2014年5月20日

朝5時ころ目が覚め、気になっていたのぼうの城の続きを読みました。6時、病室蛍光灯が点灯するころ丁度上巻を読み終え、検温、血圧測定などを受けます。一通り済んだら下巻を取りに行き、読み始めますが、すぐに髭剃りをしておけと指示されていたことを思い出しました。しかし、髭剃りを今回忘れてきてしまいました。

ナースステーションへ行き、つけで髭剃りを購入しました。肌が弱いくせに剛毛のひげなのでところどころ血が出てしまいましたが、何とか終了しました。部屋へ戻り、改めて読書します。

7時30分、朝食が到着しました。
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これ一本です。飲む量は決まっていないそうですが、全部飲んでも全くおなかの足しにはなりません。

じっと手を見ます。
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10分後。
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手術用の太くて長い針が深々とさしてあります。針に柔軟性がるので痛いことはありませんが、何をやるにも不便です。しかし、前回との違いは右腕が使えることです。不便ながらも本は読めました。

手術は午後ですが、それまでずっと点滴は続きます。

3本目の点滴中、お昼ご飯が運ばれてきました。
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玉っころ3つだけ、これを最小限の水で服用するように言われます。

さて、現在の鎖骨の様子です。
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手術創もずいぶん目立たなくなってきましたが、金具の盛り上がりは目で見ても確認できます。

15時ころ、次ですよ、と声をかけてくれました。次か、16時くらいかな?うーん、もうちょっと後になるかも、だそうです。そして、ティッシュを持つように言われましたが、持ってきていませんでした。すると、
「じゃあこれ使って、ナースステーションのだから。」
と、一箱下さいました。使いかけではありましたが、私の部屋番号と名前まで書いてくださいました。

そしてのぼうの城、下巻を丁度読み終えたその時、ストレッチャーが病室へ運ばれてきました。そこへ乗るように指示され、点滴の管に気を付けながら横たえます。服用薬のせいでしょうか、すでに眠気があります。

ストレッチャーはエレベーターに乗せられ、手術室の前まで来ました。自動ドアが開くと、また廊下がありました。そこで目隠しをされます。

扉が開く音がして、中へストレッチャーは進みます。いよいよ来たか、ここに。昨年、抜去の時にも来るんだな、と思いながら入ったことを思い出しました。思い返してみれば長い1年でしたね。

麻酔医の声がします。
「マスクしますよ。マスクから酸素が出ていますから、大きく吸ってください。点滴からも麻酔薬が注入されるので、腕に痛みを感じますよ。」

腕に冷たい液体が入ってくることを感じます。死刑に薬物を利用したものがあるそうですが、こんな感じなのかな?絞首刑よりまだましだな、なんてことを考えていました。

「マスクから変なにおいがしてきます。呼吸をつづけてください。」

笑気でしょうか、2回吸ったところで呼吸が止まってしまいました。吸えというのだから、吸わなくては、と吸い、吐き出してまた吸おうとしたところ、もう吸えなくなっています。あれ、やばいかな?でも、もう無理。



妻の声がして目が覚めました。しかし、妻の姿は見えません。ああ、来てくれたのか、と言おうとしたら、
「ガォーーーーーーー、がぉーーーーーーー。」
と変な音が喉からしてうまくしゃべれません。麻酔中に気管挿管していたので、きっと喉を痛めているんだな、と思いました。ガラガラ声のまま、そうだ、あれ言わなくちゃ。

「ティッシュをぉーーーーーー、もってぇーーーーーーきてぇーーーーーー。忘れてきたらぁーーーー、看護師さんに頂いちゃってぇーーーー、返さないとぉーーーーーーがぉーーーーーーー。」

伝わったかどうかわからなかったのですが、それだけ言うとまた意識が遠くなってきました。
そして気が付くと、妻はもういませんでした。ナースステーション横の部屋で、モニターにつながれていました。

時計が見えないので現在時刻が分かりません。しかし、窓からは京成金町線の通過音が聞こえます。まだ日付は変わっていないのでしょう。看護師さんが見回りに来て、声をかけてくれました。

喉がおかしくて声を出すつもりはなくても、口で息をするとがぉーーーーーと声が出てしまいます。その状態ですが、何とかまくらを下さい、と伝えました。

「使ってもいいのですが、もし頭痛がしたら外しますよ。」
と言い、まくらを入れてくれました。

昨年同様、またしても血圧計の腕帯を巻くところが痛みます。これ朝まで持たないな、と感じ、弛めにしてもらいました。

右鎖骨部にはほとんど痛みを感じていません。しかし、眠れずにいました。何とか眠らなきゃ、と思うのですが、目がさえて寝付けません。

「痛みますか?もし、痛くて眠れないなら痛み止め打ちますよ。」
「いや、大丈夫です。」

モルヒネはもう勘弁してください。あれ打つと消化器も止まってしまうらしく、便秘になって辛かったのです。それにプレートを入れたあとには熊にかみつかれたような猛烈な痛みを鎖骨に感じましたが、抜去の今回は本当に痛みは極小でした。

眠れないまま時は過ぎ、やがて金町線の通過音が聞こえなくなってきました。9時に病室に戻してもらえるのですから、あと8時間くらいでしょうか。まだまだ、長いなあ。

5月21日

眠れないままですので、いろいろなことを考えながら過ごしました。夏にはどの山登ろうか、クルーソーのラダーペダルはどういう構造にしようか、そういえばリカンベントのヘッドレストも外れたままだったな、がっちりつける工作をしなくちゃ、などなど。

やがて外は白みだし、金町線の通過もするようになってきました。そのころになってようやく眠気が襲ってきました。

声を掛けられ、目をあけました。

「朝食です。この中から、3つ選んでください。」
昨年はなんにも知らずに大いに喜び、そして落胆しましたが、今回は最初から分かっているので大丈夫です。

メニューにならんでいるものは

ほうじ茶(温冷)、スポーツドリンク、ヤクルト、味噌スープ、りんごジュース、ジョア、アイスクリーム

「アイスクリームがお勧めですよ、冷たくておいしいですよ。」

りんごジュースとアイスクリーム、あともう一つは味噌汁ならぬ味噌スープ。思った通り、具なしでした。でも、おいしかったですね。

そして9時、病室へ戻されました。

持って行った唯一の本、銀輪の覇者の上下巻を読んでいると、導尿カテーテルを抜きに来ました。

「大きく深呼吸を3回してください。」
2回目をし終えたところで、抜けていました。3回目は、もうしなくていいですよ、とちょっと拍子抜けしました。そして、入院予定表をいただきました。抗生剤の点滴が金曜の夜まで入っています。すると退院は土曜日でしょうか。

もう歩いてトイレに行っても良いとのことなので、携帯電話コーナーまで歩いて行って、会社に報告しました。

看護師が聴診器でおなかの音を聞きにきました。もう大丈夫ですね、とのことでした。自分でも腸がぐるぐるいっているのが分かります。

そして12時、お昼ご飯が運ばれてきました。残念ながら粥ですが、昨年はもう一回今朝の7種類からの選択だったので贅沢は言ってられませんね。手術は簡単で、その分麻酔時間も短いので消化器の動き出しも早いのだそうです。
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午後は少し昼寝をして、そしてまた銀輪の覇者を読み、そしてまた寝て、と繰り返しました。その間に点滴や検温、いくつかの検査がありました。

夕食からもう普通のご飯で大丈夫、ということになりました。それなら、食堂で食べたいです、と申し出ました。しばらく考えていた看護師さん、まあいいでしょう、厨房には言っておきます、と言ってくれました。

そして18時。食堂へ行くと、ちゃんと私の食事は用意されていました。
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蓮根のはさみ揚げ、ソフトイカフライなどでした。揚げ物でしたが、おいしく食べられました。帰りにメニュー表をカメラで撮影しました。拡大表示させれば献立が分かって楽しみが増えます。

病室へ戻ると、妻が面会に来てくれていました。ティッシュボックスも持ってきてくれていました。通じていたのか、よかった~。早速看護師さんに返却しました。

銀輪の覇者は友人がずいぶん前に送ってくれたものです。表題の通り、自転車のレースの話なのですが、これが戦前の話で、実用車で未舗装路を含む長距離ステージレースに挑む話なのです。しかも、登場人物の背景などが突然挿入されるので、続けて読まないと「活躍しているけど、ところであんた誰?」状態になってしまうのです。入院生活は続けて一気に読める千載一遇の機会でしょう。

21時、消灯になりました。昼寝が利いてきてなかなか寝付けませんでした。仕方がありません。またポッドキャストを聞きましょう。今回は爆笑問題のジャンクでした。


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無事に手術は終わったみたいですね!
本当にお疲れ様でした❗️(*^_^*)

退院はまだですか?
リハビリとかもあるのかな?
頑張って下さいね~( ^ω^ ) 削除
2014/5/26(月) 午後 3:08
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手術の成功オメデトございます。
手術時間より事前の準備が色々大変だなぁと思います。
麻酔なしで痛みも感じないで手術が出来るよおうになればいいのにと
いつも思います。 削除
2014/5/26(月) 午後 6:42
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kikuさん、くまそんさん、コメントありがとうございます。

皆様の事も、入院中に考えていることもありました。早くフィールドに出たくて出たくて、考え出すと止まらなくなってしまいます。 削除
2014/5/27(火) 午後 5:37
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