一通り家事をこなし、準備も万端の8時20分、自宅より出発です。GPSナビゲーションはいつものガーミンEトレックスレジェンド、アタッチメントはMTBから移植しました。

今回は免許取得から3週間、納車1週間の、初めてのモーターサイクルツーリング、そしてMCキャンプツーリング、初めての愛車での初めてのツーリング、全てが初めてづくしなのです。出発前の総走行距離は99㎞、500㎞までは慣らし運転が必要ということですから、負担をかけないように走ることを心がけることにしましょう。5000回転/分前にはシフトアップ、登りなどでエンジンが苦しがったら即シフトダウン、忙しい走りになりそうです。
まずは葛飾橋を渡り、千葉県へ入ります。6号線に出たら北上します。渋滞もなく、すいすい行けました。
心配していた柏の呼塚交差点も渋滞はなく、あっという間に通過しました。
我孫子で大利根橋を渡るといよいよ茨城県です。湯気の上がる大きいカップヌードルを左に眺め、蒲焼きの匂いのする(気がする)牛久沼、凄惨な事件のあった荒川沖、あまりにもすいすい走ってしまったので気が付けば土浦バイパスを走っていました。
GPSで確認し、学園大橋南から土浦駅の方へ出て、りんりんロードを横切ってR354に出ました。この道に出られれば一安心です。
コースは霞ヶ浦湖畔を行くか、もしくはR354で行くかです。自転車なら確実に湖畔を行きますが、MCだとむしろR354の方が快適に走れていいかもしれないなあ、と感じたのでそのまま行きました。昨日までは6速は入れてもすぐにシフトダウンしなければなりませんでしたが、今日は6速でもかなり長いこと走れました。ようやく6速のギアにも慣らし運転ができますね。
そろそろ家を出て2時間になります。疲れは感じていませんが、早めに休憩しておきましょう。何かいいところはないかな、と思っていたらウェルシア霞ヶ浦大和田店がありました。ここで一本。

トイレを借りて、そしてコーヒーと男梅グミを買いました。グミは歯ごたえが強くて脳への良い刺激が得られそうです。

ウエストポーチから地図のコピーを取り出し、霞ヶ浦大橋の通行料金を確認しました。乗用車360円とあります。自動2輪でそれより高いことはないでしょう。いやまてまて、消費税分もしかして値上げされたか?一応多めにカメラポーチのポケットに小銭を入れて置きました。
ウェルシアからすぐに霞ヶ浦大橋が見えてきました。ここは霞ヶ浦一周サイクリング大会で通過したので懐かしい気持ちです。
そして、いよいよ橋に差し掛かりました。湖面を下に眺めながら、気持ちよく走れます。渡りきったところに道の駅玉造(どこかで聞いた名前だなあ)がありました。ん、料金所は?地図古すぎたか、そろそろ新しいの買うかなあ。
そのまままっすぐ進み、次の大きい橋は鹿行大橋です。これで北浦を渡ります。渡ったら左折、広々とした北浦が見え隠れしながら、快適なワインディングを行きます。
鹿島臨海鉄道を何回かくぐりながら快適に進むと、GPSの奇跡がずいぶん西向きになっていました。車両を停車させて地図を出し、確認します。あ、調子に乗ってまた走りすぎている~。
一旦戻って県道2号に入りなおし、県道114号へ進みます。この道も快適に走れますね。やがて「いこいの村涸沼」の看板が出てきました。不定休な私の代わりに、両親が子供たちを連れてよく泊まりに来てくれていました。息子がサッカーを始めてからはその恒例行事もなくなってしまいましたけど。
涸沼を過ぎると大洗マリンタワーが見えてきました。もうすぐ最初の目的地、那珂湊です。海門橋を渡ると、いかにも観光地という感じだった様相が一変、昔ながらの漁師町といった風情になってきました。
駐車場は4輪車専門、2輪車は歩道に寄せて停めて、と言われました。
歩道に、(端に)寄せて停めるのか、車道の、歩道に寄せたところに停めるのか 迷うところですが、都合の良いように解釈してぶつけられる心配の少ない歩道へ停めることにしました。
ここで車道の歩道寄りというわけはないでしょうから、合っていたのでしょう。係員も見ていたけど、注意も受けなかったし。

ちょうど昼時です。ここで回転寿司でいっぱい食べるぞー!が、店内は満員御礼、順番を待つ人でごった返しています。時間もったいないなあ。
海産物店ものぞきます。ここも人でいっぱいです。何かいいものはないかなあ。
妻と娘の帰省土産、そして明日立ち寄る予定の弟のところへズワイガニを発送する手配をして、そそくさと後にしました。長居すると色々買ってしまいそうですから。
駐車場の向こうはもう漁港です。この穏やかな海が、3.11には大変な悲劇をもたらしたのですね。

そういえば、今日はまだセルフシャッター写真無かったですね。

楽しみの一つだった那珂湊での食事はあきらめ、雑踏を後にMCを走らせます。続いて向かうは水戸です。水戸までの道はやや混雑気味ではありましたが、納車の日の松戸に比べればないも同然です。
この日の宿泊地は道の駅かつらの予定です。水戸市街からR123で行けば早いでしょうが、かつて那珂川にカヌーに行くときの定番コース、県道52号を使ってみたいのでR50を西へ進みます。今はスマートICができたので、もう通ることはまずなくなってしまった道なのです。
常磐高速が見えてきました。そのすぐ前にあるガソリンスタンドに寄りました。

燃料計はまだ下に2本線残っていますが、ここから先は人里離れたところなので早めに給油することにしました。明日は日曜日、そして早朝に走るでしょうから、ガソリンスタンドが開いていないなんてことも十分あり得るでしょうから。

納車後ちょうど1週間で、2回目の給油です。総走行距離は255㎞、給油は7.9ℓでした。
給油の後はライダーに補給です。お腹空いた~。常磐道水戸ICすぐそばの、軍鶏砦に入りました。

入り口はわかれていますが、ひたちの里と中ではつながっています。

注文したのは軍鶏餃子鍋セットです。


軍鶏の肉がたっぷり入った餃子、おいしかった~。

食後にセットのコーヒーを持ってきてくれたお姉さん、バイクですか、いいですね、私も乗っていたんですけど、こちらに引っ越してきた日に盗られちゃったんです、と言っていました。トラックから降ろして、次の日の朝にはもうなかったそうです。車両盗難が本当に多いようですね。対策はやりすぎというくらいやらないといけないかもしれません。
ゆっくり食事を味わった後は、懐かしの道を行きます。何回も走った道ですが、もう何年も通っていませんね。やや狭いものの、うっそうと茂った樹林の間を上り下りしながら快適なワインディングを楽しみました。慣らしが終わってからまた来ようかなあ。
やがて道はR123へ合流し、ヘアピンの下り坂という初心者泣かせの難所を過ぎれば後は楽々快適に走れます。
道の駅かつらに到着です。

さて、荷物を降ろして、、、うーん、風強いなあ。しかもサイドスタンドが地面にめり込むのです。転げるといやなので、スタンドの下を掘って適当な石を埋めて固めました。さらに、ペグで反対側に倒れるのを防止します。
そして、万が一倒れても下敷きにならないように車両の前にテントを張ります。もう一台、テント泊の単独のキャンパーが来ました。

寒い寒い!早くブラッカンを焚きましょう。部品をザックから取り出し、組み立てます。

エアマットを広げて、ホースを本体に接続します。本体の下にはガスカートリッジを付け、ホースを巻き付けて加熱、さらにウレタンマットで保温します。こうしておけば氷点下でも気化し続けるでしょう。じつはブラッカンジャパンのユーザーレポートからのいただきですけどね。

本体上部に水を入れ、チェックバルブをポンピング。自然にエアが抜けてきます。

空気が抜けきったところで、点火します。やや不調だった私のブラッカンですが、ブラッカンジャパンで調子を見てもらったので絶好調です。
暖まるまでの間に食材の買い出しに行きましょう。

道の駅かつらでも食材はおいてありますが、どれもみんな量が多くて単独、なおかつ荷物の積載量に限りのある2輪ですから買うのはためらわれます。ほんとうはキャンプさせてもらうので買うべきなのでしょうけど。
隣のセブンイレブンへ行き、コンビーフと野菜炒め用のカット野菜、お湯で温めるご飯、それに袋入りの豚汁を買いました。
テントに戻るともうかなり暗くなっています。まだ見えるうちに明かりの用意をします。ヘッドライトと、ランタン用にはコンステルLEDライトを持ってきています。
コンステルは軽いのでテントにも負担をかけないし、リチウム電池使用で寒さにもめっぽう強く、サイズも小さくて荷物に制限のある山や2輪のキャンプにはもってこいですよ。ディフューザーが付いて光が拡散され、まぶしくない点も気に入っています。
こいつの抱える唯一の問題は小さすぎてなくすこと。テントに付けたまま畳んでしまい、全く気が付かずに家に帰ってからテントを干して初めて異物感があるのに気が付き、発見したこともありました。

買い物に行っている間にブラッカンは適温になっていました。適温を通り越して暑いくらいです。温度調節レバーを下げました。
それでは調理開始、まずはお湯を沸かし、温めます。

日が沈んでから、外は強烈な寒さになってきました。ブラッカンエアマットの上に寝転がって手だけテントの外に出して調理しました。
次はコンビーフ野菜炒めです。カット野菜は量が多いので、2/3だけ使い、残りは明日の朝食に回します。

極寒のアウトドアであたる床暖房、それに温かい食事、寒冷地でキャンプした人にだけわかる幸せな時間ですよ。
MSRウィスパーライトも絶好調です。ポンピングが楽なので冬にはいいですね。

片づけたら歯を磨き、早めにシュラフにもぐりました。
なんか読んでいるこちらまで、ワクワクします。
新しい自由に乾杯!って感じですね。
続きを楽しみにしています^^