前回、ガスカートリッジの詰め替え用アダプターをねじ込むときにガス漏れが発生することを記しました。コメント欄に書いたように、アダプターの突起が長すぎることが原因だと思われます。
そこで、突起の長さを計測してみました。まずはEPIのQUOから。突起の先端はねじの面から2.35㎜でした。
次はPRIMUS2243.。同じく4.1㎜でした。結構数字に違いがありますね。
しかし、ねじ部はスカートに相当するところですので、これだけで判断するわけにはいきません。Oリングから突起がどれくらい出ているかが重要でしょう。そこで、Oリングの下からねじ部の面までを計り、差を求めます。
結果です。
EPI QUO 4.9㎜ 4.9-2.35=Oリングからの突起の突出し量は2.55㎜。
PRIMUS 2243 7.1㎜ 7.1-4.1=Oリングからの突起の突出し量は3.00㎜
アダプターも計測してみました。
アダプターはねじの面からわずか1.1㎜しかへこんでおらず、Oリングからの突出し量も4.10㎜もありました。
これが接続時にガスが盛大に漏れる原因ですね。さて、どうしましょうか?まず、この突起の長さにどんな意味があるのでしょうか。数多いブランドでそれぞれ独自設計がまかり通っているので、どのブランドでも使えるようにしたということがあるのでしょう。EPI、PRIMUSUの製品では突起が短すぎて使えない製品もあるのかもしれません。
しかし、私は持っていないし、EPIかPRIMUSU以外の製品を買う予定も今のところありません。なら、削ってしまいましょう。
ドリルをスタンドに付け、先のとがったやすりをセット、削ってしまいました。寸法を測りながら、削り過ぎにならないように気を付けました。もちろん送り、受け両面加工しました。
あとは、削りかすをパーツクリーナーで吹けば、、、、。いや、ゴムが使われているから駄目だ。Oリング外すか。待て待て、中の構造が分かっていないぞ。バルブはどうなっているんだ?樹脂、ゴムが使われていないことを確認しようとねじを回してみますが、これがPBバウマンの1番ドライバーで頭をつぶすギリギリまでのトルクをかけても開きません。
うーん、どうしよう。いいや、違う方法で掃除しましょう。高圧空気、綿棒、水道、などできれいにして、突起の中は禁断の大技、少量の液ガスを通して掃除しました。
さて、どうなったでしょうか。接続時のガス漏れはガスヘッドを付ける時と変わらない程度しかありませんでした。もちろん、ガスは十分に通せます。
もし、突起の長さ不十分の場合が出てきたらどうする?また買えばいいのです。それほど高いものではありませんから。
今回の件、ブログに書くべきか迷った内容です。メーカーではやってはいけないことになっている再充填の上、さらにその器具を自己改造しております。良い子は真似しないようにお願いします。また、事故が発生した時にでも責任は負いかねます。
たまたまうまくいった例があったよ、くらいに捉えてください。