朝目覚ましが鳴ったのに気が付かず、10分遅れの5時10分に起床します。自転車の積み込みやクーラーボックスの準備、朝食を食べてシャワーを浴びて、とやっていて結局予定より14分遅れの6時14分出発となりました。
今日は川下り、メンバーは男二人です。高校生の息子とその父の私という組み合わせ。カナディアンの前後に乗るメンバーとしては私の艇としては最強の部類でしょう。
渋滞知らずですいすいと車は進みます。車中では彼のサッカー部のコーチの間抜けな話などをしながら、あっという間に県境の橋の下流、中野屋さんの後ろの河原に到着しました。ここをゴールにするので自転車をデポして置きます。
川で水量を見てみると、結構多めです。河原はほとんど消失しています。これは豪快に楽しめるのでは?
そして向かったのは下野大橋。ですが、大瀬橋方面への分岐が変更になっていてそれに気が付かず大瀬のやな方面へ行ってしまいました。せっかく来たんだからスカウティングを済ませておきましょう。
やはり水量が多いですね。上から見てもやなへ流れ込む流れと左岸を行く流れの区別がつきにくくなっています。大瀬橋が近づいたら早めに左岸へ寄った方がよさそうです。
下野大橋下に車を止め、出艇準備します。よし、お前担いでみろ。
組み立ての要らないリジッドカヌーですが、前後とセンターにエアバッグを積むのでそれなりに時間はかかります。ポンプ2台を使ってサクサクやったのですが、着替えなども含めて40分ほどかかりました。
さて、準備万端、いよいよ水面に出ます。息子、
「やべー、すんげー流れ速いじゃん!」
右岸に釣り人あり、左岸寄りまでフェリーグライドで出て下降開始。さっそく最初の瀬。
水量豊富で流れにパワーがあり、艇が翻弄されそうになります。しかし、今日のメンバーなら豪快に漕いでいれば流れに負ける心配なくガンガンいけます。
と思ったら最初の左カーブ後の中州を抜けたところで艇が回されそうになり、当て舵を入れたらグラッときてガンネルを超えて水が入ってきました。すかさずパドルで水面を押さえて反対側の膝に体重を掛けて戻します。
ウオ、沈するかと思ったー、とビビりな息子。これくらいでしてたまるか。
そして川は山間部を流れるようになります。川の雰囲気が変わってきます。ここの部分が那珂川では一番景色がきれいなところでしょう。
しばらく瀬が続きましたが、それも長くはありません。穏やかになってきます。接岸し、前後後退。息子に艇のコントロールを任せてバウシートに座ります。
しかし、艇のコントロールを積極的にやろうとしないので私はパドルを仕舞って後ろを向き、センターエアバッグへ空気の追加を始めました。
「やばいよ、瀬があるよ。どうする!」
「任せた。」
不器用ながらも何とか本流ど真ん中にコントロールして瀬を通過しました。ほら、やればできる。やらなきゃできるようにならない。サッカーと一緒。
そろそろ休憩するか。接岸します。
おなかがすいてきたので、食事にしましょう。メニューは先日のどっさり野菜オートミール粥。もちろんスベア123Rで作ります。ガスカートリッジは炎天下の車内に置く場合、心配がありますからね。
息子もうまいうまいと言って食べていました。
那珂川の水です。増水気味ではありますが、それでもなかなかきれいです。この透明な水を求めて来てしまうのですね。
昼食後はスキッパーシートを私が奪還します。これから大瀬のやなと、その下の瀬の通過がありますから。
川相がずいぶん変わっています。いままで瀬になっていたところが水量が多くて埋まってしまっていたかと思えば、河原だったと思われるところに落ち込みとストッパーウェーブができていたりしていました。流れも速く、快適な川下りが楽しめました。
大瀬の河原が見えてきたら、本日最初で最後の他の艇と遭遇しました。二艇のうちの1艇は私の所有艇と同じナノック マナティトレイルのブルーでした。そうか、外から見るとああやって見えるのか、なかなかかっこいいではないですか。
さて、橋が見えてきたので左岸寄りに進路を取ります。ゆっくり接近し、やなの岩壁を確認、その左を通過することを確認したら、その下の瀬に向かってGo!
やなでは多くの人出が確認できます。ここで沈したら目立つぜ。
落ち込みを越えたら、ストッパーウェーブを押しつぶすように進みます。それ、流れに負けるな。波頭を的確にとらえろ。
おお、胸まで水をかぶった!
大丈夫、お前のスマホは防水袋の中だ。突っ込め、いけいけ!
本当に写真にしたいところではカメラを手にする余裕がないのが、ブログ的には残念です。でも、ギャラリーの前で沈するよりましですね。
そしてお手付き岩の瀬にもまた、大きなウェーブが立っています。せっかくだからそこを通過しようぜ。そこだ、漕げ漕げ、やばいと思ったらとりあえず漕げ!
激しく波にバウを突っ込みました。大きくピッチングを起こす艇。バウを越えて多量の水が艇内に入りました。瀬を抜けたら大藤橋まではつるつるですから、水抜きしましょう。ベイラーを使って2人でパカパカやっていると、かなり入っていた水もみるみる減っていきます。
大藤橋の下を通過します。流れが速いので橋脚への張りつきは注意が必要です。
この橋の下流に、水量の多い時にはパワーのある瀬ができているはずだったのですが、かき消えていました。なんか地形もずいぶん変わっていますね。
ここまでくればゴールは目前、本日最後の瀬、県境の橋の上の瀬を楽しみます。
そして、ゴール。
「もう終わりか、楽しかったなあ。またカヌー乗りたいなあ。」
いやいや、今はサッカーに精進しろよ。カヌーはそれの引退後でもできる。後悔しない人生を歩め。やりたいことを何でもやっていると、俺のように結局何にもならない人間がもう1匹できてしまうぜ。
ここからは自転車で車の回収に向かいます。艇とパドルはデポ、その他の物は入れておいた防水袋にザックアタッチメントを付けて、「足が速くなりたい男」に持たせます。結構重たいザックを背負わせても、それでも登りでちぎられてしまうようになってしまいましたけど。
この自転車の走りがきつかったですね。ウエットロングジョンを着たままというのがいけなかったのでしょうか、それともナイフの付いたPFDを置いておけずに着たままだったことが災いしたのでしょうか、暑いし登りはつらいし、汗びっしょりになってしまいました。水は奴の背負うザックの中、置いて行かれた私は水分補給もできずにただただ、耐えて走ります。息子に運転免許を取らせたら、車とって来て、の技が使えるようになるなあ。でも、それをすれば私がますます弱くなっちゃうな。だからこれでいいのかな。どうせ早くても1年半も先の話だ。
やっとの思いで峠を越え、下り基調で飛ばしていたら前方から息子が来ました。下野大橋への分岐が分からないとのこと。すぐそこを左だよ。橋は見えているじゃないか。
一緒の橋を渡り、ゴール。カヌーよりきつかったなあ。着替えて荷物を整理したら、ナビで検索します。近くにスーパー発見。ベイシア烏山店でした。そこへ寄って食材を購入。
カヌーを回収した後、道の駅かつらでバーベキューをしました。
七輪で焼くとうまいですね。もちろん炭は熾きにしてから、遠赤外線で焼きます。時間をかけてじっくり焼くとうまいんですよ。ご飯も炊いて乗せて食べました。
他にも焼き鳥、餃子、鱈の味つけなどなど。
帰路も心配された高速道路の渋滞もほとんどなく、妻に言っていた帰宅時刻19時を14分超過しただけでした。あ、これ朝出発が遅れた分だ。
いくつもの瀬を乗り越えるって怖いけど
楽しさが伝わります(*^_^*)
いつかは、川下りしてみたいですが
瀬の無い所じゃないと、オレは
ダメですね(笑)