは登りが辛く、5速へシフトダウンします。

インターカムで山のmochiさんから木や花の情報が伝えられてきます。マンツーマンのガイド、この贅沢!たまりませんね。

8時15分、大越路トンネルを下ったところにある清流の郷かすおで一休みします。
イメージ 36

かすおからは県道15号となり、ワインディングの登りを堪能します。自転車ではかなりきつい登りの部分がありますが、モーターサイクルならぐんぐん走っていけますね。この道は桜が満開で、菜の花畑もきれい、他にも多くの草木が花を咲かせていました。春の色に囲まれた集落をいくつも抜けていきます。

しかし、楽しいことばかりではありません。これから向かう峠方面は黒い雲で覆われています。大丈夫かなあ。さらに気温も低くなってきて寒さを感じます。そんな時にはグリップヒーターON!

墨田区自然の家の先から九十九折れになります。傾斜はむしろ緩いくらいで自転車なら楽になる区間ですが、モーターサイクルなら逆に非常に神経を使うことになります。傾斜と速度に合わせてギアを変え、浮き砂や落ち葉になどに気を付けながら、グリップを確認しつつ駆動をかけて、さらに対向車の存在を早くから察知すべく五感を研ぎ澄ませて走行します。幸い対向車は全くいませんでしたが。

登り着いたところが粕尾峠です。9時10分でした。ここから自転車なら西へ下るのですが、今日は県道58号線へと入っていきます。

案内板にも、ここを右で前日光ハイランドロッジと看板があります。
イメージ 37

細く荒れた道を登っていくと突如対面2車線道路へとなり、無駄に立派な道なのであっという間に分岐に到着です。ここを右に行けば今日の最初の目的地です。

牧場の柵が続く明るくのどかな道を行けばその先にあるのが下の写真、9時30分前日光ハイランドロッジ到着です。指示通りバイク駐車場へと車両を並べます。そしてハイクの準備をします。
イメージ 38

9時50分、さあ、歩き出しましょう。
イメージ 39

ぴょこんと飛び出ている山は何でしょう?すれ違いの男性に尋ねたら、皇海山と教えてくれました。その方地学に詳しく、九州の地震について見解を教えてくださいました。どうやらあれでも「ましで済んでいる方、あるいは大変なことになっていてもおかしくないところ。」だそうです。その方の説でも、川内原発はすぐに止めるべきという結論になるようです。
イメージ 40

牧場のトラクタ道から、自然探求路へと入りました。ここを登ると、
イメージ 41

10時15分、横根山1373mです。
イメージ 42

朝見た黒い雲はすっかり去っていて、素晴らしい眺望です。欲を言えばうっすらもやがかかっていることと、男体山が笠をかぶってしまっていることでしょう。男体山の笠は風が強いことを感じさせます。
イメージ 1

井戸湿原に向かって降りていきます。案外標高を下げる必要があり、左ひざをかばいながらゆっくりと降りていきました。

あれ、水芭蕉のつぼみ?すると山のmochiさん、いやあれはギボウシであるとのこと。食べられるそうです。

(注 山のmochiさんより、のちにコメントでおそらくバイケイソウであるのではないかとの情報をいただきました。バイケイソウだと食すと害があるそうなので、気を付けてください。)
イメージ 2

歩きやすい木道が整備されています。気持ちの良い歩行が楽しめます。お目当ての湿原はまだまだ下の様です。
イメージ 3

ようやく湿原の端へ来ました。ここを左折し、五段の滝へ向かいます。
イメージ 4

これが五段の滝です。湿原の水を集め、沢となって流れていく途中のようです。
イメージ 5

シカの食害で皮がはぎとられていますね。いや、上の方はシカじゃないぞ。これは熊野マーキングだ!人間と比べると、この大きさ!
イメージ 6

この森のどこかに熊がいる!
イメージ 7

いったん戻って湿原横断をします。
イメージ 8

ところどころ白樺が生えています。
イメージ 9

ちょっと疲れ気味の白樺ですね。
イメージ 10

11時43分、象の鼻展望台到着。ここで昼食にしました。
イメージ 11

お湯を沸かして作ります。私はカップヌードルリフィルと、
イメージ 12

フリーズドライおにぎり!
イメージ 13

食べたらそのままトラクタ道を歩いてハイランドロッジへ戻ります。おお、CB1000SF”BIG 1"が隣に停まっているぞ!これの一つのシリンダーは私たち1台分に相当します。2台合わせてもこいつの半分にしかなりません。
イメージ 14
イメージ 15

ハイランドロッジには大浴場もあるんですね。もっとこじんまりした山小屋風なのかと思っていました。だって場所が不便なところですからね。
イメージ 16

ハイランドロッジを見て回っているとBMW R100Tが来ていました。スタンドもごつくて丈夫そうですね。華奢なサイドスタンドで今にも転びそうなCB250F乗りとしてはうらやましい感じですが、取り回しを考えると私の体力では無理かなあ。
イメージ 17

ハイランドロッジを後にして、次はそのすぐ北側、古峰ヶ原高原へ行きました。13時時30分、到着です。再びハイクの準備をします。
イメージ 18

避難小屋を見ていきましょう。
イメージ 19

ほう、なかなかきれいですね。囲炉裏もあって、ロフトも快適そうです。
イメージ 20

さて、三枚石を目指して登っていきましょう。
イメージ 21

登り始めてすぐ、一の鳥居がありました。古い鳥居が朽ちてしまったので付け替えたようです。
イメージ 22

登っていくと奇岩が多くみられるようになってきました。まるで人間が削り出したかのような幾何学的な形状をしています。
イメージ 23

2枚石?これじゃないですね、一枚足りないです。
イメージ 24


弘法大師空海の像があります。その台座の乗っている一枚板は、まさかと思うけど自然の作り出したスラブでしょうか?
イメージ 25

14時25分、到着しました。こちらがご神体とされている三枚石です。これも自然の造形とは、にわかには信じがたい感じです。
イメージ 26

登りは結構かかりましたが、下りは30分ほどであっという間に感じました。
イメージ 27

ヤドリギがありました。
イメージ 29

さて、恐怖のワインディングの下りを楽しみましょう。準備をして走り出しました。
イメージ 28

山のmochiさんに先導してもらい、ラインどりやスピードコントロール、それにバンクなどを学びます。さすが長年の経験がある方は乗り方が違います。ブレーキを掛けながらコーナーへ侵入し、腰をくっと入れてバンクさせ、きれいな弧を描いてコーナーを抜けていきます。低速ブラインドーコーナーでセカンドへシフトダウンした後もぎくしゃくすることもありません。

コーナー番号が1番を迎えたら、集落へと入っていきます。今度は満開の桜が道路の両側でお出迎えです。それも結構長く続きました。今日が最盛期でしょうか、走行動画を撮影していないことが悔やまれます。こんな機会、めったにないだろうなあ。
イメージとして、いすずのカレンダーが一番ぴったり来ます。
イメージ 34

山のmochiさん、STに給油します。計算上は300㎞以上無給油で楽に走行できそうですが、これから高速に乗るし、いつも200㎞程度で給油するように心がけているそうです。私のCBはまだメーターが2/3ほど残っているようなので給油しませんでした。ここまでおよそ170㎞の走行ですから、4L程度しか減っていないでしょう。
イメージ 43


このみちは自転車走行帯が有って偉い!
イメージ 31

鹿沼で東北道へ乗ったら、一番最初のPA、都賀西方へ入れます。ちょっと会社の用事で電話をする必要があったのです。
イメージ 32

渋滞なくすいすい進みますが、風が強くて参りました。南風だったので、南下している私たちには向かい風となります。風防を製作途中の私は全く何もない、ネイキッドそのままなのでかなりきつかったです。

最後は蓮田SAでインターコムを回収し、お別れです。でも外環操南までは一緒に走れますね。

イメージ 33

ドはドカティのド~♪
イメージ 30

山のmochiさん、楽しい一日をありがとうございました。またぜひともご一緒させてください。

  • 顔アイコン
    ツーリング&ハイキング
    楽しくブログ拝見致しました。
    見事な桜並木ですね!
    これから緑が多くなって見る風景も
    変わってくるのでしょう
    インカム大活躍です。 削除
    beat1 ]
    2016/4/21(木) 午前 6:35
    返信する
  • 顔アイコン
    up roadが早いですねえ!

    いろいろサポートしていただき、お陰様で、安全に、面白くツーリングとハイキングを両方楽しめました。ありがとうございました。

    貴殿記事中程、芽生えたばかりの植物、名前を空けてありますが、助かりました。当日少しあいまいなことを、否、間違えたことを言いましたので、訂正します。
    うちにある図鑑ではきちんとしたことが分らず「東京都薬用植物園」HPなどに当たりました。

    結論:バイケイソウです。昨日、食用の(オオバ)ギボウシかな?と言いました。とても似ているので誤食しやすく、各県の保健所などが注意を呼びかけていますし、判断が付きにくければバイケイソウと思っていた方がよいですね。
    もう少し成長すると葉柄の有無で明瞭な区別が付きます。
    この段階(葉がまだ展開していない)での違いは、
    ・ 葉が巻かれているとギボウシ。食用でウルイとも呼ばれ、ヌメリがある。
    ・ 葉が折りたたまれているとバイケイソウ。アルカロイド系の強毒性あり。葉が展開しても葉柄が付かない。
    以上、とり急ぎ。 削除
    2016/4/21(木) 午後 0:34
    返信する
  • 顔アイコン
    > beat1さん
    桜並木はいすゞカレンダーの写真ですから本当はあそこまできれいではないともいます。モーターサイクルだと一瞬の残像でしか記憶に残らないので美化されるのかもしれませんね。 削除
    2016/4/22(金) 午前 10:49
    返信する
  • 顔アイコン
    > 山のmochiさん
    こちらこそありがとうございました。本当に楽しい一日を過ごすことができました。

    ギボウシのくだり、情報をありがとうございます。名前を伺っていたのに失念してしまい、メモを取らなかったことを悔いていました。改めて空欄を埋めました。 削除
    2016/4/22(金) 午前 10:58
    返信する
  • 顔アイコン
    キヌサヤ、夕食の食卓に乗せて頂けたようで、嬉しく思います。
    豆類は採れる時期が短く、そのときには食べきれません。ツーリングの3日前の強風でツルも、這わせた棚も、大分やられましたがそれでもドッサリ! 両隣にも分けて食べて頂いています。
    ドアホンは上下とも押したのですがお留守のようでした。

    今日は水元の土手の新緑が大変爽やかでした。 削除
    内緒 
    2016/4/22(金) 午後 10:28
    返信する
  • 顔アイコン
    今日も楽しそうな山歩き?でしたね。
    クマの出番も増えるこの時期気を付けて下さいね。
    ボクはこの間ニホンアナグマにばったりあったよ。
    初対面だからちぃと驚いた。 削除
    2016/5/6(金) 午後 6:23
    返信する
  • 顔アイコン
    ニホンアナグマ?それ出るところあるんですね。気を付けます。 削除
    2016/5/6(金) 午後 8:41
    返信する