昨日のブログで、予想外の事への食いつきが良くてびっくりしています。美味しいバーベキューの方法を尋ねられました。そうか、世間はカナディアンカヌーは興味の対象外なのか。なんか残念だなあ。

さて、いくつかの誤解があったようなので(誤解を招く表現があった、が正解)ここで一応解説しておきます。

鱈、餃子は網では焼いていません!コッヘルを使用しています。写真載せていなかったので、そう思われても仕方がないのかなあ。

さて、昨日一応写真はすべて撮影してあるので、それをもとに説明しましょう。ご飯はないです。ご飯は普通に123R
を熱源に、MSRのコッヘルで炊きました。

まずは七輪についてです。バーベキューは一般にバーベキューグリルを使用することが多いと思いますが、2名では明らかに役不足です。七輪で十分です。そして七輪は着火も簡単、放っておいても良い状態で木炭を燃焼させ、さらに木炭の節約にもなる優れものです。

私はスチール製の七輪を使用しています。これがなかなかにタフで14年を超えてまだ現役で使用できています。陶器製と違って割れることはなく、使用後は分解して掃除できるのがスチールタイプの強みでしょうか。七輪は燃焼室が炭同士密着する狭さなので、常に強い燃焼が期待できます。バーベキューグリルだと、火ばさみを使ったりして寄せて行かなければその状態を維持できません。多量に木炭をくべればまた別ですが、そうなると相当網の位置を上げないと上手に焼けないでしょう。

着火の方法ですが、いくつかありますが、今回はチャコールブリケッツの余りがあったのでこれを使用しました。新聞紙やゲル状の燃料でもいいですね。

チャコールにライターで火を付けます。量は七輪の燃焼室の面積の2/3程度で十分です。たっぷりを火を回したら七輪の底に入れ、その上から着火しやすそうな細い木炭を並べます。その上に普通のサイズの木炭を置いたら、あとは待つだけです。間違ってもうちわで扇いだりしないでください。火の粉が飛んで危険です。そのままでもちゃんと着火するのが七輪なのです。木炭着火用の枠を売っていますが、七輪は燃焼室がまさにその形なのです。

だんだん火が回ってきて、煙が盛大に出ます。やがて炎が出てきます。そうしたら、コッヘルなどでの調理に使えます。今回は味つけ鱈を調理しました。
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やがて炎は収まり、消えているかのように見えてきます。この状態が熾き(おき)です。ここまで来たら、炭火調理開始です。

火加減は強火、焼き網は火から遠く、が良いでしょう。強火の遠火、です。七輪のごとくの遠火面を使用しています。工夫してなるべく火から遠くするようにしてください。火に近いと熱で焼けてしまいますが、遠赤外線は遠くなっても風が吹いても、光なので食材に届きます。


昨日はまずは焼き鳥を焼きました。スプレー油をかけた焼き網に、焼き鳥を並べていきます。
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食材の上に手をかざすと、熱くないならOKです。遠赤外線が食材でさえぎられているからそれほど熱くはならないはずです。あちち、となるなら熱で焼いているということになります。表面が焦げてしまい、おいしくならないでしょうね。炎が上がっているなら完全に失敗です。熾きになるまで待ってください。

遠赤外線で焼くとなると、時間はずいぶんかかります。それが待てないようなら、違う手段で温めた方がいいですね。

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次はソーセージを焼きました。これもじっくり光で焼くと思いがけない美味しさになりますよ。
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この写真は昨日も使いましたね。ややサイズを大きくしてみました。肉はジャンに付け込んだカルビを買ってきました。たれ不要でアウトドアでは便利です。
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肉の場合、油が滴って炎を上げてしまいます。その炎で焦げてしまうことがあるので、難しいですね。水を含ませた炭を入れると加熱水蒸気が発生し、ウォーターオーブン効果でおいしく焼けるという説もありますが、私はまだ試したことはありません。

餃子は炭火ではないことは先ほど書きましたね。油を敷いて、この場合鱈を焼いた時の残りの油ですが、そこへ餃子を並べます。お湯を適当に注いで蓋をして、中火で焼きます。
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うん、よく焼けています。
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炭火の処理について、一言申し添えます。河原に捨ててしまう人がいますが、絶対そんなことはしないでください。一番スマートなのは消壺を使うことです。酸欠にして消火します。次善の策は多量に水をかけることです。その際、灰が舞いますので十分注意して下さい。いったん消えたように見えても熱がこもっているとくすぶり出し、また出火という事故も発生していますから、炭一つ一つを取り出して確認してください。濡れても全く問題なく使えるのが炭です。持ち帰って次に使ってください。

今回、道の駅かつらでバーベキューをやりましたが、残念なことに水道の回りに鉄板を洗ったような、焼きそばなどが散乱していました。水道は水をいただくために使ってください。食器や鉄板を洗うところではありません。野外でそれの処理ができないなら、最初からバーベキューや鉄板焼きはやらないでください。